駆け出しハンターは英雄に憧れる ~だけども、どうやら人間は滅んでいるらしい~ 作:木乃実なぎ
◆
ギルドの掲示板というものは、見ているだけで街の空気が分かる。
依頼書の数。
張られている場所。
受付前で立ち止まるハンターたちの顔。
誰かが剥がしていく依頼と、誰も手を伸ばさず残り続ける依頼。
そういうものを眺めていると、今この街の周りで何が起きているのかが、少しだけ見える気がした。
そしてその朝、僕がギルドに入って最初に気づいたのは、雪原関係の張り紙が明らかに増えていることだった。
雪原北部方面、一部依頼制限中。
雪原地帯第二区域以降への単独行動非推奨。
大型モンスターらしき痕跡確認中。
雪原方面支援物資、納品強化中。
寒冷地装備の確認を推奨。
張り紙の文字を目で追うたびに、昨日まで噂だったものが、少しずつギルドの現実になっているような気がした。
雪原。
北。
大型モンスター。
昇級試験の時に見た、大きな足跡。
ガルドさんから聞いた、荷が止まり始めているという話。
その全部が、別々の噂ではなく、同じ方向を指している。
「気になりますか?」
横から声がして、僕は振り向いた。
アルナさんが、受付カウンターの内側からこちらを見ていた。
手元には書類を持ったままだったけれど、猫耳はまっすぐ僕の方へ向いている。
「……気になります」
「近づかないでくださいね」
「分かってます」
「分かっている顔ではありません」
「顔、見えてます?」
「雰囲気で分かります」
フードを被っていても分かるらしい。
受付嬢というのは、たぶん人の顔だけでなく、姿勢や声や歩き方まで見ている。
怖い。
いや、ありがたい。
どちらかと言えば、ありがたい。
たぶん。
アルナさんは受付から少し身を乗り出し、掲示板に貼られた雪原関係の張り紙を指先で示した。
「雪原の北側は、今ギルドでも確認中です。正式な討伐依頼が出る段階ではありませんが、低ランクのハンターが興味本位で近づいていい場所ではありません」
「はい」
「ただ、雪原の浅い区域での支援依頼や採取依頼は、今後増えると思います」
「浅い区域」
「はい。行くとしても、まずはそこからです」
アルナさんはそう言って、僕の装備を上から下まで見た。
その視線は、いつもの怪我確認とは少し違う。
腕当て。
手袋。
靴。
外套。
今の装備で雪原に立てるかどうかを、受付嬢の目で確かめているのだと分かった。
「ルキウスさん、防寒装備は持っていますか?」
「えっと……フードはあります」
「フードは防寒装備ではありません」
「母の特製です」
「お母様の愛情は防寒性能とは別枠です」
「別枠」
母が聞いたら、愛情で防寒くらいできます、と真顔で言いそうだ。
いや、魔法とかで本当にできる可能性があるので、あまり否定できない。
僕がそんなことを考えている間に、アルナさんは手元の書類を整え、受付の端に置いてあった小さな地図を広げた。
雪原地帯の浅い区域に、青い印がいくつかついている。
「今すぐ雪原に行く予定がなくても、準備だけはしておいた方がいいです。ランク2なら、雪原地帯第一区域の依頼は受けられますから」
「でも、お金が」
「全部揃える必要はありません。最低限からで大丈夫です」
百ソルを返したばかりの僕の財布は、まだ少し寂しい。
角兎亭の宿代もあるし、食費もあるし、装備を買えばそれだけ依頼を受けて稼がないといけない。
でも、雪原で寒さに負けるのはもっと困る。
アルナさんは僕の沈黙をどう受け取ったのか、小さく息をついてから、装備店通りの方を指さした。
「装備店通りに、防寒具を扱っている店があります。見てくるだけでも勉強になりますよ」
「分かりました。見てきます」
「買いすぎないでくださいね」
