情報部は分からない部分が多すぎるので、本当に投げやりでやってます。
「こんにちは、瞳天音さん。少し、お話をしませんか?」
──なんだ、こいつ...
初めはそう思った。異形。明らかな異形。少なくとも人間では無い。
「っ...!」ガチャ
警戒が高まり。肩に背負っていた、まだ慣れない銃を手に取り構える。
「ククク...そう、警戒しないでください、あなたに危害を加えるつもりはありません」
「...信用できない」
「ええ、まあそうでしょう...では、そのままでいいので聞いてください。取引をしましょう」
「取引...?」
僕と?一体何を取引するんだ...
「ええ、取引です。別の世界から来たあなたのその、
神秘...何を言って...いや、それより!
「なんで...なんで僕が別の世界から来たって知ってる...!ヒナにしか、話してないはずだ」
引き金に指をかけ、いつでも撃てるようにする。
「そのことですか...あなたがこの世界に現れた時、私はゲヘナで神秘が急に発生したのを確認しました。急に発生した原因を調べると、あなたにたどり着いたという訳です」
成る程...よく分からないが、僕がこの世界の人じゃないってのが分かった理由は分かった。
「その、神秘ってのは何だ...」
「簡単に申し上げるなら、生徒が持つ
エネルギー...あの纏っているオーラのこと...神秘って言うのか。
「なんで僕の神秘?を研究したいんだ。総量だったらヒナのほうが多いだろ」
「ククク!まさか、神秘を、知覚しているとは!」
うわっ...なんか急に興奮しだした...
「ええ...!確かに、空崎ヒナさんのほうが総量は多いでしょう。でもあなたには元々なかったヘイローが急に現れている。ありえない...何故、生徒のテクスチャが付与された...でもどうやって?分からない...」
怖い...怖い...!その格好でブツブツ言ってるの怖すぎだろ...!もう、撃ってもいいか...!?
「...少し熱くなりました。ですから、あなたのことが分からない、だがら解き明かしたい」
「だから、研究するって?」
「そうですね」
「何か、僕に不都合は?人体実験とかじゃないよね...」
「いえ、人体実験はいたしません。精々が血を抜いたりするくらいですね。ですが、相当な日数を、私が用意した部屋で過ごしてもらうことになります」
「それは...ヒナには会えなくなるってこと?」
「はい」
「じゃあ、答えは決まってる。絶対に無しだ」
ヒナと会えなくなる、それだけで僕にとっては価値なんてない。それにこいつ、胡散臭すぎる。
「そうですか...残念です。もし、気が変わりましたらいつでもお声掛けください。」
「絶対にないから安心して」
「最後に、私の名前は黒服です。以後、よろしくお願いします」
僕は、よろしくしたくないけどね。そう思っていると黒服は居なくなっていた。
「居なくなってるし...それにしても...このオーラの名前...神秘って言うのか...」
名前が分かったのなら、できるかもしれない...神秘を動かすの。
「一応、感謝だな黒服には」
「お帰りヒナ」
「ただいま。先にお風呂に入っていくるわ...」
ヒナが学校から帰ってきて、すぐにお風呂に入りに行った。ある程度時間が経つと、帰ってきた。
「上がったわ」
「じゃあ、ご飯食べようか」
「「いただきます」」
「天音...初めての学校はどう?」
「ん...そうだね...なんか、思ってたの違かったかな。僕の世界では、先生が教鞭を執っていたけど、この世界は自分たちでbdを見て勉強するんだね」
「大人が教えてくれるの?」
「うん、そうだね。この世界は生徒が中心の世界だけど。僕がいた世界では、生徒はただの子共だから...まあ、そこでギャップを感じたかな、後は、全然、生徒がいないってのもあるかな」
「ほとんどの生徒はサボってるわ」
「まあ、だよね...そうだと思ったけど...」
改めて聞くと、凄いな...ほとんどの生徒がサボりって、前の世界では考えられないな...
「あ、でも...話しかけてくれた人はいたよ」
「!?それ...男だってバレたんじゃない...?」
「いや...バレなかったよ...」
うん、バレなかったよ、本当に...複雑だ...!
