シャドウロード   作:POLO ()

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うーん難産ですた
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12話

様々な竜が飛び交い薄紫色の空はどこまでも続いているように見える

はるか彼方の山脈には巨人の姿が見え鉱山をほっている

 

ここは安息の世界

水篠旬の影の中に存在する世界

限りなく広く1千万近い兵士がお互いに助け合いながら暮らしている

そんな安息の世界の一部

悪魔城と呼ばれる場所では1人の人間が戦闘を繰り広げていた

 

「ハアハア、これで終わりだ!」

現れたモンスターに剣を突き立てる少年、アレンは息を整えながらゆっくりと腰を下ろす

周りには石でできた通路が広がり、その先の大部屋でアレンは座っていた。

 

アレンがこの悪魔城に来たのは最近の事、水篠との訓練も怪我なく終えれる用になった頃。

 

「アレン、これからお前をもっと強くする方法を思いついたんだが、アレンが今から起こることを秘密に出来るならさらに強くしてやる。どうだ?」

「はい!絶対誰にも言いません!」

「そうか、じゃあ目をつぶれ。」

そう言うと水篠はアレンを自信の影に取り込み安息の世界に招き入れたのだった。

 

それから水篠はアレンに悪魔城の攻略を言い渡し、1日3回までなら生き返れることや武器の貸し出しなどをするということを告げた

「アレンお前に足りないのはあとは実践経験だけだ。ここでは死ぬほどその経験が積める。」

「なるほど、分かりました。つまりこのにいるモンスターを倒せば言い訳ですね!」

「・・・そうだ、やるか?」

「やります!うおー頑張るぞー!」

一人やる気を出すアレンを少し笑いながら水篠は考えていた

 

(俺のプレイヤーシステムと似たようなものがこの世界の住人にもあるのは分かっている。アレンにはここでの経験がそのまま反映されるのか、この世界のシステムの解析も行いながら訓練をしてもらう。)

水篠は早速武器を選ぶアレンを見ながらこの世界の仕組みを分析していた。

 

 

 

「それにしてもこの世界の住人はレベルupが遅いな。何か問題があるのか?」

ここ数日アレンの事を見守っていた水篠は自信のシステムとこの世界の仕組みの違いを顕著に感じていた。

水篠のシステムなら数十体倒すだけでレベルupするのに対しこの世界では数百体倒さないとレベルは上がらない。

水篠のシステムは訓練でレベルをあげることはできないがこの世界の仕組みは訓練でレベルをあげることができるなど様々な違いを感じていた。

 

それでも数日前までは一般人並の能力だったアレンは今では冒険者のシルバーレベルにまで能力をあげていた。

このまま行けばいずれアダマンタイト級冒険者にまで能力をあげることはできるだろうと水篠は思っていた。

 

「ふーよし!次行くか!」

十分に休憩したアレンは一人大扉を開け次の部屋え進んでいた。

 

そこにはもう見慣れた甲冑鎧の兵士たちがおり、入ってきたアレンを見るやゆっくりと襲いかかってくる。

 

右手の剣を振りかざし左手の盾で攻撃を防ぎながら少しずつ兵士を倒すアレンはもう一般人ではなく一端の兵士さながらであった。

「武技!強殴」

さらには武技も教えられ順調に成長しているアレンだった。

 

 

 

 

 

 

「遺跡探索?」

あの模擬戦から数日後水篠の元に蒼の薔薇がやってきた。

なんでもアーグランド評議国とリ・エスティーゼ王国の狭間の所に新しく遺跡が見つかりその調査へ蒼の薔薇に依頼が入ったのである。

「なんで俺を誘うんだ?調査なら蒼の薔薇だけでいいんじゃないか?」

なぜ自身を誘うのか疑問に思った水篠は蒼の薔薇に尋ねる

「これは聞いた話なんだが、とある冒険者がな四武器という冒険者と一緒に依頼を受けたそうだ。我々は一回も!一緒に!受けたことないのに!」

イビルアイがジットリとした視線を向けながら水篠へ迫る

心当たりがあるのか、から笑いを浮かべながら了承するのであった。

 

 

