天使の翼に鬼の角、人魚の鱗にエルフの耳。

彼彼女らにはそれら特別な部位が存在している。
特別だからこそ、特別な意味というのも込められていた。

「翼をブラッシング!? セクハラですよ!?」

……当然、自分の無い部位の意味を考えろというのは難しい話で、暫し、そう言った話があるそうだ。

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天使族の場合:case1

 学園でも常にトップの成績を誇る優秀な頭脳。

 誰もが振り返るほどに整った顔立ち。

 自然と人を襟正させる洗練された佇まい。

 天使という人々を魅了する美しい種族。

 

 『完璧』──彼女を評するのであれば、その言葉が最も近い。

 ……もっとも、それだけであれば彼女はただの才女であっただろう。

 人当たりの良さ、誰にでも分け隔てなく接する性格の良さ、時折見せる茶目っ気。その人間味とでもいうべきものが、彼女に人を惹きつける力を持たせ、かえって非の打ちどころのない存在へと押し上げていた。

 

 そんな彼女であるのだが、今日に限っては完璧に綻びが生じているように感じられた。

 周りの視線を気にするかのような仕草、少し早い足取り、逸らされる目線。

 そんな小さな違和感が積み重なって、僕の心に疑念を抱かせた。

 

 体調が悪いのだろうか。それとも、何か悩み事が?

 こういう時、あまり触れてほしくないって人もいるのかもしれないだろうけれども…僕は彼女と二人きりになったタイミングで──僕と彼女が互いに所属している生徒会のその部室、生徒会室で聞いてみることにした。

 

「もしかして、何かあったの?」

 

 遠回しに、様子を探るようにそう尋ねてみる。

 すると彼女は、何のことをやらといったふうにぽかんとした表情を浮かべる。

 

「えぇ…と? いったい何のことでしょうか?」

「いや、何か……ソワソワしてるというか……」

 

 落ち着きが無いって言ってしまうと、余りにも直接的すぎると思ってまたしてもそんな曖昧な言い方をするが、この表現の方が失礼に聞こえてしまうかもしれない。

 

「……あぁ…! え、そんなに挙動不審でした!?」

 

彼女は僕の言っている意味を理解したのか、途端に顔を朱に染める。

 

「……まぁ、うん」

 

 友人として、同じ生徒会役員として、一緒に過ごしてきた時間が長いからこそ気づけたが、もしかしたら観察力に優れている人であれば或いは彼女を普段からよく見ている人物であれば僕と同様に気づいていたのかもしれない。

 

「は、恥ずかしい……」

 

 彼女の背中から生える白く美しい翼が、落ち着きなく揺れ始める。

 

「……理由を聞いても?」

 

 いっそのこと、理由も聞いてみることにした。

 

 彼女は少し考えた後「君になら……」と小さく呟き、落ち着きのなかったその理由について教えてくれた。

 

「今日の朝は少し慌ただしくて……翼のセットが丁寧にできていないのです」

 

 そう言いながら、真っ白で美しい翼を自分の背中に隠すように縮こませてしまう。

 

「なるほど」

 

 それを聞いて、彼女の今日の一連の行動に納得がいった。

 

 ……僕にしてみれば、いつもと変わらず綺麗に見えてしまうのだけれども、それを言ってしまうなのは、なんだかかえって失礼な事のように感じてしまうので口に出すことはしなかった。

 

「セットってどれくらい時間がかかるものなの?」

「えぇっと……30分ぐらい…ですかね? 大事な時なんかはもっと時間を掛けますが……」

「ええっ!? そんなにかかるの!?」

 

 別にセットの大変さを侮っていたという訳では無いのだけれども、流石に数十分もかかりますと言われれば驚いてしまうのも無理はないと思う。

 

「私ぐらいの大きな翼になるとどうしても…」

 

 彼女の翼はとても大きい。それこそ、子供程度なら簡単に覆い隠せてしまえるほどにだ。

 よくよく考えてみれば、確かにそれぐらいの時間がかかっても不思議ではない。

 

「大きさもそうですが、一人でやるとなるとどうしても届きづらい場所なんかもありまして……手慣れている誰かにやってもらえるのであれば数分程で終わるのですが……」

「なるほどね」

 

 付け根のところとか、身体の固い人だったら大変だろうなぁ。

 いや、流石にそう言った部分用のなんてのもあるんだろうか?

