結構過酷な個性社会を生きる 作:エタるマーン!
いやでも作者の霊夢像的にはこれで正解だし……うごご……
あと案の定こんなのG.Nチャンネルの霊夢じゃなくね?的な感想がきましたが、この世界の霊夢はヒーロー精神とヴィランの破壊衝動を併せ持っているキャラ性だということにして続行します
それはそうと作者はアンチよりの意見をもらうとそれだけで心がうっああしてしまうほどのお豆腐メンタルなので、これが自分に合わないと思った読者の方は即座にブラウザバックを推奨します
追記
ちょっとエンチャントプラズマとかいうよくわからないものを修正しました
『あ、なっ、体が場外に歩いてくよオ〜!?』
結構過酷な個性社会を生きる
『さぁ今日も元気にトーナメントを駆け上がっていきましょう』
【トーナメント表はもう出たのか?】
『うん。大体原作通りのやつがね。まあ棄権者が出て繰り上がったやつがいるとかのアクシデントはあったけど、特に問題はないよ』
[棄権者?なんでここまで勝ち上がってきたのにわざわざ……]
『理由はあるけど後でね。今はレクリエーション中で休憩時間だし、私たちも少し休もう』
「……博霊ってのはお前か」
『そうだけモゴっ?』
「博霊……やつに答えるな」
〘こいつは確かクラスメートの……〙
『尾白君だね。彼が話してくれるタイミングに合わせて、こっちも対戦相手について解説していこうか』
〘ゆっくり解説始まったな〙
『初戦の対戦相手……心操人使の個性は「洗脳」自分の問いかけに答えるとその時点で洗脳される。対人戦において有利かつ初見殺しな個性だね』
【洗脳か……まあでも答えなきゃいいって対処法がわかってるなら楽勝だな】
『そうだね。後一応洗脳状態の解除方として強いショックを与えるっていうのがあるけど……まあ洗脳されることなんてないから問題ないか』
[あんまりフラグを立てないでよ?]
『大丈夫だって。そもそもこうやって思考内で答えるのは個性発動の条件にならない。だから最悪相手に聞こえないように脳内で答えればいい』
〘それなら感情的になっても発散できそうだな〙
『そそ、だから心操君には悪いけどこの勝負の勝ちはほぼ確定だね』
「一回戦!レディィィスタート!」
「なあ、あんたはあの猿みたいにチャンスをみすみすドブに捨てるような真似はしないよな?」
【早速揺さぶりをかけてきたな】
[クラスメートをダシにしての挑発ね。まあこれなら問題ないわ]
『私普通にボッチだからね』
〘悲しい回答だな〙
「ぐっ!?……遠距離から殴れるのか……ほんといいよな。良い個性を持って生まれたやつらってのはさ。俺みたいにヒーロー向きじゃない個性のやつはそれだけで落ちこぼれ扱いだ!」
『……』
「どうせあんたも勝ち組だろ?良い個性を持って、周りからチヤホヤされてここまで来たんだろ?もうほしいものくらいたくさんもらってきただろ?だったら俺にも少しは分けてくれよ!」
『……ごめん。ちょっと今からあいつと話してくる』
【は?……いやいや、話したら洗脳されるんだろ?だったら話すもクソもないだろ】
『うん。だからそうなったら、みんなで私にショックを与えて。じゃ、頼んだよ』
『そこまで言うなら分けてやろうか?私の過ごした地獄をっ――』
「……かかったな。そのまま振り向いて場外に向けて歩け」
[本当に洗脳にかかっちゃったわね……]
【ショックを与えるっつったってどうすりゃいいんだよ……私たちに肉体はないぞ?】
〘……ああなるほど。そういうことか〙
【何か思いついたのか?】
〘スゥ−……立体機動装置ロスト〙
『うっあっあううあああッーー!』
「なんだ!?」
[トラウマの刺激……ショックって精神的な方のことだったのね]
〘これで洗脳も解けるみたいだしね〙
『はぁ……はぁ……ああ、それで私が勝ち組だって話だっけ――』
