魔法科高校の神代魔法使い   作:ちゃがまくら

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九校戦編

神代ハジメ 視点

 

夏だぜ

俺は元気だぜ

 

そんな『俺はカマキリ』から始まる今日この頃…

現在学校内では九校戦の話題で持ち切りで、俺は今勧誘されているところだ。

 

「何故参加しない!」

「あ?俺が居なくても一高は勝てるだろ」

「だから!安全マージンを取るためにお前を勧誘しているんだ!」

「それならメリット出せよ、服部刑部少丞範蔵」

「フルネームで呼ぶな!メリットなら出れば将来的に就職に有利になる!」

「俺は起業するからそれはメリットじゃないな」

「うがぁ!なら!軍の関係者と繋がれるかもしれんぞ!?起業するなら顧客との繋がりも大事だろう!?」

「俺、生活用品を主に作るから軍とはあまり関係ないぞ?」

「ああ!もう!また来るからな!」

 

そう言い、服部刑部少丞範蔵は帰っていった。

 

「もっとやる気の上がること言えねぇのかねぇ…」

「そうか、例えば?」

「渡辺か…例えば、実験台にできるとか」

「絶対にさせないぞ!?」

「わーってるよ。だからつまんねぇんだよ、九校戦。」

「お前な…」

 

そんなことよりも聞きたいことがあるしな。

 

「そういや、いつも不足してるエンジニアは見つかったのか?」

「…フイ」

「見つかってねぇのに選手の勧誘してんのかよ…一番大事と言っても過言じゃねぇのによ」

「仕方ないだろう!?居ないものは居ないのだからな!」

「逆ギレすんなよ…どうせ2、3年でしか探してねぇだろ。一年には居なかったのか?」

「あ…探してくる!」

「は?」

 

アイツ、結局何しに来たんだ?

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生徒会室にて…

 

中条あずさ、市原鈴音、七草真由美、司波深雪、司波達也の5名が昼食を取っていた。

そこに渡辺摩利は大声を出しながら入ってくる。

 

「お~い!いい案がでたぞ〜!」

「何かあったの、摩利?」

「ああ!エンジニアの件でな!」

「ふーん?それで?」

「一年からエンジニアを探そう!」

「え?確かに規則的には一年生からエンジニアを選ぶことは問題ないけど…肝心のエンジニアができる子がいるかしら?」

「あ」

 

嫌な予感がしたのか、そそくさと出ていこうとする達也とそれに従って立ち上がる深雪…

しかし、遅かった。

 

「そう言えば、司波くんは深雪さんのCADを調整していると聞きましたが…」

「あっ!?それよ!達也くん、お願い!」

「私からも頼む」

「お願いします!」

「お兄様、私はお兄様の調整したCADが九校戦でも使いたいです。ダメ…ですか?」

 

「はあ…わかりました。お受けします」

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達也 視点

 

俺がエンジニアをすることにもう異論はないが、何故一年を起用する案がでたのか…

 

「そう言えば…何故、一年をエンジニアに?」

「ああ、それか?それは神代から『どうせ2、3年だけしか探していないだろ』と言われてな」

 

神代ハジメ…余計なことを…

過ぎたことは仕方がない…

 

「それで、肝心の神代ハジメの勧誘はどうなったんですか?」

「それか?私が勧誘する前に服部が勧誘してて断られてたからな。しなかった。」

「何故しなかったんですか…」

「そうよ!押せ押せでいけば何とかなったかもしれないのに!」

「それでどうにかなるのなら生徒会にも入っているはずですが…?」

「そこはほら!長期の生徒会と短期の九校戦選手では変わるかもしれないじゃない?」

 

などとたわけたことを抜かす会長を無視し、もうすぐ予鈴が鳴るので深雪と二人で教室に戻る準備をし、生徒会室を出た。

 

「あの、お兄様…ご迷惑でしたか?」

「そんなことないよ深雪。それに、深雪のためならエンジニアくらい大したことじゃないよ」

「もう…お兄様ったら///」

「早くしないとチャイムがなってしまうから、早く戻ろうか」

「はい!」

 

明日からは大変だろうな…

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神代ハジメ 視点

 

どうやら九校戦のエンジニアは決まったらしいが、選手にどうしても俺を入れたいらしいので今日も勧誘されている。

今日は司波兄妹が来た。

 

「どうかされましたか?」

「…なあ、どうしても俺を入れたいのか?」

「優勝を狙うなら実力的に来てほしい、だな」

「優勝ねぇ…そんなに大事か?」

「我が校の威信がかかってますから」

「ふーん…」

 

じゃあ、九校戦を利用させてもらおうか。

面倒なことやらせておいて報酬無しは横暴だからな。

 

「じゃあ、取引しようぜ?」

「取引ですか?」

「ああ。…と言っても簡単なことになるがな。一つの要求に応えたら一種目出てやるよ。それで、何競技出ればいいんだ?」

「簡単かは聞いてからこちらで決める。あと何競技出るかは追って連絡する。それで、取引の内容は?」

「抜け目ねぇな…1つ目の俺からの要求は九重八雲を紹介することだ」

「師匠を…?何故だ?」

「教える必要がないから教えないぞ。強いて言うなら個人的なことだ。」

「そうか。紹介はするが、その望みが果たされるかは俺もわからないぞ?」

「それで構わない。2競技目以降の要求はその都度連絡するからよ」

「まあ、先生なら受けそうですけどね?」

「そうだな」

「じゃあな」

「ありがとうございます!」

「こっちに利があるから良いんだよ。感謝なんかすんな」

 

あんな反応するやつ今まで居なかったからめっちゃむず痒いな…

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九重八雲と会えたので、確定で一つは出ることになった。

ちなみに忍術を覚えることは認められたが『見て覚えなさい』と言われた。

 

結局、2競技を掛け持ちすることになった…

種目はアイス・ピラーズ・ブレイクとモノリス・コードの2つ。

 

アイス・ピラーズ・ブレイクに選ばれた理由はこの前の騒動の時に扉を破壊した時に使った空間魔法の『斬羅』を見て決められた。

 

モノリス・コードに選ばれた理由は同じく空間魔法の『界穿』での神出鬼没な移動方法が理由らしい。

 

まあ、ルール違反をしない戦法に言えば、アイス・ピラーズ・ブレイクは重力魔法の『壊劫』で押しつぶしたほうが早いし、モノリス・コードの方は空間魔法でモノリスを区切ってそもそも近づけなくするといった戦法が取れるから楽勝ではある。

 

だが、楽なだけでそれを行う面倒と時間が割かれるのは間違いない。

 

なので、魂魄魔法を鍛えるために専門家をちょうど探していたので、司波兄妹に2人の叔母を紹介してもらおうと思う。

だが、今ではない。

大体、スティーブルチュース編やダブルセブン編辺りでは会っておきたい。早くても来訪者編で。

 

それに、もし体が死んだり無くなったら、魂魄魔法と生成魔法と変成魔法を掛け合わせて再生魔法を付与し、擬似的な不死になっているため、殺されても大丈夫だ。痛いけどな!

