外では巨人が何かを書き始めていた
「な...何だ?あれは」
「文字?」
巨人が書き始めた物を理解してカナ達は驚愕する
「魔方陣だ!!?」
ゼノ(アビスブレイク、禁忌魔法の一つか)
「あのサイズはまずい!!カルディア大聖堂の辺りまで消滅するぞ!!」
ミラ「時間的に10分ってところね」
ワカバ「冗談じゃねぇぞ……!!」
だが。
フェアリーテイル側へ休む暇はない。
シェイド達が、本部内部から次々と溢れ出してくる。
「迎え撃てェ!!」
魔法が飛び交う。
黒い影が吹き飛ぶ。
しかし。
次の瞬間には、新たなシェイドが押し寄せていた。
「キリがねぇ!!」
「まだ来るぞ!!」
その最前線。
ゼノだけが静かに前へ出る。
ゼノ「……下がれ」
迫ったシェイドへ拳が振るわれる。
轟音。
衝撃だけで最前列の影が吹き飛んだ。
さらに。
ゼノへ触れたシェイドが、その瞬間に崩壊する。
ノヴァ「近付くな!!」
ノヴァ「今のゼノに不用意に触れれば、お前達まで巻き込まれる!!」
赤熱した魔力が、影の魔力そのものを喰い潰していた。
ゼノ「ナツ達を信じろ。」
「そうだな!!」
「ナツ達ならやってくれるさ!!」
そういいながらギルドのメンバーシェイド達を退けている。
そう言っている時にも巨人は魔法陣を書き続けている
もう10分なんてとっくに過ぎているのにまだ魔法は発動しない
「心臓に悪いぜ!!」
「いつになったら終わるんだよ!!」
「あの巨人の動きだんだん遅くなってない?」
「ナツ達が必死に食い止めてるのさ。祈るしかないね」
・・・
ファントムロードギルド内
最後のエレメント4天空のアリアとの戦いはエルザに変わったことで佳境に差し掛かっていた
「ふふふ、さすがにエルザが相手となるとこの私も本気を出さなければなりませんな」
アリアは目隠しを外した
「来い...エルザ」
「死の空域・零 発動この空域は全ての命を喰い尽くす」
「命を喰う魔法だと...」
「なぜそこまで簡単に人の命を奪えるんだ!!!!貴様等は!!!!」
エルザが本気になり剣を換装しアリアに突っ込んでいく
「あなたにこの空域が耐えられるかな?」
アリアはエルザに向かって空域を使い攻撃するが
ズババババ
「バカな!!空域を切り裂いて...」
エルザはアリアの攻撃を全て剣で切り裂きながらアリアの元に走りそのまま天輪の鎧に換装する
「ちょっ...まっ」
「天輪・繚乱の剣(ブルーメンブラット)!!!」
エルザはすれ違い様に、無数の剣でアリアを連続で切り裂いた
「がふぉ!!」
「!!!」
「マスターがお前ごときにやられるはずがない今すぐ己の武勇伝から抹消しておけ」
フェアリーテイルギルド前
巨人が書いていた魔法陣が光りだした
ゼノ「っち!!」「全員伏せろ!!!」
「ゼノ!!いくらあんたでもあれは受け止めきれねーよ!!」
外で戦っていたもの達が騒ぎだした
すると
ガラガラガラ
巨人の体がくずれはじめる
ズズゥゥゥン
巨人が完全に崩れ原型をなくしたとき外で戦っていたもの達が歓喜をあげた
「止まった……!?」
「アビスブレイクが……!!」
カナ「やったんだね……みんな」
アビスブレイクが止まったことを確認すると
ゼノ「……止まったか」
短い沈黙。
そして。
ゼノが静かに振り返った。
ゼノ「……後は頼む」
カナ「はぁ!?」
ゼノ「マスターを迎えに行く」
そのまま歩き出す。
ノヴァも翼を広げた。
ゼノを連れて飛び立っていった
『ポーリュシカの家』
薬品の匂いが漂う室内。