 うーん、ちょっと興味深いな。

 

 あ、そうだ。

 

「じゃあ、僕が今セット手伝おうか? ブラッシングって言えばいいのかな?」

 

 思い付きでそんな提案を投げかけてみた。

 興味半分、親切心半分と言ったところだ。

 

「はい?」

 

 僕のそんな言葉に対して彼女は呆けた返事を返してくる

 ただ、数秒経ってから、途端に彼女は雪のように真っ白な肌を朱に染める。

 視線も僕の顔に固定される。

 口がワナワナと何か言葉を発しようとしているけれども、うまく声が出せていないようだった。

 

「ぁ……!? ……ぇあ…っ……!!え、え、えええっ!? こんな真昼間から! な、なななんてことを…!?」

「え、えぇ…?」

「え、え、えぇぇ…………もっと時と場を選んで……あぁ! いや、だとしても!」

「ちょ、ちょっと……落ち着いて…?」

「……お、おお落ち着いていられますか!……!…あ……あぁ……いや……ン、ン…知らなくて…言ったんですよね? いや、君の事ですし、他意が無いのは分かっていますが……」

「えぇーっと?……まぁ…うん」

 

 どうも僕はこういった種族特有のアレコレってのは疎い。

 彼女のような亜人種達のように、ケモ耳や尻尾、肉球や翼だったりと、僕のような人間種にはそう言った特別な部位なんてものは無い。それこそが人間という種族のの特徴なのだろうけれども。その為なんというか…実感が湧かないというか…自分に備わってない器官の意味を考えろってのはどうも難しい。

 興味が無いって訳では無いんだけれども、いかんせん種族によっては似たような部位でも異なる意味を持ち合わせているなんてこともあるものだから意……まぁ言い訳になってしまうのだけれども……どうしても覚えきれないし、意味が混濁してしまうのだ。

 

「え、ええと……今、君が言った言葉というのは、その、単刀直入に言ってしまいますと……結構苛烈な、誘い文句…です、ね……はい……」

 

 言っているうちに顔を真っ赤にしていく彼女。

 

 どうやら僕は、やらかしてしまったらしい。

 

「マジか……マジでごめん……」

「あぁいえ、謝らないでください。どうしても種族の違いでそういう事は起きてしまいますので……まぁ、私も過剰に反応してしまいましたし、今回は学べてよかった、ということにしませんか?」

「……そうだね。うん、そうさせてもらうよ」

 

 しかし、まさか翼のブラッシングがセクハラだったとは。

 正直なところ、翼の手入れ=髪の毛を手入れ、程度のものだと思っていた。

 勿論、そうだとしてもかなり近い距離間であるのはそうだけど、普段から妹の髪の手入れをしてあげることが多くて、その癖が出てしまったのかスルっと言葉が出てしまったのだ。

 

「……一つ、疑問があるのですが。もしかして、 ブラッシングの経験はもしかしておありで? あ、いや、あったからといって頼むという訳では無いのですが──」

「──ああ、それなら一応あるよ」

「え?」

 

 ブラッシング自体の経験は実のところある。とは言っても軽くなのだが。

 

「……えーっと、それは親戚の子…とかですか?」

「いや、隣の席の人だよ」

「…………男性ですか?」

「……」

「男性ですか?」

「……女の子、だね」

「……」

 

 なんでも、よそ見をしていたら草むらに突っ込んでしまったらしい隣の席の()()()の女の子は、いつだったか僕に草を取り除いてもらうついでにブラッシングを頼んできたことがあった。

