「親愛なる、大切なロザリンへ…」
***
スネージナヤは今日も美しい日だった。いつものように、私の親愛なる友人であるロザリンが任務から帰還した。
モンドで風の神から「神の心」を無事に奪い取った後、彼女は岩の神と「神の心」を取引するため、スネージナヤの外交官として璃月へ派遣された……。彼女が一体何を取引したのかは定かではないが、とにかく彼女は「神の心」を手にして戻ってきたのだ。ロザリンが真のプロフェッショナルであることは間違いない。
私の知る限り、タルタリヤも璃月にいたはずだが……ロザリンは一人で帰ってきた。
私はファデュイの宿舎の広間で、窓際に座っていた。小鳥たちが作った巣について囀り合っている声に気を取られていると、聞き覚えのある声が耳に飛び込んできた。
「あれはコロンビーナではないか? ファデュイ執行官第三位、あの『少女』が私の目の前に座っているというのか?」
それはロザリンだった。彼女は上機嫌だったが、それでもやはり、声には疲労の色がにじんでいた。
「あら? ロザリン? 任務から一人で帰ってきたの?」私は尋ねた。
「何? 第十一位のことが心配なの? ご心配なく、あいつは無事よ。ただ、私と一緒に帰るのを拒んだだけだから」ロザリンはそう答えた。
彼女の声に、あるニュアンスが含まれているのを感じた。私の記憶が確かなら、それは『からかい』と呼ばれるものだった。
「報告と、それから『からかい』をありがとう」私は言った。
しかし私の言葉を聞くと、彼女は堪えきれずに吹き出した。
「私、何かおかしなことを言ったかしら?」私は尋ねた。
ロザリンは、おそらく笑いすぎのせいで出た涙を拭い、何度か深呼吸をしてからこう答えた。
「もう、あなたって子は! 私が『人にお礼を言うべきだ』と言ったのはね、何に対してもそうしろって意味じゃないのよ。そうね……本当に何かに感謝している時か、あるいは礼儀正しくしたい時に言うべきなの。情報をくれたことにお礼を言うのは礼儀正しいわ、よくできました。でも、からかわれたことに対してはね……お礼なんて言うものじゃないのよ」
「なるほど」全く理解できていないにもかかわらず、私は「分かりました」と言った。
「そうだといいのだけれど」ロザリンは答えた。彼女の蒼白な顔には……ニヤリとした笑み、とでも言うのだろうか? そんな表情が浮かんでいた。
「今はこれで失礼するわ」彼女は続ける。「女皇陛下に『神の心』の報告をしなければならないから」
そう言い残して、彼女は去っていった。その足取りは優雅だった……私もいつか、彼女のように歩いてみたい。いつか、彼女が私にあの歩き方を教えてくれるかもしれない。彼女は良い先生だ、私のような不出来な生徒に対してさえも。彼女は私に、文字の書き方だって教えてくれたのだから。
私はまた、鳥たちに意識を戻した。彼らはさえずり、さえずり続けている……一羽は赤く、もう一羽は白かった。その姿は、ロザリンと私を思い出させる。白い鳥は赤い鳥よりも小さくて、まるで私がロザリンより背が低いのと同じだった。ふむ。興味深い……この鳥たちも「とも、だち」なのだろうか? そもそも「友達」とは、一体どういう意味なのだろう。今度ロザリンに、絶対に聞いてみよう。
「チッチッ、小さな鳥さん。赤い鳥はあなたの友達? それとも……『かぞく』? 『家族』じゃなければいいのいのだけれど。私は『博士』と『家族』だったけれど、あれは好きじゃなかった。おや? 気をつけて、小さな鳥さん! 大きな猫があなたを捕まえようとしているわ! この猫は……大きい。毛並みは黒いけれど、太陽の下ではほとんど紫に見える。白い鳥は巣の近くの枝に止まっている。心配しているのね……たくさんさえずって、『ロザ! ロザ! 気をつけて! 猫よ! 猫がいるわ!』と言っている。けれど、赤い鳥は巣を守るために猫と戦うことに気を取られている。かわいそうな、小さな鳥。猫と戦うほどの力は彼女にはない。猫は彼女を捕まえ……その身体を引き裂いた。赤い羽と、鳥の身体から流れたわずかな血が、あたり一面に飛び散った。猫が勝ち、赤い鳥を食べてしまった。
