「うひょー!天使!まじ天使だよ!」
大興奮する
「いやいや、さすがに露出多すぎだって!ほぼ下着じゃん!これ!」
なぜかしっかりと輪っかと羽が用意されている胸当てとホットパンツに似たものしかない天使のコスプレに文句を言う。
「いいからいいから。ほら、次はこれね!」
ぐいぐいとまた衣装を押し付けられるがさすがに30分ぐらい着せ替え人形になりっぱなしなのでそろそろ注意しよう。
お客さんが少ないとはいえ迷惑だろうし。
「
「......むぅ、もうちょっと楽しみたかったんだけどなぁ」
そう言って持ってきた数々の服の山を
「お、あったあった。はい、これ」
そう言って私に渡してくれたものをその場で広げてみる。
白いワンピースだ。
あまり凝った装飾はなく、ワンポイントとして裾などに軽くフリルが散りばめられている程度のシンプルなもの。
「
とりあえず私はこの服たちを返しに行ってくるね」
そう言うと駆け足で店の奥へ消えていく。
その間に私はワンピースを着てみる。
......とても、綺麗だ。
あまり一般的な感性がない私でも分かるくらいに。
鏡に映る自分が本当に自分なのか疑わしくなる。
白い服が自分の白い肌を引き立ててくれて、歩くたびに揺れるフリルがちょっとしたアクセントになっている。
ふんわりと優しいイメージの服だ。
これがシンプルゆえの美しさ、と言うやつなのだろう。
服一つでこうも印象が変わるものなのか...。
鏡の前でくるり、とその場で一回転してみたり、軽くポーズをとってみたり。
普段の私なら絶対にしないようなことをしてみる。
そのくらいテンションが上がっていた。
「どう?気に入ってくれた?」
「うん。とっても」
いつの間にやら戻ってきていたらしい
「つぐっ!?」
バッ!と口元を隠す
「どうしたの?」
「い、いや。あまりにも美しすぎて...」
よく見ると手に血がついてる。
...どうやら興奮しすぎて鼻血が出ているようだ。
実は
理由を聞いたけど、
......正直良くわからない。
「い、一応他の服も持ってきたんだけど」
そう言って別の服を手渡してくる。
「あ、ゴムも持ってきてるからポニテでよろっ!」
と言った
今日の昧《まい》のようなスポーティな服。
しかし、
とても動きやすそうで着心地もいい。
この暗めの色のジャケットもいいアクセントになっていて違和感がない。
そこにポニーテールが加わることで女の子らしさとクールさが同居しているように感じる。
「変...じゃないかな?」
普段着ることのない服に少し不安になりそう聞く。
「うんうん!とっても似合ってる!さすがは
と嬉しそうな
それからもいくつかの服を試着していった。