忍界最強さんを魔法科にぶち込んでみた 作:魔法科をトンチキにしたい。
Dアニメストアでアニメを見直しつつって感じです。
また、序盤なので本編と同じ感じなところが多いですが
もうちょっとだけ続くんじゃ・・・orz
二次創作が久しぶり過ぎて、文章書くのが拙すぎて死にたくなってきます。
先人たちはすごいっすね・・・
というか、マジで話進まなくてビビってます。
オリ主一瞬登場しただけとかマジ?
書きたいシーンまでどれだけかかるんだこれ・・・
「納得いきません!」
2095年4月。
国立魔法大学付属第一高等学校入学式当日。
桜の花びらが舞う中、入学式開始には早い時間に
校門くぐった少し先のあたりで、少女の声が響いていた。
「なぜお兄様が補欠なのですか!?入試だってトップ成績だったではありませんか!」
「まだ言っているのか・・・。」
まばらにいた生徒達は、遠巻きにその声をした方向へ一瞬注目し
すぐまた自分のことへと興味を戻してその場を去っていく。
女生徒の方がお兄様と呼んでいることもあり、
関係性は兄妹か、親戚のようなものだろうと思われているのだろう。
他の生徒・父兄からしたら、入学式前のちょっとした痴話喧嘩のようで始めてのことかもしれないが、
司波兄妹は幾度となく入学式前から同じようなことを繰り返しているので
兄である司波達也は慣れっこになっており冷静に対処しているが、
妹である深雪からしたら、大切に思っている兄が補欠であることが
とことん納得がいかないのであろう。
「何故お兄様が補欠入学なのですか!?ペーパーテストではお兄様の方が上でした・・・。本来であれば新入生総代は私ではなく、お兄様が務めるべきです!」
「・・・お前がどこからペーパーテストの結果を手に入れたのかは置いておくとして。
ここは、魔法科高校。ペーパーテストよりも実技が優先されるのは当然だ。
俺の実技能力じゃ、二科生とはいえよく合格出来たと思っているんだが・・・。」
「そんな覇気のない様子でどうしますか!お兄様以上に相応しい方はおりません!
それに、本来の実力を持ってすれば・・・「深雪!」」
「・・・。」
「それは、口にしても仕方がないことなんだ。わかっているだろう?」
「も、申し訳ございません・・・。」
「謝る必要は無い。深雪、お前はいつも俺の代わりに怒ってくれる。それだけで俺は救われるんだ。」
「嘘です・・・。お兄様はいつも私を叱ってばかりです・・・。深雪は駄目な妹です・・・。」
「嘘じゃない。お前がいつも俺のことを考えてくれるように、
俺はいつもお前のことを思っている。」
「お兄様・・・そんな、急に・・・「想っている」だなんて・・・///」
「(・・・あれ?ニュアンスが違うくないか・・・??)」
急に赤くなり顔をそむけてしまった妹を不思議に思うと同時に、
自分と妹との間でなにか致命的な勘違いが発生している事にしばし困惑する達也。
「深雪、たとえお前が答辞を辞退しても、二科生の俺が代わりに選ばれることはない。
お前の評価が下がってしまうだけだ。賢いお前ならわかるだろう?」
「それは・・・っ」
「それにな、深雪。俺は楽しみなんだ。
かわいい妹の晴れ姿を、このダメ兄貴に見せてくれないか?」
「そんな!お兄様は『駄目兄貴』なんかではございません!
ですが、わかりました。お兄様がそこまで言うのであれば分かりました。
深雪の姿をしっかりと見ていてくださいね。」
「あぁ、わかっている。素直だな。あいつと・・・」
達也の眼からハイライトが消え、死んだ魚のような
くすんだ眼に変わる。
「アイツと比べたら、深雪を叱る機会なんて無いも同然だ。」
「お兄様・・・。」(あぁ・・・またお兄様と私の胃が痛む音が聞こえてきます・・・)
尊むような眼差しから、話題が変わった瞬間に一瞬で変化し
同情を向けるような眼差しへと変わる。
先程まで、まるで痴話喧嘩をしていたとは思えないような
葬式のような空気が二人の間には漂っていた。
一体全体、何があったらここまで二人を変えてしまうのだろうか。
「そういえば、お兄様。その黎夜さんはどちらへ?」
「わからない。昨夜連絡があったから来るとしたらもうすぐ来るハズだが・・・。」
二人で周囲を見渡しても、中学からの友人である人物は
全くと行っていいほど見当たらない。
「まぁ・・・入学式が始まるまでには来るだろう。
深雪、そろそろ答辞の打ち合わせの時間だろう?」
「はい!行って参ります!
