コードギアス 転生のルルーシュ   作:よみや

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公式でギアスとガンダムWがクロスオーバー!?
まじか、エレガント過ぎるだろ(笑)

キリコも出してくれませんか?作者はスパロボZでギアスを知ったからさ……

作者はウイングガンダムゼロリベリオン好きです。


STAGE16 コーネリアを撃て(背後から)

 

 

 

 

 

 

「やってくれたな、ユフィ」

 

 政庁にて、コーネリアとユーフェミアが向かい合っていた。

 

「まさか、枢木を騎士に任命して、それを発表するとは……」

 

 コーネリアとユーフェミア以外にも、クロヴィス、ギルフォード、ダールトンがまわりを固めている。

 

「総督であるお姉様でも、私の騎士の任命に口出しする権限は無いはずですが」

 

 ユーフェミアの何時に無い強い口調に、コーネリアの鉄面皮がひび割れる。あ、厚化粧が。

 

「だ、だが枢木は名誉ブリタニア人だ。それを騎士になどと……」

「名誉ブリタニア人を騎士にしてはいけない決まりはありません。それにスザクは、お姉様を救出した功績もあります。そういえば、クロヴィスお兄様も新宿事変の折りに手を貸してもらったはずですね?」

 

 話の途中で、いきなりユーフェミアに見つめられ、肝が冷えたクロヴィス。今のユーフェミアは、少し怖い。

 

「あ、ああ。そんなこともあったね」

「このように、スザクは歴代総督に対し功績をあげています。騎士とするには、十分でしょう」

「それでもだ。騎士はブリタニア人から選ぶべきだ」

 

 それでも譲らないコーネリアに、ユーフェミアは目を細めた。

 

「功績をあげた者を認める為の制度でしょう、名誉ブリタニア人は」

「だが、それが現実だ」

「今まで守られていただけの私が言うのは、烏滸がましいのかもしれません」

「おい、ユフィ……」

 

 コーネリアが言っていることは事実だ。名誉ブリタニア人だ、なんだと言われても、ブリタニア人との差別は存在する。奴隷よりも、ちょっとマシといった程度か。

 

「それでも言います。私は、お姉様を尊敬していますが、お姉様のそういった部分は理解できません。……もっと言えば、不快です」

「えっ」

 

 ユーフェミアの言葉のパンチで、コーネリアの膝が笑った。クロヴィスたちも気圧された。

 

「結局不当な差別がされるのなら、何のための名誉ブリタニア人制度なのでしょう。そういえば、スザクがチョウフ基地に居たのもお姉様の差し金でしたね」

「ユ、ユフィ……」

 

 ユーフェミアが、ジロリとコーネリアを睨む。

 

「命を救ってもらったというのに、なんて酷いことを。……軽蔑します」

「ユフィ、流石に言い過ぎじゃ……」

 

 コーネリアの顔色が青くなってきたので、クロヴィスが慌てて間に入った。あの父親の血を引いてるだけあって、意外とレスバが強いぞユーフェミア。流石はルルーシュの兄妹。

 

「スザクは、最後の総理大臣枢木ゲンブの息子でもあります。功績を立てたなら、上手く扱えば統治にも役立つはずです。それなのに名誉ブリタニア人だからと頭から否定する。私には、ついていけません」

 

 ユーフェミアが、コーネリアを強い目で見据えた。コーネリアはもう腰砕けだ。

 

「コーネリア総督。これから騎士についての手続きもありますし、親衛隊のこともあります。なので、これで失礼いたします。申し訳ありませんが、ダールトン将軍は今しばらくお借りいたします。それでは」

 

 他人行儀で言うだけ言って、去っていくユーフェミア。自分でけじめは必要とは言ったが、いざされるとキツいのか呆然となるコーネリア。

 

「姫様……」

 

 心配そうなギルフォードにも、返事ができないコーネリア。今にもぶっ倒れそうだ。

 

(やれやれ、ユフィも姉上に似て頑固というか。一度決めたら曲げないというか。意外と気が強いし)

 

