あとオリキャラの詳細が煮詰まってきたのですが、設定って書いても良いものでしょうか?
「細井さん、わざわざありがとうございます」
会議ツールに入室すると細井さんもすぐに入ってきた。私が挨拶すると、
『いやいや、生徒の安全にかかわることと聞いてはね』
高遠はそう通したのか、隣に座っている彼女にチラリと目をやる。無言だ、まずは俺に話させる積りらしい。さっき出した軽食をお腹いっぱい食べたので眠たい、なんてことはないと思う。
「で、ですね、ウチのクラスの佐倉愛里という女生徒なんですけど」
『佐倉ですね、ちょっと待ってね』
というと細井さんはキングファイルをめくり始めた。やはりお役所は紙資料が好きなんだとか思っていると、
『ああ、彼女かぁ……』と困惑したように額に手をやる。
困った感じにどう対応しようかと躊躇するが、今回は気を使わないことにした。
「まず始めに基本的なことなんですけど」一度間を開けて、「なんで現役グラビアアイドルなんてのが、この学校にいるんですか?」
別に芸能人を差別するわけではない。だけど中学生から高校生になる時期の芸能人だ。私は芸能関係は詳しくない、というか全然知らない。だけどせっかく高校生になったんだ。中学のころのようにコンプライアンスで縛られていたり、児童なんとか法の管理から抜け出せる時期だ。要するに芸能活動の範囲を広げられるチャンスなのだ。
それがこの学校の、外部と接触禁止だ。せっかく売れてきたのにもったいないのではないか? 佐倉がというよりプロダクション的に。プロダクションはこの学校に入る許可をだしたのだろうか?
『それについてはねぇ』細井さんは口ごもってしまった『Need to Know という訳でないが、私も詳しくは知らないのだよ』
「へ?」
高遠と顔を見合わせる。
『彼女やその事務所との対応は遠d……、別の理事が担当していてね』
あああ、考えてみればありそうな話だ。細井さんも何人かいる理事の一人でしかない。何もかも知っていると考えた私が悪い。
などと俺が考えてる内に、隣でううんと咳ばらい。
「ホントに愛里にノータッチなんですか?」
ここで突っ込みを入れたのが高遠さん。
「あの写真とか観て、なんかいいなとか便宜を図ったとか、ないですよね?」
『……舞ちゃん、当たり前じゃないか』
「叔母様とキョウちゃんに誓って?」
なんか圧が凄い。現役女子高生としては親戚の叔父さんが、中学生のグラビアアイドルに入れ込むのは許せないらしい。声には出さないけど俺も引く。
『勿論!、ワイフとドーターに誓って』
「……なら、良いです」
と高遠も渋々納得した模様。どうでもよいが、細井さんは『キョウちゃん』さん? おそらく自分の娘さんのことをドーターと呼ぶのか。
「では二つ目、彼女のブログについてなんですけど」
画面を共有して雫の部屋? を映す。
「これ、校内から更新されてるんですけど、これはどうなってるんですか」
『ああ、これねぇ……』
細井さんは今度は苦い顔。
俺は別にブログを禁止しろと言っているわけではない。
学校サイドがどう判断しているか知りたいだけだ。
要するに彼女の素性がばれて、ブログのことについて誰かが騒ぎだした時、どういう対応をとれば良いか。それを前もって知っておきたいだけだ。
『これは理事会でも揉めてねぇ』こんなことを理事会に懸けたのか?『相手先の事務所の要求だったのだよ。で、決を採ることになってね』
ふむふむ。
『結局、様子見と言うことになったんだよ』
それでよいのか、高度育成高等学校?
『勿論何を発信しても良いわけじゃない、内容については高育のスタッフで確認している』
まあ、学校サイドが見ているというなら話は飲み込みましょう。でもこれは佐倉が芸能界と縁を切っている訳ではない、ということか?
