「遺言はそれでいいですか?」
「ま、待ってお願い話せばわか「問答無用!」ギャーー」
「お隣、よろしいですか?」
おそらく入場開始までベンチで過ごそうとしている花弁がない制服を着ている男子生徒に花弁がある生徒とない生徒というこの学校では珍しいペアが話しかける。だれかって?そう!私たちです!
…似合わないなこのキャラ、うん。
「そんなイブ様もかわいらしいです」
このまた変態ナチュラルに心読んできて…
はぁ、私もいい加減この変態になれないと
「…俺の隣じゃなくともいいと思うのだが」
「確かにそうですね。ですが私はあなたの隣がいいのです。あなたからは面白そうな気配を感じますし…」
あは、少し顔がこわばったねぇ。
うんうんいい調子いい調子。
しかし…やはりあの人たちはめんどくさいね~。
私という存在がいるんだから達也くらい自由のしてもいいというのに。
はぁ…こんなことならあの時もっと言い聞かせるべきだったかな~でもな~あの人たち頭固いっていうかなんというか。
「あいにく、俺はそこまで面白い人間ではない」
「ふふ、誤魔化さなくてもいいのですよ。先ほども痴話げんかをしていたではありませんか。とっても彼氏思いの彼女さんですね、たいせつにしなくてはなりませんよ。」
「…聞いていたのか」
「ええ、かなり大きな声でお話なさっていたので。」
むむむ…なかなか守備が固い…
どうしたものか…ボタンは使い物にならないし…
「ところで後ろの彼女はいいのか?」
「?…ええ、大丈夫です…よ…」
私が振り向いてみた光景はあり得ないものだった
ボタンがたらたらと鼻血を垂らしながら縄を握っていた
「…ボタン…あなた何してるのかしら?」
「いえ、ただ久しぶりに教祖モードのイブ様を見たので欲望を抑えられないだけです。ところで先ほどいい感じに人が来な教室を見つけたので行きませんか?」
「行くわけないでしょこの変態!なんか影薄いと思ってたら何してるのこのおバカ!」
「…俺はそろそろ失礼する。もうすぐ入学式が始まるから君たちも早く済ませてくるといい。」
「お気遣いありがとうございます。さあイブ様恥ずかしがらずに行きましょうか。」
行くわけないでしょうがこの脳内ピンク!
達也は達也でなんでのってくるの!?
あなたさっきまでの警戒心どこ行ったの!?
てか力つよ!いつもより強い!ちょ、目がまじ!目がまじ!なんだけど!
「新入生の方ですか?もうすぐ…そ、その前に警察かしら…?」
「!いい加減にしなさい!変態!」
「ふにゅ!」
「まったくもう!…失礼いたしました先輩」
ボタンめ…さては合否が出てから私と離れる訓練の反動が出たのね…
こんなことならしなければよか…や、別に変らないね、うん。
それにしてもこの先輩黒髪で赤い目…どこかで見たことがあるような…
七草
「あっ、申し遅れました。私は第一高校の生徒会長を務めています、「七草真由美」です。あら?ご存じでしたか」
「イブ様、私の後ろに」
「やめなさいボタン」
数字付き…七草ねぇ
あのゴミの娘…
仲良くする気はないし、あったが何もしてこなかったらこっちも泳がせるだけでいいかな~
でも…もしあのゴミの傀儡だった場合…
ふふ…
七草には消えてもらおうかなぁ?
「ボタン、同じことを二度も言わせないで」
「…かしこまりました」
「そ、そこまで警戒しなくても大丈夫ですよ?」
「申し訳ございません、さ・え・ぐ・さ先輩♪」
とりあえず近づきすぎないくらいの距離でいっか
…ボタン…やめなさい
あなた顔に出しすぎですよ
親の仇ってくらい睨んでますよ
先輩と達也さん見てみなさい
引いてますよ
先輩は困ってますけど
「俺、いえ、自分は、司波達也です」
「司波達也くん…そう、あなたがあの司波達也くんね…。入学試験、七教科平均、百点満点中九十六点。特に圧巻だったのは魔法理論と魔法工学。合格者の平均点が七十点台に満たないのに両科目とも小論文を含めて文句なしの満点。すごい記録よ」
達也さん?