 

今日はモノリス・コードの練習するらしい。

チームは服部と十文字の2人で、十文字が主にブロッカーで迎撃を兼任するらしい。そして服部がその補助を行うらしい。

 

そして、俺は相手の陣地に攻め込むという作戦だ。例えば、モノリスを狙っている風を装い撹乱して、その間に2人が相手チームを倒す。他にも、隙を見てコードを打ち込んだりなど、臨機応変に対応する必要がある。

 

まあ、『そんなことしなくても十文字だけで足りるだろ』と思っているが確実に勝つための算段なら仕方がない。

もし2人がやられても、自陣のモノリスへすぐに戻って防衛すればいいしな。

 

ステージも確認すると、森林とかビル内なら死角を作りやすいから逃げやすいし、奇襲もしやすい。

逆に平原ならパワープレイで制圧するという流れで戦うらしい。

 

ふむ…

 

「なあ、俺が防衛しなくていいのか?」

「ああ…。お前の逃げの速さは俺たちが一番知っているからな…」

「じゃあ、コードの打ち込みはしないで全員倒していいのか?」

「勝てるなら構わない」

「じゃあ全員ぶっ倒そうか。あとCADなんだが、俺の自前のやつ使えるか確認してくれ」

「む…なら中条のところへ行ってこい。エンジニアのリーダーは彼女だ」

「へーい」

 

どうせ、生徒会室で生徒会の仕事してるか、講堂でエンジニアで話してるだろうから、生徒会にまず行くか。居なかったら講堂に行けばいい。

 

「よう」

「「「ビクッ」」」

「驚きすぎだろ…」

「仕方ないじゃない!いきなり現れるとか!」

「そうです。いきなり背後に現れて驚かないほうがおかしいですよ」

「ビックリしました…」

「んで、中条は?」

「あ~ちゃん?あ~ちゃんなら体育館で選手とCADの調整してるわよ?」

「了解。じゃあな」

「う、うん」

 

体育館へ転移すると

 

「うわぁ!?って…なんだ神代くんか…」

「いきなり出ただけでそこまで驚くか…?」

「驚きますよぉ…」

 

そこまでか…と少しショックを受けたが、本題に入る。

 

「んで、中条に俺の自前のCADが九校戦で使えるか見てほしいんだが」

「CADですかぁ〜!?見るに決まってます!」

「九校戦で使えるか?」

「ん?うーん…このCAD、ハードもソフトも自作ですか?」

「ああ」

「競技用にソフトを移せば使えそうですけど…ハードありきな性能してますからね…というか、太陽光を貯蔵して放出するCADとか、一分で一万発の魔法を連射するCADなんて…」

「んじゃ、使えねぇか」

「こっちの連射の方は使えるかもです…発射する魔法次第ですけど」

「そうか、んじゃ競技に持っていくのはドンナー、シュラーク、メツェライ、宝物庫でいいか」

「これメツェライって言うんですか…」

「ああ。意味は大虐殺」

「物騒です!」

「じゃあな」

 

魔法連射のメツェライが使えるなら大体勝てる気がするが…まあいいか。

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九校戦 前日

 

一校に集合してバスで出発するのだが、会長が家の用事とやらで遅れるらしい。

それでみんなは待っているのだが、炎天下に晒される男が一人…

 

「おい達也、もう先に出発しとけ」

「だが、それでは会長が会場に…」

「俺が連れてくから、さっさと行っとけ。お前が体調不良になったときのほうが中の連中が冷気で迷惑になる。俺個人で自由に使える交通手段はあるからよ」

「…なら、先に出発する。その前に会長に連絡しておく」

「へいへい」

 

達也はメールを送ったのか、エンジニアのバスに戻って出発していった。

 

重力魔法で空を飛ぶ練習でもして待つか…

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大体1時間後くらいに会長が来た。

 

「制服は?」

「持ってきてるわよ!それよりも言うことないの!?」

「はあ…にあってるよー」

「感情がこもってない!」

「んなことより、とっとと行くぞ」

「んなことより!?」

 

ガーンという文字が背景に浮かんでそうな感じの顔をしているが、無視して空間をつなげる。

 

「これで他の奴より早く着くぞ」

「…便利ね。というか、他の子もこれで行かせたらよかったんじゃ…」

「お前らがバス用意したんだろうが。というか、そもそもタクシー扱いすんな」

「あはは…すっかり頭から抜けてたから…」

 

タクシー扱いの方は否定しないのかよ…

 

「んじゃ、爺さんのとこ行ってくる」

「え?爺さん?誰のところ?」

「ん?ああ、九島烈」

「え?は!?ちょっと待って!?」

「ついてくるなら好きにしろ。爺さんなら喜んで会ってくれるだろ、たぶん」

「そんな気軽に会えるわけないでしょ!?日本の魔法師の重鎮も重鎮なのよ!?ほぼ全ての魔法師から老師とまで言われる人よ!?」

「子供好きの爺さんだから問題ないだろ。特に十師族の子供のことは特に気にしてたからな。可愛がられるんじゃないか?」

「あ~もう…着いていくわ!失礼の無いようにね!分かった!?」

「へいへい」

 

心配しすぎだろ。

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先に聞いておいた会議室に行くと爺さんがいた。

 

「よっ、来たぞ」

「来たか。2カ月ぶりか?」

「4月の最後の方に会って以来だからそんくらいだろ」

「見慣れない顔もいるが、そちらのお嬢さんは?」

「さ、さささ、七草真由美と、申します…!」

「弘一のところの…よく来た。ゆっくりしていくといい」

「た、大変恐縮です…」

「…爺さんも大変だな。ただの子煩悩なジジイなのに」

「そんなこというのは君くらいのものさ」

「九島家の連中でも軽口叩けないのか?」

「畏まった風にしか話さないよ」

 

うわぁ…生きづらそうな家だな…

それよりも…

 

「そういや光宣の調子は?」

「光宣なら相変わらず元気だが、学校のことで悩みがあるらしい」

「どうせ、モテるからって感じだろ」

「ああ。どうやら男女ともにモテるらしい」

「まあ…顔よし、性格よし、成績も良しだからな。これでモテなかったら世界中の人間は理想が高すぎることになるぞ」

「私も誇らしいよ」

(なんでこんなに談笑できるの!?)