 頼まれたからやっただけなのだが、今にしても思えば、アレってもしかして相当なセクハラだったのだろうか? いやでも、あの時はあっちの方からお願いしてきた訳だし、跳ねてた部分を軽く整えただけで、種族も天使じゃない訳だし……

 

 なんて言い訳を述べる前に、彼女の底冷えするかのような声に思わずビビってしまい、言葉が出なくなってしまう。

 

「え? え? どういうことですか? いつから君にはそんな関係の人がいたんですか?」

「いやっ、違くて、そういう関係じゃ…──近い近い近い!」

 

 いつの間にか目と鼻の先まで距離を詰めた彼女が、こちらの目をじっと見つめてくる。

 

 先程まで彼女の背後に隠されていたはずの翼は、逃がさないとばかりに僕の背後に回されていた。

 

「いや……草むらに突っ込んじゃったらしくて……そのついでというか……」

「意味が解りません。ついで、でしていいものじゃないんですよ? 同性ならまだしも、異性の、それも同学年の学友に」

 

 近い。

 とにかく距離感が近い。

 彼女はとても整った容姿をしている。だから、そんな彼女にここまでの距離感に近づかれると、正直なところ緊張してしまい思考が上手くまとまらず、言葉が浮かばない。

 そのせいで曖昧な回答をしてしまい、ますます彼女が不機嫌になってしまう。

 

 黄金のような瞳はとても綺麗で、普段だったらずっと見ていたいぐらいだけれども……流石に吐息が聞こえてくるほどの距離感となってくると、恥ずかしくなってきてしまって顔を逸らしてしまいたくなる。

 

「こっちを見てください」

 

 ただそれは、あろうことか彼女によって静止されてしまう。

 

「教えてください。本当に、そういう関係ではないんですよね?」

「別にそういう訳じゃないよ……あっちから頼まれたからしたってだけで、そんな深い意味とかは……」

 

 近くて緊張するから離れて欲しいと言いたいところだけれども、何だかそれを言う方が恥ずかしい気がしてしまい言い出せない。

 だから、ジリジリと足を後ろに引いて距離を離そうとするのだけれども、無意識なのか、彼女も距離を保つ──どころか、さらに縮めようとしてくる。これ以上縮められたらほぼハグみたいな事になっちゃうんだけど……というか、現時点でもう翼ハグ的な感じになってるよコレ……

 

「あっちからですか」

「……うん」

 

 さっきまで考えてた「種族が違う」だとか、後は「髪の手入れと同じぐらいのものだと思っていた」だとか、「妹の手入れで手慣れていたから」とか。

 言い訳は色々と頭の中に浮かんでくるけれども、それを彼女に今この場で言うのは何だか……自分が情けない気がして、かといって、自分が悪かったとは納得できず、謝る気にはなれなかった。

 だから僕はそれ以上の言葉を言えなかった。

 

 やがて金色の瞳が伏せられる。

 

なら……良かったです……

 

 そんな消えてしまいそうな程小さな呟きが、この距離感だからこそ聞こえてきた。

 

 その言葉の秘めた意味というものを理解できない程僕は鈍感ではなかった。

 

 自分の心臓の鼓動が途端に跳ね上がったのを感じた。爆発しそうな程に、心臓の鼓動がうるさい。多分顔は真っ赤になってしまっている。

 

 ただそれは、僕だけではなかった。

 彼女の白銀のロングヘアの隙間から見える耳が徐々に赤みを帯びていくのが分かった。

 彼女も、やってしまったと言わんばかりに、勢いよく口に手を当てた。

 

「あ、いやっ! 今のは違うんです! えーっと…言葉の綾といいますか…あ、貴方が! 色んな人に軽々しく誘い文句を言うような人じゃなくて安心したと言いますか……べ、別に…貴方が誰にブラッシングをしたところで…貴方には貴方の人生があるものでしてただ私はちょっと気になるなって思っただけで……あぁ!…いや違うんです! いや違くないんですけど! と、兎に角! 私の先程の発言は気にしないでください! ブラッシングをしてしまったのも、また先程と同じく知らなかったというだけですもんね!? 他意は無いんですよね!? で、ではそれで大丈夫なんですよ! い、いや…言い始めたのは…私…なん、ですけれども……とにかく! そういう事は気安くやってはいけないのですよ! あらぬ誤解を生んでしまいますから! 分かりましたか?」

