朝辺依窶子(あさべよるこ)は変なヤツだ。
秋庭秋介(あきばしゅうすけ)はそう決めた。
部活の道具を取りに帰った放課後、彼女はひとりで教室にいた。
そして吹っかけられる取り留めのないお話したち。
「思うに、死体が腐ること自体が愛の証明なんじゃないかと思うの」
「この世は、一人で生きるにはつらすぎるのよ。だから一人じゃないって確信が欲しいんだと思う」
バスケ青年、秋介が捕まった、たった5分間の短い会話たち。
なんだか不思議な断片集。意味のわからない会話は、なんとか意味のわかりそうな会話へ。
渡り船のように次から次へ。
毎週月曜、放課後にある、二人の会話たち。
一人のとある思惑の時間。
だからこれは──
『朝辺依窶子の戦略的5分間』
なのだ。