 

こんな感じで一校生徒が到着するまで待っていた。

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到着した生徒を迎えると、「何故ここにいる!?」という顔をされた。

 

流石の会長も困ったように笑って誤魔化していた。

 

「そっちは何事もなかったようだな」

「あ?そっちはってなんかあったのか?」

「ああ、事故があった」

「事故?」

 

そういや、そんなイベントあったな。

すっかり忘れてた。確か黒幕は裏賭博だったか?

 

「怪我人は?」

「居ない」

「ならいいじゃねぇか。んなことより、九校戦中止になる可能性は?」

「無いだろう。事故として処理されるはずだ」

「そうかよ。じゃあ特にやることないな」

 

まあ、達也がなんとかするだろうし放っておこう。

それに、俺はアイス・ピラーズ・ブレイクにだけ気をつけてれば何の問題もなく勝ち進めるしな。

 

というか、CADを使わずに神代魔法を使えるから電子金蚕なんか全く脅威じゃねぇし、CADの提出なんてしなけりゃいいしな。

 

空間魔法で自陣のか氷柱を固定して再生魔法で永続化させて、相手の陣地を重力魔法で押しつぶす。もし防がれたら空間魔法で斬りまくればいい。

 

それでも壊せなかったら再生魔法で時を進めて相手の想子切れを狙う。そして硬化魔法が切れたところを壊す。

 

うんうん。いいコンボだ。

個人的にはタジャドルくらいにはいいコンボだと思う。

 

さっさと終わらせて、帰りたいなぁ…

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時間は進み…

 

「お前ら何してんだ?」

「あ、先輩じゃん。やっほー」

「なんでウェイトレスなんてしてんだ?ムグ…美味いなコレ」

「九校戦見れる代わりに働いてるんだ〜」

「つまり、バイトか。コレは…ほどよい苦味が良い味わいになってるな」

「だいたいそんなとこ。というか、食べ過ぎじゃない?」

「いつもこんなもんだぞ?2kgくらいだしな」

「ええ…それでそんなに細いの…?」

「これでも細めのマッチョだぞ」

 

肉体改造で栄養が筋肉と脳に行くように調整してるからな。

腹はメタボにならない。変成魔法様様だ。

 

「そんで?別に見に来なくても中継でいいだろ」

「いや~ちょっとね〜」

「なんだよ、歯切れ悪いな。…ング。まあいい。大して興味ないしな」

 

このナムル美味いな。今度作ってみよう。

 

「先輩こそ、なんでいるの?」

「選手だよ。やりたくなかったがな」

「なら受けなきゃよかったんじゃ?」

「達也に言って、九重八雲と会うことと交換したんだよ」

「うわぁ…ふっかけすぎでしょ」

「安く高価な物を買えたんなら十分得だ。それに、まだ一つ要求できるしな。次は精神魔法に精通してる四葉でも紹介させようかなと思ってるが」

「は!?」

「んだよ。うるさいぞ」

「アンタ四葉って言った!?バカじゃないの!?」

「誰がバカだ。俺も精神干渉魔法使えるけど練習できねぇからエキスパートに教わりたいだけだっつーの」

「それでなんでアンタッチャブルに教わるのよ!」

「精神干渉魔法と言えば四葉だからに決まってんだろ。それに四葉は大して怖くないしな」

 

エリカだけでなく、周囲から唖然とした目で見られているが、それはそうだろう。

だって、家族思いの行き過ぎで敵国を滅ぼしただけだろう?

敵を殺すことに何の問題もないだろ。

俺だってするしな。家族は居ないけど…

 

「それで、何時迄もお前はここにいていいのか?」

「あ…ヤバい!私仕事に戻るから〜!」

「へいへい、頑張れよー」

 

ふむ…四葉怖くない発言してから絡んでくるやつ減ったな。

ラッキー!ガン飛ばしてたら道開けてくれるし、エリカと話しててよかったー!

 

だが、しばらくすると会長が来た。

 

「ハジメくん。少しいいかしら?」

「んだよ。飯食ってんの分からねぇのか?会長」

「そんなことどうでもいいのよ。当校の制服を着て、あんなことしないでくれる?」

「あんなことって?四葉怖くない発言のことか?それとも、ガン飛ばしてたことか?挨拶の後に爺さんに話しかけに行ったことか?それとも料理をほぼ独占してることか?」

「ほぼ全部よ!非常識!」

「ハッ!常識なんざブラックホールの中に置いてきたわ!」

「なんで置いてくるのよ!?取ってきて!今すぐ取ってきて!」

「今すぐぅ?なら今から取ってきてやるよ!『絶禍』」

「なんでブラックホール出せるのよ!?というか止めなさい!いろいろ吸い込んでるから!」

「取って来いっつったのはお前だろうが」

「比喩よ!比喩!常識的な行動しなさいってこと!」

「だから、俺の常識はブラックホールのなかにあるっつったろ!」

「そんな常識捨てなさい!それから新しいの買ってきて!」

 

会長と無駄な口喧嘩を行い、一校生徒からほっこりした目と他校からヤバイ奴だみたいな視線を向けられる。

心外だな。催涙スプレーかけるぞ。

 

絶禍で宙を舞った料理を回収しておいたので、それを食べて落ち着く。

 

「ふぅ、腹八分だな…んで、なんで喧嘩したんだっけ?」

「話聞いてなかったの!?」

「常識なんざ持ってても世の中大して変わらんって話だったか?」

「そんな話してないわよ!」

「常識捨てたほうが良いぞ。経験的にな。爺さんともかなり自由に話せるしな」

「それで白い目で見られるのは一校なの!分かる!?」

「どうせ勝つんだし変な目では見られるだろ。今更じゃね?」

「プラスで見られるかマイナスで見られるかは別なの!」

「どのみちプラスで見られようがブルームウィード問題もまだ残ってるし、入学したらマイナスになるだろ。テロリストの襲撃とかで。あ、でも一科生なら喜ぶか」

「最近それを改善したばかりでしょうが!あとエガリテとブランシュの話は規制されてるから話したらダメ!

「そうなのか?俺に何の連絡も来てなかったからネタにしていいもんかと」

「えっ…ちょっと確認するわ…」

 

そう言うと、他の方向へ向き直り。

 

「十文字くん!!」

「ん?なんだ?説教してたんじゃないのか?」

「関係者には情報規制のこと連絡してって言ったわよね?」

「ああ。だから襲撃返しの時のメンバーと生徒会、風紀委員には連絡したが…」

「なんでハジメくんに連絡してないの!」

「むっ…忘れていた。すまない」

「すまないじゃないわよ!」

 

ヘイトが十文字へ向いたな。

俺はずらかるぜ!じゃあな!

