神の目を授かってから女難が止まらない【更新終了】 作:ヘルタ様万歳
稲妻編が全30話完結で、上手く短く纏められなかったので途中まですが以下簡潔なプロットのダイジェストです。
◇第七話
柏は神子から渡された無料券で秋沙銭湯を訪れ、心理療法士の夢見月瑞希と出会う。疲労と不眠を見抜かれた柏は施術を受け、夢の中で家族との温かな記憶と、人を殺した夜の悪夢と向き合う。自分を責める柏に、瑞希は幸せだった時間は消えていないと伝え穏やかな夢へ導く。現実では、眠る柏を瑞希が見守りながら、幼い頃に柏と夢で出会っていた過去を思い返す。悪夢の食べ過ぎで精神に限界をきたしていた瑞希に、悪夢を食べてくれたお礼にと柏は幸せな夢を差し出した。時を経て、ようやく恩返しが出来ると眠る柏の頭を優しく撫でた。
◇第八話
柏な夜の屋台で九条裟羅と出会い、互いに詳しい素性を知らないまま、おでんや甘味を食べながら穏やかに会話する。裟羅の真面目さや不器用な甘党ぶりに、柏は久し振りに自然と笑う。その後、柏は家族の家へ金と手紙を置きに行き、帰りたい気持ちを抱えながらも自分はもう戻れないと静かに立ち去る。帰り道で図った様に八重神子に甘味処へ連れて行かれる。
◇第九話
柏は最近周囲から好みや欲しい物を聞かれ、不審に思う。実は宗助が柏の誕生日を漏らしたことで、綾華や神子たちが柏の誕生日会を準備していた。当日、柏は綾人の依頼で屋敷へ呼び出され、綾華に連れられて祝宴へ参加させられる。みんなからの贈り物や家族からの手紙を受け取り、柏は戸惑いながらも、自分が多くの人に大切にされていることを実感する。
◇第十話
誕生日会の後、柏は神里屋敷へ泊まることになる。温かな一日が夢のようで眠れず、庭でトーマと話すうちに家族や故郷への恋しさを吐露する。客間へ戻った柏は、皆からの贈り物に囲まれ、瑞希の抱き枕を抱いて眠る。その夜、柏は家族と過ごした穏やかな昔の夢を見て、久しぶりに悪夢を見ず朝まで眠った。
◇第十一話
柏が酒に弱く、酔うと普段とは違い甘える様になることを宗助が暴露してしまう。周囲は面白がって酒を勧め、ついに鳥有亭で柏は一杯だけ飲まされてしまう。酔った柏は綾華にもたれ、裟羅の手に額を預け、瑞希に膝枕され、神子の腕へ甘える姿を晒してしまう。翌朝、記憶が残っていた柏は深く後悔し、以後は酒を全力で拒むようになる。
◇第十二話
神子から「要人護衛」を頼まれた柏は、いざ現地に行ってみると相手が雷電将軍だと知って逃げかけるが、将軍を待たせるわけにもいかず、結局付き添う。将軍は城下町を視察し、今の稲妻の穏やかな営みを静かに見守る。柏は会話の中で、将軍の不器用で彼女なりの優しい一面を知る。任務後、神子に文句を言いに行くが、幼い頃に将軍へ憧れていた過去を暴露され、羞恥で頭を抱えることに。
◇第十三話
柏は雨の日、迷子の少女ユズを見つける。だが彼女は、先月橋で亡くなった子供の幽霊だった。神子は早く送るべきだと忠告するが、幼い時に流行病で亡くした妹とユズが重なり、放っておけず自宅へ向かい入れる事にした。しばらくは穏やかに過ごすものの、ユズは次第に会話が噛み合わなくなり、瘴気を帯び始める。死者が長く現世に留まれば魂が歪むと知った柏は、自分が引き留めたことを悔やむ。
やがてユズの魂は限界を迎え、瘴気を撒き散らして泣き叫ぶ。柏は傷付きながらも彼女を抱き締め、「一人にしない」と伝える。そしてユズの母から聞いた子守唄を歌い、花の髪留めを贈る。安心したユズは「もう怖くない」と告げ、成仏する。柏の家は再び静かになるが、たとえ短い間でも人の温もりがあった事は忘れたくないと願った。
◇第十四話
柏は八重神子から依頼された呪具の回収中に暴発した術式に巻き込まれ、身体だけが幼い子供の姿へ若返ってしまう。呪いが解けるまで鳴神大社で過ごすことになる。神子から昔話で散々からかわれる一方、高い棚へ手が届かないなど子供の身体の不便さに振り回される。さらに神里綾華や九条裟羅にもその姿を見られ、驚かれながらも優しく接してもらう。数日後、呪いは自然に解けて元の姿へ戻るが、後から事情を知った夢見月瑞希は本気で悔しがり、柏は呆れながらもその騒動は幕を下ろした。
◇第十五話
柏は依頼帰りの路地裏で、元運び屋仲間の後輩・錦木と再会する。錦木は昔と変わらず騒がしく危なっかしい。柏は面倒に思いながらも放っておけず助けてしまう。その後、二人は再び交流するようになるが、宗助から錦木の弟が最近遺体で見つかったこと、誰かに埋葬されていたことを聞かされる。
柏は過去の仕事で、自分を襲ってきた若い宝盗団員を殺し、せめてもの気持ちで山中に埋めたことを思い出す。状況から、その少年が錦木の弟だったと察した柏は墓跡を確認しに行き、そこで錦木と対峙する。錦木もまた、墓標の立て方から柏が関わっていると気付いていた。
錦木は弟を殺した柏を恨むべきだと分かっていながら、柏が悪意で殺した訳ではなく、死体を粗末にせず埋めてくれたことも理解していた。そのため怒り切れず、憎み切れず、短刀を手にしても柏を刺せない。柏も言い訳も謝罪もすべきでないと考え、ただ彼の選択を待つしかなかった。最後に錦木は一人になることを望み、後日、自ら命を絶った。柏は彼が弟の死を受け入れられず、かといって自分を恨み切ることも出来ず、感情の行き場を失って壊れてしまったのだと悟る。夜道で「刺しても良かったんだよ」と呟く柏には、助けられなかった後悔と、罰を受けることすら出来なかった苦しさだけが残った。
