完全な蛇足ですが……やはりお疲れ様会はいれたかったので何卒ご容赦をば。
別ルート完結したら、完全版のお疲れ様会も書こうかと思います(いつになるやら分かりませんが)
興宮町にある、エンジェルモートにて。
詩音「ひぐらしのなく頃に─後祭─を読んでくださり、本当にありがとうございました。いやー、ここまで紆余曲折ありましたけども、何だかんだ終盤は私と圭ちゃんのラブラブをいーっぱい詰め込まれてて、最高のハッピーエンドを迎えられて本当に良かったです。では、皆様またどこかでお会いしま──」
レナ・魅音「いいわけあるかぁ──ッ!!」
詩音「ひゃあ!?」
沙都子「ぜーんぜん納得いってませんことよ!?有り得ませんわー!!」
詩音「ちょっ、もうなんなんですか皆さん藪から棒にー。せっかくいい感じに締めて終わらせようとしてたのに」
魅音「どーこが締めてだ、どこが!まだ始まって間もないじゃない!」
レナ「私たちのせめてもの出番、ここにしかないんだよ!?だよ!?もっと話したいこといーっぱいあるのに、あんまりじゃないかな!」
沙都子「ていうかそもそも!私はこの本編について何一つ納得いってませんわ!それをせめて10、いえ100、いいえ1000くらい言わせてもらいますわ!」
詩音「はいはい、分かりましたよぅ。ちぇー、さっさと終わらせて圭ちゃんとショッピングデートしたかったのにー」
魅音「んな公私混同許すまじ!お疲れ様会はちゃーんとやってもらうからね!」
詩音「はいはい、で?皆さん何に納得がいってないかは……まぁ大体分かりますけど」
レナ・魅音・沙都子「出番!!!!」
詩音「あ、そっちですか。圭ちゃんが盗られてどうのこうの、ではなくて?」
レナ「それは、まぁそれも思う所はあるけど……でも二次創作だし、いろんな世界があってもいいとレナは思うんだよ?だよ?」
魅音「まぁ?おじさんと圭ちゃんのカップリングは詩音の比じゃないはずだから、そこは今回譲ってあげてもいいとして──」
沙都子「あら?コンシューマーの澪尽しでさえ、あのヘタレな有様でよく言いますわね魅音さん」
魅音「ぐはっ」
詩音「あら的確」
沙都子「カップリングがどうのこうのはこの際どうでもいいんですの!問題なのは、私たち、部活メンバーの扱いですわ!」
レナ「そうだよー。レナなんて、レナなんて出番一回もなかったんだよ?しかも過去の事件の話とかも勝手にされちゃって!読者の皆さんにすごーく問題児みたいに思われちゃったかもしれないのに!」
詩音「え?違ったんです?」
レナ「……どう言う意味かな詩ぃちゃん?」
詩音「あ、いえナンデモ」
レナ「それに、なーんかレナを彷彿とさせるオリジナルキャラまで出てきちゃって!!もうレナは用済みだからポイってこと!?性格似てれば誰でもいいってこと!?」
魅音「いーや、レナ。アンタはまだマシだよ。オリジナルキャラとはいえ、圭ちゃんたちがレナのことを思い出してくれるんだから!レナっていう役割はやっぱりひぐらしの物語に必要なんだってことの裏返しでもあるんだ。それに引き換え私なんて」
詩音「あのー、どんどん愚痴大会みたいになって──」
魅音「シャラップ!愚痴の一つや二つや百個くらい言わせろっての!私なんて、詩音を通してしか出てこないんだよ?しかも、なーんか美談みたいにされちゃってまぁ!詩音ありきで語られるしかないんだから」
レナ「そ、それは双子だし仕方ないんじゃ」
魅音「だとしても!もっとこうあるじゃん!あー、魅音だったらこう言うだろうな、とか!もっと思っててくれてもいいじゃん!ずるいよ詩音ばっかりー!」
詩音「もう単なる駄々っ子みたいになってますねぇ」
沙都子「それでいえば、綺麗な思い出に収まってるだけ、魅音さんもマシですわ!私なんて……私なんて、発狂して絶叫して、圭一さんを橋から突き落とした殺人未遂のイメージしかありませんのよ!?いっつも圭一さんが私を思い出すのは、そのシーンになってしまいますわ!こんなのあんまりですわー!!」
レナ・魅音・詩音「それは……」
沙都子「しかも!祟殺しなら、私がメインのはず!圭一さんの心には私に対する並々ならぬ思いがあって!そりゃ、恋愛とかそういうのではなくて、妹を守るにーにー的な想いだったとは思いますけども!だとしても、圭一さんの心の真ん中を占めていたのは私だったはず!なのに、なのにあのシーンだけが繰り返し圭一さんにトラウマとして植え付けられているなんて!」
