何故か住民の好感度が高いんだが   作:ガチャ運を寄越せ陸八魔ァ!

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はい、漸くタイトル回収が出来そうです

タイトル回収に3話かける人が、いるらしいですね

一体誰なんやろなぁ(すっとぼけ)

ちなみに、今回の話で村の名前と実在した人物名が出てくるのですが、フィクションであり、実際の場所と人物は関係ありません


クールガイ()な俺 300年の恋心

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

…き、気まずい!

紅魔館へとお邪魔した俺はレミリアさんに「お茶でも飲みましょう?」と誘われるまでは良かった

しかし問題はその後だ、通された部屋はまさかのレミリアさんの自室。咲夜さんは部屋に着いて早々にお茶会セットをしたと同時にどこかへと消え、フランは「着替えてくる!」と言って部屋へと戻った

 

そして、部屋に残された俺とレミリアさんだが…レミリアさんは「さぁ、座って飲みましょう」とだけ言って以降、チラチラと何度かこちらを見ることはあっても、何も発しないのだ

頼むフラン…今だけは着替えなくていいから帰ってきてくれ、お兄さんのこと好きにしていいからッ!

 

「…ねぇ」

 

「は、はい?何でござんすか?」

 

やべ、口から動揺が出た…なるべく落ち着いた人に見せたかったのにッ!

俺が心の中で動揺が出たことに反省していると、いつの間にか俺の横へと移動していたレミリアさんが俺の肩に手を置き、顔を真横に近付ける

 

アッアッアッ…近いですレミリアさん、ワイのmy sonがグングニルでファイナルマスタースパークしちまうよ…(最低)

 

「そこまで緊張しなくていいのよ?リラックスしなさいな」

 

「べ、べべっべっっっつにぃ?俺のようなクールガイが緊張ななんてする訳がございませんに決まってるじゃあないですかアハハハハ、ヤダなぁ」

 

そんな色っぽく耳元で囁かないで!理性が消えちゃう!私のダイヤモンドのように硬い理性が砕けちゃう!

ダイヤモンドは砕けないって法則が壊れちゃうよ!

 

「フゥー…」 

 

「アッ」

 

耳に優しく息を吹きかけられ、背中にゾクゾクとした何かが駆け巡る

やめて!私の理性を壊そうとしないで!黄金の精神が壊れちゃう!

 

突如として始まったレミリアさんの悪戯はフランが部屋に入るまで続くのだった

ありがとうフラン…あとでいっぱい遊んであげるからね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼と初めて出会ったのは今から300年以上前、私が200歳ほどだった頃

当時、スカーレット・デビルとして…恐ろしい吸血鬼として恐れられていた私の前に彼はふらりと現れた

当時の彼は、くすんだ赤毛の髪に光を失った翡翠色の瞳

ボロボロの奴隷服を着ているところを見て、どこかの奴隷商から逃げてきた奴隷なのだろう

 

私は彼の前に降り立つと、殺意を向けながら言葉を放つ

 

「穢らしい人間が、ヴラド・ツェペシュの末裔であるこの私に何の用だ?血を吸って欲しいと言うのなら、お望み通り吸い尽くしてやろう」

 

通常の人間であればまともに立つことも出来ない程の威圧を放ったというのに、彼は現れた時と同じ顔で私を見ていた

当時の私は、はっきりいって不愉快に感じていた

血を吸わずに(グングニル)で粉々にしてやろうかと考えていると、彼は口を開いた

 

「私の命をささげます、その代わりどうか“アテルタ村”をおわないでください」

 

「アテルタ村?…あぁ、この近くにある村のことか」

 

その言葉に彼はこくんと頷く

彼は村の奴隷であり、酷い扱いをしていたのだろう。しかし珍しい赤毛でもあることから生贄としてここに向かうよう、そして先程の言葉を伝えるように命令されたのだろう

 

…思うと腸が煮えくり返る、この怒りは後で彼を揶揄って鎮めるとしよう

 

話を戻そう

私は私を見て表情を変えず、立っている彼に怒りが多少湧いていたが…ふと彼の足を見て、怒りよりも興味が湧いた

 

震えていたのだ…それは怒りか恐怖か、分からなかったが彼を少し観察してみることにした

そうして気付いたのは、彼の顔は少し顔を青くしていたこと

表情こそは動いていない、しかし観察しないとわからないほどに薄く顔が青くなっていた

 

それに気付いた時、当時の私は彼を手元に置こうと考えた

今考えていてもその理由はわからない…だけどもその判断をした当時の私には感謝をしている、だってその判断があったから今の私達があるのだから

 

それから彼を奴隷として働かせていた村を滅ぼし、紅魔館で世話をすることにした

 