ベッドの上で横になっていたマカロフが、小さく目を開けた。
ポーリュシカ「起きたかい」
マカロフ「……ここは」
ポーリュシカ「ワシの家だよ」
マカロフが身体を起こそうとする。
その時。
扉が開いた。
ゼノだった。
マカロフ「ゼノ……」
ゼノ「行くかマカロフ…」
マカロフ「あぁ」
マカロフ「子供たちが血を流して戦っていて親が情けなく寝ているのもいかんからな」
そう言ってゼノとマカロフはポーリュシカの家を出ていく
その時ゼノは振り返りポーリュシカに向き直った
ゼノ「ミストガンによろしくと伝えてくれ」
ポーリュシカ「……フン」
・・・
『上空』
ノヴァがゼノとマカロフを運んでいるとき遠くでは轟音が響いてきていた
マカロフ「ナツ達は」
ゼノ「まだ戦っている」
マカロフ「そうか……」
マグノリアの街の前にはファントムロードのギルドが鎮座している
マカロフ「ジョゼめ……」
静かな怒気。
ゼノは何も言わない。
ただ前を見ていた。
『ファントムロード本部内部』
ナツとガジルの戦いも激しさを増していた
「だらぁ!!!」
「うおらぁ!!!」
ナツもガジルもお互いラッシュを叩き込み続けている
ナツの一撃がガジルの顔に決まりガジルが吹き飛ばされ
そのままナツはガジルの倒れたところに踵落としを入れる
すんでのところでかわしたガジルはナツの顔を殴る
「ぐあっ」
一瞬怯んだナツだが体制を立て直すとまたガジルの顔にパンチを入れる
ガジル「いい加減諦めたらどうだ……火竜」
ガジル「ギルドは崩れた...てめぇらは負けたんだよ」
ガジルはナツを後ろに放り投げる
「ぐはぁ」
壁に激突したナツだが倒れることはなく耐えていた
「いい加減沈めよ火竜!!!!」
ガッゴスガッ
ガジルはナツの腹に膝蹴りを何発も入れる
「俺は手加減って言葉を知らねぇからよぉ、ホントに殺しちゃうよギヒヒ」
「とどめだ火竜!!!」
ガジルは腕を剣に変えてナツに迫る
「やめろーーー!!!」
ハッピーが叫ぶとともにルーシィに召喚されたサジタリウスの矢がナツとガジルの間を通りすぎとなりにあった機械に命中し機械を発火させた
「火!!!」
「機材を爆破させて炎を!!?」
「おっしゃー!!」
ナツは勢いよく火に食らいつく
そして、サジタリウスは更に矢を放ちとなりにあった機材も次々に発火させていった
ナツはその火も次々に食べていく
ナツは全ての炎を食べ終える
「ごちそー様、ありがとなルーシィ」
「うん!!!」
「火を食ったくれーでいい気になるなよ!!!!これで対等だと言うことを忘れんな!!!」
ガジルがナツに攻撃を仕掛けようと突っ込む
ギロッ
「!!」
ナツがガジルを睨んだ瞬間ナツのアッパーがガジルに決まる
「ぐああっ!!」
「これでパワー全開だぁ!!」
「レビィ、ジェット、ドロイ、じっちゃん、ルーシィ、仲間達、そしてフェアリーテイル」
「んぎぃ」
「鉄竜の咆哮!!!」
ガジルはほぼ0距離でブレスを放つ
しかしナツはガジルのブレスを両手を突きだして弾き返した
「は...跳ね返し...」
「どれだけのものを傷つければ気が済むんだお前らは!!!!!」
「バ...バカな!!!この俺が...こんなクズなんかに...」
「今までの借りを全部返してやる!!!フェアリーテイルに手を出したのが間違いだったな!!!!」
ナツは全力の炎を拳に纏いふりかぶった
「俺は...最強の...」
「紅蓮火竜拳!!!!!」
ガジルが全てを言い終わる前にナツがラッシュを放った
ズガガガガ!!!!
