幻影騎士団は倒れない。   作:絢爛坂  

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1話 幻影騎士団は出番じゃない。

目が覚めると見慣れない部屋にいた。 俺は自分の部屋で寝てたはずなんだがな…

 

「ん?なんだこれ。」

机の上に何か気になる手紙が置いてあった。これを読んでみると…

 

神「ごめーん間違えて殺しちゃった(´>∀<`)ゝ元に戻すことは出来そうにないから君が好きな遊戯王の世界に転生させておくからこれで許してね♥️

君が使ってたデッキもちゃんとあるから安心してね。この世界の遊戯王のルールもこれを見た時点でインストールされるからルール違反も起こさないよ。それじゃこの世界を楽しんでね!神より。」

 

思わず引きちぎってしまった。何がごめーんだよふざけてんじゃねぇぞ。

「…はぁ、とりあえずデッキの確認するか。何処にあるんだ?」

探してみると2つのデッキがあった。

1つは俺の幻影騎士団のデッキでもうひとつは…

「たぶん俺が転生する前にこの体が作ってたデッキかこれ?」

デッキの内容はマスターデュエルの始めに貰える

シンクロデッキだった。

 

「とりあえず普段はこのデッキで戦うか。今までと違うデッキを使って色々聞かれるの嫌だし。」

後はこの世界について知らないし、少し情報集めといきますか。

…………

……

多少情報を集めてわかったことは

1つアニメの遊戯王の世界じゃない。

2つリンク召喚が出来なくなってる。

3つデッキのカードの何枚か消えている。

4つ今の俺は小学四年生になっている。

5つ遊戯王があらゆる物事に関わってる。

以上の事が判明したぜ。

 

1つ目の事は遊戯王の世界で有名な海馬社長や遊戯が存在していなかった。ARC-VやVRAINSかと思ったけど違った。

 

2つ目に関して言えばリンク召喚は普通のデュエルじゃ出来なくなっているけどVR空間等の場所では召喚出来るみたいだ。理由はデュエルディスクにエクストラモンスターゾーンの実装が今の段階では無理らしい。

 

3つ目はデッキに入れてたNo.の何枚かが消えてた。

 

5つ目はこの世界は遊戯王が大人気であらゆる物事に関わっている。

デュエルが強ければ人気者になるし、就職にもデュエルが必要だし、警察は犯人をデュエルで拘束するし、本当に色んな事に関わっている。

デュエルはLP4000からスタートして蘇生制限は無い以外はマスターデュエルやOCGと一緒。

重要なのはそんぐらいで後はそこまでだったかな。

 

「ここが遊戯王の世界なら確実に面倒くさい出来事が起こるかもしれないし今の内にシンクロデッキを強化しよう。」

善は急げってことで泣け無し金(3000円)でショップに行くぜ!

 

 

やばい高すぎる。ショーケースにあるカードが全部最低でも万円を超えている。…そういやこの世界は遊戯王が強くなりたい人が大勢いるんだからそれだけ強いカードは求められてるよなぁ。迂闊だった。

「出来ればパックは買いたくなかったけどしょうがない。買うか。」

 

何故かって?この世界のパックは全部のカードが入ってる闇鍋パックだし

前世に比べてカードの種類が最低でも10倍は増えているし、大体が通常のモンスターだからマトモなデッキをパックだけで組もうとしたら難易度は灼熱の砂漠をフルマラソンの距離で常に全力で走る位にはキツイ。ちなみに俺の幻影騎士団デッキをこの世界で組もうとしたら多分小国を買える位の値段にはなる。

 

「構築済みデッキに入ってるカードは軒並み安いがそれ以外の汎用カードの値段なんて考えたくもない。はぁ、ストレージ見てこよ。」

この世界のストレージはマジでゴミカードしかない。売り物にならないカードが山ほどある。その中から良いカードを探すなんて不可能だ。

 

「ワイト、ヤシの木、笑う花、神龍の聖刻印…んー通常モンスターしかねぇ。」

通常モンスターに良いカードが重なったりしてないかなぁ。ん?これは…

 

「エフェクト・ヴェーラーじゃん!ラッキーは起こるもんだな!」

ラッキー!今の俺ならパック買っても良い結果が起こるやろ!

1パック150円だから全財産で…えと…20パック買えるな!よーしやったるでー!(パックは5枚入り)

 

…そしてパックの結果は見事全敗。調子に乗ってはいかんかったんや…

 

「使えるカードはこの4枚だけか。」

ちなみにそのカードとは

カチコチドラゴン

クイック・シンクロン

レベル・スティーラー

スターダスト・チャージ・ウォリアー

この世界は禁止制限も前世と変わっていて、ループで悪用されたカードもこの世界ならそんなデッキは組めないので禁止にはなってない。

「さて、デッキも少し改造したしもう帰るかな。」

帰ろうとしてたら、俺と同じ年の男の子が、

 

「あ、あの、僕とデュエルしてくれませんか?」

そう話かけてきた。

 

「別に良いけど何で俺?」

「じ、実は…その…」

 

どうやら話を聞くと元々友達とショップでデュエルする約束だったけど急な用事が出来たらしく行けなくなったらしい。それでショップに来たは良いけどデュエルしないまま帰るのは嫌なようで、別の対戦相手を探そうにも周りには大人しかいなくて話しかけにくく、たまたま自分と同年代の俺を見つけたらしくデュエルをお願いしてきたのだそうだ。

 

 

「それじゃ早速デュエルやろうぜ。」

「は、はい!やりましょう!」

お互いのデッキをデュエルディスクにセット。すぐにオートシャッフルが行われ準備が完了する。行くぞ!

 

 

「「デュエル!!」」

 

先行は相手の男の子からだ。このデッキ試運転には丁度いい。

 

「僕はベビードラゴンを攻撃表示で召喚!」

ベビードラゴンATK1200

 

左腕に装着したデュエルディスクにカード置くと、ソリッドビジョンによってカードに描かれたモンスターが立体映像として現れる。

 

小さな子供のドラゴンが飛び出てくる。本当にそこに実在するかの様に思える。

 

「僕はカードを2枚セットしてターンエンドです。」

ベビードラゴンは何とかなるけど伏せは少し怖いな。

 

「俺のターン、ドロー。俺はタスケナイトを攻撃表示で召喚。」

 

タスケナイトATK1700

 

赤い甲冑を身に着けたどすこいポーズの構えのまま騎士が現れた。

 

「攻撃力1700…!!すみませんが消えてもらいます!罠カード発動!落とし穴です!」

「奈落じゃない方の落とし穴?」

どんな効果だろうか。

 

「攻撃力1000以上のモンスター召喚・反転召喚した時、そのモンスターを破壊します。消えてもらいますよ。」

タスケナイトがポーズとったまま落とし穴に吸い込まれて消えていった。割とシュール。

 

「それじゃカードを1枚セットしてターンエンド。」

 

「僕のターン、ドロー!手札断殺を発動!お互いの手札を2枚墓地に送り新たに2枚ドローします!ドロー!」

「俺もドロー。」

おっ、これなら良い感じだな。

 

「さらに罠カード発動!リビングデッドの呼び声を発動!効果で墓地のモンスターを特殊召喚します!来て、僕の切り札!レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン!」

 

レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴンATK2800

 

黒鋼の体を持つ竜が刃の如き鋭さを持つ翼を広げ降臨した。

 

 

 

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