◇第十六話
錦木との一件を経て自分の生き方に迷いを抱いた柏は、答えを探すため稲妻を離れ、旅へ出ることを決意する。瑞希や裟羅、宗助、綾人、トーマへ別れを告げ、鳴神大社で八重神子と会う。神子は旅立ちを引き止めることなく御守りを餞別として渡し、別れ際には突然柏の首筋へ噛みつく。「見間違えないよう、印を付けた」と悪戯っぽく笑う神子に呆れながらも、柏はそのまま鳴神大社を後にした。
港へ向かう途中、柏は雷電将軍へ最後の挨拶を交わす。将軍は旅立つ柏を静かに見送り「戻りたいと思った時には、神櫻に触れてください」とだけ意味深な言葉を残す。今から国外へ旅立つ自分へ向けられたその言葉の意味を理解できず、柏は不思議に思いながらも船へ乗り込む。
しかし出航直後、突如として目の前に不気味な赤いゲートが出現する。逃げる間もなく吸い込まれた柏が辿り着いた先は見慣れた稲妻の姿ではなく、数百年前の稲妻だった。
◇第十七話
ゲートに吸い込まれた柏は、数百年前の稲妻へ迷い込む。そこは現在とは異なる時代であり、まだ幼い姿の八重神子、そして雷電影と姉・雷電眞の二人が共に稲妻を治めていた。突然現れた柏は当然警戒されるが、首筋に残る八重神子の印や、この時代には存在しない服装、さらに未来を知る者しか語れない真に迫った出来事や限られた人物しか知らない話を口にしたことで、自らが未来から来た人間であることを三人へ証明した。完全に疑いが晴れた訳ではないものの、柏は一先ず敵ではないと認められ、過去の稲妻で行動することを許される。
◇第十八話
未来の雷電将軍から託された言葉を頼りに、柏は神櫻へ触れれば元の時代へ戻れるのではないかと考えたが、しかし数百年前な神櫻は未来で知る大樹とは形状もまるで異なり、触れても何も起こらなかった。帰還の手掛かりを失った柏だが、焦っても仕方がないと気持ちを切り替え、この時代で帰る方法を探しながら今の自分にできることを見つけようと決意する。
一方で、何が琴線に触れたのか幼い八重神子に気に入られてしまい、事あるごとに悪戯やちょっかいを掛けられる様になる。戸惑う柏へ雷電影は「神子は貴女にとても興味を持っている」と告げられある。その理由が分からない柏は、未来の神子との違いに振り回されながらも少しずつ過去の稲妻での生活へ馴染み始める。
◇第十九話
過去に飛ばされたのは何か意味があると考えた柏は、知り得る情報を元に来たる災厄に向けて準備をしたが、結局歴史は繰り返される。雷電影は姉・雷電眞をはじめ、長年苦楽を共にした仲間たちを一度に失う。未来から来た柏は、影がこの先どれほど深い孤独を抱え、やがて牢獄の様な永遠という答えに辿り着くことを知っている。
柏は励ましも慰めも口に出来なかった。かつて妹を喪い、救えなかった過去の自分と目の前の影をつい重ねてしまう。
言葉を選びながら必死に寄り添おうとする柏に徐々に感情を制御が出来なくなった影により未来を知っていながらどうして教えてくれなかったのかと薙刀を喉元に突き付けながら問い詰められる。しかし刃を突き付けられてもなお、弁明も抵抗もせず静かに受け入れる柏の姿に、影は怒りだけでは割り切れない感情を覚える。振り下ろされるはずだった薙刀は寸前で止まり、影は初めて自分の迷いと向き合うことになる。
薙刀を下ろした影は、怒りの行き場を失ったままその場へ崩れ落ちる。神であり武人である自分は、誰よりも強くあらねばならない。そう信じ続けてきた彼女は初めて誰かの前で涙を流した。
◇長過ぎて纏めきれなかった結末
それから紆余曲折あり、柏は現実の時間軸に戻り、そこで影と再開する。出会い頭から影や神子が柏に対し態度が柔らかい理由がここで明らかになる。影は柏を側に置きたいと言い夫になるよう迫られ、仕方なく自身が女である事を打ち明ける。影は暫く考え込んだ後、柏が嫌でないなら問題はないと返答する。影の事は好ましく思っているが、元より色恋に疎く、まだ興味を持てないと伝えると、返事は旅を終えた後でも構わないと影も了承した。
ここで稲妻編は一旦区切られ、次は璃月編に移る予定でしたが力尽きてしまった。弱くてすまない。
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神里綾華
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八重神子
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夢見月瑞希
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九条裟羅
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宵宮
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雷電将軍
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珊瑚宮心海
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久岐忍
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綺良々
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早柚