白い鳥は絶望していた。彼女は枝から枝へと飛び移り、友情の、いえ、お友達の『死』についてさえずり続けていた。私は……あの小さな白い鳥が感じたものを、感じたくはない」
「まだ鳥を見ているの、コロンビーナ?」ロザリンが言った。彼女はどこからともなく現れた。少なくとも、私にはそう感じられた。
「ええ」私は答えた。「鳥たちのドラマがあったの。一羽が猫に殺されてしまったわ。彼女の名前はロザ。白い鳥がそれを悲しんでいるの」私は目撃したすべてをロザリンに話した。
「そう……それは災難だったわね(悲劇的ね)?」彼女は言った。
「ええ。女皇陛下への報告はどうだった?」
「うまくいったわ。陛下は私の仕事に満足されて、次の『神の心』を奪う任務へと私を送り出すそうよ――今度は稲妻へね」
「いな……ずま?……」私はその国の名前をこれまでに聞いたことがなかった。私はロザリンに対して……『心配』というものを感じていた。けれど、彼女は私を安心させるように言った。
「あら、もしかして『白い鳥』が『赤い鳥』のことを心配しているの? ご心配なく、コロンビーナ。モンドや璃月の時のように簡単なことだから。それに、私は将軍に『目狩り』を手伝いに来たと信じ込ませるつもりよ。あの独裁者なら、喜んでその話に飛びつくわ」
「どく……さいしゃ?……それってどういう意味? それに、彼か彼女は一体何を食べる(真に受ける)の?」私は好奇心をそそられた。
「ふふっ。コロンビーナ……それは後で説明してあげるわ。今は少し休みましょう。お茶でもどう?」
「お茶……」私は少し考えた。「いいわね。お茶にしましょう」
それから私たちは彼女の部屋へと向かった。私たちはまるであの鳥たちのように、お茶を飲みながらとりとめのない話をした。夜が静かに更けていく。ロザリンはいつものように、私の膝の上に横たわった。私は彼女が安らかに眠れるよう、子守唄を歌ってあげた。
翌日、彼女は稲妻へ行く準備を始めた。
「準備をするには早すぎるのではないかしら? 出発までまだ三日もあるのに」私は尋ねた。
「ええ……公式にはそうね。でも稲妻は……少し入り込むのが難しくてね。今夜出発しなければならないの。心配しないで、コロンビーナ。すぐに戻ってくるわ」彼女は私を安心させるように言った。
そしてその夜、彼女は行ってしまった。
それからしばらくして……正確にどれほどの時間が流れたのかは思い出せないけれど、私はあることを知った。あの白い鳥が、一体どんな気持ちだったのかを。
「ロザリン……」
***
葬儀の前、プルチネッラは私に、誰よりも先に棺を見ることを許してくれた。私は……彼女が永遠の眠りを安らかに過ごせるよう、最後の最後の子守唄を歌った。そして、誰も見ていない隙に、私は棺の中に手紙を忍ばせた。
「親愛なる、大切なロザリンへ……
いつかあなたを失う日が来るなんて、思いもしなかった。あなたは私の親しい『友達』だった。あの白い鳥がロザを失った時に何を感じたのか、私は知りたくはなかった。あなたが安らぎを見つけ、ようやくローランドと再会できることを願っています。あなたは私に、人間の生き方についてたくさんのことを教えてくれた……。それから、モンドやスメール、教令院についてのあなたのすべてのお話が大好きだったわ。これが、あなたに捧げる最後の子守唄……。
安らかに眠れ、私の大好きなロザリン」