どうも、ハリーの叔母のペチュニアです。   作:Ψ( 'ω'* )

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ヒィヒィ言いながらの執筆パート2
幼馴染みって遠慮はないと思うんだ(いい意味で)


知ってるよ

「じゃあそろそろ満月が近いから暫く会えないけど忘れないでね」

 

「うーん忘れそう」

 

「ええ!?」

 

「冗談だって。ほら。これ良かったら持ってって」

 

手作りのべっこう飴を大量に持たせた。魔法あるんだし保存方法や持ち運びはどうとでもなる。糖尿病?はは、知らない人ですね。それはリーマスが自分で体を管理する域だからさ。

 

「わぁ!有難く貰っておくよ」

 

「本当は手作り料理とか持たせたかったけど時間なくて」

 

「ううん、凄く嬉しい。じゃあいってくるね」

 

「いってらっしゃい」

 

パタンと閉まる扉。うーん。久々の一人だ。取り敢えずハリーから手紙が幾つか届いてたので拝見して返信書いておこう。因みにヘドウィグはリーマスが誕生日祝いで買ってくれました。今はウチの庭で食べ物を狩ったりしてます。逞しい。

 

ハリーからの手紙を読むと新しい友達が出来たこと、少し気が合わなさそうな子が絡んで来たけど話したら割と仲良くなれそうだったこと。両親と同じ寮になったこと、クディッチでシーカーになったこと、友達にサッカーを教えたこと、私の本のファンが居た等々。沢山書かれていた。

 

楽しそうで何よりである。早速手紙の返事を書こうとした時チャイムが鳴り一先ずペンを置き玄関へと向かう。

ドアを開けるとセブルスが鬼の形相でこちらを見ていた。何故・・・それより学校はどうしたの。

 

「ペチュニア、貴様何故リーマスと暮らしているのだ」

 

「え?子育て一人で不安だったから」

 

「だったら吾輩でも良かっただろう!」

 

勢い良く肩を掴まれた。出来る限り手が空いて一緒に育ててくれる身近な人物は彼しか居なかった。その時あんたとは連絡すら取れて居なかったと言うのに無茶でしょそれは。

 

リリーの息子だから愛を持って育てる。あんたなら当然出来たでしょう。でも、年々顔付きは義弟に似てくる。そんな複雑な心境をあんたに背負わせてまで子育てさせたくないわ。

 

他にも理由はある。既にダブルスパイとして活動してるのに余計な負担を掛けたくない。教師として働きつつ家に帰っては甥っ子の世話をするだなんて多忙極まるのもいい所。倒れるわよ。そんな事してたら。

 

時間にゆとりのある彼だからこそお願いしたの。家政婦としてね。事情も知っていて魔法使いで協力してくれる人物は実際二択だった。あんたか彼か。急ぐ案件だったもの。最良の選択をした結果だわ。

 

「手紙すら二年程音信不通だったあんたが何を言ってるの?それに成長する度見た目が義弟に似ていく様を見てあんたには耐えられないわ。それにあんたは甥を通して妹を視ることは出来ても甥自身を視ることが出来るかしら?」

 

最後に関してはシリウスも甥を通して義弟を視ていたから本当に適材適所ね。妹が私を甥の後見人に推薦した気持ちは痛いほどよくわかる。精神的にまだ幼かったのよね。あの二人は。

 

「だが!!それは彼奴にも言えるだろう!?」

 

「違うわ。そもそもリーマスは貴方を虐めてない。義弟とシリウスが大抵してたわよね。友人関係で連帯責任だー、なんて可笑しいじゃない」

 

「・・・それは、そうだが。リーマスは危険だ」

 

「・・・・・・・・・満月の時は、でしょ?」

 

「知っていたのか?」

 

「人狼かなんかでしょ?リリーや貴方は濁して伝えて来たけど魔法と結び付けるなら何らかに変身すると思った方が早いわ。それに満月と来れば御伽噺でも有名じゃないの。私は非魔法族だけど知恵は持ってる。自らを守る為にもね」

 

「だったら尚更、」

 

「満月以外は大丈夫。その時だけ居ないわよ。ちゃんと。嗚呼そうだ。折角来たんだもの。はいこれ」

 

「?」

 

「論文よ。その話題についての。こっちの方が医療薬学は進んでるはずよ。錠剤を通してならとある成分を分解して体内の外に流す事だって出来るのでは無いかしら?」

 

「ふんっ、そんな事が出来るなら今頃吾輩だってもっと名を馳せて・・・」

 

そんな言葉を吐き出しかけ、途中で止めた。一応論文に目を通してくれはするんだ。何だかんだで優しいよね。原作でもそこまで仲良くないリーマスに脱人狼薬作ってあげるんだもの。あれって結構作るのも大変だって聞くし結構高価な物らしいけどどうなんだろうね。