「あぁああぁあ!!!!!」
ナツの技の反動でファントムギルドに外からでも分かるほどの爆発が何度も起こる
それに耐えきれずファントムのギルドは崩壊した
「これで、おあいこな」
ファントムギルドの上が崩壊し残った下の部屋ではエルザとファントムのギルドマスター・ジョゼが戦っていた
あまりのジョゼの強さにグレイ、エルフマン、ミラは気を失っておりエルザは必死に猛攻を仕掛けていた
ジョゼ「よく暴れまわる竜だな」
エルザ「ナツは私と同等かそれ以上の戦闘力をもっている...計算に入れてなかったお前のミスだ」
ジョゼ「謙遜はよしたまえ、妖精女王」
ジョゼ「君の魔力は素晴らしい、現にこの私と戦い、ここまで持ちこたえたのは君が初めてだ」
ジョゼ「妖精女王はジュピターのダメージがなければもう少しいい勝負をしていた可能性もある」
ジョゼはエルザに腕を向ける
「そんな強大な魔導士がねぇ」
「マカロフのギルドに他にもいたとあっては気に食わんのですよ!!!」
ジョゼはエルザにそれぞれ魔力を放ちぶつける
「ぐああっ」
二人は壁にぶつけられた
「なぜ私がマカロフを殺さなかったかおわかりです?」
ジョゼは話しを続けながらも攻撃しエルザはかわし続ける
「絶望 絶望を与えるためです」
「目が覚めたとき愛するギルドと愛する仲間が全滅していたらどうでしょう...くっくっく、悲しむでしょうねぇ」
「あの男には絶望と悲しみを与えてから殺す!!!!ただでは殺さん!!!
苦しんで苦しんで苦しませてから殺すのだぁ!!!!」
エルザはジョゼの魔法により拘束された
ジョゼ「力まない方がいい。余計に苦しむぞ」
エルザ「ぐああっ!!!」
ジョゼ「さぁて、残酷ショーを始めようか。」
ジョゼ「君の姿をフェアリーテイルの連中にも見せてやろう。君の無様な姿を見れば他の雑魚どもも、降参するだろう」
ジョゼはそう言いながらエルザに対する拘束を強めていく
エルザ(仲間の足を引っ張るぐらいなら…)
そう思いエルザは自決を図ろうと自身の剣を刺そうとしたとき
ファントムのギルドの壁が勢いよく壊れた
ドゴォォォォォォォォンッ!!!!!!
ジョゼ「なにっ!?」「誰だ!?」
マカロフ「いくつもの血が流れた…子供たちの血じゃ、出来の悪い親のせいで子は痛み涙を流した…互いにな…」
マカロフ「もう十分じゃ!」
マカロフ「終わらせねばならん‼」
崩れた壁から現れたのはゼノとマカロフだった
エルザ「マスター…ゼノ…」
マカロフとゼノの登場によりジョゼも迂闊に動けなくなる。
そしてミラ達も目を覚ました。
「この暖かいような…懐かしいような魔力は…」
マカロフ「全員この場を離れよ」
「マスター!!」
「ゼノ!!」
「何でここに!!」
ゼノ「私が連れてきた…」
ゼノ「マスターの言う通りこの場を離れるぞ」
ゼノ「エルザは大丈夫か?」
エルザ「ああぁ…」
皆が離れていくのを確認するとマカロフは更に魔力の開放した
「あなたが出てきた以上ザコにもう用はありません。しかし後で必ず殺してあげますよ」
ジョゼはマカロフを前に余裕の表情でいた
「私たちがいたのではマスターの邪魔になる全てをマスターに任せよう」
ジョゼとマカロフを残して全員が外に向かって走り出した
「こうして直接会うのは6年振りですねその間にフェアリーテイルがここまで大きくなっていようとは」
「もう潰れちゃいましたがねw」
「ギルドは形などではない人と人との和じゃ」
マカロフは人差し指を後ろに魔方陣を書き始める
「しかし嬉しいですねぇ聖十大魔導同士がこうして優劣をつけあえるなんて」
マカロフは魔方陣を書き終える
「すべてのガキ共に感謝する、よくやった」
「フェアリーテイルであるとこを誇れ!!!!!」
外ではマカロフが魔方陣を描き終えたと共に地震が起こった
そしてジョゼの肩をマカロフの指先から出た光が撃ち抜く
しかし、ジョゼもなにもせずやられる訳もなくマカロフの肩を切り裂いた
ジョゼは体制を立て直し魔法を放つ
「デッドウェイブ!!!」
マカロフは両手の指先を合わせ魔法を掻き消した
「はああああっ!!!」
‥‥
外ではジョゼとマカロフの勝負の影響で地震が大きくなる
マカロフ「大したもんじゃその若さでその魔力、聖十の称号を持つだけのことはある」
「その魔力を正しい事に使いさらに若い世代の儀表となっておれば魔法界の発展へと繋がっていたであろう」
ジョゼ「説教...ですかな?」
マカロフ「フェアリーテイルの審判のしきたりにより貴様に3つ数えるまでの猶予を与える」
マカロフが徐々に体を大きくする
マカロフ「ひざまずけ」
ジョゼ「は?」
マカロフ「一つ」
マカロフがカウントダウンを始めた
ジョゼ「ははっ何を言い出すかと思えばひざまずけだぁ?」
マカロフ「二つ」
ジョゼ「王国一のギルドが貴様に屈しろだと!!?冗談じゃないっ!!!私は貴様と互角に戦える!!!
