織莉子の襲撃は撃退できたが、こちらの手駒を一人失った。たぶんこちらにいたときよりいい動きをするだろう、目的を決めた人間は、迷いがない人間は、強い。問題はまどかだ、家にある形代は彼奴らが使っていた武器くらいしか効力を発揮しない。ああ、そうか、何もものに憑依させる必要はないのか、H・L式でいけるか?
「杏子、明日学校が終わったら、さやかと志筑仁美についていけて、織莉子の次の目的はそっちだ。今回さやかは戦力として期待できない。今日中にけりをつけるか、昨日痛み分けで時間を稼ぐかをしたかったが、七獄を発動する前に逃げられたからな、今日も戦闘する可能性は高い、小巻は優木沙々を、マミとなぎさは呉キリカを……ほむらはまどかの所に置いておきたいが、風見野はもう戦力的に期待できない。佐木京は最悪殺す…………いや、たぶんあの性格なら織莉子は説明しないはず。なら、恐らくは、優木沙々の方もやり方は気に入らないはず、きっかけがあれば切り捨てれる駒だ」
「なぁ、なんでそんなにわかるんだ?」
「そうね、私みたいにずっといたわけじゃないんでしょ?」
「少し違うんだよ、俺は美国織莉子から予測してないんだ、どっちかっていうと、美国修一郎、彼奴の祖父であり神廻組の仕事関係者の動きを予測しているだけだ」
そう、問題はそこなのだ、多を見て少を切り捨てる、それはあの爺さんもやることだろう、ならば、自力の低い優木沙々の切り捨ては頭に入っているはず。どちらかと言うと厄介なのは、織莉子に心酔している呉キリカと、おそらくは佐木京も、裏切られる心配はなく固有魔法もそれなりに使えるものばかり。なら、あの二人は残す可能性が高い、最悪の場合、佐木京が事実を知り振り切れた場合が問題だな。
「悪い、早めに休む、」
「ええ、しっかり休んでね」
「分かった」
少し早めに眠り、明日に備える。
「…………まずは、まどかに四方季の武器を持たせて、いやバレたときがめんどくさいな、学校は普通に過ごしてもらい、帰りに合流、さやかをおとりにまどかは家において、四方季が憑依できるようにする。これで第一条権はクリア」
この戦いは、カタギを守ることが第一、次に、殺しを減らす。人殺しの責を背負うのは俺だけでいい。第三は風見野の意思、此奴に関しては分からない、魔法少女としても人間としても幼すぎる。最悪の場合戦えないレベルに精神が弱い。
「小巻、ほむらは呉キリカを、風見野はマミとともに織莉子の偵察、優木沙々は俺が相手をしよう、さやかは囮、杏子はカタギの安全を確保するために幻影を頼む」
「わかった」
「京は…」
「それも俺が相手をする、それと、さやか、杏子、確実に一人カタギが混ざるから護衛を頼む」
よし、ある程度組み上がってきたな、後は放課後を待つのみだ。でも、優木沙々は織莉子が使い捨てる前提だがまだ大丈夫だ、グリーフシードを奪えば魔女も生み出せないだろう。
ヤンデレ織莉子の方向性
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甘えさせてくる
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甘えてくる