「お前を倒して千冬姉を守れるって証明してやるからな!」「おう」   作:古明地こいしさん

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5話

朝は織斑先生に扱かれ、放課後は楯無さんに無茶な操縦法を教えられ、夜は簪さんと基礎授業でと毎日が充実したものとなっている。かく言う一夏は箒に習ってるらしい

 

「なぁ、凱斗はどんな練習してるんだ?」

 

「織斑先生と走り込みからの組み手、放課後は先輩にISの操縦を見てもらって夜は同室の子にISの基礎知識を教えて貰ってる」

 

「....箒?」

 

「し、仕方がないだろう!ISは今の時期借りるのが難しいのだから」

 

「え?俺は貸して貰えたぞ?てか今もほら」

 

《いぇーい!》

 

そんな事を言っても2人には聞こえないと思うぞとだけ

 

「なんで凱斗だけ...」

 

「俺は織斑先生とトレーニングしてる時に貸し出し可能か聞いたら申請して貰えたが」

 

そういうと一夏はズルいと

色々とべちゃくちゃ喋っていて予鈴が鳴り響き、皆席に座る

 

「授業を始めるがその前に織斑、お前の専用機だが少し遅れている。恐らく当日になってくるだろうからしばらく待て」

 

「専用機ってこの時期に?」

 

「やっぱり千冬様の弟だから?」

 

「あれ?御剣くんは?」

 

「御剣だがしばらくその打鉄で我慢しろ」

 

「別に俺は何でもいいですよ。師範からあるものでやれと言われてるので」

 

そう言うと織斑先生は頷き、授業が始まる

 

こうして日は進み、決闘当日、俺と一夏は同じピットに立つ。ちなみに何故か箒もいる。これに関してはよく分からないが先生達が何も言わないので問題ないのだろう

 

「ん?」

 

端末にメールの着信があり、見ると楯無さんだった。応援の一言...ではなく負けたら手ずから扱いてやるとのこと。こりゃまた負けられない理由が出たな。

 

「簪さん?」

 

ピットの入口から顔を出していたのに気づいた。他は...織斑先生しか気づいてない様子

 

「どうした?授業は?」

 

「その....応援しにきた」

 

「そっか、負けられない理由、更に増えたよ」

 

「何をしている御剣」

 

呼ばれたため向かうと

 

「織斑の専用機が遅れているため御剣から出てもらう。いいな?」

 

「はい」

 

《セタップ!チェーンジ!》

 

いいから早く展開しないか

 

心の中でそう呟きながら打鉄を展開、飛び出る

 

「来ましたわね。訓練機だからと言い訳して逃げるのも自由でしてよ?」

 

「そんなのする気もなければ、負ける気もない」

 

《私たちは最初からクライマックスなのだ!》

 

クライマックスかは置いておいてだな

 

開始のゴングが鳴り響くと直ぐに地面に降りた

あれがビット兵器か

 

「直ぐに空という優位性を捨てるとはさすが素人ですわね!」

 

《言われっぱなしだね。どうする?》

 

そうだな...一先ずはこのまま避けて相手の様子を伺うかな

 

回り、時には飛び跳ね避けてと繰り返す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「御剣くん、反撃しませんね。やっぱり無茶だったんでしょうか?」

 

「いや、御剣は相手の武装を理解した上で地上にいる」

 

「どういうことですか?織斑先生」

 

「なに、オルコットのビット兵器は四方八方からの攻撃が可能になる。それ故に地上戦だと水平攻撃か下方へ向けての攻撃にしか使えない。牽制には向いているだろうがそれで追い詰めるには手が足りん」

 

なるほどと一夏は頷き、箒はそれでも武器を使わないのに疑問を持っていた

 

「まだ疑問があるようだな?篠ノ之」

 

「はい...なぜ武装を展開してないんですか?」

 

「それは簡単な事だ。御剣はな、本気の時しか武器は使わん。それだけだ」

 

「そうなのか?一夏」

 

「あー...確かに凱斗のやつ、俺が見てた限りじゃ得物を持った時って1回だけなんだよな。それも車を止めるのに」

 

千冬以外が頭に?マークを浮かべるという

 

