監視中のキタローが突然シコリだしたけど、美鶴先輩が無知すぎて辛いゆかりッチの話   作:コベヤ

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監視中のキタローが突然シコリ出したけど、真田先輩もマゾすぎて辛いゆかりッチの話

 4/9 木 朝

 

 昨日はほとんど眠れなかった。

 あんなもの見てしまったら、そりゃそうだ。

 

 着替えて、洗顔して、鏡の前で自分の顔を確認する。

 目の下に薄くクマができていた。

 うん、最悪。

 

「……いつも通り、いつも通り」

 

 声に出してみたら、余計に自信がなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 4/9 木 放課後

 

 スライムが一匹、スライムが二匹、スライムが三匹……。

 昨晩アレを見せつけられてからこっちはそのことばかり考えているのに、結城くんは朝からスッキリした顔をしていた。

 そりゃあれだけ出ればスッキリするでしょうね。

 

「はぁ、理事長は監視を続けるって言ってたし、今日もアレ見せられるのかな」

 

 想像するだけで憂鬱だ。

 どうにかしてやめさせたいけど、監視してることを伝えて変に疑問を持たれても困るし。

 遠回しにオ〇ニーをやめるように言うのが限界かな。

 でも、直接そんなことは言えないし、そもそも顔を合わせて話せる気がしない。

 

「よっ、ゆかりッチ! なーんか元気なさそうじゃん。どうかしたのよ?」

「あ、うん、ちょっといろいろあって──ひゃあぁぁっ!?」

「うおっ!」

 

 思わず変な声が出てしまった。

 というのも、振り返った瞬間、目の前に結城くんが立っていたものだから。

 教室中の視線が一斉にこちらに集まる。

 

「なんだよ、いきなり大声を出して」

「め、目の前に結城くんが立ってたからびっくりしちゃって。アハハ、ごめんね」

 

 結城くんはきょとんとした顔で首を傾げている。

 私はというと、妙に気恥ずかしくて顔が熱くなっていくのを感じる。

 

「え、なにその反応。おふたりサン、もしかして……」

「な、なんでもない! ちょっとびっくりしただけ!」

「そうか? まあいいけどよ」

 

 順平はまだ不思議そうにしている。

 でも、仕方がないじゃない。

 昨日の今日よ。

 あんなことして、ケロッとしている結城くんの方がおかしいというか。

 まあ本人は見られているとは夢にも思わないでしょうけど。

 

「そうだっ、今日はその、結城くんに伝えないといけないことがあって」

「なに?」

 

 結城くんが無邪気な目でこちらを見つめてくる。

 その無垢な瞳と昨夜の痴態が結びつかなくて、言葉が喉に詰まった。

 

「て、転校したばかりでストレスが溜まっているのかもしれないけど、あんまり夜遅くまで熱中するようなことは控えてほしいというか……」

「夜遅くまで熱中するようなこと? それって、もしかしなくてもゲームだよな。そういえば知ってるか? ペルソナ6出るんだってよ! いやー、どんな話になるんだろうなー!」

 

 順平が横から口を挟んでくる。

 

「ゲームじゃない! もっとこう、体を動かすやつ!」

「体を動かす……夜に? 俺、たまに部屋で腹筋とか腕立てしてるけど……それか?」

「筋トレでもないの! もっと下半身中心のやつ! 一人で、なんかモゾモゾするような!」

 

 私の声が大きくなるのにしたがって、教室の空気が変わっていくのを感じる。

 だというのに、結城くんはまだピンと来ていない様子だった。

 

「下半身に関係して夜に控えた方がいいこと? あ! 俺っちはわかったぜ! 正解は爪切りだ!」

「違う!! ち〇こ握ってシコシコすんなって言ってんの!! わかった!? 昨日みたいに三回もしないでね!!」

 

 一瞬の沈黙。

 順平が盛大にむせて咳き込み、遠くの席の女子がカバンを落とした。

 そこまではっきり言うと、結城くんは目を丸くして「わかった」と言った。

 

「え、今ち〇こって言った? 言ったよな? ……お前らってどういう関係?」

「じゃあ私、部活あるからもう行くね!」

 

 そうして私はざわざわとうるさい教室を、駆け抜けるように飛び出していった。

 

 

 

 

 

 

 

 4/9 木 影時間

 

『ゆかりっ……! ゆかりっ……!』

 

 作戦室に来た私が目にしたものは、壁に貼り付けた極太ディルドをア〇ルに出し入れしながら私の名前を呼ぶ結城くんの姿だった。

 

「なんでそうなるのよ!」

 

 たしかにシコってないけど、ア〇ニーなら良いって訳じゃないから!