魅音「……確かに、沙都子は一番損な役回りだったかもね」
レナ「はぁ……はぁ……損な役回りで抗議する沙都子ちゃん……かぁいいよぉ」
詩音「レナさん……反応がおかしいですって」
沙都子「それに!私だけではありませんわ!梨花をご覧なさない!登場シーンが殺害現場のみ!お腹を裂かれて、内臓が飛び出した惨たらしい死体役のみの登場なんて!セリフすらないんですから!」
魅音・詩音「うわぁ……」
レナ「はぁ……はぁ……飛び出した梨花ちゃん」
魅音「流石にスプラッタすぎるってレナ!」
沙都子「この作品において、私達が間違いなく一番酷い扱いを受けてますわ!」
詩音「けど、さっきから肝心の梨花ちゃまは……」
魅音「あっちのテーブルで、優雅に紅茶を飲んでるねぇ」
梨花「……」
沙都子「ちょっと梨花!なにすまし顔で優雅にティータイムなんてしてるんですの!?こっちに来て一緒に抗議しますわよ!次は私達がメイン役をもらえるように!」
梨花「……ふぅ、全く忙しないわね。貴女たちは。長編が終わったのだから、少しはゆっくりしてもいいじゃない」
魅音「うお、いきなり黒梨花ちゃんだ」
レナ「はうぅぅ!黒梨花ちゃん、黒梨花ちゃん……かぁいい」
詩音「いやいやレナさん……節操なさすぎですよ」
梨花「今回は圭一と詩音の物語って話しでしょう。それに舞台は惨劇アフターなのだから、私達が出れないのも当然よ。あまり設定に無茶を言うものではないわ」
沙都子「随分余裕ですわね梨花……あんな仕打ちを受けておいてなお」
梨花「ふふ……これが“大人”の余裕ってやつかしらね」
レナ「……“今回は”?それ、どう言う意味かな、梨花ちゃん。」
梨花「あら、流石レナ……相変わらず鋭い洞察力ね」
魅音「え?ええ?なになに、どういうこと?」
沙都子「──はッ。ま、まさか梨花!」
梨花「ふふ、そう。今回の本編は、詩音がメインだったわ。けれど、もう一つの物語──別ルートでの主役は、この私!!」
レナ・魅音・沙都子「な、ななな、なんだってーーッ!??」
梨花「既に台本も一部もらっているけれど、これはもう完全に私の物語。運命を打ち破る為の、私の奮闘劇!祭囃でもない、澪尽しでもない、もう一つの運命を打ち破る物語!!」
羽入「あうあうあう!大逆転なのです、逆転サヨナラ満塁ホームランなのですよ!梨花!」
梨花「あら羽入、いたの?」
羽入「ずーっといましたのです!ボクも本編にはちょっとだけしか出てないので、その次の物語が気になって仕方がないのです!ボクの出番はありますですか?」
レナ「梨花ちゃんがメインってことは、雛見沢村の話だよね?ということは、レナたちの出番も必然的にあるってことだよね?」
魅音「そっかそっかー、まぁ梨花ちゃんメインなのは羨ましいけどさ。でも惨劇アフターじゃなくて、惨劇に立ち向かう物語なら、部活メンバーの出演は決まったも同然!なんなら皆の活躍で運命を打ち破る展開も期待できそうだね!」
沙都子「おーっほっほっほ!流石は梨花ですわー!」
羽入「あうあうあう!澪尽しだとボクはいなくなってしまったのです!梨花、これはボクの出番もちゃんとありますよね?」
梨花「にぱー⭐︎」
羽入「あうあうあう!?なんなのですか微妙なその笑顔は!」
鷹野「盛り上がっているところ申し訳ないけれど、私からも一つ良いかしら?」
魅音「どお!?た、鷹野さん!?」
詩音「某黒い虫みたいに急に湧いてきましたね……」
鷹野「まぁ酷いわ、詩音ちゃん。私だって本編の被害者よ、結局圭一くんに弄ばれるだけ弄ばれて、飽きたらポイって捨てられちゃったんだから。なんだか悪役としても中途半端な扱いだったわ」
魅音「言い方言い方」
沙都子「大体、惨劇アフターなら思い切り加害者じゃありませんの。終末作戦を実行されているのですから、命があるだけ儲けものですわ」
レナ「まぁ、惨劇アフターだとどうしても鷹野さんたちは大量殺人を決行しちゃった設定にならざるを得ないですもんね……」
詩音「まぁ、そうでなくとも、梨花ちゃまのご両親を手にかけた設定はデフォルトで付いてきちゃいますけど」
鷹野「あらあら、設定とはいえ心が痛むわねぇ。現実ではとーっても心優しい天使のような看護師なのに」
魅音「微妙に信用できないところがあるんだよねぇ……」
鷹野「まぁ、それはさておき。私も別ルートには期待してるのよ?もっと私が悪役でもなんでも、スポットが当たって大きく活躍できるものかしらって」
