何も知らないけどパーティーのタンクとして仲間達の脳をこんがり焼いてはいる

1 / 1
昨日、仲間が追放されていた話

世界は不平等だが不公平ではない

 

そう俺が思ったのは俺にスキルが無くそれでも今日まで生きてこれたからだ

 

この世界では本来誰もが持ち得るスキルと呼ばれる能力

 

それを俺は生まれつき待たなかった

 

それで産みの親には捨てられたが孤児院のばあちゃんに拾われたし裕福ではなかったけど家族がいて幸せだった

 

偶然出会った自称旅人のおっさんに闘い方を教わったし(他に教わった兄弟達は初日に逃げたが俺は逃げられなかった

 

そのおかげで冒険者になれてギルドからの紹介で仲間達と出会い

 

スキルを持たない俺が時には町を襲う恐ろしい魔物を倒し町を救い時には誰も踏破したことのないダンジョンを制覇した冒険者としてこれ程良い事はないそう思っていた

 

「ゼインをパーティーから追放した」

 

そう仲間から告げられるまでは

 

「追放って……え?」

 

ゼインとは【鑑定】のスキルを持つ俺達の仲間の1人でパーティー内ではそのスキルで食事と武具の調達をやってくれいた男で他の仲間達とは幼馴染であると聞いていた

 

後方火力でパーティー1のアタッカーのリリ

 

傷を癒し仲間を助けるクオン

 

敵を切り裂き道を開けるイミル

 

そしてそんな頼りになる仲間達の前に立ち守る盾役の俺

 

パーティーとして完成しているそう思っていた俺にとってこのゼイン追放は冗談に聞こえた

 

「言っておくけど冗談じゃないわよ」

 

「え?い、いやいや、俺聞いてないぞ!?」

 

「事後報告になってしまいましたけど前々から考えていた話なんですよ」

 

それも初耳何ですが??

 

「何で?お前ら幼馴染で仲良くやってただろ?ゼインだって裏方仕事めっちゃやってれてたし!俺が野営の準備手伝おうとしても1人でやってたじゃん!」

 

「アイツのチンケなプライドを守る為にやってたのよ」

 

「それにゼインはヴッシュの事、嫌いだった」

 

え!?腐りかけの肉は美味しって教えてくれたし夜の見張りとか頼ってくれてのに!?

 

「それ、ただの嫌がらせよ」

 

ちょっと食べた後、腹痛いとは思っていたけど!寝ずの番はシンドいとは思ったけど!

 

「最新のオシャレだって服をくれたのに!?」

 

「嫌がらせです、2度とあの服で出歩いたら駄目ですよ?」

 

そんな目立ってたからそういうものだと思ったのに!?

 

小さい子に変な格好って言われてショックだったけど!その子の親に見ちゃいけませんって言われて泣きそうになったけど!

 

「特訓にも付き合ってくれてヴッシュはスゴイねゴリラの生まれ変わりなのって褒めてくれたのに!?」

 

「皮肉、ゼイン裏で吐いてた」

 

そんな!俺が始めて受けた特訓をめちゃくちゃマイルドにしたやつだったのに!?

 

近所のクソガキ共が余裕でこなして簡単過ぎって煽ってくるレベルだったのに!!

 

「俺の金を2倍にして返すって言ってくれたのに!!」

 

「それは知らない」

 

絶対儲かるって言ったのに!!

 

「ゼインのやつヴッシュからお金取ってたなんて……追放じゃなくて憲兵に突き出せばよかったわ」

 

「もし何処かで出会ったらギッタンギッタン」

 

「吊るしましょう」

 

幼馴染だからなのか容赦ないな君ら

 

「とにかくゼインは追放したから!ゼインのやつを見かけたら捕まえて憲兵に突き出してもいいけど許したりしたら駄目よ!いい!?」

 

「いや、騙されていたんだし許す訳ないだろ」

 

そんなにお人好しではないぞ俺は

 

「スリのオジサンに騙されて許しかけた事ありますね?」

 

そんな昔の話は忘れたね

 

「目反らした」

 

「そ、反らしてないし!空を見てるだけだし!」

 

「はー……とりあえずそういう事だから今日からウチは4人でやっていくわ……いいわね?」

 

「お、おう」

 

「よろしい、じゃあまた明日ね」

 

「バイバイ」

 

「今日はしっかり休んで下さいね?」

 

そう言って彼女達は俺の部屋から出ていった……あれ?追放の理由は?