…飯は皿ごともらっていこう。

 

「もう!貴方がしっかりしないと誰が彼を止められるのよ!」

「すまない…」

「ほら!ハジメくんを今からでも止めて!あそこ…に…いない!?」

「逃げたようだな」

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ふぁ…ん?おはよう諸君。

今日は8/3だ。

 

俺が出るアイス・ピラーズ・ブレイクの予選は明日から開始なので今日はのんびりとCADの開発をしていく。

 

主に乗り物系を作っていく。

フェルニルとかブリーゼとかだな。

 

もちろん、ここでハードを作れるわけないので、ここではソフトを作成する予定だ。

 

近未来兵器を盛り込んだ車と飛空艇の兵器部分のシステムを作るだけなら直ぐなので、これが終われば観戦でもしようかと思っている。

 

それはそれとして、ここらへんは原作うろ覚えなんだよなぁ。

大雑把な話は覚えているから大丈夫だと思うが、ちょくちょくミニイベントがあったはずだし、その都度動こうか。

 

まず初めに起こるイベントは確か…渡辺と七校の衝突事故だったな。たぶん

 

それも明後日だったはずなので、今はのんびりしておこう。

さーて…ヒュペリオンを燃費良く、かつ高威力で出せるように改造もしないと。

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数時間経ったので息抜きに観戦に来るとちょうど会長が勝ったところだった。

 

何の魔法かは知らないが、いきなりこっちへ振り返り、手を振っていた。

 

なので、俺は

(うわぁ…ぶりっ子だぁ…)

という気持ちを込めて顔を作るも、頬を膨らませて更にぶりっ子された。

 

顔が良い分似合ってはいる。だが、18歳の成人手前がやるのは流石に…という思いが勝ってしまい少しゲンナリした。

観客席は俺への憎悪と会長のあざとくて、かわいい仕草にメロついていた。コイツら、キモいな。

 

「成人男性が女子高生にメロついてるの…普通に事案だろ」

「それは手厳しいですね」

「あ?誰だお前。軍人か?」

「ええ、柳と申します。それにしても…話に聞いていた通りだ」

「話?達也か爺さんか?それとも爺さん繋がりで、電子おばさんか?」

「君は本当に礼儀を学んだほうがいいと思うよ…?」

「んなもん塵にしたわ。ゴミだゴミ。それに、軍に入る気はねぇよ」

「やっぱり?入らなさそうって、藤林少尉から聞いていたからね。一応声はかけさせてもらったけどね」

 

試しただけか。

でも、そっちだけ試すのは不公平だよなぁ?

 

「だろうな。んで、軍はどういう対処取るんだ?」

「…対処とは?」

「配慮した言い方なら、竜退治だよ。」

「へぇ…もうそこまでわかってるんだね。でも、機密だから教えられないかな」

「あんまり、高校生頼るなよ。3年しかない青春の時期なんだからよ」

「…なんのことかな?」

「沖縄のゲリラ戦とかも言ったほうが良いか?」

「はあ…降参だよ。僕の上官のとこに来てくれないかな?ちょうど件の彼も来ることになってるからさ」

「竜について、お前らが知ってること話すならな」

「話せる範囲でね…」

 

大した情報はないだろうしな。

なんなら、俺のほうが情報持ってるだろうし。

次期無頭竜の頭が日本に来るとか。話さないけど。

軽い世間話していると会議室に着いた。

 

「遅れました。噂の彼を「邪魔するぞ」

「邪魔するなら帰って〜」

「はいよー」

 

よし、面倒になったから帰るか。

電子おばさんが鬼の形相してたしな…

スタコラサッサ〜

 

「なんで返したんですか!?」

「いや…関西人としてアレはやらねば、と」

「と言うか…なぜ連れてきたんですか?」

「彼がどうやってかは知りませんけど軍の情報を一部とはいえ握ってたんですよ!?連れてきて話をするに決まってるじゃないですか!」

「そうなんですか?」

「…」(おばさん…(´;ω;`)ウッ…)

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得点計算係のいるテントへ行き、CADオタクと話していると昼食から帰ってきた会長と会議室から戻ってきた達也に近づかれるも、2人で遠慮し合い困った感じになった。

 

「…そんで中条、これは?」

「はい!このCADの機構としては「「ちょっと待った!」」ほえ!?」

「んだよ」

「そこで無視して話し続ける!?」

「どうせ面倒事か厄介事だろ。なら聞きたい話の方聞くわ」

「何よ!私の試合見に来てたくせに!」

「あ?見てないぞ?」

「…え?」

「偶々、お前が優勝したところに出てきただけだ。試合は見てない」

「…え!?じゃあ何!?ハジメくんに手を振ったりしたけど試合も見てないし、最後の優勝の宣言された時だけ見に来たってこと!?」

「息抜きにホテルの部屋から出たらちょうどそのシーンだったからな」

「じゃあ…応援すらしてなかったの…?」

「おう!」

「うっ…うっ…」

「別に応援なんざいらねぇだろ?」

「え…?」

「だってどうせ勝つんだしよ」

「…へー、ふーん?」

(((うわぁ…ジゴロだ…)))

 

よし!誤魔化せたな!

 

「んじゃ、中条。さっきの続き」

「えっ…いいんですか?」

「もちろんい「駄目です。来てもらいます」

「嫌だが?」

「「えっ…」」

「拒否権はありません。」

「どうせ大したことないから嫌だ」

「大したことです」

「なんだよ。犯罪シンジケートが九校戦に介入して一校を貶めようとしていることなら知ってるぞ?それとも動機の方か?それは九校戦でギャンブルしてるから一校に勝たれたら赤字になるから襲ったんだろ?」

(((なんかヤバいこと言ってない!?)))