 後で両方をフォローしなければと、クロヴィスは今からお腹が痛かった。

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 とある拠点の1つに、黒の騎士団の幹部が集まっていた。

 

「藤堂と四聖剣を仲間にしたわけだが、お互いよく知らないだろう。いい機会だ、交流会といこう。存分に話し合うといい。私にも聞きたいことがあるならば聞こう」

 

 で、いきなり始まった交流会だが、口火を切ったのは卜部だった。

 

「ではゼロ、我々の黒の騎士団でのポジションは、どこになるのか聞いてもいいか?」

「ああ、四聖剣には部隊長を、藤堂には前線指揮官をしてもらうつもりだ」

「承知した」

 

 卜部とゼロのやり取りを切っ掛けに、各々話し始めた。

 

「紅月と言ったな、年齢は?」

「え、17ですけど……」

 

 みたいな千葉とカレンの女性同士の会話があったり。

 

「タケル君、立派になったな」

「藤堂さん! ありがとうございます!」

 

 みたいな藤堂とタケルが旧交を暖めたりなどがあった。

 

「じゃあ、そろそろ聞いとこうかな」

 

 少し時間が経ち場が暖まったところで、朝比奈がゼロに話し掛けた。

 

「ゼロの仮面について。やっぱりさ、その仮面のわけは気になるしね」

 

 まあ、聞きたいこと聞いていいよって言われれば聞くよね。

 

「当然ではあるが、素顔を隠すのには理由がある。1つは、私の素顔が目立つと面倒なことになること。もう1つは、私が日本人では無いからだ」

 

 ゼロの返答に、朝比奈が納得の表情を浮かべる。

 

「なるほどね。外国人主導じゃ、最初は人が集まりづらいか。でも、幹部である僕らにも素顔を隠すのかい?」

「今は、まだ素顔を見せるつもりは無い。桐原公は、素顔を見て納得した。それで、納得してもらう」

「桐原公が納得したならば、私は構わない」

 

 藤堂の言葉で、朝比奈も引き下がった。この藤堂信者め。

 

「ゼロ、私からも聞きたいことがある」

 

 そして、空気を変えるように、藤堂もゼロに質問した。

 

「足長キングのことなんだが。黒の騎士団と足長キングが協力関係にあるというのは本当か?」

 

 協力どころか、同一人物なんすよね。カレンの目が泳いだ。

 

「ああ、本当だ」

 

 既に日本人の支持を得ていた足長キングが認めたゼロということで、黒の騎士団への支持は原作を超えている。

 

「なら、感謝を伝えて欲しい。我々は、この7年間戦うことに注力して、民間人を支援することができなかった。その間、手厚く支援をして頂き、本当に感謝していますと」

 

 藤堂の言葉に続いて、四聖剣も感謝を述べた。その中でも一番感謝をしているのは、千葉のようだ。

 

「千葉さん?」

 

 あまりに真に迫ったお礼に、戸惑うカレン。

 

「すまない。私は武家の生まれだが、戦争の時はまだ民間人でな。戦後の民間人の苦節は、よく知っている。足長キングには、前からお礼を言いたいと思っていたんだ」

 

 カレンは、チラッとルルーシュを見た。お前、バレるぞ。

 

「ゼロ、私からも質問がある」

 

 千葉は切り替えたのか、ゼロへの質問に移った。

 

「日本解放の為に、具体的にどうしていくのか聞きたい」

 

 これには、藤堂たちも興味津々だ。

 

「いいだろう。だがその前に、日本解放戦線はどうするつもりだったか聞いてもいいかな?」

「我々は、クロヴィス、今はコーネリアか。皇族であり、総督である者を捕縛して、交渉しようとしていた」

「なるほど、ちなみに実現性はどれだけあると思っていた?」

「……我々には、それしか手が無かった」

 

 ゼロの質問に、千葉は目を逸らした。

 

「皇族を人質に取るのは、悪くはない。だが、それだけだと弱い。それに、仮に日本を取り戻しても、再侵攻に対する備えは現時点では不可能。産業基盤も滅茶苦茶。現実的ではないな」

