火星での戦争により、人類は進化という名の岐路に立たされていた――。

その裏側で、各国や裏組織は「人類の限界」を超える存在の創造に手を伸ばしていた。

ドイツ名門・ヴァイスベルク家の嫡男
レオンハルト・フォン・ヴァイスベルク。

彼は12歳にして、軍の精鋭すら凌駕する戦闘能力と、世界最高峰の知能を併せ持つ“神童”。
だがその実態は、一族の繁栄のために作り上げられた「完成された後継者」に過ぎなかった。

“愛”すら条件で縛られた世界の中で、
彼は自分という存在の価値を見失っていた。

――そんな彼の前に現れる。

ジョセフ・G・ニュートン

数百年に渡る研究の果てに生み出された、進化の極致。
人類の可能性そのものを体現した存在――

【人類の到達点】

 

一瞬の対峙で理解する、圧倒的な差。
そして同時に突きつけられる“真実”。

自分もまた、“造られた側”である可能性。

 

その日を境に、レオンハルトの世界は変わる。

与えられた道ではなく、“自分の意思で進む道”を選ぶため。
そして――

「人類の到達点」を越えるため。

 

父への反逆、家の支配からの脱却。
各国の思惑と、火星で進行する人類存亡の戦争。
そして、水面下で進む“次なる進化計画”。

すべてが交錯する中で、少年は決意する。

 

たとえそれが――
神に背く行為だとしても。

 

これは、“完成された存在”に抗う者の物語。

【人類の到達点】に対し、
【到達点を否定する者】となるための戦いが、今始まる。
  1話
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