シャーレの先生は化け物である   作:人肉の味を知りたいようで知りたくない

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小説情報除いてみよ……………ふぁ?お気に入り200超え?赤バー?


マジのガチで趣味で書いているのですが……楽しんでいただけているようで何よりです。これからもぜひ、気楽にお読みください。

今回の傭兵達はただのモブ傭兵ですので、ご了承ください


喰種ってことを隠しているが故にいろんな場面がむっっっずい……


『雇い主と傭兵』

 

 

 

キヴォトス某所、高層オフィスビル、最上階

 

 

 

「仕事を降りるだと…?バカを言え。貴様らにいくら払ったと思っているんだ」

 

『その分は全額返す、悪いが他を当たってくれ』

 

 

 体格の大きい、義体。生徒ではない。キヴォトスの大人。高い社会的地位を持つその人物は、暗い部屋で一人電話相手に対して怒りを募らせていた。

 

 

「話が違うぞ……お前達は受けた以来は何がなんでも成功させる、保証すると言ったから私はお前達に依頼を出したんだぞ。プロの傭兵であるお前達に」

 

『話が違うのはこちらの方だ……アビドスにあんな存在がいるだなんて聞いていないぞ、今のアビドスには脅威になるものがアビドスの生徒達以外いないと言っていたじゃ無いか』

 

「………何がいたんだ、他学園の協力者か?それとも強力な傭兵か?」

 

『どちらも違う……アレは――アレは怪物だ…!』

 

 

 電話越しの相手―彼が依頼を出した傭兵部隊、その隊長であるオートマタは、震えながら告げていく……自分たちの身に何が起こったのかを。

 

 

『誘拐する生徒の帰宅ルートを調べ上げ、武装の準備を整えそこへ向かっていた。生徒が姿を表し、油断しているところを狙い閃光弾を身動きを封じ…そのまま拘束するつもりだった――しかしそこに、奴が現れた』

 

「…制圧されたのか」

 

『制圧…?……違う、アレは…アレは――排除行動だ。縄張りに入ってきた敵を、追い払う…もしくは排除する、獣の動きだ』

 

 

 

 

 

 隊長の声が、どんどん震えていく。

 

 

 

 

『いつの間にか背後に立っていた怪物に向かって我々は銃を向けた、引き金に手をかけいつでも撃つ体制に入った、そこで撃ってしまってはターゲットに自分達の位置がバレることはもちろんわかっていた。だがそこで何かを起こさなければ我々は確実に死ぬ、そう思ったからだ――しかしそれは間違いだった……アクションを起こしたことが…間違いだったんだ』

 

 

 先程まで怒りの感情を抱いていた義体の大人は、段々と冷静になり、今度は逆に不安感を抱き始める。

 

 

『我々がアクションを起こした瞬間に奴は動き出した。その動きはまるで野生に生きる猛獣……奴の目は瞳部分が赤く、白目部分が漆黒に染まっていると言う、この世の者とは思えない目をしていた……そんな目を持つ猛獣に我々は蹂躙された』

  

「………」

 

『我々も抵抗し武器を使い打撃も行った、だが奴の体はそのどれもが通じなかった。銃弾は弾かれ拳や足は奴の体に当たった瞬間に壊れ使い物にならなくなった……反対に奴の攻撃は、どれもこれも我々の体に見事効き…物の数分で我々は敗北した』

 

「その攻撃は…どのような?」

 

『手刀や打撃がほとんどだ…獣のような動きをしながらも、攻撃は驚くほど精密だった。まるで相手を苦しませずに、一瞬でその命を刈り取る者のようにな』

 

「……何人か死んだのか」

 

『いや、全員無事だ………違うな、生かされたの間違いか』

 

「生かされた…?」

 

 

 

プロの傭兵が蹂躙されたという事実だけで既に、義体の大人──カイザーコーポレーションの理事は、冷たい機械の身体の奥が妙に静まり返るような、奇妙な戦慄を覚えていた。

 

 

