監視中のキタローが突然シコリ出したけど、美鶴先輩が無知すぎて辛いゆかりっちの話 作:コベヤ
原作:ペルソナ
タグ:R-15 ペルソナ3 キャラ崩壊 下ネタ ギャグ コメディ 結城理 岳羽ゆかり 桐条美鶴
4/8 水 夜
巌戸台分寮の玄関前のラウンジにて、転入生の結城くんが入寮にあたって幾月理事長から説明を受けているのを、私は彼の前の席で聞いていた。
「よろしい。じゃあ、よい学園生活を。
私はそろそろ失礼するよ。
転入したては色々と疲れるだろ? 早めに休むといいよ。
身体なんて、ぐーぐー寝てナンボだからね。
昔、マンガにあったろう? 『ぐーぐーナンボ』?
なんちゃって」
なにが面白いか分からないが理事長はそう言って一人で笑うと、私と結城くんを置いてこの場から去って行ってしまった。
「ごめんね……
さて、私も部屋もどろっと。
理事長も言ってたけど、早く休んで。転校って、慣れるまでは気疲れするしさ。
おやすみなさい」
そんなこと言って、私の方は全然眠るつもりもないんだけどね。
あーあ、噓ついちゃったな、なんて軽く自己嫌悪。
結城くんが自室に向かうのを見送ってから、私も自室に向かう振りをして階段を上っていく。
これから彼の監視だ。
同級生の男の子の部屋を覗き見るっていうのは気が進まないけど、理事長が言うには必要なことらしいし、桐条先輩も目的のためならその辺あまり気にしない人だろうし。
うーん、明日結城くんと顔合わせたら、いつも通りに話せるかな。
「ふぅ、部活で鍛えてるとはいえ、さすがに4階は疲れるなぁ」
そして、きょろきょろと辺りに誰もいないことを確認してから作戦室の扉へと体を滑り込ませた。
「先輩、おつかれさまでーす」
「ああ、岳羽か」
作戦室のモニターの前に座っているのは我らが月光館学園生徒会長にして、特別課外活動部部長の桐条美鶴先輩である。
そして、モニターにはパジャマに着替えて今まさにベッドに入ろうとする結城くんの姿が映っていた。
「え、もしかして彼が着替えてるとこ見てたんですか?」
「ああ、それがどうかしたか?」
「どうかしたかって、いいんですか?」
「何がだ」
どうしてこう躊躇いがないというか、そんな真顔で言われたらこっちが間違えてるみたいでしょうが。
「裸、見たんですよね」
「ん? ああ、なかなか良い身体をしていたな。あれは何らかの運動経験があると見たが」
「いや、そういうことではなくて……やっぱりなんでもないです」
大企業の跡取りって皆こんな感じなのかな。
となると、この人に一般的な女子高生的な感性を期待するのは無駄なのかもしれない。
「隣、失礼します」
「あ、ああ」
本気で分かってなさそうな先輩を横目に、私も結城くんの監視作業に加わる。
といっても、特にすることがあるわけでもなくて、かといって男の子の寝顔を眺める趣味があるわけでもないので、先輩には悪いけど私は携帯電話をいじっていた。
「岳羽」
「はい?」
「……その、彼は一体何をしているんだ?」
「え?」
先輩の声につられてモニターを見上げると、そこには暗闇の中でスマホを片手に布団の陰でモゾモゾと動く彼の姿があった。
「……ブフォ!!」
一瞬、何が起きているのか分からなかった。
いや、分からなかったというより、脳が理解するのを拒んだというべきか。
男の、というか同い年の男の子のオ〇ニーを目撃してしまうだなんて。
あっちゃー。
転校初日でしょ、疲れてんだからさっさと寝なさいよ。
なんて大人のお姉さんみたいなことも言えずに、ただ口を開けて画面に釘付けになっていた。
「もしかして体調が悪いのか?」
「え? ええー、そう、なのかもしれませんね↑」
なんて、まるで見当違いな先輩への返答にも自然と声が上ずってしまう。
だから部屋の監視なんてするべきじゃなかったんだ。
これから一年間同じ寮で暮らすかもしれないっていうのに。
明日からどう接したらいいんだろう。
「もしかして影時間の影響を受けて? いかん、今すぐ彼の部屋に突入するぞ!」
「いやぁ! 待ってください!」
「どうした岳羽? これが何なのか知っているのか!?」
「え! いや、あの、そのー」
なんで私が説明しなきゃいけないのよ!
寝室で男の子がゴソゴソしてるだけでしょ!
オ〇ニーだよ! オ〇ニー! マス〇ーベーション! 見りゃわかるでしょうよ!