ちゃんと見ていてくださいね、お兄様!」
「あぁ。何があろうと、ちゃんと見ているさ。」
深雪は入学式の会場である講堂へと
自身の役目を果たすために向かっていった。
「さて、まだ時間があるな・・・
どうやって時間を潰そうか・・・。」
そうひとりごちて、時間まで過ごせる場所を探すために
周囲を散策していると、後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「よう、達也。早いな。」
どこかの世界で伝説の忍のような(注釈:内田直哉)
深く沈むような声で喋りかけてきたのは、件の中学からの友人だった。
「・・・やっと来たのか。深雪は少し前に総代挨拶の打ち合わせに行ったぞ」
「あ~・・・。ちょっと遅かったか。悪いな。」
「俺は別に構わないが・・・。後で深雪からの雷を食らうことになるだろうな。」
「うーん・・・昔からそうだが俺に対して少し理不尽じゃあないか?」
「自分の胸に手を当てて考えてみろ。」
「・・・心当たりが全くと言っていいほど無いな。」
ハッハッハ!としらばっくれる友人に対して、
達也は明確に呆れたような表情を浮かべている。
三つ子の魂、百までとことわざにあるが
この男に関しては百どころか生まれ変わっても
同じことを繰り返すのだろうとはたはた呆れてしまうほどの
自由奔放・唯我独尊・マイペースな性格をしている。
「まぁ、いい。とりあえず入学式までまだ時間がある。
散策して時間を潰せる場所を探すとしよう。」
「そうだな・・・。」
二人は入学式が始まるまで、見つけたベンチで
端末と書籍を取り出し、それぞれ時間を潰すことにした。
少しすると、眼の前を通り過ぎていく在校生の声が耳に入ってくる。
明らかに、こちら。達也の方を見てから日常会話でもするかのように
無邪気な悪意が届く。
<ねえ、あの子ウィード<雑草>じゃない?>
<補欠のくせに張り切っちゃって・・・>
<所詮スペアなのにな、何やってんだか。>
現代の魔法教育には、平等という言葉は存在しない。
制服の胸に八枚花弁のエンブレムのある一科生・ブルーム<花冠>と、
エンブレムを持たない二科生・ウィード<雑草>。
入学試験の成績で、定員二百名が真っ二つに振り分けられる。
魔法実技の個別指導を受けられるのは、一科生のみ。
魔法師を目指した瞬間、現代日本では
すべて魔法力で評価され、分けられる。
たとえ、それが血を分けた兄妹であっても。
そんな現代魔法教育の不平等な現実について
頭の中で思い浮かべていると、周囲の空気がとてつもなく
重く息苦しいものに変わっているような感覚がしてきた。
「ほう、塵芥共が我が友を侮辱するか・・・・」
今まで感じられたうららかな春の空気が一変し、
隣にいる友人から発せられる明確な圧力を感じる。
同時に、達也の胃はキリキリと痛みだし
オート術式が発動しそうになるほどの痛みを発する。
「まて、黎夜。深雪にも言ったが、俺はこの評価に納得している。
好き勝手に暴れるんじゃない。」
「しかしな、達也。評価など、時代や環境で変わるものだ。
たかだか高校とは言え、国の機関である魔法科高校の入学試験程度の順位で
自分達を今後も優位な立場だと勘違いをしている砂利ども砂利どもには
格の違いを見せつけ、思い知らせるべきだと思うが?」
「・・・お前が俺を友として思ってくれる気持ちはありがたいが、
俺の胃が保たないんだ。勘弁してくれ。」
「保つも何も、修復すればいいだろう。俺が術式の負荷を消してやろうか?