「は…はぁ」

「分かりましたか!?」

「はい、わかりました」

 

 話せば話す程、ぼろが出て、それでさらに真っ赤に顔を染め上げ。

 そんな彼女の姿はとても可愛らしかった。

 

 だから、次第に申し訳なさよりもだんだんと悪戯心が湧き始めてしまった。

 

「じゃあ、ブラッシングする?」

「……ぇぁっ!? 二回目は流石に怒りますよ!?」

「揶揄ってるわけじゃなくて。ほら、これでノーカンってことにしない? 他の人にブラッシングしちゃったのはさ。 勿論、嫌だったらいいんだけど」

 

 すかさず僕は、言い訳を並び立てる。

 

「えぇ…っ!……えぇ……ぁ……ぅ……」

 

 僕がそんな悪戯半分、もう半分は…気遣い? …的な感じの提案をしてみれば、すぐに顔を上げて何かを言いかけるものの、やがて、再び視線を下に落としながら──小さく頷いた。

 

その…優しく……お願いします……」

 

 そう言って、所在なさげに手をせわしなく動かしながら、顔を先程よりも真っ赤に染める彼女はそれはもう可愛くて仕方が無かった。

 

 ……え? いや、マジでブラッシングしていいの?

 

 

 天使の翼の触り心地は一言で表すのであれば『極上』であった。

 

 いつまでも触っていたいと思ってしまう程に気持ちの良い触り心地で、いつまでも触っていたいと思ってしまう。

 ただ、その翼の持ち主である彼女が、くすぐったいからかほんの少し身を震わせているのを見ることで、何とかその気持ちを抑えることが出来た。

 

「ごめん。あんまりにも触り心地が良くて……」

「い、いえ。むしろそう言ってもらえるのは少し…嬉しいですね」

 

 ならばもっと触っていたいところではあるのだが、とはいえ僕が触ることを許されているのは『ブラッシング』をするという理由あっての事なのだ。

 いつまでも触り続けていれば、流石の彼女も怒ってしま事だろう。

 

「始めようか」

 

 僕がそう一言言えば、彼女は少し大きく呼吸をしてから「お願いします」と礼儀正しく言葉を発した。

 

「一応、手順を教えてもらっていいかな? 前やった時とは種族が違うから…違っていたらアレかなって」

「……ん? 天使族では……無かったのですか?」

「うん。詳しい種族は分からないけどね……って、もしかして種族によって意味合いが違うの?」

「はい…………あぁ……!」

 

 その話を聞いた彼女は、顔を手で覆って、先程まで収まっていた顔の赤らみを再び真っ赤に染めてしまう。

 やっぱりというか、同じ天使族だと勘違いしていたらしい。

 あの時の頼み方は仲の良い友達程度ならやってもらうみたいな感じだったから、どうも彼女とはそこで何か噛み合っていなかったような気がしていた。

 

 うーん…早い段階でしっかりと説明してあげればよかったな。結果論になっちゃうけれども。

 

「やっぱりやめとく?」

「……い、いや!準備してしまった手前!お願いします!」

 

 ヤケクソ気味に、顔を真っ赤にしながらそうお願いしてくる。

 

「おっけ。……それで、どこから先にやった方が良いの?」

「……根元から…ですね。触る時は軽く三回、ちょんちょんと触れるのが礼儀(マナー)になります」

 

 少しこえを

 少し声を上ずらせながら、丁寧に礼儀まで教えてくれる。

 

「触る時は肩を軽く三回、とんとんとんと触れるのが礼儀(マナー)になります。……お願いします」

「分かった。……じゃあ始めるね」

 

