ドラえもんのび太の異世界からの来訪者   作:セナドライ

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うわぁ.....(絶句)


閉話その1 兔谷朔夜被害者の会――本人は無茶をしていないと言い張っています

ドラえもん

「大事な友達だよ。頭の回転が速いし、周りをよく見ているし、僕たちが気づかなかったことにも真っ先に気づいてくれる」

「でもね!」

「知らない扉を見つけたら調べる! 迷子を見つけたら最後までついていく! 帰れと言われても帰らない! 結界があったら後をつけて入る! 怪しい手鏡を“念のため”って旅行へ持っていく!」

「危険なことに首を突っ込む前に、まず僕たちへ相談してよ!」

**インタビュアー**

「一言で表すなら?」

[chapter:「頼れる友達で、最大級の心配の種!」]

[newpage]

のび太

[chapter:「#朔夜は優しいよ。僕が失敗しても、すぐ怒ったり笑ったりしないし」]

「ピー助やフー子たちのことも、一緒に探してくれたんだ」

「それに僕がサンタは本当にいるって言った時も、最初から馬鹿にしないで調べてくれたし」

「でも、夏休みの宿題を全部終わらせていたのは許せない」

**インタビュアー**

「なぜですか?」

「同じ小学生だと思ってたのに!」

[newpage]

しずか

[chapter:「勇気があって、とても優しい子よ」]

「誰かを守ろうとする時、自分が傷つくことを全然考えないの。そこはもう少し、自分のことも大切にしてほしいわ」

「それと……王子様の衣装、本当に似合っていたのよ」

**インタビュアー**

「ずいぶん印象に残っているんですね」

「そ、それは劇の衣装としてよ!」

[newpage]

ジャイアン

[chapter:「根性のある奴だ!」]

「危ない時にも逃げねえし、仲間が捕まったら絶対に助けに行く。そういう奴は俺様の大事な仲間だ!」

「ただ、もっと飯を食え! 力を使うたびに倒れてたら話にならねえぞ!」

「今度、俺様が栄養満点の料理を――」

**スネ夫**

「それを食べたら別の意味で倒れるよ!」

スネ夫

[chapter:「正直、普通じゃないよね」]

「妖怪や魔女だけならまだしも、神獣や蛇王、未来の警察、吸血鬼にまで目をつけられてるんだよ?」

「本人は自分を普通だと思ってるみたいだけど、どう考えても無理があるって」

「まあ……危険な時に逃げないところは、少しくらい格好いいと思うけど」

**インタビュアー**

「素直に褒めては?」

「少しだけって言っただろ!」

[newpage]

出木杉

[chapter:「興味深い友人だと思うよ」]

「朔夜さん自身もそうだけれど、彼女の周辺では、異なる時代や世界の現象が不自然なほど交差している」

「本人には偶然に見えているようだけど、何らかの法則があるんじゃないかな」

「ただ、調査対象としてではなく、まず友人として安全を優先するべきだとは思っているよ」

[newpage]

ナツメ

[chapter:「かわいい後輩です」]

**インタビュアー**

「即答ですね」

「強くて頼りになるけど、自分がどう見られているのか全然分かっていないんですよ」

「かわいい服を着せても、すぐフードや上着で隠すし。知らない人についていくし、人混みではぐれるし」

「だから、私としずかちゃんがしっかり見ていないと」

 

**朔夜**

「僕は子供じゃないよ!」

**ナツメ**

「小学六年生は子供だよ」

[newpage]

トウマ

[chapter:「信頼できる仲間だよ」]

「戦いの中でも冷静に周囲を観察し、敵の弱点を見つける。判断も速い」

「だが、自分自身に関することだけは、驚くほど鈍い」

**インタビュアー**

「どういう意味でしょう?」

「……本人が気づくまで、黙っておくよ」

[newpage]

アキノリ

[chapter:「すごい奴だよ!」]

「玄武に認められたり、湖を割ったり、妖聖剣を使ったり!」

「でも本人に聞くと、『僕も何が起きたのかよく分からなくて』で終わるんだ!」

「自覚なしで神様みたいなことをするのが、一番怖いよ!」

[newpage]

ケータ

[chapter:「最初は、妖怪が見える普通の友達だと思ってたんだ」]