あなた自分の状況わかっていますか?
あなた深雪さんがからまないと思考力落ちるのなんですか?
分家の人たちのせいですか?
いえ、違いますね、おそらく達也さんの素の部分ですね
はぁ…危なかったぁ…
「そして八千代イブさん。全教科満点に加え、歴代の入試記録すべてを大幅に超えて主席入学を果たした千年に一度の天才。最初に見たときは驚きすぎて何度見直したことか。あなたは魔法力だけなら主席クラス、ペーパーテストの記録がいささか足をひっぱり二科生で入学した秀才酒彩ボタンさんね。先生方の間ではあなたたちの噂で持ちきりよ。」
ちょっと手を抜いて受けておいて
うまくカモフラージュできた…とはいいがたいか…
もうなんなの七草ってなんでも何でも首を突っ込んできて
…もう考えるのやめよ
「それにしても入学早々両手に花ですね。もしかしてお邪魔でしたか?」
「私、男ですよ?」
「「え…?」」
「さ、ボタン、達也さん。そろそろ行きましょうか」
達也さんはまだしも私の入試記録のぞき見したお前が驚くのは心底謎なんだけど
…疲れたなぁ…七草きらーい
「…よかったのか、前に座らなくて。」
「ふふ、達也さん、目立ちたくないと正直に言えばいいのに」
「…それなら最初から前に座ってほしいのだが」
「逆に聞くけど…この状態で前に行けると思う?」
そう、私は今座っている
座席の上ではなく、ボタンの膝の上に
別に前に座る気はなかったけどまさかボタンの隣に座ろうとしたところを持ち上げられて膝の上に座らせるとは
…ま、まぁ確かに座席に座ったところで前が見えなかったし
今回は許してあげる
今回だけだからね!!!
「あの、お隣は空いていますか?」
わぁお
すっごいデジャブ
「どうぞ」
「あの…私、柴田美月っていいます。よろしくお願いします」
「司波達也です。こちらこそよろしく」
「あたしは千葉エリカ。よろしく司波くん。と、ところで隣の二人は…?」
まぁそうだよね
高校生に見えない私がここの制服着て高身長のボタンの膝に座っているんだから驚く「てか一科のエリート様がこんなところに座っていいの?」…そっちかぁ
「いいのいいの、こういうのは言っちゃだめだけど友人は選びたいからね。それに前の人たちはめんどくさいし、ボタンに敵意向かれそうだしね。」
「イブ様…!」
「あはは!ごめんね!ここまで会ってきた人たちっが感じ悪くてさ~。きやすくエリカって呼んで」
「よろしくねエリカ。私は八千代イブ、この子は酒彩ボタン。ちゃんと同い年だからね」
エリカって意外と気さくだね~
っともう始まるみたい
深雪さんったら張り切ってるね
まぁ愛しのお兄様が見てるからね~…っい!
「ボタン、痛いんだけど?」
「…何のことでしょうか?」
「はいはいわかったから。あとでかまってあげるから今は答辞を聞きなさい」
拝啓深雪さん
やめてくださらない?
あなた達也さん大好きっこなのは理解していますがいささかアピールしすぎではございませんか?
3年…かぁ…
世話が焼けるな~
「ところでお兄様、さっそくデートですか?」
「ただの友達だよ、そういうのは失礼だからやめなさい」
「そうですよ、いくら2人が心の底から愛し合っているからとはいえ失礼ですよ」
「ま、まぁ!私とお兄様が愛し合っているだなんて!」
仕返しですよ達也さん
そんな「なに口走ってんだボケ」みたいな顔してウケ…面白いですッやっぱウケる!
しかし私は顔には出さない!
さすがになぜなら私は完璧な「おや?お取り込み中でしたか?」…グズが来た…
「ではまた明日に致しましょう」
「しかし会長!」
「たしかにお邪魔虫ですね、新入生の交流を邪魔するのが生徒会の仕事…だなんて言いませんよね?せーんぱい?」
「ッ!調子に乗るな「はんぞうくん」…すみません」
さっさとどっか行けしっしっ!
七草大嫌い!
アイツの血族は粘着質なんだよねぇ…目をつけられると本当にめんどくさい…
イッソヤル?