 

「岳羽、どうして彼は君の名前を呼びながら前後に動いているんだ?」

「……サイアク」

 

 シコるのはダメなのか、よしそれならア〇ルでイこうとはならないでしょ。

 それにどうして私が掘る側なのよ!

 私ってそういう風に見られてるの!?

 

「もしかしてここの監視がバレているのか? だとしたら結城のペルソナは探知型なのかもしれないな」

「これ見た反応がそれ!? 桐条先輩って無自覚に子ども作って、生んでそうですよね!」

「私だって子供の作り方くらい知ってるぞ」

「はいはい、コウノトリがキャベツ畑からどんぶらこって流れてくるんですよね」

「ガチャガチャだぞ」

 

 しばらく私が操作パネルに突っ伏していると、理事長が作戦室に入ってくる音がした。

 

「どうだい、様子は?」

「健康そのものです。眠りもせずずっと運動しています。ですがその他は昨夜と変わりありません」

「フムフム……やはり興味深いね、『彼』は。

 たとえ影時間への適性があっても、初めはもっと不安定になるものだ。

 記憶が消えたり、混乱したりね」

「いや、混乱どころか、もっとすごいことしてますけど」

「今までの誰とも違う。実に例外的なケースだよ」

「そりゃそうでしょうね! 入寮二日目でアナル開発してるやつなんて他にいませんよ!」

 

 どうしてこの人たちは目の前の異常に動じないの?

 シャドウと戦うってそういうことなの?

 怖いよ、お父さん、助けて。

 

「でも、なんか……これじゃモルモットみたい」

「モルモットというか、発情期のウサギだね」

「先生、やっぱりおかしいって気づいてますよね?」

「そう言ってくれるな。彼はクラスメイトだそうじゃないか。同学年の仲間が出来れば、君も心強いだろ?」

「同学年の異性に掘られる妄想をしている人って仲間なんですか?」

「我々には、どうしても力が必要なんだよ」

「それは分かってますけど……」

 

 ちょうどその時、予期せぬ入電に作戦室の空気が一瞬で張りつめた。

 

「こちら、作戦室だ。……明彦か? どうした?」

「はーっ……凄いヤツを見つけ……たっ! これ……まで、見た事もないヤツだっ♥♥!! っ!

 ……ただ、あいにくお゛お゛っく……! 追わ……れて……てな……

 もうすぐそっちに着くから、一応お゛っ♥♥♥知らせておくッっ♥」

「……真田先輩今なんか喘いでませんでした?」

「理事長!」

「今日の監視は、ひとまずここまでに。我々は応戦の準備をします!」

「……た、頼んだぞ」

 

 釈然としない思いを抱えながら、作戦室を飛び出した桐条先輩を追いかけて階段を駆け下りると、玄関に座り込んだ真田先輩を見つけた。

 

「明彦ッ!」

「イクッ……大丈夫だ」

「今イきましたよね?」

「それより凄いのが来る来る……っイきましたあ゛ッ♥お゛っ! 見たら、きっと驚くっ♥♥」

 

 それよりも私は血を流しながら絶頂してる先輩に驚いているんですけど。

 もしかして、真田先輩ってそういう趣味の人なんだろうか。

 

「痛みに気持ちよくなってる場合か!」

「真田君、『ヤツら』なのか!?」

「はぅ゛っ♥い。ただ、普通のヤツでは……♥♥」

「キャッ!!」 

 

 不意に、建物全体がドシンと大きく揺れた。

 

「なにこの揺れ……冗談でしょ!?」

「理事長は、作戦室へ!」

「岳羽、君は二階に居る彼を起こして、裏から逃がすんだ!」

「えっ……先輩達は!?」

「ここで何としても食い止める」

「明彦、連れて来たのはお前だ。責任は取ってもらうぞ」

「ヤツらの方がん゛っ……っ♥♥勝手について来たん……っだ! まったく……」

「何をしてる! 早く行け、岳羽!」

「わ、分かりましたっ!」

 

 私は急いで階段を駆け上がると、一番奥の結城くんが住んでいる部屋に向かった。

 その際、中の人に確認を取っている余裕なんてものはなかった。

 

「ゴメン、勝手に入るよっ!」

 

 そして、そこには全裸でイチモツに手を当てている結城くんがいた。

 