「なんなんだこいつ……こっちに来るな!」
【海底火山噴出からの拠点崩壊】《b》
『私は勝ち組なんかじゃない。ハエ魚ゴキブリと戯れた時期すらある、生粋の底辺層の人間――』
「何言ってんだよ!おかしなことを……」
《b》[大事な
『だからそこまで自分を卑下する必要なんて――』
「うるさい!とっとと落ちろ!」
〘拠点の真上にスーパーノヴァ〙
『誇れよ。お前は強い。ただ……くぐった戦場の数が違う。それだけだ――』
「お前……」
【何度も重ねた全ロス】
『だから、私はお前を超えて先に行く』
「ぐっ!?……クソぉっ!」
[殴り合いにまで持ち込んだわね]
〘こうなりゃ流石に霊夢に分があるどころの話じゃないな〙
「なんなんだよお前はよ!」
『ただの一生徒でしかないさ。少なくとも
「意味がわからねえよ!洗脳が効かないのも、俺なんかを強いって言い出すのも!」
『強いよ。その個性は実際有用だ。いずれは巨悪にすら届く刃となる。だから今は――』
「食らえ!」
『――この敗北をその身に刻め』
「心操くん場外!博霊さん、二回戦進出!」
【なあ霊夢、一ついいか?】
『なに?魔理沙』
【正直結果は見えてた。それでもあそこまでの泥沼に付き合ってやった理由はなんなんだ?】
『別になんてことないよ。ただ……』
『心操』
「なんだよ」
『いい勝負ができたよ。きっと私以外が相手なら十分な勝機もあった』
「慰めか?ならそんなもの……」
『違う。これは私から
「……言われなくてもやってやるよ。その時は覚悟しろ、博霊」
『今日とは違う戦いを期待してるよ、心操』
[珍しいわね、霊夢。あなたが他者をあそこまで気にかけるなんて]
『ちょっと昔の私たちと重なってみえるところがあってね。放っておくのもどうかなって』
〘圧倒的理不尽を前にしてもなお足を踏み出そうとする意思……彼はきっといいヒーローになるな〙
『そうだね。具体的には原作における最終決戦で活躍してくれるはずさ』
【おい待て今回のやり取り全部フラグ回収のために茶番なのか!?】
『そんなことないよ。さっき言ったことも本音さ。ただこのフラグも回収しておかないと後々、ね?』
[言い分は理解できるけど……さっきまでのムードはどこかにいったわね]
〘まあ心操もいい感じに応援されてるし、ハッピーエンドってことでいいんじゃね?〙
『あの景色が見れたら及第点さ。さあて、私たちも次に備えますかね』
【次っていうと……対戦相手はあの轟か】
『戦闘って意味じゃここからが本番と言っても過言じゃない。気を引き締めていこう』
『いやー他の選手たちの一回戦は見ものでしたね』
[瀬呂って子に向けられた一撃を速攻でやられたら流石に不味くないかしら]
『一応氷でツルハシは作ったよ。まあ多用すると体温下がるけど』
〘そういやあったな体温ゲージ。今回みたいなタイプの個性相手だときつそうだな〙
『それはまあどうにかするさ。それより私は峰田の奮闘に驚いてるんだけど』
【あの茨出してくるやつ相手の戦いか。まさか霊夢を真似できるだけの技量があったとはな】
『地面が触れてはいけないもので覆われてるなら、その上を弾めばいい。言葉にすると簡単だけど、それを実践するとなるとそう簡単にはできないよ。難しいアスレみたいなものだからね』
[それができるくらいの才能はあった、ということかしら。腐ってもヒーロー科の合格者ってことね]
〘飯田と障子の戦いはかなり盛り上がってたな〙
『片やスピードタイプの攻撃力、片や要塞の如き守りを見せる頑強さを見せつけられた試合だったね』
【最終的に飯田が勝ったけど、元チームメイトとして思うところはないのか?】
『わりと残当な結果だったと思うよ。戦闘技術をより磨いていれば話はまた変わっただろうけどね』
[まあこういうことに関しては冷静に判断するのが霊夢よね。じゃああの二人の戦いはどう見ていたの?]