**ウィスパー**

「妖怪が見える時点で普通ではございません!」

ケータ

「最近は神様みたいな力まで使い始めたし……」

[chapter:「でも、朔夜は朔夜だよ。困っている妖怪を、すぐ悪者だと決めつけないところが好きかな」]

[newpage]

鬼太郎

[chapter:「危険な場所へ自分から入っていく、困った子です」]

「何度来るなと言っても来る。帰れと言っても帰らない。自分より他人を優先して、無茶をする」

「ですが、あの子がいなければ救えなかった人や妖怪も多い」

「だからこそ、これ以上危険な目に遭わせたくないと思っています」

**インタビュアー**

「弟のような存在でしょうか?」

「……そうかもしれません」

[newpage]

猫娘

[chapter:「危なっかしくて、放っておけない女の子」]

「見た目や話し方のせいで男の子に間違えられやすいけど、本人も訂正しないのよ」

「それに、人狼とか蛇王とか神獣とか、変なのに目をつけられすぎ!」

「何なの、あの人外ホイホイ体質!」

**インタビュアー**

「かなり心配しているんですね」

「当然でしょ。女の子一人で吸血鬼の群れに飛び込むような子なのよ?」

[newpage]

目玉おやじ

[chapter:「礼儀正しく、心根の優しい少年じゃ」]

「じゃが、あの力は単なる霊感や妖力では説明がつかん」

「青い宝石、神降ろし、四神の反応、月にまつわる数々の兆候……偶然で片づけるには、あまりにも重なりすぎておる」

**インタビュアー**

「では、彼は何者なのでしょう?」

「それが分かれば苦労はせんわい」

[newpage]

犬山まな

[chapter:「かわいい後輩!」]

「私も昔、鬼太郎や猫姉さんたちの事件に巻き込まれていたから、朔夜ちゃんの気持ちは少し分かるの」

「周りが心配するのも分かるけど、何も教えずに遠ざけられるのって寂しいんだよね」

「だから、止めるだけじゃなくて、ちゃんと話を聞いてあげたい」

「もちろん本当に危ない時は止めるよ。先輩だから!」

[newpage]

砂かけ婆

[chapter:「礼儀正しいが、とんでもなく無茶をする坊やじゃ」]

「鬼太郎も人のことは言えんが、あの二人が揃うと、危険な方へ一直線じゃからのう」

「せめて帰ってきた時くらいは、腹いっぱい食べさせてやらんとな」

[newpage]

ねずみ男

[chapter:「いやあ、実に将来有望な少年ですよ!」]

「鬼太郎、未来のロボット、魔女、神獣まで知り合いなんでしょう?」

「その人脈を生かせば、講演会、握手会、特別なお守り販売――」

**猫娘**

「朔夜を金儲けに使ったら承知しないわよ」

「じょ、冗談ですって!」

[newpage]

石動零

[chapter:「言うことを聞かないガキだ」]

「帰れと言ってもついてくる。関わるなと言っても結界へ入る」

「他に隠し事はないかと聞けば、後から妖怪探偵団だの鬼太郎だの魔女だの、次々と新しい名前が出てくる」

「いったい、あいつの知り合いは何人いるんだ」

**インタビュアー**

「嫌いなのですか?」

「誰がそんなことを言った」

**インタビュアー**

「では、大切に思っている?」

「……次の質問へ行け」

[newpage]

伊吹丸

[chapter:「稀有な童よ」]

「強き力を持ちながら、それを己がためには振るわぬ。されど、己の身をあまりにも軽んじておる」

「力ある者が自らを顧みぬことほど、危うきものはない」

「それに、あの青き宝玉……ただの妖具ではあるまい」

**インタビュアー**

「正体に心当たりが?」

「ない。ゆえに見極めておる」

[newpage]

酒呑ハルヤ( 酒呑童子)

[chapter:「朱夏様ではない、な」]

**インタビュアー**

「それだけでしょうか?」

「……少なくとも、現時点ではそう判断している」

「だが、四神や妖聖剣があれほど反応する少年を、ただの人間と考えるほど私は愚かではない」

「梟には勝手に動くなと命じてあるが…」

**インタビュアー**

「朔夜さんを守っているのですか?」

「監視だ」

[newpage]

[chapter:「あの少年が朱夏様である可能性は捨てきれません!」]

「妖怪ウォッチを持たず妖怪を認識し、玄武の力を宿し、神降ろしまで行った!」

「転生によって姿や性別が変化している可能性まで考慮すれば――」

[newpage]