「はい」
「あと、格好いいだけのものを買わない」
「……はい」
少しだけ間が空いたのは、否定しきれなかったからだ。
格好いい装備は、やっぱり少し気になる。
でも、アルナさんの目がとても静かだったので、僕は素直に頷いた。
◆
ギルドを出て装備店通りへ向かう間、僕は革袋の重さを何度か確かめた。
軽い。
とても軽い。
ガルドさんへ百ソルを返した財布は、まだ少し拗ねている。
けれど、雪原で指先が動かなくなるよりは、財布に拗ねられる方がましなのかもしれない。
そんなことを考えながら歩いていると、後ろから声がかかった。
「ルキウス」
ここ最近で随分と聞き慣れた声だった。
振り向くと、フレイヴィアさんがいた。
黒い髪。
黄金の瞳。
背中の大剣。
首元に見える龍鱗。
相変わらずそこに立っているだけで、周囲の空気が少しだけ張り詰めるような人だった。
ただ今日は、いつもより外套の裾が少し湿っている。
よく見ると、溶けた雪の跡のようなものが残っていた。
「フレイヴィアさん」
「何をしている」
「雪原用の買い物をしようと思って」
フレイヴィアさんの黄金の瞳が、わずかに細くなった。
責めるというより、確認する目だった。
「……雪原に行くのか」
「まだ行きません。準備だけです」
「そうか」
短い返事だった。
けれど、ほんの少しだけ空気が緩んだ気がした。
たぶん、安心したのだと思う。
本人はそんな顔をしていないけれど、尻尾の先が少しだけ下がって戻ったので、たぶんそうだ。
フレイヴィアさんは僕の手元を見て、それから装備店通りの方へ視線を向けた。
「一人で選ぶつもりか」
「はい。アルナさんに店を教えてもらったので」
「雪原装備を?」
「はい」
「……ならば、余も行く」
「いいんですか?」
「雪原を知らぬ者が、防寒具を見た目で選ぶと死ぬ」
「死ぬ」
「大げさではない」
「お願いします」
即答した。
格好いいだけの装備を買わない自信はあった。
でも、死なない装備を選べる自信はあまりなかった。
フレイヴィアさんは当然のように僕の隣へ並び、そのまま歩き出す。
周囲の人たちが少し道を空けるので、進みやすい。
本人は気にしていないようだけれど、やっぱり存在感がすごい。
「フレイヴィアさん、雪原に行っていたんですか?」
「あぁ」
「北の大型モンスターの件ですか?」
「……耳が早いな」
フレイヴィアさんはそれ以上言わなかった。
けれど、その横顔は少しだけ硬い。
雪原の北で何かが起きている。
それはもう、ただの噂ではないのだろう。
◆
防寒具を扱う店は、装備店通りの中でも少し奥にあった。
店の入口には厚手の外套が吊られ、奥には毛皮、革、油を染み込ませた布、滑り止め用の革紐、雪目避けの布、携帯用の温石、凍りにくい保存食などが並んでいる。
店に入った瞬間、革と毛皮と乾いた薬草の匂いが混じって鼻に届いた。
「おお……あったかそう」
「見た目で選ぶな」
「まだ何も選んでません」
「顔が選んでいた」
「顔が」
フード越しでも顔が選ぶらしい。
どういうことだ。
店主らしき中年の獣人男性は、フレイヴィアさんを見るなり目を丸くした。
手にしていた革紐を棚へ戻し、慌てるほどではないが背筋を伸ばす。
「フレイヴィア様。今日は何を?」
「余ではない。こやつの雪原用装備を見に来た」
「ルキウスです」
「ああ、噂のフードの新人か」
「噂」
「血まみれで帰ってきたり、ランク1のスノウラビ捕獲にフレイヴィア様を連れて行ったりしたって聞いたぞ」
「広まり方が偏ってる」
僕が小さく言うと、フレイヴィアさんは横で何も言わずに店内を見回していた。
否定はしてくれないらしい。
まあ、事実ではある。
