ソードアート・オンライン〜フリーライフ・デイズ〜 作:ΣiGMA
「そういえば……クロウさんって、なんで〝スケアクロウ〟って名前なんですか?」
ある日のFLOにて、そんな事を真面目な顔で問いかけるシリカ。
ゲームキャラの名前を何にしようがその人の自由なので特に気にならなかったが、シリカの疑問で俺も少しだけ気になってしまった。
「あ〜……別に大した理由は無いんだけどよ」
クロウは名前を決めた時の事を思い出しながら、その名の由来について話してくれた。
「当時、自衛官を辞めて猟師として働き始めた頃だったか……猟師ってのは暇な時は暇でな。まぁその暇潰しになれるもんを探してたら、偶然SAOがリリースされるのを知ったんだ」
「ベータテストはやってなかったんですね」
「ベータテストがあった時は忙しくてな。んで急いでナーヴギアとSAO購入して、リリース日にログインしたんだよ。ちなみにPCとかはせっかくならと自衛官時代に貯めてた貯金でゲーミングPC揃えて調べながら組んでたな」
「自分で組んだのか」
「せっかくならね。そんでいざ名前を付ける時に何にするか悩んだんだよ。その時にふとある事を思い出してな?」
「ある事?」
気付けばその場にいた俺達はいつの間にか前のめりでクロウの話に耳を傾けていた。
「〝スケアクロウ〟って英語で〝
「それでスケアクロウにしたのか」
「他の言語にしようかとも思ったが、わざわざ調べるのに中断するってのも
「なるほど……〝カカシ先生〟ってわけか」
「────!!」
クラインがボソッと溢した言葉に思わず俺達は反応してしまう。
「カカシ先生……」
「カカシ先生……」
「カカシ先生……」
「カカシ先生……」
「カカシ先生……」
「カカシ先生……」
「カカシ先生……」
「おい……やめろ……絶対にそれで呼ぶんじゃねぇ……色々と駄目だろそれは……」
それから暫くの間、クロウは皆から事ある毎に〝カカシ先生〟と呼ばれイジられる事になったのだが、最終的にクラインがしつこく呼び続けた事でキレたクロウにより、クラインが見せしめにフレンドリーファイアを食らわせられた事で、それ以降禁句となったのだった。
何事も引き際というのは大事なんだなと思った出来事だったな……。