島之内(洞潔)

[chapter:「勇敢な少年だ」]

「土蜘蛛の糸に囚われながらも、仲間を先に救った」

「己の限界まで力を使い、意識を失う寸前まで他者を案じていた」

「危ういが、信頼に値する」

[newpage]

蛇王カイラ

「あの少年には、不可思議な懐かしさを覚える」

「初めは胸元の宝石に宿る古き気配が原因だと思っていた。だが、それだけでは説明がつかぬ」

「弱き者を見捨てられず、己の身を顧みず、なお自らを特別とは思わぬ」

[chapter:「実に危なっかしい少年だ」]

**インタビュアー**

「守りたいと思っている?」

「我はただ、興味深き存在が失われぬよう見張っているだけだ」

[newpage]

朱雀

[chapter:「資格を持つ人の子だ」]

「未熟ではあるが、力によってではなく、心によって道を開く」

「ゆえに、見届ける価値がある」

[newpage]

麒麟

[chapter:「面白い少年だ」]

「本人の妖力とは別に、古く大きな何かが重なっている」

「だが、本人は何も知らぬらしい」

「無知は幸福であり、同時に危険でもある」

[newpage]

玄武

[chapter:「生意気な小僧だ」]

「我が力へ抗い、あまつさえ御霊をその身から引き剥がすとは、不遜極まりない」

「だが、仲間を守ろうとする意志だけは本物であった」

「ゆえに我が力を貸した。それ以上でも以下でもない」

 

**朱雀**

「随分と気に入っているようだな」

「黙れ、朱雀」

[newpage]

アニエス

[chapter:「変な事件に巻き込まれすぎなのよ、あの子!」]

「会うたびに妖怪に追われていたり、吸血鬼に囲まれていたりするじゃない!」

「もっと普通にお菓子を食べたり、遊びに行ったりすればいいのに」

**アデル**

「お前が危険な召喚儀式へ巻き込んだこともあったな」

アニエス

「それは反省してるわよ!」

[newpage]

アデル

「礼儀正しく、判断力のある少年だな」

「ただし、妹と一緒に行動すると、危険な事態へ巻き込まれる確率が大幅に上昇する」

**アニエス**

「私が原因みたいに言わないで!」

「事実を述べただけだ」

[newpage]

満月美夜子

「非常に興味深い観測対象――なんて言ったら怒られてしまうわね」

「もちろん、大切な友人よ」

「でも、彼の周囲では、天文学、魔法、神話、異世界現象が異常なほど交差している」

「青い宝石と予言書の“月のチカラ”が無関係とは思えないわ」

[chapter:「本人を危険にさらさない形で、科学と魔法の両面から調べたいと思っているの」]

[newpage]

満月博士

[chapter:「興味深い少年だ」]

「ただし、彼自身を実験対象として扱うつもりはない」

「観測すべきは、彼の周囲で発生する現象と、それらに共通する法則だ」

「魔法であれ神の力であれ、現象として発生した以上、必ず何らかの構造が存在するはずだよ」

[newpage]

未空イナホ

[chapter:「超弩級の怪異遭遇体質を持つ少年です!」]

「妖怪、異世界、未来、神格、宇宙生命、都市伝説!」

「これだけの未知との遭遇ジャンルを一人で網羅する人物は、そういません!」

「鬼谷君を中心に二十四時間の定点観測を行えば――」

**USAピョン**

「勝手に観測対象にするんじゃないダニ!」

[newpage]

日陰マオ

[chapter:「あるべき場所へ、戻りつつある子だよ」]

**インタビュアー**

「どういう意味ですか?」

「そのままの意味」

「でも、答えは僕が教えることじゃない」

「彼自身がいつか思い出すか、誰かから知らされるか……その時が来るまではね」

[newpage]

クルト

「黒い扉について調査を依頼してきた、非常に行動力のある少年ですね」

「ただ、未来科学でも解析できないものを日常的に持ち込まれると、研究者としては困るというか、喜ばしいというか……」

[chapter:「次に何か発見した時は、現場へ入る前に連絡してほしいです」]

[newpage]

### ヒャッコイ博士

「最初は普通の異星人の少年かと思っていたんじゃが……」

「妖怪と会話し、弓で怪物の核を射抜き、別の星と自由に行き来する」

[chapter:「普通の定義が分からなくなってきたわい」]

[newpage]