「冗談でしょ!? なんでこんな時までチ〇コしごいてんの! 外の揺れに気づかなかった!?」

「どうでもいい」

「ど、どうでもいいって、そこまで開き直られると逆に格好良いわね」♪♪♪

「ありがとう」

「悪いけど、説明してるヒマ無いの。今すぐ、ここから出るから! とにかく急いでるの! 一階の裏口から外へ出るよっ!」

 

 そこまで言って、私は何かあった時のために持ってきていたショートソードの存在を思い出した。

 

「あ、待って! 念のため……コレ、持ってて」

 

 しかし、ショートソードを結城くんに手渡そうとした瞬間、またしても大きな揺れが建物を襲った。

 

「キャッ!」

 

 そして、そのショートソードは私の手を離れて、導かれるように結城くんの元に飛んで行って。

 

「えええええ! どうしてショートソードが結城くんのガバガバアナルに刺さっているの!?」

「問題ない」

「そ、そうなんだ。よかったね。ア〇ル拡張してて……じゃ、気を取り直して一気に行くよ!」

 

 廊下を抜け、階段を駆け下り、裏口へと走っていく私と結城くん。

 

「よし、ここまで来れば……」

「岳羽、聞こえるか!?」

「ハ、ハイッ! 聞こえますっ!」

「気を付けろ! 敵は1体じゃないみたいだ!」

「こことは別に本体がいる!」

「マジですか!?」

 

 目の前の扉からドンドンと怪物が扉を叩く音がした。

 

「うわっ!? ひ、ひとまず、退却!?」

「あっでも、どうしよ……正面玄関にもヤツらがいるし……」

「と、とりあえず、上?」

 

 安全な場所もわからずひたすら怪物から逃れるように私たちは階段を駆け上がていくしかなかった。

 

「フゥ……鍵も掛けたし、ひとまずは、大丈夫かな……」

 

 そう思ったのも束の間、今までよりのも大きな振動が響いてきた。

 そして、最悪なことにその音は建物の外側からのものだった。

 

「……!? 嘘ッ……!?」

 

 振り返ると、怪物が無数の腕を使って、屋上へと這い上がってきたところだった。

 

「あれが……ここを襲ってきた化け物……『シャドウ』よ……!」

 

 私はそれだけ言って、召喚器を自分の頭に突き付けた。

 この場においてシャドウと戦えるのは私だけ。

 結城くんは全裸でお尻にショートソードの刺さった変態だけど、それでも私が守らないといけない。

 

「キャッ!」

 

 そんな覚悟も虚しく、私はシャドウの一撃に倒れ、召喚器を手放してしまった。

 シャドウは吹き飛んだ私の元に、ゆっくりと歩を進めてくる。

 私の命など容易く奪えると。

 

 容赦ない絶望に目を閉じかけた時、視界の端に、アナルに刺さったショートソードに手を掛けた結城くんの姿が映った。

 

「ペ……ル……ソ……ナァ!」

 

 そして、彼は躊躇いなくショートソードを自分のア〇ルに押し込んだ。

 その衝撃はア〇ルからペ〇スを突き抜け、その痛みは彼に「死」の感覚を強く意識させた。

 

『我は汝、汝は我……

 我は汝の心の海より出でし、欲望の魔王、『マーラ』なり……』

 

 マーラ様はご自慢の戦車でシャドウを引き倒すと、シャドウの無数の手を丸め込んで、そのご立派な体躯で圧し、ねじ込んだ。

 

「……シャドウを犯している……!?」

 

 ついには先端から特大の火炎を吐き出して、塵一つ残さずシャドウを焼き尽くしてしまった。

 

「終わった……の?」

 

 私がそう呟いた瞬間、結城くんのお尻から一筋の赤い血が流れ落ちた。

 直後、大きく血しぶきを上げると、彼は屋上に倒れこんでしまった。

 

「ちょ……だいじょうぶ!?

 ねえ、ちょっと!

 ねぇってばっ!

 起きてったら──!」

 

 必死に体を揺すっていると、だんだんと結城くんの下半身の一部が立ち上がっていく。

 そして、彼は言った。

 

「起きたよ」

「死ね!」




感想、評価ありがとうございます
貰えるたびに喜んでます
こんな小説のあとがきで書くことではありませんが、『ペルソナ6』発表おめでとうございます
メチャクチャ嬉しいです
『ペルソナ4 リバイバル』も楽しみです
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