フレイヴィアさんは棚の前をゆっくり歩き、いくつかの品を見た後、厚手の布が並んでいる場所で足を止めた。
「まず首巻きだ」
「首巻きですか」
「首と手首と足首は冷やすな」
「なるほど」
フレイヴィアさんは、灰色、白、茶色、薄青と順番に厚手の首巻きを手に取り、布の厚みや織り目を確かめていく。
指先で引っ張り、光に透かし、内側の肌触りまで見ているあたり、かなり真剣だった。
「動きが鈍る。感覚が落ちる。判断も遅れる」
「雪原、怖いですね」
「そうだ」
フレイヴィアさんは短く言った。
その言い方に、少しだけ背筋が伸びる。
雪原は綺麗だった。
白くて、静かで、冷たくて、どこか別の世界みたいだった。
でも、その白さは優しさではない。
フレイヴィアさんの声は、そう言っているようだった。
「これはどうですか?」
僕は、雪の模様が薄く入った首巻きを手に取った。
厚すぎず、薄すぎず、手触りも悪くない。
白地に薄い青の模様が入っていて、少し綺麗だった。
フレイヴィアさんはそれを受け取り、指で布地を押してから、短く頷いた。
「悪くない」
「見た目で選ぶなって言いませんでした?」
「機能も悪くない」
「本当ですか?」
「本当だ」
「ちょっと可愛いからですか?」
「……機能も、悪くない」
「なるほど」
「何を納得している」
フレイヴィアさんの尻尾が、ほんの少しだけ揺れた。
これは、たぶん当たりだ。
追及しすぎると怒られそうなので、僕はその首巻きを候補に入れるだけにしておいた。
次にフレイヴィアさんが選んだのは、手袋の内側に入れる薄い布だった。
地味な生成りの布で、見た目だけならただの布に見える。
「手袋は持っているな」
「はい」
「内にこれを入れろ。汗を吸わせる」
「汗ですか? 寒いのに?」
「動けば汗をかく。汗が冷えれば、指が動かなくなる」
「指が動かないと」
「剣を握れぬ。縄も結べぬ。荷も開けられぬ」
「困りますね」
「雪原だからな」
雪原だ。
その一言で片づけられてしまった。
けれど、たぶん本当にそうなのだろう。
雪原では、普段なら小さな不便で済むことが、そのまま命に関わるのかもしれない。
次に、フレイヴィアさんは薄い灰色の布を手に取った。
目元に巻くためのものらしく、布の幅は細く、片側には小さな留め具がついている。
「これは?」
「目を守る布だ」
「布で?」
「雪原の白は目を焼く」
「白が?」
「白が」
フレイヴィアさんは布を光にかざし、少し透け具合を確かめる。
白い指先に灰色の布が重なり、彼女の黄金の瞳がその向こうで細くなった。
「雪原では、白が敵になる」
その言葉は、不思議と強く残った。
白が敵。
雪の色。
空の明るさ。
見渡す限りの白。
それが、目を焼き、距離を狂わせ、足元を隠す。
「白って、綺麗なだけじゃないんですね」
「綺麗なものほど、油断すれば危うい」
「……フレイヴィアさんが言うと説得力ありますね」
「どういう意味だ」
「いえ、良い意味です」
「今の間は何だ」
「良い意味の間です」
フレイヴィアさんがじっとこちらを見た。
僕は目を逸らした。
視線が強い。
雪原の白より先に、黄金の瞳に焼かれそうである。
その後、靴底に巻く滑り止め用の革紐を見た。
これはフレイヴィアさんが即座に選んだ。
「これは必ず買え」
「必ず」
「転ぶ。滑る。落ちる」
「三段活用みたいに」
「笑うところではない」
「すみません」
すぐに謝った。
フレイヴィアさんは革紐の留め具を確認し、僕の靴を一度見て、今の靴底ならこれで足りると判断してくれた。
高いものではなく、今の僕に合うものを選んでくれている。
そのことに、少しだけ気づく。
彼女は強い装備や高級な防具を選んでいるわけではない。