いや、非情になれる分私の方が強い!!!」
マカロフ「三つ」
ジョゼ「ひざまずくのは貴様等の方だ!!!!
ジョゼ「消えろ!!!!塵となって歴史上から消滅しろ!!!!フェアリィィテイルゥゥゥ!!!!」
マカロフ「そこまで」
マカロフは両手の平を合わせた
マカロフ「妖精の法律(フェアリーロウ)発動」
フェアリーロウの発動により光が出る
「なんだ?この光は」
光が出た事によりシェイドが次々と消えていく
「シェイドが!!?」「次々と消えていく!!?」
「俺達はなんともない...」
エルザ「フェアリーロウだ」
グレイ「フェアリーロウ?」
エルザ「聖なる光をもって闇を討つ。術者が敵と認識したものだけを攻撃する。最早伝説の一つに数えられる超魔法だ。」
光りが収まるとシェイドは消滅しジョゼも攻撃の余波で白く何年も歳を取ったように変わり果てていた。
マカロフ「二度とフェアリーテイルに近づくな」
マカロフ「これからは評議会も黙っておらんじゃろ、ひとまず自分の身を心配することだ…」
マカロフが出ていこうとするとその背後からアリアが現れた
(あの時と同じ。隙だらけ‼もらった‼)
しかし
そこにゼノが割って入りアリアを殴り飛ばした
ゼノ「危なかったな…マカロフ」
マカロフ「ゼノ…気づいておったわい」
ゼノ「みんなが待ってるぞ…」
マカロフ「あぁそうだな」
そのころナツとガジルは二人だけになっていた
ナツ「お前…滅竜魔法はどこで覚えた?」
ガジル「メタリカーナ…」
ガジル「鋼鉄のドラゴン…メタリカーナに教えてもらった…」
ナツ「やっぱりドラゴンに教えてもらってたのか‼」
ガジル「!?おまえもか」
ナツ「そいつ今どうしてる?」
ナツは這いずりながらガジルに近づく
ガジル「さぁな」
ナツ「そ・い・つ・い・ま!!!ど・う・し・て・る!!!?」
ナツはガジルに頭突きをしながら同じ質問を繰り返す
ガジル「知らねぇって言ってんだろーが!!!!クズが!!!!」
「あたた...」「いてぇ...」
ガジル「テメェなんかと話してると脳ミソが灰になっちまいそうだ」
ナツ「なんだとぉ!!!」
ガジル「消えたんだよ」
ガジル「メタリカーナはある日突然俺の前から消えた、何も言い残さずな」
「!!!」
ガジル「おい、それは7年前の7月7日じゃねぇだろうな」
「!!!」
ガジル「お前メタリカーナの居場所知ってんのか?」
ナツ「バカ言え、俺が探してるのはイグニール!!!炎のドラゴンだ」
ナツ「ただ、知ってそうな奴は一人だけ知ってる」
ガジル「だれだそれは」
ナツ「ゼノだ」
ナツ「知ってるだろ。うちのもう一人のドラゴンスレイヤーだ」
ガジル「赤龍か…あいつはよくわからねぇ」
ナツ「ただ、ゼノは自分の話は全然話したがらないしよくわかんねぇだけどな」
そういいながらナツは立ち上がりフェアリーテイルに帰っていくのだった。
・・・
フェアリーテイルのほぼ全員が崩壊したギルドの前に集まっていた
マカロフ「こりゃあまた...派手にやられたのう」
ルーシィはマカロフに近付いて話しかける
ルーシィ「あの...マスター...」
マカロフ「んー?お前もずいぶん大変な目にあったのう」
ルーシィは気まずそうにうつむく
「そんな顔しないのルーちゃん」
ルーシィの元に今回の被害にあったレビィ、ジェット、ドロイ、リーダスがやってくる
「みんなで力を合わせた大勝利なんだよ」
「ギルドは壊れちゃったけどな」
「そんなのまた建てればいいんだよ」
「うぃ」
「レビィちゃん...ジェット...ドロイ...リーダス」
「心配かけてごめんねルーちゃん」
ルーシィ「違う...それはあたしの...」
ルーシィは目に涙を浮かべる