「私には彼が苦しんでいるようにしか見えないが」
「それでも今行くのだけはお勧めしないというか、少なくとも彼がイクまでは待っていた方が良いと言いますか……」
「何を言っているんだ。行くのか? 行かないのか? どっちなんだ?」
「私はイキません!」
「なら私だけでも行くぞ! 未来の特別課外活動部員のため! これもシャドウ撲滅のため!」
「それなら猶更行かないでください!」
「……クッ! 難しいぞ、岳羽!」
というか、先輩は本気で言ってるの?
学年で一番頭が良いんでしょ? どうして「そういう行為」に思い当たらないの?
「……」
「岳羽?」
いや、知らなそー。
自慰という行為があることは保体の授業で知ってそうだけど、それが実際にどう行われているのかまでは知らなそう。
まさに箱入りのお嬢様って感じだし。
いや、男の子の生態に詳しいのもどうかと思うけど、何も知らないのもそれはそれでなんか幻滅する。
「ええと、彼は健康だと思いますよ。むしろ健康すぎたというか……」
「そうなのか?」
先輩、そんな真剣な眼差しを私に向けないでください。
こんな人をお父さんのことで疑ってたなんて、自分までおかしくなりそう。
『うっ、クシミタマ出るっ!』
画面の中の結城くんの声がマイクに拾われて聞こえてきた。
なんか色々サイテーだ。
「ほら、もう落ち着いたみたいですよ、先輩」
「なにか白い液体が出てるようだが……」
「ペルソナじゃなくて、スペルマ出してどうする! って感じですよね。アハハ」
「そ、そうか」
なんかどっと疲れちゃった。
それも全部あの転入生がいけないんだ。
明日学校であったら、弓道の的にしてやろうかしら。
「お疲れさま」
困惑する先輩をよそに眉間を揉んでいると、今更理事長がやってきた。
こういうのは教育者である理事長の役割だというのに。
「どうだい、『彼』の様子は?」
「岳羽が言うには健康だそうです。それに意識もあるようで今は自由に動いています」
『ガチイクツキ!!』
「えーっ!? 二回戦始めてる!」
「理事長、やはり彼は……」
「まあ、とりあえず見守ろうじゃないか……もうすぐ、『影時間』だ」
「いや、なんでそんな普通に受け入れてるの!?」
ところ変わってポートアイランド駅駅前広場はずれにて。
「ハァ……つまんね……」
男が一人、ごみの散らかった階段に座り込んでラジオを聞いていた。
『KJプレゼンツ、ザ・ベイ・ハッピー・チューナーズ。
えー、来週もまた、この時間にお会いしましょう。
この番組は人に・永遠の・快適時間。桐条エレクトロニクスの提供でお送りしました。
0時です」
そして、日付が変わろうとするその時。
「……なに……え……
か……らだ……が……
……あ……あ……
ああああああああああああああああああ
うわあ────────────ッ!!」
男の体はヘドロのように溶けてしまったという。
4/8 水 影時間
「フム……平然とシコったままか」
「……あの、理事長? 今結構シリアスな場面だと思うんですけど」
「毎晩0時になるたびに訪れるこの『影時間』は、言わば隠された時間だ。
普通の人間は棺のような姿に『象徴化』して、この時間がある事すら感じない」
「なんかそれっぽいこと説明してますけど、目の前のモニターで結城くんが全力オ〇ニーしてますよ!? そのことについては説明なしですか!?」
それでも理事長と先輩は真面目な顔で議論を続けている。
……まぁ、百歩譲ってオ〇ニーは自然な行為かもしれないけど、少しくらい戸惑ったり、顔を赤くしてもいいんじゃない!?
これじゃ私の方がおかしいみたいじゃない!?
「じゃあ、彼は……」
「見ての通り、彼に象徴化は起きてない。
シコってはいるけど、彼は今ちゃんと影時間を体験してる。
後は『適性』があるかどうかだ。
と言うか、あるんだろうね……無ければ今頃、『ヤツら』の餌食になってる」
そんな結城くんはスマホを放り投げて、目を血走らせながらフルチンで部屋の中をうろうろしている。
「というより、むしろ彼自身が次の餌食を探しているようですけど」
「うん、影時間ではスマートフォンが使えなくなるからね。紙媒体に行きつくのは当然の成り行きだろう」
「はあ? 何を言って──」
突然、結城くんがベッドの下から一冊の雑誌を取り出すと、先輩の目の色が変わった。
「……! 理事長、これは」
「フム、興味深い。拡大してみてくれ」
そして、モニターの大画面にドアップに映る雑誌の表紙。
「COMICカイラクテン? これが彼のペルソナか!?」
「コウモクテンじゃないし! どう見てもエロ漫画雑誌でしょうよ!」
感想、評価待ってます
伸びたら次話で〇ー〇様がでてくるかも