《そろそろ飛んでもいいんじゃない?分かったでしょ?》

 

「ああ、んじゃ反撃開始としますか」

 

宙へ飛び上がりビット兵器から飛んでくるレーザーを一つ一つ、対処する。少し下に移動し、上に移動しと回避を続け止まる

 

「神代流.....神速・雷(しんそく・イカズチ)!」

 

移動技、【神速・雷】は本来地上技なのだが、打鉄が言うには空を飛んでいてもシールドエネルギーを地面に変換すれば出だしだけ同じ行動ができると

 

「なっ、個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)!?キャッ!?」

 

後ろに回った事で背後からの攻撃が可能となり一撃、蹴りを見舞う

 

「悪いがそのリボルバーなんたらとかじゃない。さて、近づかれたらおしまいか?オルコットさん」

 

「ッ、調子に乗らないでください!」

 

ライフルを向けられ、引き金を引かれるがこっちも地上に降りて神速・雷を使い撹乱する。上手く当てられないようだ。時折フェイントを混ぜてるからな

 

「オルコット、1つ問う。なぜあの日、あんな事を言ったんだ?」

 

「私は....私は負ける訳にはいきませんの!男はいつも媚びへつらい、私達の足下しか見ていない。そんな人に負ける訳には」

 

「それが理由か」

 

避けながらオルコットの思いの丈を聞く

 

「...」

 

《ちょっと凱斗!?止まったら》

 

攻撃が当たる。立ったまま、構える

 

「悪かった」

 

「何を」

 

「アンタの事、少し見くびってたよ。相当の気持ちを持ってここに立ってたんだなって」

 

「...」

 

「敬意を評して俺も得物を持つことにする...着いてこれるか?」

 

直ぐに右手に剣を携えて構える

 

「ッ」

 

気迫に押されてか少し下がったが、それでも負けじとライフルを構えたオルコットを見て、飛ぶ

 

「ハァッ!」

 

右、左と攻撃を弾いてビット兵器を壊して行く

 

「ビット兵器の射撃と同時に動けないんだろ?」

 

「ッ、でしたら...インターセプター!」

 

向こうも片手武器を持ち近づいた俺に攻撃しようとしてるが

 

「神代流...雫!」

 

向こうの得物を弾き、飛ばして一撃入れる

 

「...俺の勝ちだ」

 

「...そのようですわね」

 

ビット兵器は壊され、得物は落ち、残ったのはライフルのみ。それでは俺に一撃も届かせられない

 

「リザインします」

 

リザイン...チェスで言う降参、ここではその降参という意味が適切だろう

それと同時にゴングが鳴る

 

《いぇーい!流石私の凱斗だよ!私も必殺技考えた方がいい?》

 

「やめてくれ...」

 

そう言うと次の試合はオルコットさんと一夏だったがオルコットさんの圧勝だった

 

「一夏よ。何やってるんだよ」

 

そう言いながらも俺は最後の対戦、一夏との戦いだが、アリーナの使用時間が差し迫ったため一撃勝負となった。互いにシールドエネルギーは一撃で沈むレベルだ

 

「こんな事になるとはな」

 

「ああ、でも俺はお前と戦えることが嬉しくて仕方がない」

 

「さっき負けた癖に」

 

うっ、と一夏から聞こえるが

 

「さて、一撃勝負...自分が有利だとお前は思ってるようだが、悪いがそうじゃない。打鉄、行けるな?」

 

《普通はそんな戦い方しないんだけど...いっけぇ!》

 

ゴングが鳴り響くと同時に飛ぶ、一夏は必殺の剣を放とうとしたが俺は剣を腰に向けて置き、構えそして

 

「神代流抜刀術...黒鉄!」

 

相手が得物を持っている時に使う抜刀術。相手の動きに合わせてそれを壊すように運動エネルギーを一点に集中し、部分破壊をする技

今回は壊さないようにしたがシールドエネルギーを削るのには十分だったようで

 

『勝者、御剣凱斗!』

 

勝者の名を聞き、この勝負は俺の勝ちで終わった




御剣くんの師範は飛んでる飛行機を受け止め、紛争地域に単身で乗り込み壊滅させる程の実力があります。なんてバケモノ?
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