遺跡に行くにはまず近くの都市エ・アセルナに行く必要がある

水篠達一行はエ・アセルナに行く馬車に乗ると数日かけてたどり着いた。

大きな山脈があり遠くには評議国もあるこの街では交易が盛んで様々な珍しいアイテムが入ってきたりする。

1日アセルナに泊まりさらにそこから北へ数日行くと目的地の遺跡にたどり着く

長距離の移動に少し疲労を滲ませながらも早速遺跡探索へと取り掛かる

 

【挿絵表示】

 

 

「うわ、デカイな」

「この遺跡何年前のだ?結構古いな」

崩れ掛けの柱に手を添えて軽くなぞる

ボロボロと柱の石が崩れ落ち今にも壊れそうである

 

「分からないわ、見つけた人もたまたま見つけたみたいで。

私達が安全を確認したあと研究者達が来れるようになるからその後だったらわかるんじゃない?」

そういいながら手前の入口付近をくまなく調べるラキュース

 

「こういう所に意外と強いモンスターが住み着いてて民間人に被害が及ぶケースもあるのよ。だから用心して進みましょう」

 

ティア達を先頭にゆっくりと遺跡奥に入っていく水篠達

薄暗い移籍内は所々ヒビが入り水がポチャリポチャリと滴る音が木霊する

 

(何かいるな・・・)

 

遺跡の奥から感じる気配に気を配りつつ慎重に足を進める。

 

1時間、2時間、と時間が過ぎ何も無いまま本日の調査は終了する

遺跡の前にテントを貼り料理の準備をしながら皆遺跡のことについて話し出す

 

「この遺跡、人の作った遺跡じゃないかも」

「通路がとても大きく作られてる。そんだけ大きな種族が居たってこと」

「それとココ最近この遺跡に来た人物もいるみたい」

ティア、ティナは探索で感じた事を事細かに話す

 

「確かに私も遺跡の奥に何か不穏なものを感じる。」

「ええ、確実に何かいるようね。」

「まあ、何がいようと俺がぶん殴ってやるけどな」

豪快に笑うガガーランに皆苦笑しつつ料理が出来上がった

 

食事を終え各自テントに戻った水篠達は明日に備え早めに寝るのであった

 

 

 

翌日

朝から遺跡探索を行う水篠達。昨日踏破したところをサラッと進み数時間で遺跡の奥深くに到達しようとしていた。

「今の所罠らしいものは見当たらないわね」

「でも気をつけるべき」

この数時間異変がなことにラキュースは少し気が抜けたような発言をする。

それを先頭で罠を見つける役のティアが気をつけるべきだと釘を刺す。

実際何事もなく遺跡探索を行えていて気が緩んでいたのだろう

ガコン!と大きい音を立てていきなり水篠の目の前に大きな壁が出現した。

「しまった!」

水篠と分断された蒼の薔薇、この壁を壊そうとガガーランがハンマーを振るうがビクともしない。

「かてえ!」

その時蒼の薔薇の床に魔法陣が浮かび上がり蒼の薔薇達を何処かへ連れ去ってしまった。

 

 

水篠は分断された瞬間地面が無くなり、奈落に落ちていった。

(戻れるが下に何かいるな、行ってみるか)

相当な時間奈落を堕ちていたがついに地面に到達。

そこにはモンスターが沢山おり落ちてきた水篠に向かい攻撃してきた。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

水篠の影から兵士たちが飛び出しモンスター達を蹂躙していく

(この奥にまだいるな。)

ここは影の兵士達に任せ奥にいるだろうモンスターへ足を進める

細く長い石造りの通路を通り大きな部屋へたどり着いた。

そこには石造りの玉座に座る1人の人物がいた

「俺?」

ゆっくりと立ち上がりこちらに向かってくるもうひとりの水篠に素早く短剣を抜き構える

すると鏡写しみたいに構える偽水篠

同時に踏み出し切り合う音が甲高く響く

互いに1歩も引かない攻防に水篠は少しばかり笑う

(こいつはドッペルゲンガーってとこか、だいたい能力の80%を真似する感じか。装備も短剣以外綺麗にコピーされてる。いい訓練相手になるな)

