個性"不死"のヒーローアカデミア   作:ただねこ

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【FILE:12】上位層との攻防

「俺を投げろタブス、後から追いつけるよな?」

【Off courseさ、ソニー】

「ならさっさとやれ」

 

IBMとは、Invisible(インビジブル) Black(ブラック) Mattar(マター)の略だ。直訳すると「不可視の黒い物質」。そう、IBMは物質だ。視えないだけでそこに存在する。足跡は残るし、目に視えないだけで、粉をかければそこにいることを知覚できる。

 

俺の身体には常にIBMが存在していて、再生する時にそれが一層濃く放出される。IBMを消費することで、再生、蘇生が起こるのだろう。

 

 

『おっと喜べマスメディア!激しいトップ争…あーーーっ!?!?永井がすっ飛んできたぁ!?』

 

 

IBMに投げてもらい、一気に第二関門を渡り切る。今のところは轟と爆豪がトップ争いか。

 

「来ちゃった」

「くっ…!」

「来んじゃねぇ!!」

 

タブスには後ろでいくらか縄を切ってもらってる。そこで足が止まるような奴はヒーロー科にはいないだろうが。

 

『っと、ロープが切れたか!大丈夫、落ちても上がってこれるぜー!!』

「これで蹴落とし合いが始まるな。ロープが減って人も詰まりやすくなるし、合理的だ」

 

「オラァ!!」

 

爆発と氷が舞う中、俺はIBMに氷を破壊してもらいながら進んでいた。

 

「何が起こってる……?氷が永井に当たる前に破壊されてやがる」

「知るかンなもん。一旦休戦だ半々野郎、不死身野郎(永井)をやるぞ」

「……ああ」

 

お、狙い切り替える感じか。

 

「やれタブス。傷は付けるなよ」

【OK】

「あ?何話してやがっ!?」

「かは……!?」

 

『あ!?何だぁ!?』

「永井に攻撃を仕掛けた爆豪と轟が……何かに弾かれたか?」

『いや、ありゃぁ攻撃受けてるぜ!』

「それは俺も理解できる。だが……何も視えない。赤外線も何もないと示してるぞ」

『っつーことは……幽霊!?』

「……そう言いきれそうなのが厄介だな。仮に永井の個性だとしても、そんな特異なことが出来るはずは無いんだがな」

 

さて、第三関門は……地雷原か。また幽霊にぶん投げてもらうのもアリだけど……走るか。

 

『永井が怒りのアフガンを爆走ーー!自傷って言葉知ってるのかなあいつ』

「体育祭が終わったら説教だな」

 

「俺には関係ねー!!!」

「待て永井!」

 

『そしてトップ争い!更に後方で大爆発!!緑谷が猛追ーーー!!!』

 

混沌としすぎだろ……つーか緑谷、個性使わずにここまで来てたのか。

 

「天晴だ」

 

緑谷が地雷を集めていたと同時に、こちらもIBMに地雷を集めさせていたからな。

 

「そっくりそのまま……返してやろう」

 

「おぁあ!!」

「うぐ……!」

「うわっ!!」

 

『緑谷の着地前に誰かが地雷を踏んだか!?永井だけが前に出たーー!』

「緑谷の妨害と同時に、他2人の足止めか。頭がいいなあいつは」

『つーかあの量の地雷はどっから持ってきたんだ?緑谷は自力で集めたろうけど、2回目の大爆発の犯人であろう永井は戦闘でそれどころじゃなかったろ?』

「それこそ……さっきの幽霊だろうな」

『そんなことも出来るのかよ幽霊!!マジヤベーな!!』

 

よし、1着だ。

 

『さぁ、最初にゴールに着いたのは……A組、永井生助!!』

 

「あー……疲れた」

 

ブスリ

 

しゃがみ込んだところを、IBMにさくっと殺させる。死ねば体力も元通りってわけだ。

 

「ふぅ。……あ、ミッドナイト」

「おかえり永井くん。機転の効いた作戦だったわね!」

「あいつらが俺に集中してくれたおかげですよ。もっと順位に貪欲ならこうは行かなかった」

「それでも1位は1位よ。誇りなさい」

「……はい」

 

(弔は観てんのかな)

 

観てろよ。……俺が1位になる。




何か、永井に心境の変化が生じたようです。
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