僕が使えて、僕が持てて、僕が今買える範囲の中から選んでいる。
そういうところが、たぶんフレイヴィアさんの優しさなのだと思う。
「これは?」
僕は丸い小石のようなものを手に取った。
手のひらに乗るくらいの大きさで、表面に細い溝が彫られている。
「温石だ。魔力を通すと、しばらく温かい」
「便利ですね」
「便利だが、過信するな。切れた時に困る」
「全部に過信するなって付きますね」
「雪原ではだいたいそうだ」
「なるほど」
防寒具を一つ見るたびに、雪原の怖さが一つ増えていく。
寒さ。
汗。
白さ。
滑る足元。
使い切ればただの石になる温石。
準備をしているはずなのに、むしろ不安が増えている気がした。
でも、たぶんそれでいい。
知らないまま向かうより、怖いと知っていた方がいいのだろう。
◆
最低限必要なものを並べてもらい、店主が合計金額を告げた。
僕は固まった。
財布もたぶん固まった。
「……高い」
「金額の話か」
「はい」
「必要なものを削って死ぬよりは安い」
「正論が痛い」
百ソルを返したばかりの財布に、防寒具はかなり効く。
けれど、ここで渋って雪原で困るのはもっと嫌だ。
僕が外套の棚をちらりと見ると、フレイヴィアさんが即座に言った。
「それは不要だ」
「まだ見ただけです」
「今のおぬしには高すぎる」
「こっちの毛皮帽子は?」
「不要だ。耳が隠れすぎて音を拾いにくい」
「これ、格好いい」
「不要だ」
「即答」
「格好よさで寒さは防げぬ」
「正論が二回目」
店主が横で笑っている。
フレイヴィアさんは気にせず、僕の買うものを絞っていく。
厚手の首巻き。
手袋の内側に入れる薄布。
雪目避けの灰布。
靴底用の滑り止め革紐。
携帯用温石。
小さな防水袋。
凍りにくい保存食を少し。
全部を揃えればまだまだ足りないのだろうけれど、今の僕が雪原地帯の浅い区域へ行くなら、まずは最低限これくらいということだった。
保存食の棚には、固い肉や、油を使った菓子のようなもの、塩入りの乾燥スープの包みが並んでいた。
僕はそのうちの一つを手に取り、包みの上から軽く押してみる。
「おいしくなさそうですね」
「美味ではない」
「そこは否定しないんですね」
「雪原では味より生存だ」
「セラフィーンさんの薬みたいなこと言いますね」
「薬?」
「苦いけど体にいいって」
「……そうか」
フレイヴィアさんは少しだけ考えるようにした。
その表情が妙に真面目だったので、僕は言いかけた言葉を飲み込む。
「何だ」
「いえ」
「言え」
「怒りません?」
「内容による」
「やめておきます」
「賢明だ」
昨日、彼女が持ってきた肉のことを思い出したのだ。
雪原では味より生存と言うわりに、フレイヴィアさんは食事に結構こだわる気がする。
でも、それを言うとたぶん面倒なことになる。
僕は賢明なので黙った。
たまには成長する。
会計を済ませると、財布はかなり軽くなった。
百ソルを返した時とは別の寂しさがある。
しかし、手元にはちゃんと雪原用の装備が残っている。
それを素材袋へしまおうとしていると、店の奥で店主が木箱をいくつか運んでいるのが見えた。
箱には、ギルドの印と教会の印が押されている。
「それ、雪原用ですか?」
僕が尋ねると、店主は木箱を棚の前に置き、腰を軽く伸ばしながら頷いた。
「ああ。雪原調査に出るハンター向けの支援物資だ。最近増えてるんだよ」
箱の中には、薬包や保存食、防寒布が詰められていた。
薬包の一部には、教会の封が押されている。
「清水草も使われている」
フレイヴィアさんが言った。
「清水草」
僕は箱の中の薬包を見た。
清水草を採った日を思い出す。
教会へ届けたこと。
セラフィーンさんが一本ずつ確認していたこと。
市場で蜂蜜や小瓶を買ったこと。