戦いながら相手の綻びを的確に突き削っていく

最後に首を切断し戦いに勝った水篠

「起きろ」

倒したモンスターを兵士にして探索し忘れがないか確認する

急いで蒼の薔薇の元へ転移する水篠であった。

 

 

 

 

「転移魔法か!」

トラップを踏み転移した蒼の薔薇は石造りの大部屋にいた

そこには神々しい羽を纏った天使のような人物が鎮座していた

 

 

【挿絵表示】

 

 

「逃げるぞ!」

瞬時に相手との相性の悪さを察知したイビルアイは蒼の薔薇の皆と一緒に転移しようとする

「 次元封鎖(ディメンジョナル・ロック)」

転移して逃げようとした事を察知したのか天使は転移阻害の魔法を発動させる

「クソ!全員戦闘準備!生き残る事を優先て戦うぞ」

フライの魔法で飛び上がりクリスタルダガーやランスなど天使に向けるが羽をばたつかせただけで霧散してしまう。

 

「 陽光爆裂(シャイニング・バースト)」

眩い閃光が弾け蒼の薔薇に襲いかかる

 

「ぐあああ!」

カルマ値が低いものやアンデットにダメージを与える魔法により一発でイビルアイが戦闘不能に陥る。

「イビルアイ!」

ラキュース達は自分たちの中でも最も強いイビルアイが一撃でやられたことに動揺する。

それでも何とか活路も見出そうとガガーランやラキュースが攻撃を仕掛け、ティア達は部屋に逃げ道がないか探す

それでもまるで虫が来たかのように羽で振りほどく天使

その一撃は重く武技を使ったガガーランごと壁に飛ばされた。

ラキュースは魔剣の力を解放し何発も打ち込むがまるで効いていない。

やがて魔剣がウザかったのかラキュースに天使の羽が伸びる

「不動金剛盾の術!」

すんでのところでティナが忍術を発動するが忍術ごと部屋の壁に吹き飛ばされる始末。

天使がさらに魔法を発動させようと魔法陣が浮かび上がる

「 連鎖する龍雷(チェイン・ドラゴン・ライトニング)」

(もうダメ!)

ティアが走り出すが間に合わない。ラキュースが諦めかけたその時、

何処からともなく黒い影がせり上がりラキュースを守るように影人が現れた。

 

影は天使からの攻撃を盾で防ぐと今度はもう一方の手に持っていた剣で

天使を攻撃しようと接近する。

 

「なんなのこれ?」

いきなり出てきた影人に混乱するラキュース達はひとまずこちらに攻撃してこないと分かり、影人が天使を抑えている間に皆と合流する。

 

合計五体の影人が天使に向かい攻撃をするが天使も負けじと魔法による攻撃で影人を破壊する。

 

破壊された影人はゆらゆらと影を揺らしながら再生し、また天使に向かい突撃する。

 

そんな光景を見ていた蒼の薔薇達は互いに持っていたポーションなどで回復をしいつでも動けるように構えていた。

 

「大丈夫か?皆?」

 

周囲を警戒していた蒼の薔薇の後ろにいつの間にか水篠がおり、びっくりした蒼の薔薇は瞬時に水篠に剣を向ける。

しかしいるのが水篠と分かったためすぐに剣を下ろした。

 

「シュン!びっくりするじゃない!いきなり出てくるなんて!」

「悪い」

ラキュースの非難の声に少し悪そうな態度で謝る。

 

その間も天使と影人の戦いは続いており、天使は魔力が尽きたのか魔法を辞め肉弾戦を行っていた。

天使の強さはその魔法によるものが大きく、接近戦は影人達が優勢に戦闘を進め、やがて天使は打ち倒された。

 

 

天使を倒した影人はゆっくりと武器をしまうと蒼の薔薇達の方にやってくる。

蒼の薔薇はやってくる影人を警戒して剣を取り油断なく構える。

近付いた影人はゆっくり傅き天使の死体を差し出す。

困惑している蒼の薔薇を横目に影に近ずく水篠は背後に影の人物を置くと蒼の薔薇に紹介する

 

「俺の能力のひとつ、影の軍団だ。今後ともよろしくな」

 

そう言うと水篠の影に戻っていく影の兵士

その光景に蒼の薔薇はゆっくりかすれた笑い声をあげるのであった。

 

 