「イブさん?私、あなたに粗相をしてしまいましたか?」
「いえ、ございませんよ」
「ならあなたが私への態度が他の方とは違う理由を伺いたいのだけど…」
あなたが七草だからですって言いたいけど…
私は知っている
アイツの娘なら余計めんどくさくなることを
「気のせいではありませんか?」
「いえ、たしか「気のせいです」…わかりました、今回はそういうことにしておきましょう。皆さんの邪魔でもありますし」
「はい、是非そうしてください」
「ではいずれまた…ゆっくりと」
めんどくさ
さすがアイツの娘二度と来んな
お前らが来るだけで隣のボタン荒れ狂うんだから
その度に手握ったりするの地味にめんどくさいんだぞ
「イブって…すごいね、もしかして会長になんかされた?」
「いえ?ただただ七草家が血反吐吐くくらい大ッッッッッ嫌いってだけ」
「今すぐ殺しましょうイブ様、奴らの相手するのめんどくさいです」
「まだだめよ、さすがに大義名分ないし…てかお前は違う理由だからでしょーが!」
こいつは昔アイツが情報盗めないからハニートラップだ!って私のお嫁さんに自分の娘立候補させたのに腹が立っている
別にめんどくさいってんけじゃ…それもあるか消したら全部解決だし
でもまだダメ
あーあー
アイツに煽てられたバカの両足と利き手消し飛ばすんじゃなかったなぁ
「さ、みなさん行きましょうか?」
「待って待って!脳が理解追いついてない!ねぇ今のが素?それに何があったの!?色々聞きたいんだけど!」
「そ、そうです!」
んー達也さんと深雪さんの前だし猫被ってたけど無理か…
てか怪しまれた?
まぁいっか
「まぁこっちが素かな、めんどくさい人とかちゃんとしなきゃいけない時は丁寧を心がけてる」
「ち、ちなみに会長はどうなんですか…?」
「もちろん前者に決まってるでしょ?」
…みんな揃ってなにそのなんとも言えない表情…?
あとボタン
いい加減鼻血垂らすのやめて
「行こ、またあの会長様が来るかもだし」
「かしこまりました」
「そ、そうね行きましょうか」
「え、ええ」
そうやって行先も決まらぬまま私たちはこの場から移動するのだった
余談だけど私が男だってカミングアウトした時のリアクションはとてもオーバーでした
「イ、イブあなた本当に男なの!?どっからどう見ても女じゃない!」
「学生書も身分証も見せたじゃん、まだ疑ってんの?」
「まぁ正直とても信じ難いと言いますか…」
「「そうだな/ですね」」
「…ここまで来ると証明するためには服を脱ぐしか…」バタン
ボ、ボタンが倒れた!?
冗談言っただけじゃん何想像してんのこの変態!
「…ほっておいて大丈夫?」
「もちろん、変態を助ける義理もないからね」
はぁ…いつ育て方間違えたんだ…?
うちの子のナンバーズ好感度ランキング!
1位四葉
真夜さんが1番好き!好き好き好き!って感じ!
2位九島
烈おじいちゃんと仲良し
打算あるなとは思ってるけど大したことじゃないしいいや〜って感じ
色々教えて貰っている(この世界の烈おじいちゃんは遊〇王とか好きな設定です。レトロ好きそう)
3位一条と七草を除く残り全て
心底どーでもいい
4位一条
どうでもよかったけどアイツと企んで絡んできた
脅迫したからどっちが上か教えた
結果両足と利き腕欠損
片腕残したのは這いずって足元まで来て謝ったら許してあげると言ったから
まだ望みは有り
最下位七草
真夜と仲良くしたら絡んできたウザイ
真夜守れなかったくせにしゃしゃり出てくんな
あと教団にスパイ入れるなめんどくさい
同行探るなめんどくさい
他人巻き込むなめんどくさい
結婚相手に娘どうですかじゃないだろまず謝れ
うちの教徒傷つけたなコロス♪
って感じ
望みはほぼ0%
七草って聞いただけで気分落ち込むレベル
次回!
イブと真夜の過去が明らかに!
「追憶編ー四葉ー」
お楽しみに!