 彼女の肩に軽く三回触れる。

 触れるたびに少し身体を震わせている。くすぐったいのか、恥ずかしいのか、或いは……

 

 それで、右手に持った彼女が普段使用しているというブラッシング用のクシの先端を、翼の根元にそーっと沈め、ゆっくりと移動させる。

 あまり抵抗感というものは無かった。

 

「ん……そう…です。そのような感じ…です」

「痛くない?」

「はい…大丈夫です」

 

 梳いた後のブラシを見てみる。

 一本だけ、真っ白な羽が取れていた。それを手に取ると、何故だかとても背徳的な気分に襲われる。

 

「羽、どうすればいい?」

「あっ、言ってる傍から取れてしまいましたか。羽の方はこちらにお願いします」

 

 彼女はあらかじめ用意されていた袋を指さす。

 

「うーん…やっぱり手入れが行き届いていませんでしたか、……結構恥ずかしいですね、これ」

「今更?」

 

 思わず笑ってしまう。

 

「も、もう…! 続けてください…!」

「はいはい」

 

 それで、何度も先程の工程を繰り返していく。

 やがて根元から徐々に先端へと移動していき、それにともない彼女の漏れ出る声も小さく、そして少なくなってくる。

 

「──ん……っ……」

 

 けれども、時々漏れ出るその声には艶のようなものが入り混じっていた。

 最初は揶揄おうとも思ったけれども、口から漏れ出すことは無かった。いや、そんな言葉が浮かぶほどの余裕が、とうに無くなってしまっていたのだ。

 

「……」

 

 ぞくりとした嫌ではない奇妙な感覚が胸をざわつかせる。

 

 ああ、だめだ。これはちょっと…危ない。

 頭の中ではそう理解すれども、今更止めれる雰囲気ではない。いや、できるのかもしれないけれども、それほどの意志の強さは僕には備わっていなかった。

 

 そこから僕はただひたすら無心で、丁寧にゆっくりと彼女の翼を整えていく。

 

 そんな時間を十分ほど。

 最初こそ普通に雑談していたけれども、次第にお互いの口数が減り、終わる頃には互いの息遣いしか聞こえてこない。

 

「……とりあえずブラッシングは終わりかな」

「……あぁ……もう、終わりですか」

 

 聞き間違えじゃなければ、或いは勘違いでなければ、名残惜しそうな様子で彼女はそう言った。

 

「これで終わり?」

「……そうですね」

「なんか…思ったよりあっさり終わったね」

「人にやってもらえれば…そうですね」

 

 終わったというのに、何だか曖昧な空気が場を支配していた。

 とりあえずは彼女の隣に座ってみることにする。

 

「普通に…いや、ちゃんと上手いですね?」

「よく妹の髪を梳いてたからかな。なんか、感覚的には同じっていうか」

「あぁ成程。通りで触り方が…なんというか、優しい? 感じがしました」

「それならよかったよ」

「ええ本当に…また…」

 

 そこで、彼女は言葉を止めた。

 ただ、彼女がその後に続けようとした言葉についてはおおよそ予想がついていた。ただ、それを口にすることは…おそらくないだろう。

 

 そう思っていたんだけれども。

 

 やがてどこか緊張した面持ちで──実際、膝の上に置かれた手は落ち着かない様子で指を交差させていて──口を開いた。

 

「あの……」

「ん?」

「また…頼んでもいいですか?」

 

 ……驚いた。

 

「あぁいや! そういう意味では無くて! 純粋に!とても心地よかったのでまたしてほしいな…と」

 

 勿論、そういう意味で彼女が言ってきたわけではないということは理解している。

 それよりも、単純に彼女の方からこういった距離感でいることを許してくれているというのがとても衝撃的とさえいえるような事だった。

 

「勿論。気軽に頼んでよ」

 

 僕がそういえば、彼女はふっと柔らかな笑みを浮かべた。




思い付きをパッと書きなぐりました

続きを書くか或いは他の種族を書くかは気分次第です

よろしければお気に入りと高評価をください
やる気が馬鹿上がります

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