梨花「鷹野の活躍は僕たちの敵役として大いに腕を振るってもらえるのではないですか?」
鷹野「あらあら?梨花ちゃん、もしかして別ルートの設定、最後まで読んでないの?」
梨花「え?私は序盤しか知らされてないけど……大枠は惨劇に立ち向かう話だっていうし……アンタまさか、最後まで知って?」
鷹野「くすくす」
レナ「鷹野さんは、それがどんな話か知っているんですか?」
鷹野「そうねぇ……それをここで口にしてしまうのは野暮ってものだから、詳細は控えるわ。けど、せっかくだから一つだけ、面白そうな情報を教えてあげるわ」
魅音「ま、まさか……CPは圭魅!?」
沙都子「……魅音さん、欲望ダダ漏れですわよ」
鷹野「山狗から得た情報によると、確かに主役は梨花ちゃんよ。だけど、主役は一人じゃないみたい」
魅音・レナ・沙都子・梨花「……なん、だと」
鷹野「もう一人の主役は……あらあら、抜き足差し足どこに行く気かしら詩音ちゃん?貴女は興味ないの?」
詩音「いやー、皆さん盛り上がってるみたいですし。私はこの辺で失礼しようかと」
鷹野「あらそう。まぁ、詩音ちゃんは“既に”知ってるでしょうから、次の主役が誰かなんて興味はないわよねぇ」
詩音「あ、あはははは」
魅音「……まさか、詩音あんた」
レナ「そういえば、さっきから全然リアクションしてなかったよね?」
沙都子「詩音さん?どう言うことか説明してくださる?」
梨花「詩音……あんた本編でさんっざんいい思いしておいて?次もってこと?」
詩音「あー、宴もたけなわではございますが。皆さんこの辺でお時間となりましたので……」
言うが早いか、詩音が手に持っていた球が地面に叩きつけられると、ボンっと煙幕が周囲一帯を包み込む。
詩音「脱出!!」
魅音「逃がすな!とっ捕まえて洗いざらい吐き出させるよ!」
レナ「あっははははは!!」
沙都子「私からトラップで逃げおおせると思ったら大間違いですわー!!」
梨花「どうでもいいけど!私が一番のメインよね!?そうよね!?」
鷹野「くすくす、賑やかな子達ねぇ。ねぇ羽入ちゃん」
羽入「あうあうあう。ボクの出番はどうなのですか?気になって夜も眠れないのですー!!」
エンジェルモートの外にて。
圭一「……女子会って言ってなかったか?なんて煙が出てんだ、どんな騒ぎだよあいつら」
悟史「あははは。皆らしくて良いんじゃないかな。沙都子も楽しそうで何よりだよ」
圭一「らしくねぇ」
悟史「それより圭一、今からバッティングセンターにでも行かないかい?明日試合だから、少し練習しておきたくてさ。良ければ一緒に」
圭一「お、いいな。んじゃ挨拶だけさくっと済ませちまうか。えー、ここまで長い話に付き合ってくれて、本当にありがとうございました。惨劇アフターということで、基本的には暗い話がメインにはなってしまいますが、必ずしも絶望しかないような世界ばかりじゃないってことが示せたなら、きっと意味のある物語だったんだろうと思います」
悟史「失ったものは戻らないけど、人は倒れたままじゃいられない。そんなメッセージが少しでも伝えられたらいいなと、思います。本当にここまで読んでくださって、ありがとうございました」
圭一・悟史「それでは、またいつか。ひぐらしの──」
詩音「圭ちゃーん!掴まえたっ!」
圭一「うおっ!?お、おい詩音!?」
詩音「いいから走りますよ!あの人たち、本っ気で私の首を取りに来てますからー!ちーと人身御供になってもらいたくて!悟史くん、ちょいっと圭ちゃん借りてきますね!」
圭一「人身御供!?いやまて何を──引っ張るなオイ!?」
詩音「問答無用!!」
圭一「おのれ園崎家……許すまじッ!!」
悟史「あらら、圭一を盗られちゃったか。じゃあ僕は一人で練習を──」
魅音「待て待て待てぇぇええ!悟史、良いところに!詩音達をお縄にするのを手伝って!」
悟史「……あの僕今からバッティングセンターに」
魅音「問答無用!いくよ悟史!」
悟史「あぁ園崎家……許すまじ……」
レナ「あっはははは!!この際だからもうどうなってもいいや!派手にいくよー!!」
沙都子「にーにー!ここは兄妹のコンビネーションを見せつけるときですわ!協力してもらいますわー!!」
梨花「私よね!?メインの中のメインは私はよね!?そうだって言いなさーいっ!!」
──ひぐらしのなく頃に、後祭。これにて、幕。