「…そうなのか?」

「なんだ、そこまで知らなかったか。言い過ぎたみたいだな。忘れろ」

「「「いや無理でしょ!?」」」

「なんでそんな重要なこと黙ってたの!?」

「そうです!話すタイミングならいくらでもあったでしょう!?」

「俺はCAD使う競技の頃にはその問題解決してるから関係ないしな」

「その前は!?」

「その前か?明日渡辺が七校の選手のCADが暴走させられて事故るぞ」

「何とかしなきゃいけないじゃない!」

「なんでだ?一時痛いだけだぞ?ケガなら治せるしな」

「そもそもケガをさせないようにしなきゃでしょ!?」

「というか、動くにしても被害が出ないと爺さんも軍も誰も動けないから最低でも一人は人柱になってもらわなきゃならんぞ?」

 

そう言うと、理屈では納得したようだが感情は理解できなかったようで難しい顔をした。

しかし、達也はあまり顔を変えずに聞いてきた。

 

「未来の話にしてはやけに具体的だったが、何故だ?」

「うわぁ…プライバシーとか頭に入ってないのか?」

「言葉ならあるぞ」

「カスじゃん。理解してなお聞き出そうとするとか…うわぁ…」

「なら、その大して思ってもいないのに大げさに表現するのもやめろ」

「気持ちはきちんと表明しないと嫌な思いしかしないからな。表明しても嫌な思いするけど」

 

生徒会と風紀委員のメンバーをじっと見る。

 

「はあ…それで、どうやって知ったんだ?」

「まだ聞き出そうとするのかよ…はあ…俺の魔法だよ。これでいいな?これ以上聞き出そうとするなら、お前らの記憶消すからな」

「ほう?記憶に干渉する魔法もあるのか」

「よし消すぞ〜」

「「「達也くん(司波くん)!なんで余計なこと言ったの!?」」」

 

魂魄魔法で記憶に干渉して、俺の魔法に関する記憶を消して、他の記憶は都合よくソイツの記憶から補填して補うようにした。

この魔法を名付けるなら『変憶』だな。

欠点を挙げるなら、変わった後の記憶は分からんことだな。

 

「中条、話の続きは?」

「あっ…はい!このCADはですね!」

「ちょっとハジメくん?摩利の話はまだ終わってないわよ?」

「犯罪シンジケートの話もだ」

「ああ、それか。止めたいなら大会本部でCAD提出するときに魔法仕込まれるからそのときに何とかしたらいいぞ。爺さんも一緒に連れてきゃ権力で守ってくれるだろうしな」

「老師なんて連れていけるわけないでしょ!?」

「「老師!?」」

「俺から言っとくから。それに、会長と達也の親は爺さんの教え子だろ?可愛がってくれると思うぞ」

「「「「!?」」」」

「会長はともかく…」

「司波くんまで…!?」

「なんでそんなこと…」

「というか、爺さん子供好きだから行ってやれ。もちろんロリコンって意味じゃないぞ?孫的なヤツだ」

「そんな不敬なこと思うわけないでしょ!」

 

そんなに敬うことしたか?

ただ戦争してただけだろう?それなら爺さん以外にもいるだろうし…

 

「んじゃ、後はお前らで頑張れよ。学校の一大事は生徒会の領分だろ?」

「うっ…分かったわよ!」

 

手助けはしたんだから、後は頑張ってもらおう。

なんでもかんでも俺を頼られても困るしな。

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翌日

 

今日は俺も試合にでなければならないので、早起きして生徒会のテントでメツェライのメンテナンスをしていると…

 

「あ~!メツェライ!この前は驚いてちょっとしか見れなかったメツェライじゃないですか!」

「中条か」

「見せてください!」

「お、おう…」

 

じっくり観察し始めた中条は感想を述べ始めた。

 

「あれ?これは前に見たやつとは違うんですね?電気を流す魔法と硬化魔法だけが組み込まれてます。」

「こっちは実弾を撃つ用だ。というか、こっちがオリジナルだよ。アッチはモノリスコードのために新しく作ったんだ」

「ええ!?」

「ヒュペリオン…この前見せた太陽光を溜めて放つCADな?アレもオリジナルに比べて威力を低くしてる。」

「ち、ちなみにオリジナルの威力は…」

「一都市くらいなら壊滅させられるぞ。メツェライもな」

「ひぇっ!?」

 

そんな傍から聞いたら恐ろしい世間話をしていると予選の時間が迫ってきたので、会場へ向かわなければならない。

だが、その前にトーナメント表を見ると

 

「対戦相手は…三校か」

 

一条は新人戦だから、顔も知らない誰かとやることになるんだろう。

 

まあ、いちいち気にする必要もない。

徹底的に潰すだけだ。

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会場の選手合同控室で準備していると、対戦相手が同じ三校の選手との話が聞こえた。

 

「一校とは言え、まあ今まで無名の選手だったし余裕だろ?」

「そうか?得意魔法とかもわかってないんだろ?」

「去年は十文字が相手じゃなきゃ優勝出来たんだぞ?なら余裕だろ」

 

それを聞いていた俺と十文字は

 

「お前邪魔だったってよ」

「そういうことじゃないだろう」

「だいたい合ってるからいいんだよ。良く吠えてて無駄に元気だ。嬲りがいがある」

「嬲るな」

「何しても嬲ることになるぞ?勝負は一瞬だしな」

 

それを聞いていたのか三校の選手はこちらを睨んでいた。

 

「見てみろよ。睨んでるぜ?」

「はあ…そうだな」

「何も言ってこないってことは図星ってことらしいな」

 

それを聞いた三校の選手は顔を赤くしている。

 

「じゃあ、行ってくるよ」

「ああ」

「…それだけか?」

「ん?ああ」

 

もう少し何かあるだろ…

そんなんだから怖がられてるんだぞ。

________________________

 

ステージへ行くと怒っている対戦相手の選手がいた。

 

しばらくすると試合開始の合図であるランプが点灯していき、3つ灯った瞬間に相手は魔法を放ってきた。

 

だがその魔法は空中で消失した。

まるで魔法の発動がなかったことになったように…

 

もちろん俺の仕業だ。

魔法は対象の情報も組み込んで発動して相手に向かわせるもの…その対象の座標をズラせば正常に魔法は発動できなくなる。

 

まあ要するに、空間魔法で相手の魔法式をバグらせたわけだ。

この技に名前をつけるなら『不界』だな。

 

「さて、じゃあ俺のターンだなぁ?」

「や、やめろ!」

「誰が聞くか」

 

重力魔法『壊劫』

 

CADを使わずに魔法を発動させて一気に相手の氷柱を押しつぶした。

 

「こんなもんか」

 

周りの被害としては、相手選手のお立ち台の一部が『壊劫』の範囲に入っていたのか抉れているくらいだ。

もちろん、範囲内の地面は陥没しているし、この後はメンテナンスになるだろう。

________________________

 

控室に戻ると十文字に静かに問い詰められた。

怖くはなかったが、罪悪感に語りかけるような感じで手慣れてるなと思った。

________________________

 

予選の第二回戦、相手は五校。原作では特に名前も挙がらないパッとしない高校である。

 

先ほどと同じように、空間魔法で座標をバグらせて相手の魔法を無効化して、今度は空間魔法『千断』を放ち、相手の氷柱を壊した。

 

取り敢えず、予選は終了したので明日の決勝まではのんびりしておこう。

________________________

翌日

 

