一発ネタ。
 本当は貞操観念逆転、拓海以外TSした頭文字D書こうとしましたが、原作ファンにぶっ◯されそうだからパロディの一応オリジナルにしました。
 許さなくていいので、どうか◯さないでください。

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 ぶっちゃけハメで頭文字Dものを読んでもらうにはどうすれば良いか考えた結果です。
 あまりに原作を愚弄しすぎていて、チキりました。


第1話

 生まれ変わったら貞操逆転世界で、生を受けてからもう18年。男女比も大体1:4~1:5位だろうか。

 貞操逆転世界ってなんぞやと思う人もいるだろう。要は年頃の女子の脳内が男子中高生になっていて、男どもが年頃女子になっている世界と思ってくれたらいい。女子どもがクラスの男子の誰が良いと話題にし、男子はそれを遠巻きに最低と言わんばかりの目で遠巻きに眺める。

 ただ、ここに男女比の歪さが加わると面倒なことが起きる。結果から話せばこの世界の男どもは、大抵が『姫』扱いなのである。一般社会のコミュニティ内でももちろん、ほとんどの国が男性に対して優遇措置が取っている状態だ。社会構造的にロスが大きいのでは? と思わないでもないが、それで他の国に男性が移住し始めたらそのまま国家存亡の危機となる。国としてはやらざるを得ないだろう。

そんな世界でほぼ現代日本に、何故か前世の記憶を持って生まれた自分こと、藤木啓海の生活は、その前世に比べて思ったより変化がなかった。

なにせ最期の瞬間の記憶はないが、社会人と言えるまでに生きた習慣が身に染みてしまっている。真夏だろうが首元までボタンを締めてるような男たちの中で、半袖でTシャツの襟が見えるまで開けるような男が、同性と打ち解けられるはずもなく。

 小学校低学年の内はそうでもなかったが、中学年ごろに何となく同性のグループから孤立し始めた。中学生になると誰とでもヤるという根も葉もない噂が立ち、不良チックな他校の先輩女子から誘われた(揶揄われた?)が自分は未だに童貞である。

 髪を染めて、いかにも遊んでいますアピールをしてるのに、誘い方は初心でとても可愛らしかった。名前は高原結奈さんだったか。齢不相応の化粧はしていたが、カワイイ子だったし惜しいことをしたかもしれない。その後謝罪に来た姉の方も、別ベクトルの黒髪美人だった。とても頭の良さそうな人だったのが印象深い。趣味も合って、そこそこ話せたし。あれっきりなことに少しばかり未練がある。

 となると同性の仲間にも、異性グループの姫、いや。王子か。にもなれなかった自分は必然的にボッチになるわけで。ボッチの生活なんて、世界が変わろうがやることなんてそう変わらない。

 あぁ。一つだけ変わったことがあったか。

 時刻は午前三時ごろ。眠い眼を擦りながら作業場に入ると、母はもう帽子を外している。作業は終わったらしい。

 

「起きたのね。もう詰み込んであるからお願い」

「りょーかい。んじゃ行ってくる」

 

 机の上にある鍵を取り、外に出る。

 軒先に止めてあるのはレトロな白黒のハッチバッククーペ。ドアには藤木屋とうふ店(自家用)の黒い横文字。

 乗り込むと母親から水の入った紙コップとタオルが手渡される。

 

「こぼしたらちゃんと拭きなさいよ」

「……ちょっと多くない? 母さん」

 

 それを車のドリンクホルダーにタオルは助手席に置く、いつもだと八分弱くらいだけど、きょうは八分強くらい入ってる。

 

「だからこぼれたら拭きなさい」

「まぁ。こぼれないよう頑張るよ。じゃ」

 

 キーを回し、クラッチとシフトレバーを操作して車を発進させる。コップの水はこぼれていない。

 見た目に違わぬアナログ操作、ATは年々増加傾向にあるが、庶民の主流はまだMT車である。

 

「しっかしまさかここまでそっくりなことになるとはねぇ……」

 

 前世の某有名漫画にそっくりな現状に、もう何度目か分からない独り言を漏らしてしまう。こんなことになったきっかけは中学に入学したての頃にある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この世界の日本では男が生まれると政府の支援を受ける。が、ウチは貧しいとは言わないが金欠気味である。

 なぜか。それはウチの両親がこの世界では希少な恋愛結婚で結ばれたからだ。物心ついたころには亡くなっていた父だが、生前は当時プロのドライバーとして活躍した母に惚れて結婚した。