『ああ。殺す価値すら無いと見捨てられたのではない。奴は……最初から我々を殺さず、五肢を奪って完璧に無力化し、情報を引き出すためにあえて生かしたんだ……対象が近づいてくるのを察知した奴は、部下と私を路地裏へと運び込んだ』

 

 

 

隊長の声は、思い出すだけでも回路が焼き切れんばかりの恐怖に支配されていた。

 

 受話器の向こうで、あの忌まわしい夜の路地裏の光景が、鮮明にフラッシュバックする。

 

 

 

 

 

 

 

 

──数時間前、暗い路地裏での悪夢

 

 

 

「づっ…!!」

 

 

 徹底的な消音技術で路地裏へと連行され、コンクリートの壁に顔面を容赦なく押し付けられた隊長。

 

 

「……微笑ましいなぁ。やっぱり、子供達が仲良くしている所は、何度見ても幸せな気分になれる……お腹が満たされていく感覚だ………そんな子供達の笑顔を奪おうとしている奴らが、私はどうしても許せないんだ。……そう、たとえばお前達のような」

 

 

 顔を掴んでいる手に力が入り、ミシミシと音が鳴っていく。

 

 

「話を聞かせてもらおうか…君達が何者で、どんな理由があってセリカを襲おうとしていたのか……全部」

 

「ちょ……調子に…のるんじゃ──」

 

「少しでも抵抗したら、このままお前の頭を潰す。私にはそれが簡単にできる……言葉はちゃんと選んだ方がいい――大丈夫、命までは奪わないよ……私は先生、だからね」  

 

「ぐっ……先生だと?」

 

「………ごめん、今の忘れて?」

 

「…俺達は傭兵だ。依頼があってここにきた……だが依頼主のことは知らない。ネットにあった依頼を受けただけだからな、雇い主は匿名だった()」

 

「……そっか」

 

「俺たちを破壊するか?」

 

「正直言って、依頼とはいえ生徒を攻撃しようとした君たちを許せない……でももし君達がこの一件から手を引くって言うのなら、話は変わってくるよ。私のことも誰にも言わないで欲しいな…言ったら、君のことを見つけ出して…無理矢理にでもその記憶を消す」

 

「…………化け物め」

 

「それ、挑発にもならないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

──現在、高層オフィスビル・最上階

 

 

 

 

「おい、どうした。話を続けろ」

 

 

 電話の向こうで突然沈黙した隊長に対し、カイザー理事は苛立ちを見せる。

 

 

『死を間際にして私は口を開いた。だが安心しろ、雇い主であるお前の情報は教えていない、これでもプロだからな、そこは守らせてもらった。奴にはネットから匿名で依頼を受けたと嘘をついておいた……向こうも人がいいのか、すんなりと信じた』

 

「その怪物の正体は何だ。どこの手の者だ」

 

『すまないが何も聞いていない……いや、聞いていたとしてと教えられない――喋れば奴に破壊される』

 

 

 

 理事は徐々に焦りを見せていくが、深い息をつき、隊長に告げた。

 

 

 

「……もういい、わかった。今回の件はお互いに無かったという事で手を打たせてもらう」

 

『金は既に返金してある。これでお前と我々の関係も終わりだ……しかし忠告だ、理事。これ以上アビドスに手を出すな。あそこはどうやら奴の縄張りらしいからな』

 

「……ご忠告感謝する」

 

『では、またいつか』

 

 

 

 電話が切れ、理事は椅子に座り大きなため息をつく。

 

 

 

「アビドス学園の生徒共め……一体何を、何を味方につけている。あの傭兵はああ言っていたが…本当に我々の情報を教えていないのか…? もしも話していたら……それにヘルメット団の不良共からも連絡が―――落ち着け、私……今は、今は早急に次の手を打たなければ…」

 

 

 

 

 

 理事は速やかに次の行動を取るため、ある場所へと連絡をする。

 

 

 

 

 

『はい、どんなことでも解決します。便利屋68です』

 

「仕事を頼みたい、便利屋。ある学園への襲撃と……ある存在についての調査だ」




喰種の体って割とほんとにえぐいなって思います。

人肉しか食べられないって言うデメリットさえ無ければ私も欲しいです、喰種の体。
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