決勝戦、相手は十文字である。

まあ、勝てる。

 

相手の魔法をバグらせて無力化するのは十文字が相手でも出来るからだ。

 

ただ、決勝戦をそんな終わらせ方したら、魔法が飛び交う様を見たい観客からは非難轟々だろう。

それで文句を言われるのも面倒なので、魔法をバグらせることはしないでおく。

 

「十文字!華々しく散りたいか、ド派手に散りたいか選べ!」

「なんだ!お前らしくもない!」

「決勝戦だからな!生徒会から文句言われるのは目に見えてる!だから派手に潰して花くらいは持たせてやろうと思ってな!」

「そうか!だが、勝ちに来てるんでな!散る選択肢など選ばん!」

「そうかよ!」

 

空間魔法で俺の陣地を固定して、十文字のファランクスは絶禍で吸い込み、『震天』のためのエネルギーにしておく。

そして、震天のエネルギーが溜まるまで蒼龍×100くらいで凌ぐ。

そのために蒼龍を出すと…

 

「「「は?…はああぁぁぁぁ!?」」」

「ドラゴン!?」

「ってか、多すぎだろ!?」

「うっぷ……」

「大丈夫か!?」

「なんですか…あれ…」

 

観客が騒ぎ始めた。

たぶん濃密な想子と霊子が原因で酔ったやつとか、集合体恐怖症で死にかけてるやつとかだらけなんだろう。

貧弱だなぁ…

 

取り敢えず、行け!蒼龍×100!ほのおのキバ(重力魔法付き)!

 

飛んでくるファランクスを破壊したり、氷柱を狙って破壊するために大量に蒼龍が空から降りてきて噛みつきに行く。

 

ただ、流石は日本の守り人を自称する十の一族だ。

氷柱の守りが硬い。

既に50体くらいは噛み付いているのに突破できずにひび割れを入れる程度にとどまっている。

 

そして着目すべきは隙を見てファランクスを打ち込んでくる所だな。

まあ、絶禍で吸い込んでいるんだが…多分消されたと思っているんだろう。

攻めてこちらの攻撃の手を崩そうとしているのだろう。

 

だが、無力だ。

それに、そろそろ震天発動に必要なエネルギーも溜まるから…フィナーレだ。

 

「散る覚悟はできたか!?」

「そんな覚悟なんぞしていない!」

「なら、今から散らす!」『震天』

 

そう宣言すると、突如として空間が湾曲し始め圧縮されていく。そして、しばらくすると十文字の陣地の空間が激しく揺れ動き、氷柱がすべて粉々を越えて塵となって破壊された。

決着のブザーが鳴り響き、観客からはブーイングの嵐だった。

主な内容としては3つ

 

『神代ハジメは周りのことを考えない破壊者だ!』

『十師族が一般の魔法師に負けるな!』

『神代ハジメが純粋に気に入らない!死ね!』

 

の3つだ。

 

やっぱり民度悪いな、この世界。

余った蒼龍を観客の頭ギリギリで掠らせてハゲさせてやろう。

 

「…ハッ!お前らはやっぱりバカだな!」

 

「「「ギャー!?」」」

 

蒼龍数体に魂魄魔法の『選定』を加えて、自動で俺たちに文句を言った奴の頭を焼きに行った。

ついでに無頭竜のジェネレーターだっけ?とかいう奴も見つけたので焼いておいた。

________________________

 

試合も終わったので生徒会のテントへ行くと、怒られた。

 

どうやら、頭皮を焼かれた連中からクレームが来たらしい。

髪の毛と頭皮を焼いて永久脱毛してやっただけなのに…

殺されなかっただけありがたいと思えよな。

 

そう言ったら、深雪に凍らされそうになった。

マグマの盾を即席で地中から重力魔法で出して防いだけど怖すぎだろ。

 

今はその固まったマグマに字を掘り、『ヅヅギングギデビダバンキャブンバリドドグジゾロジャギダザベバボビ、ボゴサゲデビダリジュビパジャダン』と刻んだ。

 

会長、渡辺、十文字はついに頭おかしくなったのか?という目を向けてきた。

市原と達也と五十里は解読し始めた。

 

まあ、コイツラが解くならとても簡単な暗号だから直ぐに解決できるだろう。

 

裏には『フォフェショデェングウガウフォシャジャオブリョジャアミャジュジョ?フォフェミャフォエダン?』と掘った。

 

いやぁ~反応が見ものだなー

________________________

翌朝…といっても10時だけど

 

俺は今、キレた達也に追いかけ回されている。

何故だ!悪いことはしていないのに!

 

「おい!見てないで助けろ!」

「いや、アレは君が悪いと思うよ?」

「私もそう思います」

「あの石碑の内容を訂正してもらう!」

「事実しか書いてないだろ!」

 

そんなやり取りを見ていた解読班はそう言い、解読版の結果を聞こうとしていた面々は頭に?を浮かべていた。

そして、達也の精神の事情を完全把握している深雪だけは(自分なことが書かれていたのだろう)と納得していたが、石碑の中身が気になっていた。

 

「ねぇねぇリンちゃん…中身なんて書いてあったの?」

「それはですね…ゴニョニョゴニョニョ」

「え!?そんなことが書いてあったの!?」ゴニョニョゴニョニョ

「はい…」

「あの…私にも教えていただけませんか?」

「いえ、深雪さんは知らないほうがいいかと」

「何故ですか?!絶対に私のことが書かれているのに?!」

「いえ…ショックを受けるかと…」

「市原、そこまで酷い内容だったのか?」

「暗号自体は簡単でしたので、アレでも絞って書いているんでしょうけど…。簡潔に言うと内容は日記ですね。ただ、最後のひと言で司波くんを怒らせました」

「なんて書いてあったんだ?」

「それは…ゴニョゴニョゴニョニョ」

「…俺も参加して止めてくる」

「そうしてください」

「いったい何と書いてあるんですか!?」

 

十文字も参加する気か!?

もう魔法使うしかねぇ!落とし穴版の界穿!

対象は俺の眼の前の足元!

 

「じゃあな!」

「待て!」

 

急いで閉じろ!

 

ふぅ…

危なかったぁ…

________________________

逃げ切れたはいいが…ここどこだ?

 

取り敢えず、適当に繋げたが…

 

何処かの家…というよりは屋敷か?