 運に加えて、金か権力が無ければ異性間の結婚は無理と言われるこの世界で、ドライビングテクニック一つで父と結婚した母は一時ちょっとした話題になった。それはもう公式レースで嫌がらせを受ける程度には。

 で、自分を妊娠したことをきっかけにプロを引退。これ以上やっかみを受けたくないということで、少なくとも表に出るような贅沢はしていない。進学で金銭面の事をとやかく言われたことは無かったから、そういう意味では大分恵まれているか。

 ただ一番は父との長くない同棲、結婚生活が原因な気がする。それなりの家格のお坊ちゃまだったらしいが、社会と家の事情ガン無視の恋愛結婚を機に勘当を受け、実家とは音信不通。今以上に苦労したそうだが、アルバムの中の父はそんな生活を楽しんでいたように見える。それに遺言で、家に居たときよりも、母と過ごした時間が何倍も楽しかったと言っていたらしい。あとあんまり自分に贅沢を覚えさせるなとも。

 元々プロのドライバーとは言え収入は良くなかったそうだ。どうもこの世界では車全般の受けが悪いようで、特に速い車方面の発展が大分遅れている気がする。生活様式こそ前世の2020年代だが、ことスポーツカーに関しては2000年以前のものが現役で販売されているのだ。確かに女性のスピード狂いっていうのは前世でもあまり聞かなかった。レースも新製品のお披露目要素が強いようだ。だからこそ、その中でも突出していた母の技量はとんでもない訳だが。

 確かに不自由が無いとは言えないが、一人暮らしだった前世と比べれば生活水準は雲泥の差である。今世では精々親孝行したい。

 

 そういう訳で自分という男がいる割に、ウチには余裕がない。疲労の溜まった母が体調を崩した時に、配達を買って出たのが事の発端。

 友達が少なかった自分は助手席で配達に付き合うことが多かったし、前世でグラン○ーリスモをハンコンで遊ぶくらいには運転が好きだった。

 ウチは山の上のホテルに、毎朝とうふを届けるのが日課だったのだが、時間ギリギリでとうふを届けたのは良いものも、帰りが酷かった。何せ乗っているのは古い上にFR車である。前世で運転したことがあるのはFFのAT普通自動車か、軽自動車。

 緊張感から解放された下り、油断してアクセルを不用意に踏み込むと、限界値の低いリアタイヤから嫌な感触が伝わってきた。

 

「あっ。やっべ……!」

 

 咄嗟にブレーキを踏むと前輪が進行方向に真っすぐ向いていなかったせいで、前輪を支点に車のケツが横に振り出された。

 あの瞬間の横Gは未だに生々しい。

 夜明け前の空を切り裂くようなけたたましいスキール音と共に、そのまま前世と今世通じて初のドリフト走行に移行した。

 

「――」

 

 そこからは歯を食いしばって無我夢中でハンドルを握った。幸い知識として下手にブレーキを踏むと余計にコントロールが付きにくいことと、FR車のアクセル時の挙動を知っていたため、何とかどこにもぶつからずにコーナーを脱出出来た。直線に出るとハザードを付けて一旦停車、全身から噴き出た冷や汗が夜風に晒されるのを感じながら車から降りて車体をチェック汗冷えにあれ程安心したのは生まれて初めての経験だった。どこも傷ついてないことを確認すると、あとは慎重に山を下った。それが初めての運転の記憶。

 母の体調はその後も中々戻らず、いつの間にか朝の配達は自分の仕事になっていった。無免許だったのに。今となっては別にそれは良い、現在は免許も取得済みだ。が、それとは別に大きな問題が二つ生じた。

 一つ目はシンプルに朝が早くて寝不足になる。あんまり遅いと二度寝の時間が取れない。

 二つ目、ある日二度寝の時間を確保するために、とうふを届ける上りでスピードを出し始めたら、一部のとうふを痛めてしまった。母の代理の一回なら許されたかもしれないが、続けている以上それは藤木とうふ店の仕事である。そんなことは許されない。

 とうふを痛めた翌日から、水入りのコップが母親から手渡されるようになった。こぼさずに山を登ることが出来れば、豆腐を痛めることは無いという算段だ。最初はゆっくり運転してもバチャバチャこぼした。

 それが減ったのは母にコップの中で水を回すように言われてから。速度はもちろん、加減速が一定なら水は零れない。下手にカーブで急原則するより、スピードをある程度一定にして、遠心力と向心力を釣り合わせたほうが水はこぼれない。FR車はカーブ中にアクセルを踏むと、オーバースピードでない限り内に向かおうとするので特に顕著だ。