あの時は、街の中の誰かの暮らしに繋がっているのだと思った。
けれど、それは今、雪原へ向かう箱の中にも入っている。
僕が採った草。
セラフィーンさんたちが整えた薬。
ガルドさんたち運送人が運ぶ荷。
フレイヴィアさんたちが向かう調査。
別々のものだと思っていた仕事が、少しずつ同じ方向へ流れている。
北へ。
雪原へ。
「……何だか、不思議ですね」
「何がだ」
「僕がやった小さな依頼が、こういうところに繋がってるのが」
「そうか」
フレイヴィアさんは、箱を見たまま言った。
その声は短いけれど、どこか静かで、妙に重かった。
「狩りも、採取も、運搬も、治療も、全て繋がっている。どれか一つだけでは、遠くへは進めぬ」
「……はい」
「覚えておけ」
「はい」
僕は頷いた。
フレイヴィアさんの言葉は、短い。
けれど、時々、すごく大事なことを言う。
◆
買い物を終えて店を出ると、外の空気が少し冷たく感じた。
雪原用の装備を見たからかもしれない。
それとも、北の方から吹いてきた風だったのかもしれない。
フレイヴィアさんは店先で立ち止まり、装備店通りの向こうを見た。
その視線の先に、雪原があるわけではない。
けれど、彼女は遠くを見ているようだった。
「フレイヴィアさんは、また雪原に行くんですか」
「あぁ」
「北の大型モンスターの件で?」
「まだ、大型と決まったわけではない」
「でも、何かはいるんですよね」
「いる」
断定だった。
噂ではなく、報告でもなく、彼女自身の感覚としての言葉だった。
僕は少しだけ息を飲む。
「まだ狩る段階ではない」
「では、何をするんですか」
「見る。調べる。近づけぬ場所を定める」
「倒すんじゃないんですね」
「倒す前に、知らねばならぬ」
フレイヴィアさんは、当然のように言った。
強いから、すぐ倒しに行くわけではない。
強いからこそ、まず見る。
調べる。
知らなければ、動かない。
それが、彼女のハンターとしての在り方なのだろう。
「雪原では、白が敵になる」
「さっきも言ってましたね」
「距離が狂う。音が消える。足跡が隠れる。風が向きを変える。己がどこへ向かっているのか、分からなくなる」
「……怖いですね」
「怖いと思うなら、よい」
怖いと思うなら、よい。
アルナさんにも似たようなことを言われた気がする。
怖いと思えるなら、大丈夫。
きっと、怖さを忘れた時が危ないのだ。
僕は買ったばかりの雪目避けの布を、素材袋の中で軽く触った。
「僕も、いつか行けるようになりますか」
「行けるようになれ」
フレイヴィアさんは即答した。
できる、ではなかった。
なれる、でもなかった。
なれ。
その言い方が、少しだけ彼女らしかった。
「……はい」
「だが、今ではない」
「はい」
「装備を買ったからといって、行けるようになったわけではない」
「はい」
「だが、何も知らぬままよりはよい」
フレイヴィアさんはそこで少しだけ表情を緩めた。
ほんのわずかだったけれど、緊張していた目元が静かになる。
「準備をするのは悪くない」
「今日は付き合ってくれてありがとうございます」
「礼を言われるほどのことではない」
「でも、助かりました」
「……そうか」
フレイヴィアさんの尻尾が、ほんの少しだけ揺れた。
喜んでいるのかもしれない。
たぶん。
なんて思っていればフレイヴィアさんは既に歩き出しかけていた。
◆
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
今回は、雪原へ向かうための準備回でした。
なんだかルキウスはよくフレイヴィアと会いますね。
感想・評価などいただけると励みになります。
次回もよろしくお願いします。