「なんか気になるの?」
そういうことだよ。
「佐倉がこの学校をちゃんと卒業するつもりなら問題ないよ」
「うん」
「でも、なんかの理由で芸能界から一時的に離れたくて、この学校に入学したのなら面倒かなと思って」
この場合、芸能界への復帰。つまり退学もプロダクションとの契約にあるのかもしれない。
クラスメイトが一人減る影響は結構大きい。それでクラスが混乱するのは面白くない。
「でも、それは」
「うん、俺 ……私たちが気にしても仕方ないことだ」
高遠も細井さんも微妙な表情を浮かべている。が、この話は終わり。
なので本題だ。
ブログの画面をスクロールしてコメント欄を映す。そこにあるのは例のストーカー染みた言葉。
『んン、これは!』
細井さんの口調が変わった。今までのやり取りでだらけていたモノが真摯になったとわかる。
「ええ、ストーカっぽいですよね」
とユックリとスクロール。
「これが校外での勘違いなら良いんですけど、校内での話なら、ちょっと……」
『……不味いね、これは』
「さっきの話なら佐倉のブログは監視されてるんですのよ。でもこれが放置されてるって言うことは、なんか違うんじゃないですか?」
ブログの更新内容、またはコメ返しなどの佐倉からのアウトプットは監視している。だけど、コメントなんかのインプットはスルーということ? それはそれで中途半端だと思う。
『……』
細井さんは無言。なので、
「細井理事?」
『君の言いたいことはわかった』
ふう、と彼はため息。
『すまんがこれは持ち帰らせてもらう、遠どu…… 理事たちで相談しなきゃならないのでね』
「わかりました」
大人に話を通せば私の仕事は終わりだ、子供がこれ以上口をはさむことでないのはわかっている。
『話がまとまれば、舞ちゃn ……高遠くんに連絡する。それを待ってくれたまえ』
「了解しました」
今回のイベントで俺が動いたのはこれで御終い。
審議で須藤が何故か大人しくしてたり、
佐倉が証言したり、泣かされたり、
泣かされた佐倉を、これ以上ダメージを入れないよう高遠が引っ攫ったり、
完全勝利を目指して堀北がCクラスを挑発したり、
一ノ瀬がダミーカメラでCクラスを騙したり、
モールの電気屋が臨時休業したり。
いろいろあったらしいが、俺は期末テストの勉強会をしていただけなので、裏側の事情しか知らない。
俺が知っている表の話は、
Cクラスが審議を取り下げ、
電気屋からおかしな店員がいなくなった。
ただそれだけだ。
最後駆け足になりましたけど、オリ主は審議にかかわってないし、ストーカー対策は大人に任せました。
なので活躍はないのでスキップです。
しかし高育の方針考えるとブログはだめだと思いますよ。
あと、これ書いていて思ったんですが、佐倉ちゃんの退学は織り込み済みだったとしても良いか、と思いつきました。具体的にはクラス内投票とセットだったのではと。
原作中では、今年度の一年生は誰も退学になってないからクラス内投票で退学者を選ぶ、という建前になっていました。しかし退学者が出るようなシチュエーションってありましたっけ?
特別試験は何度かありましたが、無人島も干支も体育祭も混合合宿もポイントを争うものでまともにやれば退学者は出ません。あるとしたら定期試験(ペーパーシャッフル含む)ですがこれも真面目に勉強すれば無問題です。(プールでの覗きは一発退学でしょが省きます)
高育の年間スケジュールは文部科学省とか内閣府のお役人様が計画し、年度初めには決まっていると思われるので、理事長代理が勝手に変更するのは無理筋です。なので今年度の一年は初めからクラス内投票は予定されていて、特別試験では退学者がでないようになっていた、と考えるのが自然ではないでしょうか?(で、クラス担任にはわざと教えていなかったと)
で、Dクラスの場合は故意に佐倉ちゃんが退学して芸能界復帰と。そういう計画だったけど佐倉ちゃんが影小路くんと学生生活を送りたいから退学を拒んだと。
つまりだ! 山内くん、不幸!!
次回リザルトです。