 半年もすると、水が零れることは大分減った。ある程度のスピードでとうふを届けても痛めなくなれば、あとは当初の問題である二度寝の時間の確保に行動を移すわけで。

 自然と山の下りでスピードを出すようになっていった。そして構造の古いFR車でスピードを出すためには、必然的にドリフト走行が混じり始める。

 いつの間にか攻めた下り走行をするようになっていた。別に藤○拓○の様な神業的ドリフトをしているってことはないだろうが、「走り屋です」と言えば納得される位の運転は出来ていると思う。

 ……遊んでいる噂が立てられたのは、これが原因だったのかもしれない。暫くは昼間ボーっとしていたし、眠気のあまり部活が休みの時、誰かと遊ぶってことは無かったから。

 

「でも流石に、これ以上アレには寄らんやろ……」

 

 別にちゃんと読んだわけじゃないが、『頭文字○』ってたしか高校生の話だったはず。自分は既に3年生だ。高校生になったばかりの頃は警戒していたが、今更どうこうと言う事はあるまい。中学時代、やたら偉そうで下品な男の先輩をぶん殴って、近所の高校に進学しづらくなったせいで、ガソスタでバイトする時間もない。

 車マニアの女子の会話に偶に混ざる位で、走り屋チームと大きな接点はない。あれ? でもそのグループの子で、最近走り屋チームに参加したがっている子がいたような? たしかそのチームの名前が、自分が毎日上り下りしているこの山と同じ名前だった気がする。あくまで同好会レベルで、他にチームがいない山にしたそうだ。今夜、昨夜? 練習している所に連れて行ってもらうとか言っていたなぁ。

 

「まっ。オレには関係ないか……。ん?」

 

 配達を終えた帰り道、普段なら誰もいない筈の時間帯。

 前方からスキール音が聞こえた。音とリズムからするに複数かつ下り、しかも一人はかなり速い。

 

「こんな時間に珍しいな……。どんな車だろう」

 

 興味が湧いてアクセルを踏み込む。あんまりタイヤを減らすと母に怒られるから、曜日でペースを決めて下るのだが、順番を入れ替えれば問題ないだろう。

 同じく()()()()攻めていた車を追い抜くと、程なく一番前の車のテールランプが見えてきた。

 

「黄色のスポーツカー……多分FD、か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本気で走ると誰もついてこれないか」

 

 コーナーを抜けてバックミラーをチラリと確認しても、ヘッドライトの光すら見えない。この感じだと後ろのチームメイトとコーナー二つ分の差は出来ている。

 来週、ここをホームにしているチームとバトルをするのだが、車はそれなりにイジッていても、ドライバーの腕が良くない。今日の慣らし運転でも、相手チームに着いてこれるのはいなかった。一人、シルビアに乗っていたのは少し根性がありそうだったが、技術に関してはまだまだ。ドリフトとスリップの違いも分かってないような走りだった。来週のバトルも大して盛り上がらずに終わるだろう。

 あとは精々、タイムアタックでどれ程の記録が出せるかどうか。

 

「生半可なタイムじゃ玲奈姉は納得しないよね……。コース取り、もっと詰めないと」

 

 実質ソロ走行になってしまった。こうなると頭に浮かぶのは、かつてグレた自分を見捨てないでくれた姉と。

 

「今度は会えるかな……。藤木くん」

 

 口に出るのは変わるきっかけをくれた一人の男の子。正直当時の自分を振り返ると、恥ずかしさのあまり顔から火が出そうになるが、それ以上に大切な思い出だ。何をやっても優秀な姉と比べられ、玲奈姉が絶対にやらないバカなことをしていた自分に一言、「そんなことは無い」と言ってくれた男の子。

 年下相手に思春期丸出しのアホなナンパをしたら、何故か人生相談になっていたバカみたいな話。

 話したのはそれと、玲奈姉が自分の愚行に頭を下げに行った時以来。あの玲奈姉が全力を尽くして行動範囲を割り出し、無理矢理会ったのだ。男性への詮索行為はそれだけで犯罪になり得るから、かなり危ない橋だったはず。「また話せない?」と彼から言われた時、「これ以上は警察の厄介になるかもしれないからダメだ」と苦笑いしながら断っていたから。アタシなら捕まるのを覚悟で、喜んで再会の約束を取り付けただろう。流石玲奈姉。俗人とは違う。