廊下が無駄に長えな…

 

ガチャ「あら…?」

「ん?…マジか…四葉家かよ、ここ」

「貴方どうやってここに?」

「アンタの甥っ子にシスコン起こされてな。逃げてる最中に適当に空間繋げたら、ここにな」

「そう。早くお帰りになって?試合があるのでしょう?」

「そうするよ。」

 

帰ろうと思ったが、聞きたいことあったんだった。

 

「ああ、あと一つ聞きたいことあるんだが」

「何かしら?」

「精神魔法の文献とかあるか?あるなら欲しくてな。俺も使えるんだが文献がないからワンパターンな魔法しか使えなくてな。精神安定とか恐怖の増大とか」

「それなら、教えましょうか?」

「いいのか?…なら礼にこれやるよ」

「これは…指輪?」

「おう、宝物庫…ラノベとか見るか?」

「あまり見ないわね?アニメならたまに見るけど」

「なら分かるかもな。アイテムボックスってやつだ」

「これに入るの?」

「おう。空間魔法と再生魔法の容量がデカすぎて物を入れる、物を保存する、物を出すしか出来ないがな。中の時間は止まってるから食べ物入れても保存できるぞ。生き物は入れられないから気をつけてくれ。死体なら入るぞ」

「あら、それは便利ね?」

「じゃあ、時間ある時にまた来る…って言いたいんだが、今戻ったらシスコンに殺されそうだから、しばらくここにいさせてくれ」

「ふふ…いいわよ。葉山さん」

ガチャ「はい、お嬢様」

「紅茶を淹れてくださるかしら?もちろん彼の分も」

「俺は甘党だから甘々で頼む」

「承知いたしました」

 

紅茶を飲みながら世間話を始めると、どうやら達也は…正確にはあの兄妹は自分の普段の様子は全く報告していないらしい。

していても学校での問題ごとのみで、全く私生活の話は出さないらしい。

 

「そうか、自称『達也の母』としては知りたいよな」

「!?…え、ええ」

「なら、今から見せに行こうか。」

「今から?」

「『界穿』」

「ここは…第一高校?」

「今日は勝手に参観日だ」

「…ふふ、それは楽しみね」

「まずは、達也の教室に行くか」

 

1-Eの教室へ真夜、葉山、俺の三人で向かう。

 

「それで…生徒も教師もいないけれど、どうやって授業参観するのかしら?」

「こうすんだよ『過去視』」

「あら…これは休み時間かしら?」

 

『おい、達也!達也からもエリカに言ってくれ!オレの頭を叩くなってよ!』

『余計なことを言わなければいいんじゃないか?』

『そ〜よ!そーよ!ミキでも知らないような古い知識だけはあるんだから!』

『僕の名前は幹比古だ!…まあ、今回はレオが悪いよね』

『ブルマー?の話をまた始めたレオくんが…』

『誰も味方居ないのかよ!?でもよ!あんなの着てきたエリカもエリカだろう!?』

『それも一理あるね…どっから持ってきたの?アレ』

『家に有ったやつ適当に持ってきたのよ!それが、まさかそんな曰く付きだとは知らなかったの!』

 

「達也さんでもこんな会話するのね…」

「意外な一面ですね…」

「まあ高校生なんてそんなもんだろ。あと四葉関係者とはバレてないけど、色んな奴から目立ちすぎて目をつけられてるぞ?主に世間知らずで、異様に能力があるから」

「もう少し市井の生活を経験させておくべきだったかしら?」

「まあ、口調からいいとこの坊っちゃん、嬢ちゃんなのはバレてたし…時間の問題だろうな。来年の冬までバレなきゃいい方だと思うぞ?」

「それもそうね」

 

なんであんなに目立つことすんだろ…

倫理観もだし…

 

「次は…生徒会にでも行くか」

「深雪さんの教室は行かないのかしら?」

「見たいのか?達也と違って普通の会話だろうし。今年の1-Aはマジメ(笑)が多すぎてつまらないからなぁ」

「なら、いいわ。生徒会に行きましょう」

 

生徒会室に着くと、過去視をまた使う。

 

「あら…あの子は」

『もう!ハジメくんったら…!なんで喧嘩に介入して後始末は丸投げするのよ!』

『あの人は何を言っても聞きませんよ。聞かせるにしても対価もなしじゃやる気もでないでしょうし』

『対価ねぇ…色仕掛けとか?』

『会長ほどの美貌で入る気にならないのなら、司波さんくらいじゃないでしょうか』

『今さらっと刺されたわね…深雪さん、勧誘お願いしてもらっていい?』

『それは構いませんが…色仕掛けはしませんよ?』

『入ってくれるなら何でもいいわよ!』

『では行ってまいります。』

『絶対連れてくるのよ〜!』

 

なんで俺の勧誘の話のとこなんだ…

 

「一つ上の世代はバチバチにやってるのに、仲が良くて何よりだな」

「えっ!?」

「フッフッフ…これにはお嬢様にも多少は効いたようで」

「もう、葉山さん…!」

「アンタらも仲いいなぁ」

「そういう貴方はいないの?懇意にしてる方」

「俺は嫌われ者だから居ないぞ」

「そう?あの会長さんと良さげだったけれど?」

「七草…いや、十師族ってだけで嫌なんだが…」

「あら…それは可哀想ね」

「思ってねぇだろ」

「…バレた?」

「お前は一々そんなこと気にしないだろうしな」

 

なぜか不満げな顔をされる。

事実だろうに…

 

「他に見たいもんあるか?」

「そうね…今日はもういいわ。また今度なにか起きた時に見せてもらおうかしら?」

「ん、了解」

 

んじゃ、四葉邸に繋げt…

 

「行き先は九校戦の会場でお願いね?」

「…見にくんのか?」

「ええ、それに貴方の魔法で簡単に連れていけるでしょう?」

「連れていけるけどなぁ…人をタクシー扱いすんな!十師族みんなそうなのか!?」

「あら、それはごめんなさいね?」

 

どうせなら驚かせてやろう。

生徒会のテントに空間を繋げた。

 

「うっす、帰ったぞー」

「ハジメくん!何処行ってたの!」

「達也と十文字から逃げてる最中に適当に繋げた空間の先で世間話」

「誰と!?迷惑かけてないわよね!?」

「どちらかと言うと、これから俺等が迷惑かけられるぞ」

「え?それってどういう…」

 

皆が頭に?を浮かべると、繋げた空間を跨いで《四葉家現当主》の四葉真夜と、それに続いて《四葉家の筆頭執事》の葉山の爺さんが恭しく一礼しながら現れた。

 

「こんにちは、皆さん?」

「ヒェ…」

「!?」

「ん、こちら四葉真夜。まあ知ってるだろ。んで、その後ろの爺さんが四葉の執事の葉山忠教」

「えっと…何か御用でしょうか…?」

「簡単に言うなら、授業参観かしら?」

「授業…参観…?」

「ガチだぞ。ここ来る前に一校に行って来たからな」

「一校に寄ったの!?」

 

全員、震えてらぁ!