それに、お前が気にすることも無いだろう?」
「・・・いらない。いらないし、気にするんだ。
いくら環境がマシになったとはいえ、面倒事は極力避けたいんだ。
できれば修復する前に痛まないようにしてくれ。」
「・・・達也がそういうのであれば
まぁ、努力はしてみよう。」
その言葉と同時に周囲を重苦しくしていた圧力が消え、
元の春のうららかな日差しや空気が戻ってきたような感じがした。
達也は今から、3年間。胃が何回破壊されるのかという最悪な状況が頭をよぎってしまい、
心機一転、門出の日にもかかわらず胃が鈍痛を発していることに憂鬱になるのを
なんとか耐えて自身が持つ端末に意識を向けるのだった。
--- A Few Moments Later. ---
しばらく後。達也と黎夜の端末から、ほぼ同時にアラームがなった。
二人がアラームを止め、会場へ向かおうとしたところ凛とした声が聞こえてきた
「新入生ですね?まもなく開式の時間です。
そろそろ開場へ向かったほうが良いですよ。」
声を書けた女生徒はCADを着けていた。
学校でCADの携帯を許可されているのは、
生徒会の人間や一部委員会のメンバーのみ。
達也は二科生であり、面倒事は隣にいる悪友だけで十分だと思っているので
生徒会などに所属する人間とはあまりお近づきになりたくなかった。
「関心ですね。スクリーン型とは・・・ってあら?黎夜くん。お久しぶりね。
隣にいるのはお知り合いかしら?」
「ん?あぁ、久しぶりだな。七草さん。
こいつは中学からの友人だ。なぜか気があってな。それからの付き合いだ。」
「もう・・・真由美で良いって言っているのに・・・
申し遅れました。私は第一高校の生徒会長を務めています。
七草真由美です。ななくさと、書いてさえぐさと読みます。
隣の黎夜くんとは随分前から家の関係で知っているの。よろしくね。」
「俺、いや、自分は司波達也です。」
「司波達也くん。そう、あなたが司波くん・・・。」
嫌味でも言われるのだろうと達也は身構えていたが、思い違いであったことをすぐに理解する。
「先生方の間でもあなたたちの噂で持ち切りよ。司波くん。入試試験七教科平均百点満点中
九十六点という高得点。特に圧巻なのは魔法理論と魔法工学。当校始まって以来、満点の快挙よ?」
「・・・そうでしたか。ありがとうございます。」
「それで・・・そのぉ・・・司波くん。黎夜くんの・・・」
「えぇ・・・そうですね・・・。お互い、苦労しますね・・・」
その話題を出した瞬間に、達也と真由美の眼から光が消える。
やはり、黎夜に関わると胃が破壊されるのは避けられないのだろうかと
達也と真由美は隣にいる元凶に少しでも改善されるように視線を送るが、
もっとも、その元凶はまったくもって気にしていないようだ。
--- Later... ---
生徒会長・十師族の一員との顔合わせを追えて、講堂に入ると
すでに席は半数以上が埋まっている状態だった。
前と後ろで明らかにブルーム・ウィードが分かれているのがわかる。
「・・・。」
「仕方ないだろう。最も差別意識が強いのは差別を受けている者、か・・・」
先程の上級生のつぶやきなどもそうだが、
こうして実際に目で見て明確にわかる形になると
余計に実感することになる。
「後方の方で一緒座るとなると流石に目立つから後でまた合流するとして、
ひとまずは我慢して前の方に座ってくれないか?」
「・・・。仕方ないな。お前の希望ならばそうしよう。」
そういうと、問題児(自称は絶対にしない)は前の席へ向かう。
ひとまず、式の最中は大人しくしてくれることを期待しよう・・・。
講堂内では、端末を広げて論文の確認が出来ないので
式の開始まで少し休むかと眼を閉じようとしたところで
透き通ったような声が自分にかけられた。
「隣・・・は空いていますか?」
「あぁ・・・どうぞ。」
「良かった!一緒に座れるね!」
「ありがとうございます。
私は、柴田美月といいます。よろしくお願いします。」
「司波達也だ。こちらこそよろしく。」
「あたし、千葉エリカ。よろしくね、司波くん。」
千葉・・・また数字付きか・・・。
あの千葉家に「エリカ」という名前の娘はいなかったと思うが・・・
傍系という可能性もあるか・・・?
「こちらこそ。」
「でも、面白い偶然。と言って良いのかな?」
「何が?」
「だって、シバにシバタにチバでしょ?