 その時、玲奈姉と彼が車の話で盛り上がっていたから、自分も真似をしてこんなことをしている。健全とは言えないけど、目的もなくたむろって喧嘩に明け暮れるよりはずっと良い。動機は我ながらアホだが、今では峠を攻めることに本気で取り組めていた。姉の言う関東圏最速プロジェクトにも高いモチベーションで挑戦出来ている。

 それでも、こうやって走っていたら、ひょっこりまた会えないかと心のどこかで期待してしまうのだが。処女の悲しい性だ。

 ステアリングを微調整しつつ軽く妄想していると、後ろからヘッドライトの光がFDの車内を照らしてきた。

 

「……追いつかれちゃったか」

 

 余計なことを考えすぎたかな。誰が追い付いてきた確認するためにバックミラーを除く。

 

「……違う。180(ワンエイティ)? 少なくともウチのチームじゃない」

 

 鏡越しでは車種は判然としないがウチのチームでは見ない配色だ。恐らく地元の走り屋だろう。とすれば後ろの仲間をぶち抜いてここまで来たのだろう。

 

「上っ等! 面白くなってきた……!」

 

 せっかく遠出してきたっていうのに、らしい相手が居なくて不完全燃焼気味だったところだ。本気で行かせてもらおう。

 頭を切り替えてアクセルを踏み抜くと、280馬力を誇る13Bが呼応して唸りをあげる。ロータリーエンジン特有の澄んだ高音とターボの凶悪な音が気持ちいい。ロータリーエンジンは回せばいいというものではないが、ツインターボがトルクのなくなる高回転域を補い、直線ともコーナーとも言えない区間でのシフト操作によるラグを減らしてくれる。

 予測通り、後ろの車との距離は離れていく。

 

「コーナー2コも抜ければバックミラーから消して見せる!」

 

 勢いのままコーナーにツッコむとドリフト時特有の斜め後ろのGが襲ってきた。

 RX‐7最高傑作とも言われる足回りが、驚異的なスピードでのコーナーの侵入を可能にし、しかもその限界値でドリフトをするのだ。これについてきたのは、それこそ玲奈姉くらーー

 

「なっ!」

 

 それにぴったりと食いつかれていた。ヒールアンドトゥはキッチリ行っている。直線で引き離したというのに、この距離にいるという事は、つまり自分を超えるスピードでコーナーにツッコんできたと言う事だ。そんなことは玲奈姉以外あり得ない!

 ドリフト中のドアミラーいっぱいにパンダカラーの車体が映る。混乱している頭でも、今度ははっきりと車種が視認できた。

 

「ハチロクだと!? ふざけるなぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~一週間後~

 ……えっ。なにこれどういう状況?

 

「覚えて……るかな? アタシのこと」

「えぇ。まぁ……。お久しぶりです」

 

 なんでオレ、結奈さんとダウンヒルでバトルすることになってるの? それと

 

「……ボクのことは?」

 

 どうしてその後ろにいる玲奈さんから、人を殺せそうな視線向けられなきゃいけないの?




 続きません。
 あとはいつものハメの逆転系のノリ。頭文字Dの掴みって漫画の歴史でも最高クラスだと思います。
 これを読んで頭文字Dに興味を持った方、是非読みましょう。MFゴーストもオススメです。

 以下クソみたいな情報


高原 結奈
 伝説のオタクに優しい金髪白ギャル。
 バカというより相手に分かるよう説明するのが苦手なタイプ。
 巨乳。身長も160後半。
 嫌いなものはバカな自分より馬鹿な男。

 元ネタを言ったらボコられても仕方ない。

高原 玲奈

 幻のハイスペック自信家内心クソ雑魚メンタルボクっ娘。
 再会の約束を断ったのも実は処女特有のカッコつけが原因。
 その後啓海が暴力沙汰を起こし、警察が介入し情報が遮断。ドラマチックな再会プランが全てご破算となって、しばらく公道最速理論の研究と言い訳して部屋に引きこもった。
 日に日に高まる妹の期待に耐えかね、関東制覇を掲げてチームを結成。引くに引けなくなって本編に春頃から計画的な遠征を開始。そしたらなんか連戦連勝してる。多分、主人公に対して一番重い感情を向けてる。
 車が好きなのは単にドライブと言えば1人になれるから。
 でも静かすぎるのも嫌で気を紛らわす為に峠を攻めてたら、凄腕のドライバーになっていた。
 身長は150前後。貧乳だがスタイルは良い。彼女なりに妹にはコンプレックスを抱いていたり。
 嫌いなものは大きくて怖い男の人。

 元ネタを言ったら◯されても文句を言えない。

 し◯の先生とファンのみなさん、本当に申し訳ない。

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