「なら、どうするというのだ!」

 

 自分でも薄々思っていたのだろう。千葉が声を荒げた。

 

 ルル山なら、トウキョウに独立国を作ると言うだろうが、あれはかなり無茶なので、ルルーシュはやりたくない。

 

「私は今、中華連邦とパイプを作っている」

「中華連邦と?」

「私が考えるに、日本を解放するのに、日本だけの話で終わらせるのは無理だ。もっと、ワールドワイドで考えなければならない」

「どういうことだ?」

 

 千葉を筆頭に、みんな首を傾げた。

 

「ブリタニアは世界の三分の一を有し、今現在も侵略戦争に明け暮れている。凄まじい国力ではあるが、隙が無いわけではない。例えば今日本が解放されても、ブリタニアは再侵攻を容易に行えるだろう。しかし、他の戦線が劣勢だったらどうなる?」

 

 みんなが、ハッとなった。

 

「ブリタニアの戦線は複数ある。しかも世界三大国家の1つ、EUとも戦っている。ブリタニアも決して余裕では無い。何とか他の戦線に干渉し、ブリタニアを劣勢に追い込めば、日本を解放した後、再侵攻までの時間を稼ぎ、日本を立て直すことができるだろう。その足掛かりが中華連邦だ。ブリタニアと戦っていない世界三大国家。是非とも味方にしたい」

「……策はわかった。だが、中華連邦が味方をしてくれるのか?」

「そこは交渉次第だな」

 

 考えを整理した藤堂が質問した。

 

「ゼロ、長期目標はわかった。だが、短期の、直近の目標はどうする?」

「短期の目標としては、戦力の拡大と、コーネリアたちの戦力を削ることだな。他国に干渉する為にも、もっと実績は欲しいからな。コーネリア相手に適度に勝てば、なんとかなるだろう。次の作戦については、幾つか用意しているが、どれを取るのかは相手の反応次第だ。今は待ちだな」

 

 原作だとスザクを捕縛する為に式根島に突撃することになるが、ルルーシュはスザクに騎士をやって欲しいので邪魔したくない。その為に彼女に助言もしているし。

 

「承知した。なら、今は交流会を楽しむとしよう」

 

 原作より黒の騎士団に連帯感がある為か、藤堂一行を交えても和気藹々と交流会は進んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 自分の執務室に戻ったユーフェミア。それを待ち受けていたのはスザクたち一行。

 

「ユーフェミア副総督。えっと、その、どうなりましたか?」

 

 不安げというか、困惑しているスザク。

 

「お姉様には反対されましたが、押し通してきちゃいました」

 

 ユーフェミアのやっちゃいましたー的な軽い言葉に、スザクはギョッとして、一緒に来たダールトンを見た。

 

「うむ、まあ、騎士の任命権はユーフェミア様にあるからな」

 

 あのダールトンが言い淀んでいるぞ。

 

「多少強い言葉を使いましたが、お姉様に覚悟は示せたと思います」

「た、多少ですか」

 

 コーネリアの様子を思い出し、汗を掻くダールトン。

 

(最初に引かない覚悟を見せることが大事。そうですよね、ゼロ)

 

 優しいユーフェミアが、何の理由も無しにあんな強い言葉を使うわけもない。なんと、ゼロの入知恵だった。

 

 原作通りに美術館でスザクを騎士に任命したユーフェミアに、ゼロから電話があったのだ。しかも、プライベートナンバーで。最初は驚いたユーフェミアだったが、話の内容がスザクの騎士任命のことだったので、切らずに話したのだ。

 

 なんでルルーシュが、ユーフェミアの番号知ってるかって? ほら、身近な皇族で、ギアスに掛かってる便利な男がおるじゃろ? 腹違いとはいえ、実の兄だぞ! 