「なんか、僕が作ったハンバークが食べたかったんだって...」
「成る程...そんな子もいるんだ...」
今日の出来事をヒナに話していく。ただ、黒服にあったことは言わなかった。もし、喋って外出禁止を食らったらたまったものじゃないから。
「ごちそうさま。じゃあヒナ、僕はもう自室に戻るね。お休み」
「お休み、天音」
ヒナにお休みを言い、自室に入る。寝る前に少し、勉強をしていい時間になったら寝る。
「明日は...初めての部活か...前の世界でもずっと帰宅部だったから緊張するな」
でも...ヒナに教えてもらえるんだ!それ以上に嬉しい!
「お休み世界...また明日」
キーンコーン!
「よし!放課後だ!」
昨日と、同じように登校し、昨日より人が少ない教室で授業をする。
今日は特に何も無かったな...ハルナさんも来なかったし...
「ヒナのところに行くか...」
ヒナのいる教室まで歩く。
「あ、おーいヒナ」
「天音」
ヒナを見つけ、一緒に部室まで行く。部室に着き、中に入る。
「それじゃあまず、情報部が何をして行くか説明するわ。簡単に言うと情報を集めて管理していくのがこの部の方針ね」
「まあ、名前の通りだね」
「やっていくことは、情報の収集とその保管...」
「意外とできそう...?」
「それは、やってみてから判断して」
ヒナに教わりながらやっていく。それが地獄の始まりだと知らずに...
「あー!もう、全然分かんない...」
ヒナにやるべきことを教えてもらい、情報を探す。初めのうちはあっ、あった!なんて思っていたが、後ろで見ていたヒナに、「それフェイクね」なんて言われ、探せど探せど出てくるのはフェイクばかり...
「おかしくなりそうだ...」
「最初はそんなものだから、根気が大事...でも、まあ...頑張って」
頑張って、そうヒナから応援を貰った...
「よっし!!やるぞー!」
カタカタ、カタカタ探して行く、そしてついに...
「見つけた...!本当の情報...」
「うん、本物ね。じゃあその情報を整理して保管しよう...」
情報の整理の仕方を教えてもらい、情報を整理し、それを保管していく。
「で、できた...!やっとこれで1つ...」
「お疲れ様、初めてで出来るとは思わなかったわ。時間もいい感じだし、先に帰ってて」
いつの間にか、自分の作業をやっていたヒナからそう言われた。
「あ、そうだ...ヒナ、射撃訓練場とか無いかな?」
「訓練場...?なんで?」
「射撃訓練場何だから、特訓だよ...今のままじゃあ、ダメだから...強くなりたいんだ...」
「そう...この部室を出てまっすぐ行くと、広場があると思うから、そこの近くの建物にはいると、射撃訓練場になってるから..」
「ありがとう!行ってみるよ」
ヒナに教えてもらい、射撃訓練場に向かう。
「え~と...この建物かな」
広場近くまで行き、それらしき建物にはいる。
「おー、ここだ...」
中には、レーンごとに分かれてある、的があった。
「射撃訓練は勿論するとして...問題は僕が神秘を操作できるかだな...」
とりあえず...目に集めてみるか。
「集中...集中...エネルギーが目に集まるイメージ...」
すると、段々と目に神秘が集まっていく。
「お、きたきたきた!これで、的を撃ってみよう」
撃ってみようとしたが、的が動いてないと目を強化していても意味がないと思った。
「的はどうやって動かすんだろう?あ、これかな、動かしてみよう」
そうして的が動く、でもなんだか...
「──遅く感じるな...これなら」ガチャ
銃を構え、動く的を狙う。
──そこだ。
バン!と、玉が発射さされ、的の頭を射抜く。バン!バン!バン!と、ボルトアクションだから、間隔を空け撃っていく。
──すべて頭。
「これは...凄いな」
初めての強化で、まともにできていないであろうものでも、ここまでの成果...これは、ヒナに近づける日もそう遠くないかもしれない。
「やるぞ...強くなるんだ、ヒナに並ぶために...あの子を一人にしないために...」
じゃないと、あの子は一人になるだろうから...
──すべてを背負って...