『爆豪と梅雨ちゃん……両者バランスのいい実力者なだけに、コンディション最悪の爆豪に焦りが見えたね。それでもゴリ押しきったのは、流石というべきか勝ち上がってしまったと言うべきか』
〘まだ闘志は死んでないとも取れるな〙
『まあ戦力分析もここまでだね。そろそろ私たちの出番だ』
【勝利と説得、両方できなきゃ目的は果たせない。覚悟はいいか?霊夢】
『もちろん。ここが一つの正念場。優勝のためにもクラスメートの目を覚まさせてやるためにも、私は負けてやるわけにはいかない』
[なら行きましょうか。見据えるべき敵はただ一人。これはあなたとあの子の勝負よ]
「おお、君が博霊か」
『あなたは……プロヒーローエンデヴァー。何か御用ですか?』
「なに、一つ頼みをと思ってね。俺から見ても君は強い。だからこそ、みっともない試合はしないでくれよ?あいつには、焦凍にはオールマイトを超える義務がある。腑抜けたやつ如きに勝ってもその目的は果たされん」
〘露骨に牽制してきたな。というか自分にとってのスキャンダルを隠す気もないのか〙
『初期エンデヴァーはこんな感じだからね。それじゃあ……こっちもそれ相応の言葉を返そうか』
『目的……ね』
「何か言いたいことでも?」
『いえ。ただ私も目的を果たすために、全てを賭してがむしゃらに励んでいた頃がある。そんな私の経験からして、今のあなたに足りないものがある』
「なんだ?言ってみるがいい」
『正しい教育理念だ。もしかしてまだ、自分が息子をよりよく導けてるとでも思ってるんじゃないか?』
【それ思いっきり他人の名言のオマージュだろ】
『バレなきゃへーきだって』
「ほう……?俺は間違っていると?」
『そうだな。少なくとも今のお前が正しいとは欠片も思えないね』
「貴様……!年端もいかない小娘の分際で……!」
『悪いね。誰かに敵わないなんて考えたこともない子供なもんで。それじゃあどいてもらえるかな。早くあんたのバカ息子に勝ちにいかないといけないんでね』
「……貴様のような思い上がった小娘に負けるほど、うちの焦凍は弱くはない」
『あの夢の叶え方を間違えてる愚か者に負けるほど、私は弱くはないよ。そんじゃ』
『……さて、負けられない理由が増えたね』
[これで負けたら本当に笑い者ね]
『最後に笑っているのが私ならそれでいい、と言いたいところだけど、今回ばかりは試合後に笑っているのは私じゃなきゃね』
〘なら全力で勝ちに行け。今のお前にできるのは、ただ勝利へ向かって突き進むことのみだ〙
『無論承知の上さ。手加減をしてやる理由もない。本気で叩きに行くさ』
「二回戦!スタートォ!」
【初手の一撃はどう防ぐ?】
『女は黙って!』
「はぁぁっ!」
『素受けじゃい!』
[馬鹿なの?]
〘でも実際この氷結攻撃は見かけと拘束効果だけでダメージは大してない。脱出手段があるなら受けるのも手だ〙
【それでも後手に回ることになるぞ】
『そこは考えてある!とりあえず今は……』
「(あいつがこの程度でやられるはずがねえ……どこから来る気だ?)」
『正面からおっ邪魔しまーす!』
「っ!?」
[氷結爆弾で自爆テロ……絵面がひどいわね]
〘でも体温を下げるのは効いてるはずだ。まあこっちもガッツリ体温下がったけど〙
『オラァッ!自分の氷でできた刃の味はどうだ!?』
「テメッ……っく!」
『おっとぉ!そいつはもう受けないからな?』
【範囲攻撃前の溜めを潰して強攻撃をスカらせてジワジワ削る。これなら勝つ事自体はできそうだが……】
[問題はここから。彼の凍ってしまった心を溶かさなければいけない。霊夢にできるかしらね?]
『……なあ轟。いいのか?このザマで』
「……っ!」
『おっと。生憎こっちは現時点でもお前よりかは格上だ。技術も、心意気ですらも。そんなやつが縛りプレーを続行する気か?』
「俺は……っ!」
〘周囲一帯への氷結。仕切り直しってところか〙
『何度やり直そうが、今のお前じゃ私には勝てないぞ、轟。その迷いに迷った心の在りようなんかでヒーローになる?笑わせんな!』
「ぐっ!?……何が言いてえ!」
『本気を出せ!非道だろうがなんだろうが、己の持つもの全てを活かしきらないやつなんかに、自分の目標は果たせない!お前は!ヒーローになりたいんじゃないのか!』
「俺、は……」
Side轟
同じクラスの博霊って女は、俺にとって理解不能な存在だった。最初に意識したのは戦闘訓練の時。平気な顔で危険地帯に飛び込み、傷がつこうが痛みが走ろうがお構い無しにただ勝利だけを狙うその姿は、なりふり構わず俺を「育成」しようとする親父を連想させた。同い年の子供が長くヒーローにとして活動してきた親父と同じ気迫を放つ。その時点で異常だった。
その次はUSJにヴィランが襲撃してきた時。オールマイトを殺せると宣う明らかに俺たちより格上やつらを相手に、あいつは真っ先に飛び出していった。この前と同じく自らを犠牲に、いや自分すらも捨て駒にしてただ勝つために全力で戦っていた。その姿を見て思い出した。俺は、オールマイトみたいに多くを助けられるヒーローになりたかったんだと。
それでも親父への怨嗟の炎は消えなかった。ヒーローになりたいなら右だけでなって親父を否定してやればいい。そんな考えが残り続けた。
博霊はそのためのわかりやすい障壁だった。常に全力で生きるあいつを右だけで超えられたら、俺はきっとヒーローになれる。そう思っていた。……この時点で既に今のままの俺じゃあいつには勝てないってわかってたのかもしれねえな。
博霊の選手宣誓。博霊の振るわなかった、いや次に備えていた第一種目の順位。チームとしても個人としても負けた第二種目。博霊を仮想敵として見据えるたびに、俺は間違えているんじゃないかという意識がよぎる。ちげえ。俺は何も間違ってねえ。あいつを、親父を見返すためには、これが最適解だ。
そんな凍りついて心に残り続けていた俺の考えは、あいつにぶち壊された。
自分を縛ってる。ああそうだな。
持つもの全てを活かしきってない。その通りでしかねえ。
本気を出せ。そんなもん、出したことなかったな。
ヒーローになりたいんだろって?ああ、俺は、俺は……!