何だか語呂合わせみたいじゃない?ちょっと違うけど・・・」
「・・・なるほど。言いたいことはわかる。」
そんな感じで交流をしていると、入学式が始まる。
深雪の答辞は、予想した通り見事なものだった。
ただ、「みんな等しく」とか「一丸となって」とか
「魔法以外にも」とか「総合的に」とか、
際どいフレーズが多々盛り込まれていたが、
それらが上手く建前でくるまれており
トゲを一切感じさせないものだった。
その態度は堂々としており、
また、深雪本人の容姿もあり明日から賑やかなことだろう。
ただ、今朝の件があり黎夜が深雪の周りに対してどのような反応をするのかが
簡単に予想がついてしまい、式の最中というのに常備している胃薬を飲みたいぐらいに
胃が痛むような気分だった。
--- Later... ---
そんなこんなで、入学式が終了して
IDカードの交付のための個人認証なども完了した。
この学校は1学年8クラス。
一科生はA~Dクラスで、二科生はE~H組となっており
混ざらないのは余計な争いを産まなくて良いかもしれない。
・・・もしも黎夜と同じクラスになったらと考えると
胃がねじ切れて死んでしまう(魔法があるので死なないが)かもしれなかったので
制度に感謝すべきかもしれない。
「どうする?あたしらもHRに行ってみる?」
「悪い。妹と待ち合わせているんだ。中学からの友人もいるが・・・「ピピッ」
っと悪い。俺だ。少し失礼する。」
携帯端末に通知が来たので、断りを入れてメッセージを確認する。
送り主は、黎夜だった。
・・・母上からの呼び出しで一緒には帰れない、か。
黎夜も大変だな・・・。
「妹さんからでしょうか?」
「いや、友人からだった。一緒には帰れないという連絡だった。
妹と一緒に帰ることにするよ。」
「へぇ・・・。司波くんの妹なら、さぞ可愛んじゃない?」
「妹さんってもしかして、総代の司波深雪さんですか?」
「え?そうなの?じゃあ、双子?」
「いや、よく聞かれるが、双子じゃないよ。
俺が4月生まれで妹は3月生まれだ。
それにしても、よくわかったね。司波なんてそんなに珍しい苗字ではないのに。」
「いやいや、十分珍しいって・・・」
「お二人のオーラは、凛とした面差しがよく似ています。」
オーラ・・・か。
美月には少し気をつけておかないといけないかもしれない・・・
俺たちの秘密は隠しておかなければならない・・・。
「オーラが見えるなんて、本当に目がいいんだね。」
美月は目を見開いて、固まっていた。
見抜かれたことなのか、隠していたかったことがバレてしまったことを
悔やんでいるのか、複雑な表情をしていた。
「お兄様、お待たせいたしました。」
講堂の出口で、そんな会話をしていた達也一行の背後から
待ち人の声が聞こえてきた。
「お兄様、その方々は?」
「こちらが柴田美月さん、そしてこちらが千葉エリカさん。
同じクラスメイトなんだ。」
「そうなのですか・・・。黎夜さんも先ほど講堂でお見かけしましたが、
クラスメイトらしき人達といましたが・・・お兄様も早速デートでしょうか?」
深雪からの圧がすごかった。
怒り狂った黎夜ぐらいには圧が出ているかもしれない(過剰)
「そんなわけないだろ、深雪。黎夜はわからないが、お前を待っている間
話をしていただけだよ。そういう言い方は二人に対して失礼だよ。」
深雪の拗ねた顔はとても可愛いのだが、
紹介を受けて名乗りもしないのは外聞があまりよろしくない。
俺が軽く批難の色を乗せると、一瞬ハッとした表情をした後
深雪は一層おしとやかな笑顔を取り繕った。
「はじめまして、柴田さん千葉さん。司波深雪です。
私も新入生なので、お兄様同様、よろしくお願いしますね。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「よろしく、あたしのことはエリカで良いわよ。
あなたのことも深雪って呼ばせてもらって良い?」
「ええ、どうぞ。同じ苗字ではお兄様との区別がつきづらいですものね。」
「ところで、深雪。生徒会の方々の用事は済んだのか?
もし、まだなら適当に時間を潰しているぞ?」
深雪の後ろに少し離れて、会話の切れ目を待っている感じがしたので
少し疑問だったことを投げかけてみた。
疑問の答えは、深雪からではなく
その後ろから投げられた。
「こんにちは、司波くん。また会いましたね。
大丈夫ですよ。今日はご挨拶させていただいただけですから。
深雪さん・・・と私も呼ばせてもらって良いかしら?」
「あっ、はい。」
唐突だったのか、困惑した様子を一瞬出しつつも
すぐに打ち解けた笑みを浮かべた後、
神妙な表情に替えて頷いた。
「では、深雪さん。詳しいお話は、また日を改めて。」
「しかし、会長。それでは予定が・・・」
真由美は笑顔で軽く会釈してそのまま講堂を出ていこうとしたが、
その後ろで控えていた男子生徒が真由美を呼び止めた。
その胸には当然の如く咲き誇る、八枚花弁のエンブレムがあった。
また、深雪や真由美への視線は普通のものだと感じるが、
こちらへの眼差しはどこか敵対するかのような低く見ているかのような
そんな感じがした気がした。
「あらかじめお約束していたものではありませんから。
別に予定があるのであれば、そちらを優先するべきでしょう?
それでは、深雪さん。今日はこれで。司波くんもいずれまた、ゆっくりと。
黎夜くんも一緒に。」
再度会釈してから立ち去る真由美。
その背後に続く男子生徒がゆっくりと振り返り
今度はこちらに明確に敵意を宿した視線で達也を睨んできた。
どうやら、のちに黎夜も生徒会の面々と話をするとなると
しばらく経って落ち着いてきた胃の痛みが
またぶり返してきたかのよう感じて憂鬱な気分になってくるのだった。
本作品の達也は胃痛枠です。
完全にストックがなくなったので頑張ります。