「話は聞いたけど誰もルーちゃんのせいだなんて思ってないんだよ」
「俺...役にたたなくて...あの..あの..ごめん」
ルーシィは涙目になりながら首を横にふる
マカロフ「ルーシィ...楽しいことも悲しいことも、全てとはいかないがある程度は共有できる。それがギルドじゃ」
マカロフ「一人の幸せはみんなの幸せ。一人の怒りはみんなの怒り。そして一人の悲しみはみんなの悲しみ。自責の念にかられる必要は無い。君にはみんなの心が届いてるはずじゃ。顔を上げなさい」
そう言ってルーシィに微笑む。
マカロフ「君は妖精の尻尾の一員なんだから」
その言葉にルーシィは大声で泣いた。
みんなもそれを見て、漸く安心できた表情をした。
「それにしてもファントムのギルドじゃまだなぁ」
「それもそうだ。景観が悪くて仕方ねぇ」
そんな風にみんなが話していると
ゼノがノヴァを呼び
ゼノ「ノヴァ。ファントムのギルドの上空に連れて行ってくれ」
ノヴァ「おい。これ以上はマジで評議会が黙ってないぞ!」
ゼノ「いいから早く」
ノヴァ「わかった…マスターに叱られても知らないからな…」
そういい溜息を吐きながらノヴァはゼノをつかみ翼を出して飛ぼうとする
マカロフ「おい!ゼノどこへ行く気じゃ‼」
ゼノ「ルーシィやレビィ達の仇を討ったがギルドを壊されたのがまだだからな」
ゼノ「それにマグノリアにあんな物をいつまでも置いておくのも邪魔になる。中に人もいないようだしな」
マカロフ「ゼノ‼また評議会に目を付けられるぞ‼」
マカロフ「おい‼聞いておるの…」
マカロフが言い終わる前にゼノは飛び立った
マカロフがいつもは見せない焦り方をしてギルドも面々は首をかしげていた
「マスター。一体どうしたんですか?」
「ゼノはどこにいったんだ?」
そんなことを口々に言っているとマカロフは苦い顔をしながら口を開いた
マカロフ「あやつはファントムのギルドを消し飛ばすつもりじゃ…」
「はっ!??」
そんな言葉に皆驚きを隠せない
エルザ「マスター…いくらゼノといってもそんなことができるんですか?」
マカロフ「ああ…」
マカロフ「ゼノはギルドに対して並々ならぬ感情を持っておる。そしてその皆の帰る場所をここまでされたとあればあやつの怒りは凄まじいじゃろう。昔にも一度だけあったがあの時も大変だった…」
マカロフはそう言いながらゼノが飛び立っていった方を見ていた
・・・
『ファントムロードギルド上空』
ゼノはファントムのギルドの上空にたどり着くと抑えていた魔力を解放した。
魔力があふれ出し空気が震える
フェアリーテイルのギルド。
壊された仲間達の場所。
思い出すように、僅かに目を細めた。
そして…
ゼノ「滅龍奥義……王の雫」
瞬間。
圧縮された一粒の雫がゼノから放たれ本部に落ちる
次の瞬間。
ドゴォォォォォォォォンッ!!!!!!
凄まじい爆発がファントムの本部を飲み込んだ。
轟音と爆風がマグノリア全体を震わせる
爆発が収まり視界が晴れるとギルド前で見ていたエルザ達も絶句する。
「なっ‼‼」
「マジかよ…」
ゼノ「……これでおあいこだ」
ノヴァが呆れたようにため息を吐いた。
ゼノ「ノヴァ…帰るぞ」
ノヴァ「まったく……」
ゼノがマカロフたちの前に帰ってくると
マカロフは今後の評議会のことですでに涙を流していた
ゼノ「マスターどうした…なぜ泣いているんだ…」
「どう考えてもあんたのせいでしょ‼」
そうして少し変な空気になりながらも
ファントムロードとの戦争は終わった。
読んでいただきありがとうございます
ゼノをどこに入れていくかで結構悩みました
最後の王の雫は以前から考えていたシーンだったので、書けて満足しています。
感想とかがありましたらよろしくおねがいします。