特に司波兄妹の顔がオモロい!

気まずさと困惑の顔だ!

 

「んじゃ、接客は任せたぞー。この後モノリス・コードの打ち合わせあるから」

「ええ!?ちょっと待ってよ!?」

「待たねぇよ!じゃあな!」

 

おもしろいことになるだろうなぁ!

________________________

場所は変わり、モノリス・コードの草原エリア

 

「…遅いぞ」

「スマンな、生徒会テントに重鎮が来てたもんでな」

「重鎮?誰だ?」

「四葉の当主」

「「!?」」

「今は他の生徒会と風紀委員長と達也が相手してるから放置でいいぞ」

「放置できるわけ無いだろう!?四葉だぞ!?」

「うん、四葉だな。それが?」

「不可侵の者達なんだぞ?!」

「そーだなー。家族愛が強くていいじゃないか」

「お前はぁ…!…はぁ…会頭どうしますか?」

「本来なら迎えるのだろうが…今はいいだろう。コイツがここに何もなく来れたことが安全の証だろう。リハーサルを始めるぞ」

「会頭…!それでは会長が…!」

「そんなに心配なら早くリハーサルを終わらせて向かえばいいだろ…馬鹿か?」

「なんだと…!?」

「そんなんだと達也に取られるぞー」

「なっ!?おい待て!俺は別に会長のことなんて…!」

「あ?別に会長とは言ってないがなぁ…?なんで会長の名前なんて出てきたんだぁ?服部刑部少丞範蔵さんよぉ」

「………///」

「よし、黙らせたから早くやるぞ十文字」

「ああ…」

 

男のツンデレとか需要ないだろ…

これをガチでやるからな…コイツ…

________________________

リハーサルも終わり、自由時間になった。

 

なので、服部刑部少丞範蔵の要望通り生徒会テントに入ると談笑する会長と四葉の当主。

内容は共通の人物の愚痴だ。

 

「達也じゃなくて四葉に取られたな」

「…黙れ」

「黙れだぁ?ここでさっきのを大音量で流してもいいんだぞ?」

「何!?撮っていたのか!?」

「…やめてやれ神代」

「立場をしっかりと分からせる必要があるから止めんな」

「辞めろ。やるにしても九校戦の後だ」

「…お前のほうがひどくねぇか?」

「ん?そうか?」

「うわぁ…無自覚かよ…」

 

んなことより、会長の顔が邪悪過ぎんだろ…

 

「ハジメくん、こっちへ来なさい?」

「は?嫌だが?」

「いいから…来なさい?」

「だから、嫌d「来いっつってんだよ」

「「「!?」」」

「あ、ああ…」

 

なんだ?四葉の当主から支配者の手ほどきでも受けたのか…?

 

「それで、なんの用だよ」

「なんの用だぁ?決まってんだろ!なんで客人勝手に招いておいて逃げてんだオメェはよぉ!いっつもそうじゃねぇか!勝手に面倒事に首突っ込んで後始末は私たちに丸投げしやがって!」

「俺だって面倒事に好きに首突っ込んでるわけj「んなこと聞いてんじゃねぇんだよ!なんで手伝おうともしねぇんだ?ああ!?」

「お、おう…」

「ふぅ…怖かった!」

「新喜劇かよ!?多分わかるの俺だけだろ!そんなネタすんな!」

「新喜劇?なにそれ?」

 

嘘だろ…素であれやったのか?

強すぎだろ…

 

「マジで言ってんのか…?」

「え、ええ…」

 

今も新喜劇はやっているが、弱火も弱火だ。

難波まで行かないと見れないし、1回の公演で出る劇団員も半数以下まで減っている。

 

なので、今の年代でわかるのは前世の記憶がある俺か大阪難波の民、吉本ガチ勢くらいだろう。

 

あっても親や祖父母からネタをされて、ネタは知ってるとなるだけが多い。

 

小学校の時にクラスのガキ大将から一発ネタしろと言われて非常用の常備していたスタンガンで乳首ドリルをしたら爆笑の嵐ではあったが、ガキ大将が不登校になったのは良い思い出だ。

 

それは置いておいて…

 

「…もう戻るぞ?」

「うん!良いわよ!スッキリしたから!」

 

服部の心が砕けていく音がするぅ…

ザマァねぇな!いつもつまらん勧誘しやがって!

まだ、深雪からの「毎日雪遊びできますよ?」の方がおもろかったぞ!

 

そういや、今日の結果どうなったのか聞くの忘れてたな。

まあ、明後日の試合見たらわかるか。

________________________

 

翌朝、起きてから気づいたがスピード・シューティングは昨日に予選と決勝の両方があったんだった…

 

まあいいや!他は決勝戦見れるからな!

 

そんなことよりも、無頭竜の進捗が俺の知ろうとしなかったところで進んでいたようで、どうやらCADチェックのところに乗り込んで電子金蚕のデータが入った端末を爺さんと一緒に確保していたらしい。

 

まあ、これで新人戦のモノリス・コード優勝はなくなったわけだが、渡辺がバトルボードで優勝してるからチャラだな。

 

今日はクラウド・ボールの予選と決勝、そしてアイス・ピラーズ・ブレイクの予選だ。

 

まあ今日からオタ活するために引きこもるけど。

…見たいやつ用に映像はつけておくか。

女子の方だけでいっか

*1

________________________

 

数日経った。

 

俺の…いや、俺たちの試合だ。

 

ダブルを一気見しちゃったぜ…眠い…

 

早く終わらせて寝よ…

 

「十文字ぃ…」

「どうした?」

「お前ら二人を敵陣に直接送り込むからさっさと終わらせてくれ。敵の相手は任せろ…打ち込みはお前らがやれ」

「ああ…了解した」

_________________________________

モノリス・コード(本戦)

圧倒的な速さと実力で第一高校優勝

 

作戦:空間魔法による奇襲+モノリスの固定+空間魔法による転移トラップの作成

 

相手は近づけずに、死ぬ!

___________________________

 

九校戦も終わり、今日から爺さんのところでバイトだ。

 

バイトの内容は光宣の家庭教師。

第二高校に入れはしたらしいが、本人が「普通の勉強と魔法の座学が不安だから家庭教師が欲しい」とのこと。

 

向上心の塊である彼には学校の中間テストで良い点を出したなら、ご褒美にクロスビットの小型版をあげることにした。

 

秋が楽しみである。

*1
ほぼ原作通りなのでここはカット!モノリス・コード(森崎のチーム)は2位の結果に終わった

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