ベル・クラネルが仮面ライダーになろうとしているのは間違っているだろうか   作:サンバガラス

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これが君の新しい鎧だ

 

それから4日後、

 

ベルは町をぶらついていた。オラリオに来てからそこまで街をちゃんと見て回った事が無かったので、今日は休日にしている。豊穣の女主人の前を通り過ぎると

 

「おーい!白髪頭、頼みがあるニャー」

 

アーニャが声を掛けて来たのだ。ベルはアーニャに近づく。

 

「頼み?何ですか?」

 

ベルが尋ねるとアーニャはベルに財布を手渡す。

 

「おミャンはこの財布をおっちょこちょいのシルに渡すのだ!!」

 

「・・・あの話が全く見えないのですが?」

 

アーニャの言葉が足らずベルが疑問に思っているとリューがやって来る。

 

「アーニャ。それでは説明不足です。クラネルさんが困っています」

 

リューはアーニャをツッコむ。

 

「リューはアホニャ。店番サボって怪物祭を見に行ったシルに忘れた財布を届けて欲しいニャンて一々言わなくとも分かる事ニャ」

 

「と言う訳です」

 

「成程・・・と言うか、シルさんサボったのですか・・・」

 

リューの説明にベルは理解する。

 

「無論シルはサボった訳ではなく休暇を取って祭り見物です。今頃財布が無くて困っているでしょう」

 

それを聞きベルは財布を届ける事になった。

 

「しょうがないですね。シルさんに届けますよ。ところで、最近ここに来たばっかりなんですけど、怪物祭(モンスターフィリア)って?」

 

リューとアーニャは説明する。

 

「怪物祭は、ガネーシャ・ファミリアが主催する年に一度のお祭りにゃん!!」

 

「闘技場を丸一日借りて、ダンジョンから連れて来たモンスターを観客の前で調教する祭りです」

 

「要は、偉くハードな見せ物って訳だにゃー」

 

「へぇ、なるほど・・・今日はそこにいってみようかな」

 

ベルは早速、怪物祭の行われている場所に向かう。場面は変わり怪物祭の近くのある喫茶店の2階にロキとアイズとローブを被った女がいた。

 

「全く、せっかくのアイズたんとのデートの最中にこんな所に呼び出して、今度は何を企んどるんや?また何処ぞのファミリアの子供を気に入ってちょっかい出そうとしてのか、この色ボケ女神」

 

ロキがそう言った相手は二大ファミリアの一つフレイヤファミリアの主神フレイヤである。フレイヤは静かに笑っていた。

 

「あら、そう悪かったわね」

 

「もうええわ。んで、どない奴なんや、お前が気に入った子供ってのは?」

 

ロキが尋ねるとフレイヤは少し機嫌を良くする。

 

「・・・純粋で真っ直ぐで芯が強くて真っ白いそんな魂の子。私が今まで見た事のない色をしていた。見つけたのは本当に偶然。たまたま目に入っただけそれに・・・」

 

そして外を見ていると何かを見つけてフレイヤは立ち上がった。

 

「どないしたんや?」

 

「ちょっと急用が出来たわ」

 

「は?」

 

「また会いましょう」

 

そう言ってフレイヤは喫茶店の2階から出て行った。一方で、シルを探しているベル。

 

「人が多い。これが怪物祭か・・・早く探さないと」

 

辺りをキョロキョロと見回していると

 

「ベル君!!」

 

ふと隣から聞き覚えのある声が聞こえ振り向くと隣に荷物を背負ったヘスティアが立っていた。

 

「神様?どうしてここに?」

 

ベルが尋ねるとヘスティアはニッコと笑って答える。

 

「それは君に会いたかったからさ!!」

 

「そ、そうですか」

 

するとヘスティアはベルの手を取って引っ張って行く。

 

「デートしようぜベル君!!」

 

「え!?神様!!僕人探しを頼まれているんです!!」

 