彼に食事を与え、身体を休める場所を与え、私やフランと家族も与えた

その結果、彼は私達の忠実な僕となり出会った当時みたく死人のような顔をすることはなくなった

 

そして、彼と過ごしているうちに私は、彼の人なり触れ、人間に対して恋慕の感情を持った

 

彼の笑う顔、悪戯されて困ったように頭をかく動作、不快なことがあった時は静かに隣にいてくれる優しさ…その全てが愛おしく感じた

 

吸血鬼の寿命は永遠に等しいが、人間は直ぐに死んでしまう

彼もまた、いつか消えてしまうと思うと胸が苦しくなった

だからこそ、彼と生活を始めて20年程経った頃に彼が私達と同じよう(吸血鬼)になりたいと言った時は物凄く嬉しかった

好きな相手と共に永遠に生きられる、ずっと幸せに暮らせる…と

 

しかし、その幸せは長続きしなかった

 

彼は吸血鬼になった後、人間に騙されて殺された

私が急いで駆けつけた頃には既に助かる状態ではなかったし、見ているだけで吐きたくなるほど凄惨な姿をしていた

 

彼は死ぬ前に私を発見した時、安心したのかとても穏やかな顔をしていた

そして、「幸せになって欲しい」とだけ言って、塵となり風に流された

 

彼を失い、怒りと憎悪に飲まれた私は人間に対して食事でも狩りでもない一方的な虐殺を行った

どれだけ命乞いしようが、呪詛を吐こうが、女子供関係なしに皆殺しにした

だって彼が死ぬまでに受けた苦痛はもっと痛かった、もっと辛かったはずだから

 

この殺戮には、私と同じく彼を好いていたフランも参加し、その結果、一夜にしてその地を治めていた国が地獄絵図を残して滅んだ

 

正直、そんなことはどうでも良かった

それよりも彼に会いたい、彼を返してという気持ちだけが日に日に強くなるだけだった

 

そこから300年の月日が経ち、パチェや美鈴、咲夜と家族や友人を増やして幻想郷へとやってきた

理由は再び彼に会えるような気がしたから

 

私は無数にある運命を見て、自分にとって都合のいい運命へと変える能力を持つ

一言で言うのならば運命を操る、それが私の能力だ

 

いつもはこの能力を使い、小賢しい知恵を使う人間も、私を下そうとする妖怪も蹴散らしてきた

 

しかし、幻想郷へ移動する時、私は能力を使わなかった

何故か「彼に再び会えるかもしれない」といった謎の希望だけでやってきたのだ

そうして彼を探すために異変を起こし博麗の巫女に叩きのめされ、大人しく暮らしていた時にその瞬間は突如やってきた

そして、自分の持ってきた希望は間違っていなかったと思った

 

髪も、瞳も黒くなっており、姿形が変わっていてもその雰囲気と優しさは彼のままだった

 

運命は操ることができても、それは自分だけであり、他人の運命は操れない

人と関わる運命は、当人同士の運命が交わることで初めて生まれるのだ

だからこそ、彼と再び会える運命があるとは思わなかった

 

運命は見えるし操れる、しかし彼と再開する運命は今まで見ることはなかった

 

イレギュラーな事態だったが、それよりも彼に会えたことが何よりも嬉しく、何よりも大切なことだった

 

 

私の部屋で2人っきりとなり、穏やかな私とは反対に、気まずいのか少し落ち着きのない彼

そんな彼を見て私は変わらず…いや、長い年月会えなかったことで肥大化した恋情を更に大きくする

 

ねぇ、ろしゅ…いや、今はユキだったわね

ユキ、貴方が望むのなら私は何だってしてあげるわ

私を殺したいのなら自ら命を捧げて、家族が欲しいというなら貴方の子供を喜んで産む、また吸血鬼になりたいのなら今すぐにでもしてあげる

もし人間として生きて、死んだのならまた私の前に現れてくれるまでずっと待つわ

私にとって、貴方に再び会えるのなら1000年も10000年も人間でいう1ヶ月のようなものよ

 

だから、もう勝手にいなくならないでちょうだい

もし、また同じようにいなくなってしまったら…今度こそ、私は狂ってしまうかもしれないから





ということで最初は我らがカリチュマ☆ことレミリアさんでした

それと今回、金銅日様の自作フォントを勝手ながら使用させていただきました

言い訳となりますが許可を取りたかったのですがどこで許可を取ればいいのかわからず(小説の感想欄に書くのは失礼なので)このように後書きでの事後報告となりました

もし金銅日様がこの小説を読んでご不快になられたのであれば削除して別の文字を使い再投稿する予定です
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