 

その後、追放されたゼインは【鑑定】のスキルが覚醒して新しい仲間にも出会いリリ達の前に現れたのだが宣言通りリリ達にギッタンギッタンにされ吊るされた後に憲兵に突き出されてたそうだ

 

何も知らないヴッシュ(20歳)だった

 

ちなみに追放理由は未だに教えて貰って無い

 

他の冒険者達に聞いても「強く生きろ」「女の大丈夫な日は信じるな」「腰はしっかりケアしろ」としか言ってくれなかった

 

何も分からないヴッシュ(20歳)だった

 

とりあえず今日は新しいダンジョン攻略を祝して仲間達が珍しい食事を用意してくれるらしいので楽しみだ

 

ラッコ鍋ってどんなのだろ?ワクワクするな


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

曇り顔が見たくて死んでみたら、結構大変な事になっちゃったって話(作者:ひよっこ鑑定士)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

転生直前に見た子の曇り顔良かったなぁ……▼せや!転生特典で何回でも生き返れるんだし、皆の前で死んで曇り顔見たろ!▼……ってやったら大変な事になっちゃった主人公君のお話。▼※この作品は作者が三人称視点の文を練習したくて書いた(曇らせはオマケ)作品です。至らない所が度々出てくると思いますので、「コイツの文肌に合わねぇな」と思ったらブラウザバックをオススメ致します…


総合評価:491/評価:8.21/連載:12話/更新日時:2026年06月02日(火) 18:00 小説情報

救えなかったら時が戻る人、やり遂げたら何故か周りが病み始める。(作者:ゲーミング千手観音)(オリジナル現代/日常)

▼ 普通に日常を過ごしていただけなのに、何故か突然「その日毎に救助対象が変わって、しかも助けられずに死なせてしまうと一日の最初に戻る」という状態に陥ってしまう主人公。▼ 絶望して、心を壊しながらも一年間やり遂げた主人公はその呪いから開放される。▼ ────そしたらなんか今まで助けた人全員病んだ。なんで?▼ そう言ったお話。▼ 尚、助けられた人達は呪いが無くな…


総合評価:774/評価:8.14/連載:7話/更新日時:2026年07月12日(日) 07:00 小説情報

自分よりも才能のあるパーティメンバーのために解散を切り出したら病んでたやつ(作者:アロアロス)(オリジナルファンタジー/恋愛)

自分の才能の無さと相方の才能の過多の差にうんざりして、全部リセットして夜逃げを決行しようとする男と、愛する人が夜な夜なこっそり何かをしようとしているので、私がどれだけ貴方のことを愛しているかを分からせようとする女のお話。


総合評価:2273/評価:8.58/短編:1話/更新日時:2026年02月06日(金) 20:02 小説情報

超かぐや姫! 星の降る音(作者:サトウシュン)(原作:超かぐや姫!)

ある日、目が覚めると8000年前の日本にいた青年ミコトがそこで出会った謎の白い生物かぐやに振り回されながら彩葉に会うために2030年まで生きていく話。▼なお、主人公は不老不死です。▼この作品は完結しました。


総合評価:9742/評価:9.07/完結:54話/更新日時:2026年07月13日(月) 17:00 小説情報

親友のスパダリに勝ってハッピーエンドを迎えたい(作者:スイートズッキー)(原作:超かぐや姫!)

輪廻の外から出てきた男が、親友のスパダリと一緒にハッピーエンドを迎えにいく話。


総合評価:13501/評価:9.18/完結:36話/更新日時:2026年05月11日(月) 23:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>