 

 

 

天使の影を取ったあと今日は撤退することになった蒼の薔薇達は、水篠に守られながら遺跡を後にする。

外に出るともう夜になっており、雲の隙間から月光が地上を照らし少し冷たい風が頬を撫でる。

疲れた体を動かしながら夕食を済ませ、ひと段落着いた皆は今日のことについて話し始めた。

なかでもトラップによりバラバラになった後の話で改めて水篠の強さを感じた蒼の薔薇はより一層強くなろうと心に決めたのであった。

 

 

 

 

深夜、虫の鳴き声が響く遺跡前、モゾモゾとテントから出てきたイビルアイは、ゆっくりと水篠のテントに入っていく

眠っている水篠を見て邪な思いが出てきたがそこはぐっと抑え水篠を起こす。

起きた水篠と一緒にまだ燃えていた焚き火に移動したイビルアイは先程の影の軍団について話し始めた。

 

「シュン、先程の影の軍団。あれはアンデットなのだろう。」

「・・・そうだ、今まで俺が倒してきた者達。影の軍団は言わばアンデットの軍団ってことだな」

「そうか・・・シュン、私もその軍団に入れてくれないか!絶対に役に立つか分からないがそれでも・・・」

立ち上がり仮面越しに強い視線を向けるイビルアイに困惑する

(アンデットの軍団とばれたから今後近ずくな、って言われると思っていたが、まさか逆だったとは。)

水篠はイビルアイから正体を見破られたさい、この世界のアンデットに対する忌避感を察して近ずかないよう言われると思っていた。

だが実際はその逆で影の軍団に入りたいという、今までにない申し出に戸惑いを隠せなかった。

 

イビルアイはゆっくりと仮面を外す。そこには真紅の瞳があり幼げな顔立ちの少女がいた

「私はバンパイアだ」

それから話す、どうしてバンパイアになったかを。自身に起きた悲劇を

 

 

その一方で水篠も納得していた。最初から親しげに接していたイビルアイの原因に思い至ったのである。

影の君主である水篠旬はあらゆるアンデットに対し無条件の降伏が起きる。故にイビルアイに対してもアンデットの効果が作用して親しげに接したのだろうと推察した。

 

 

イビルアイの自身に起きた事を語り終え水篠の判断を待つ

水篠は少し考える

「蒼の薔薇はいいのか?」

痛いところをつかれたのか少し苦しそうな表情を見せるイビルアイは少し申し訳ないという表情で皆のテントに目をやる

「大丈夫だろう、ラキュース達なら私がいなくてもやっていける、はず」

その答えに少し答えずらそうに答える

「それなら影の軍団こそ大丈夫だ。イビルアイがいようがいまいがそんなに変わらない。」

イビルアイはグッと顔をしかめると確かにと内心合図ちをうつ。

「だが、人間のシュンといれる時間など無限ではない!私はアンデット、どうしてもその差はできてしまう。私は少しでも一緒にシュンと居たいんだ!」

告白とも取れる言葉に内心驚きつつもイビルアイの言動に真実を言うか迷う

「いや、俺純粋な人間じゃないんだ。だから年は取らない」

驚きの告白にイビルアイは少しパニックになりながらも整理していく

イビルアイが影の軍団に入りたいのは水篠と一緒にいたいため

その水篠は歳を取らず永遠の命を持っている

ということはいつまでも一緒にいれる。

ぐるぐると1人脳内で悩んでいるイビルアイ

そんな様子にしょうがないとばかりに代替案を切り出す水篠

「分かった、蒼の薔薇が活動終了したらその時はまたイビルアイを誘うよ」

「え!!そんな、待ってくれるのか?」

「ああ待つよ。何年でも何十年でも。」

パアっと笑みを浮かべるイビルアイはそのまま水篠に抱きつき頬擦りを始める

はあと溜息をつきながらも何処か嬉しそうな水篠

元の世界では水篠と共に生きられる生命体は無く影の軍団のみだったが、この世界に来て初めて一緒に過ごせる友人をもてたことに心から嬉しさを噛み締めた水篠であった

 




影の兵士はナイト級5人です
安息の世界
水篠の持ってる世界
詳しくは俺レべ外伝にて
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