 

 ユーフェミアからしてもスザクを騎士にするのに、反発が無いと思っていたわけではない。寧ろ反発されまくっているスザクを思って騎士にした部分もあるので、覚悟はしていた。

 

 ゼロにも反対されるのかと思えば、なんとゼロは賛成だと言う。流石のユーフェミアも罠かと疑ったが、話を聞くと納得できた。

 

 ゼロ曰く、自分たちはブリタニアの支配に否を唱えているが、日本人の中にはもう支配を受け入れた迎合派もいる。反対派は自分という旗頭がいるが、迎合派にはいない。スザクが騎士になれば、迎合派の旗頭になれる。

 

 自分は反対派だが、全ての人が反対派でなければならないとは思っていない。今声をあげられない人の受け皿が必要で、スザクがそうなれる可能性があると。

 

 ユーフェミア自身はそこまで考えていたわけではないが、スザクが必要とされていると思うと嬉しい気持ちになれたのだった。

 

「え、でも、それって大丈夫なんですか?」

「コーネリア皇女殿下は、名誉ブリタニア人をきっちりと区別される方だからねぇ~」

 

 研究者コンビの言葉に、スザクは顔を引きつらせた。

 

「大丈夫です! 例えば、オデュッセウスお兄様は名誉ブリタニア人の方と上手く融和して、エリアを発展させています」

 

 オデュッセウスは、あの親からなんでこんな温和な子供が産まれたのか不思議なくらい温和だからな。皇位継承がオデュッセウスで決まっているのも、その温和さで兄弟たちの信頼を勝ち取っているからだ。

 

「お姉様のことは、しばらく放置でいいのです。それよりも、今後のことを決めませんと」

 

 ゼロ曰く、最初が肝心。絶対に反対するであろう、コーネリア相手に絶対に引かないこと。ここで、引いたり弱腰の対応を取ると、後まで尾を引く。本気でスザクを騎士にしたいのならば、遠慮は捨てろと言われた。

 

 なのでユーフェミアは、思っていたことを強い言葉に変換して放ったのだ。普段だったら、相手を気にしてそんなに強い言葉は使えない。ユーフェミアからすれば、一世一代のレスバだったのだ。コーネリアには効果抜群だ。

 

「大事なのは親衛隊のメンバーです。スザク、誰か候補はいますか?」

「いえ、自分は……」

 

 候補もなにも、軍に仲良い人ほぼいないからな。

 

「ならダールトン将軍、グラストンナイツから1人出して頂くことは可能でしょうか?」

「グラストンナイツをですか?」

 

 グラストンナイツとは、ダールトンが孤児を養子として引き取り、その中で騎士になった者たちだ。全員が凄腕のパイロットである。

 

「てっきり、親衛隊は名誉ブリタニア人で固めるとばかり」

「いえ、ここで名誉ブリタニア人で固めてしまっては、無駄な衝突が起きます。かといって、貴族主義の方をスザクの部下にしても問題は起きるでしょう。だから、その、グラストンナイツの方たちは貴族出身ではないので、上手くやっていけるのではないかと……」

 

 元孤児だから貴族に染まってないのでは、とは言えないユーフェミアに、ダールトンは頷く。

 

「息子たちは実力で騎士になりました。あいつらは、出自では判断しません。そういう意味では、うってつけかもしれませんな」

「……すいません」

「いえ、ユーフェミア様が謝ることなどありません。それに、息子たちはもう乗り越えておりますゆえ」

 

 ダールトンの顔は誇らしげだ。自慢の息子たちなのだろう。原作だと一人を除いて皆死ぬけど。

 

「取り敢えずは、スザクとグラストンナイツの方で始めていこうと思います。後々は日本人のハーフの方や名誉ブリタニア人の方も入れていきたいですね」

 

 ユーフェミアは騎士任命の書類を手に取ると、力強くペンを握った。

 

「スザク、変えていきましょう。このエリア11を、私とあなたで!」

「イエス・ユア・ハイネス!」

 

 果たして、彼女は血塗れになるのか否か。今はまだ、誰にもわからない。

 

 

 

 

 




みんな卜部さん好き過ぎない?
作者も好きだけど(笑)
他の四聖剣?色々な都合はあったけど、他の四聖剣は虚名だからね……

変更点
ナンバーズと名誉ブリタニア人間違えて書いてたので直しました。
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