「そうなのかい?じゃあデートしながら探せば良いよ。一石二鳥だね」

 

「いや、そう言う事じゃ無くて・・・」

 

ベルは流されるままヘスティアと一緒に屋台を見回っていく。色々と見て回り闘技場の近くの屋台で休んでいる。

 

「いやー、色々とあるんだね」

 

と言っていると突如。

 

「た、大変だ!!!モ、モンスターが出たぞ!!!」

 

その声と共に人々の悲鳴の声が上がる。闘技場の近くの門から白い大きいゴリラのモンスター。シルバーバックが現れる。シルバーバックは何かを探すかの様に辺りをキョロキョロし、ヘスティアの方を向く。

 

「べ、べ、べ、ベル君アイツ僕を見てないかい?」

 

「言ってる場合ですか!?一旦逃げますよ!!」

 

ベルはヘスティアの手を掴み逃げていく。シルバーバックはベル達を追いかけてる。ベル達は路地裏に入り込む。

 

「何で神様を狙ってるんだ?知り合いですか!?」

 

「僕にモンスターの知り合いはいないよ!!」

 

ベルは辺りを見回し、マスクを取り出す。

 

「行きます!!ライダーーー変身ッ!!!」

 

ベルはマスクを被り、シルバーバックに戦いを挑もうとした瞬間だった。ヘスティアに止められる。

 

「待つんだベル君!!行くならこれを装備してからにするんだ!!」

 

そう言ってヘスティアはバックからある物を取り出す。

 

「か、神様これは!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

3日前に遡る。ヘスティアは神友である鍛治神ヘファイストスの部屋にて土下座で頼み込んでいた。

 

「・・・私これでも忙しいんだけど。そこに居られると気が散るの・・・分かる?」

 

未だ土下座のままのヘスティアを見て溜め息を吐く。

 

「・・・てかあんた何やってんのよ」

 

「土下座。謝罪と頼み事の最終奥義。タケから教えて貰った」

 

その言葉にヘファイストスは眉間に皺を寄せる。

 

「あの馬鹿。余計な事ばっかり・・・ヘスティア教えてちょうだい。どうしてそこまでするのか」

 

「ベル君の為だ。力になりたいんだ!!あの子は強くなりたがっている。それも自分がボロボロになろうとも進む事をやめない・・・僕はあの子を手助けになれる力が欲しい。僕はあの子に助けられてるばっかりだ。あの子の神様なのに何もしてやれない。それが嫌なんだよ」

 

ヘスティアの話を聞きヘファイストスは少し微笑み、ヘスティアの頼みを聞く。

 

「・・・私の負けよ。作ってあげるわよ」

 

「本当かい!!ありがとうヘファイストス!!」

 

ヘスティアは笑顔になる。

 

「で、何を作ればいいの?武器?防具?」

 

「防具で頼むよ。因みにデザインはこんな感じで」

 

こうしてヘスティアはヘファイストスの助手としてサポートをしながら造っていく。そして今日の朝に完成した出来立てホヤホヤの防具である。

 

これがの新しい。その名もヘスティア・プロテクター!!」

 

その鎧はまるで緑色の筋肉を様なデザイン出ありながら、無駄の無い装備であり、背中にはバッタの羽の様な模様が描かれている。それは仮面ライダー第2+1号のライダースーツにそっくりであった。それを見たベルは

 

「ぉ・・・ぉ・・・ぉ・・・」

 

「ベル君?どうsウワァァァァァ!!??」

 

ベルはヘスティア・プロテクターのデザインの完成度に感動の涙を流し、マスクから涙が溢れ出す。その様子にヘスティアは驚きながら引いていく。

 

「あ、ありゅうがとゅうごばいましゅ(ありがとうございます)!!がみゅさぁまぁ(神様)!!」

 

「何言ってるか分からないよベル君!?」

 

追われている事を忘れ、ヘスティアはベルに盛大にツッコむ。

 

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