サーベル隊長

[chapter:「恩人だ」]

「彼の矢がなければ、私は狂気に呑まれたまま、再び王国を滅ぼしていただろう」

「命を救われただけではない」

「自らの罪と向き合い、贖罪する未来を与えられた」

「この恩は生涯忘れぬ」

[newpage]

ペコ

[chapter:「大切な友人です」]

「王国が再び危機に陥った時、彼は何の関係もないはずなのに、私たちを助けるために来てくれました」

「王として、そして友人として、心から感謝しています」

[newpage]

フー子

「フー!」

**インタビュアー**

「朔夜さんのことが好きなのですか?」

「フー!」

**のび太**

[chapter:「安心できる相手だって思ってるみたい」]

[newpage]

ウォルフガング

[chapter:「実に興味深い小娘だ」]

「華奢な外見に似合わず、獲物を観察する目を持っている」

「戦場の混乱の中で、最も脆い一点を見つけ出し、迷わず射抜く」

「そして、この私へ矢を当てた」

「忘れられるはずがないだろう?」

**インタビュアー**

「復讐したいのですか?」

「復讐?」

「いや。もっと近くで知りたいのだ」

「何を恐れ、何を守り、どこまで追い詰めれば、あの力を見せるのか」

「……あの少年のすべてをな」

[newpage]

カミーラ

[chapter:「面白い坊やね」]

「普通の人間にしか見えないのに、鬼太郎、魔女、四神にまで守られている」

「本人を傷つけたら、どれほど多くの者が悲鳴を上げるのかしら?」

「考えただけで楽しくなってしまうわ」

 

**猫娘**

「今すぐぶっ飛ばす!」

[newpage]

バックベヤード

[chapter:「あの少年自身に価値などない」]

「鬼太郎たちを誘い出し、混乱させるための駒にすぎぬ」

「ただし、あの力が我らの計画を妨げるというのなら、早々に排除すべきであろう」

[newpage]

赤髪の女性

[chapter:「……ただの子供よ」]

**銀のペンダントの声**

『偽りを申すな』

「黙って」

『あれを恐れておるのだろう』

「違う」

『ならば、なぜ始末せぬ?』

「まだ利用価値がある。それだけよ」

『幼き子供を殺すことが恐ろしいか』

「……次の質問は?」

[newpage]

銀のペンダントの声

[chapter:『障害だ』]

『あの少年は、自らの価値も、宿す力も理解しておらぬ』

『無知であるうちに消すべき存在よ』

『さもなくば、いずれ我らの計画そのものを断ち切るであろう』

[newpage]

[chapter:朔夜の母]

「優しくて、真面目で、自慢の娘です」

「でも、次に何か隠していることが分かったら、正座だけでは済ませません」

[newpage]

朔夜の父

[chapter:「少し頑固だけど、正しいと思ったことから逃げない子です」]

「もちろん心配はしています。でも、あの子を家へ閉じ込めれば、それですべて安全になるとも思えない」

「ただ……母さんに黙って外出する時、僕を共犯にするのはやめてほしいかな」

[newpage]

母方の祖母

「朔夜は朔夜じゃよ」

「何が見えようと、どんな力を持っていようと、わしの孫であることに変わりはない」

「帰る場所に困った者がおれば、連れてくればええ」

「人間でも妖怪でも、大型犬でもな」

[newpage]

最後に本人へ質問

**インタビュアー**

「皆さんから、かなり心配されていますね」

**朔夜**

「えっ、そんなに無茶しているつもりはないんですけど……」

**一同**

「してる!」

**朔夜**

「ご、ごめんなさい!」

**インタビュアー**

「それから、あなたを男の子だと思っている方が大勢いました」

**朔夜**

「……やっぱり僕、そんなに男の子に見えます?」

ドラえもん組と妖怪探偵団、まな、猫娘がそっと目をそらす。

**朔夜**

「どうして誰も答えてくれないの?」

**ナツメ**

「見えるよ」

**朔夜**

「即答!?」

少し離れた場所では、朔夜を少年だと思っている者たちが首を傾げていた。

**ウォルフガング**

「妙な質問だ。あれが小娘であることに疑いなどあるのか?」

事情を知る一同が、一斉にウォルフガングを見る。

**ウォルフガング**

「……何だ、その目は?」

**朔夜**

「?」

真実を知る日は、まだ少し先のことだった。

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