「なりたい自分に、なっていいんだよ」
炎が、燃える。
「そうだ……!俺はヒーローになってやる……!」
あいつはそんな燃え盛る俺を見て、いいものを見たという顔で笑った。
『だったら私ぐらい超えていかないとなぁ!さあ来い!私を超えるに足る
言われなくてもやってやるよ!
Side G.N
『助けてください死にそうです』
【自分で煽って火を付けておいてそのザマはマジでなんなんだよお前……】
[よくあの爆発を耐えられたわね]
『あれは読んでたから全力で守りの体制を取った。けどこっからはマジで初見!原作にもここから先の戦いの様子は乗ってなかった』
〘圧倒的強敵を相手に初見で勝つ。いつもの無理ゲーだな〙
【でも今回は勝たなきゃいけない理由がある。そうだろ霊夢】
『その通りッ!だからこっからは余計なしがらみなしの総力戦だ!』
『かかってこい!轟!』
「燃やし尽くしてやるよ……!」
〘炎はまずいな。私たちは火属性相手には相性が悪い〙
『燃焼ダメ入っちゃうからね!でもこれ回避は無理ッ!よって突っ込んでぶん殴る作戦で!』
【おいおいそんなんで行けんのかよ!?】
『オラオラオラッ!』
「さっきの冷気を出すやつか……その程度で冷えるかよ!」
『ならこうだ!』
『ガリガリガッリガリ』
[氷を食べてるの?何のために……]
〘体温下げのための氷食か。だがこれじゃ文字通り焼け石に水だぞ霊夢〙
『あっちもHP的には限界に近いはず!時間を稼げるだけ稼いでゴリ押す!』
『この程度で止まるかぁ!』
「こっちも止まってやるかよ!」
[やっぱり不利よ。属性攻撃手段を持たない霊夢じゃあの火力には対抗できないわ]
『誰が属性攻撃を持ってないって!?見せてやるよ奥の手をなぁ!』
『エンチャント火属性ィィィィ!』
「なんだっ!?」
『これで、ラッストアタァァァック!決まったァ!』
「く、そ……お前も隠してんじゃ、ねえ、か……」
「轟くん戦闘不能!よって勝者!博霊さん!」
『マトモに相手した中じゃ、この世界で最高に強い
【本当にギリギリの戦いだったな。というかお前のHPとっくに気絶域超えてんぞ】
『え?あ、それを認識したら目眩が……』
〘というわけで次回はトーナメント戦後半をするよ。正直これ以上の激戦はないといいなって霊夢が言ってたけど、どうだろうな〙
[何ちゃっかり次回予告役やってるのよ]
『私が一番になるんだぁ……そんじゃ、まったのドサッ』
【霊夢?霊夢ー!】
ノリと勢いでなんかいい話風にまとめられたかな?
てかこの後に爆豪戦あるってマジ?絶対そっちも迷走すんじゃん
戦闘描写以外の人間関係に関する描写パートに入るとどうしても書きづらさが出てきますね
本家様の作品にはそういう場面は少ないので
あれ?おかしいな?私は霊夢をうっああさせたくてこの作品を始めたはずなのに、気付けば私がうっありかけてる気がするぞ?
そんながんばってる作者に感想を恵んでくださいお願いします