 

一通り見終えた彼は無言でリビングへと上がり椅子に腰掛け再度読みふけった。あのねぇここはあんたの家じゃ無いのよ。

 

こうなったら暫くテコでも動かないのは知っている。仕方が無いのでお茶と菓子を用意し私もハリーへ手紙の返事を書こう。静寂の時間が訪れペンの音だけが響く。無言呪文で赤色のペンを勝手に引き寄せて論文に線を引くセブルス。別に構わないけど本当に遠慮無いわね。

 

先に手紙を書き終えた私は窓際で待っていたヘドウィグに手紙を渡しお茶を飲む。今日は緑茶の気分だったので緑茶だ。突然の訪問だものお茶の味に対して文句は言わせないわ。

 

妹も緑茶が好きだったっけ。何処かホッとする味だと笑顔で言っていた。義弟は慣れてない味なのか苦手だと言ってたな。慣れてないと舌が何これとなるのは世界共通だろう。慣れてても食べたくない物もあるけど。例えばマーマイトとか、鰻ゼリーとか。例えが極端だけど、そういうこと。

 

目の前の彼は緑茶は飲めるがどちらかと言えば玄米茶の方が好みらしい。高校時代夏休みに日本に行った際の土産で玄米茶を渡した翌日美味かったと言ってたのは覚えている。

 

「ペチュニアここなんだが、」

 

「嗚呼ここね。あくまで推測だけれど噛まれたって事は何かしらの成分が体内に侵入したって事。仮に菌とするわね、その菌が悪さをして特定の時に暴走し人狼化させてしまう。それならその菌を抑えるのでは無く体内から撤退させればいいじゃないって事」

 

「そう単純なものでも無かろう」

 

「案外視野を広げれば単純なものよ。それにその薬はその菌を吸収し成分を分解させる目的もあるわ」

 

とは言え私はプロじゃ無いから事細かくは説明出来ないけどその辺は彼も充分理解してるだろう。だって幼馴染みだもの。

 

「魔法界には無い考え方だな」

 

「それはお互い様ね。ペンを引き寄せる事は出来ないしお茶も自動で湧かせられる訳でも無いからね」

 

「・・・すまない」

 

「謝って欲しいとかじゃ無いのよ、慣れたから。でも視野を広げると言う意味では伝えたいのはそういう事よ」

 

「・・・そうか、ならば吾輩ももっと研究せねばならないな」

 

緑茶を飲み菓子をひとつ口へと放り込む彼。私の論文に何かしら加筆した後、論文について感謝すると言い姿くらましで消えた。あっという間だったな。気付けばもう夕方だ。今日したことと言えばリーマスを見送った後幼馴染みと論文について質疑応答して甥へ手紙の返事を書いてお茶飲んだくらいだ。

 

執筆何もしてないけど締切でも無いから気にしない事にしようそうしよう。そして夕飯を食べ終えた後はベッドへとダイブした。子供っぽい?いいんだよ、誰も居ないんだから。

 

偶にはダラけないと自分はやっていけない人間なんだい。長期の育児が終わった気分だ。実際そうだけど世の中の親って尊大だったんだなぁ。毎日大変でハリーのあの可愛い笑顔がなかったら心も持たなかったよ。

 

リーマスが居てくれて心底助かった。特に赤ちゃん時の無意識の甥の魔法を杖一つで抑えてくれたんだもん。凄すぎる。ちょっと身体鍛えただけじゃあれは無理だ。避けるので手一杯。

 

ファンタジー小説書く参考にはなった。あくまでフィクションとしてね。誇張はだいぶした。そうじゃないと、記憶消されたら困る。可愛い可愛い妹と甥の記憶消されたら悲しいでしょ。

 

それにしても暫く一人で暇な時間が続くのか。する事ないや。何しよう。取り敢えず満月が終わったらリーマスに美味しいものを御馳走したいから料理を考えておこう。冬休みに帰ってくるかはわからないけど甥へのプレゼントを用意して。あ、意外とやる事あったわ。

 

ごろりと寝返りを打ち足音一つない静寂の家に改めて一人なのだと理解した。温かなココアも紅茶も出ない、学校であれが楽しい、サッカーが楽しい、沢山友達が出来た等山ほど話してくれる甥も居ない。

 

思えば楽しかったなって。大変だったけど。賑やかででも不快ではなくて。何れ結婚したらあんな感じなのかな。結婚履歴ないから知らないけどさ。

 

結論何が言いたいのか?

 

寂しいんだよねこれがまた。

 

一人生活が本当に久々でさ。さっきは幼馴染みが居たから寂しさが紛れてたけどさ。やっぱり誰かと暮らすのは心が暖かくなるからね。明日から気を紛らわす為に執筆に集中しよう。




閲覧ありがとうございましたm(_ _)m
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