あれから数日、俺のISことオリジン、いや相棒を返してもらって毎日の日課をこなしていると相棒から話しかけられた
《もう一人の僕、考え事?》
「ああ、あの戦い、もっと上手くやれたんじゃないかってな」
《もう一人の僕はまだISに慣れてないから仕方がないよ》
そういうものか。織斑先生は今日は忙しいから俺1人で走っている
熊がいないならいないなりに特訓方法を考えないとな。そうして訓練は終わり、クラスに向かうと何やら騒がしい
「何かあったのか?」
「ん?優里か、なんか2組に転校生がくるらしくてさ」
「転校生?」
御伽くんか?そんな考えをしていると他の子が
「でも転校生が来た所で、専用機持ちは私たち1組と4組で独占してるし、クラス対抗試合は優勝間違いなしだね!」
「頑張ってね!城之...織斑くん!」
「おう!」
「その情報、古いわよ!」
突然、この教室に女性の声が響き渡る。なんだ?と見るとツインテの茶髪の女の子が教室の扉に背を向け、立っていた
「鈴?鈴か?」
「久しぶりね!」
「なにやってんだ?らしくないぞ」
「なっ、少しは空気読みなさいよバカ!」
皆が席に戻る中、城之内くん!(織斑一夏)も席に戻り
「戻った方がいいぞ?」
俺はそう伝えると席につく
「あんたに関係ないでしょ!」
「おい」
「なによ!ッ!千冬さん...」
「教室に戻れ。HRの時間だ」
「覚えておきなさいよ!一夏!」
そう言って逃げるように教室を出て行った。授業は普通に受けていたのだが篠ノ之箒の様子がおかしい。なんだろうか、上の空というか
「篠ノ之、授業中だ。」
「はい...」
何があったんだ?
《うーん、もう一人の僕はもう少し女の子の事を考えるといいよ》
俺が?相棒もまだまだだぜ、俺からすれば直で行くぜ!
授業が終わり、皆でご飯を食べに行くことになった。その際篠ノ之は物凄い剣幕で城之内くん!(織斑一夏)にさっきの女の子の事を聞いていたが会えば分かると
「お、簪さん」
「お弁当...作ってみた」
「デュエル飯か!いいのか?」
「うん...」
受け取り、テーブルに着く
「こ、今度わたくしも作ってまいりますので食べてくださりませんか?」
「いいぜ!それよりお前はどうしてここに?」
「一夏にも用事はあったけどアンタにも用事があるのよね。変なIS使い、名前は城島優里だっけ?」
「ああ、そっちは?」
お弁当を開け、見るとおにぎりがあった。やはりデュエル飯は握り飯じゃないとな!
「凰鈴音よ。鈴って呼んで」
「ああ!うむ.....シャケ召喚!」
中身は鮭か!ジェノサイドキングサーモン!
「一夏...こいついつもこうなの?」
「優里か?これが優里だぜ?な?みんな」
「ああ」「ええ」「うん」
「私がおかしいの?」
「ラーメン伸びるぞ?」
分かってるわよと怒鳴られ、啜る鈴、それからは一夏との馴れ初めを聞いたが篠ノ之が最初の幼馴染み、そして次の幼馴染みが鈴だと
「一夏、ISの特訓してあげよっか?」
「いいのか?と言ってもみんなでやるぞ?」
「別に誰がいようが構わないわよ」
簪が袖を引っ張って耳打ちしてきた。これは放っておいた方がいいと
ミホちゃん(セシリア)もそのつもりで俺たちは先に食堂から退室した
放課後、ISの事で先生から説明を受けた
指示があるまで使用するなと、相棒に尋ねたが分からずじまい
仕方なしに部屋に戻ろうとしたら人参があった。これはにん人(遊戯王カードのモンスター)か!
しかし違ったようで桃のようにふたつに割れて中からうさ耳をつけた女性が現れた
「やっほー!天災科学者の束さんだよー!はろはろ!あ、夜だからエブリナイト?まぁいいや。君がその、人を生け贄にしたISの操縦者だね!」
人を生け贄に...まさか千年アイテムだと言うのか!?
《一応そういう設定で作られたんだよ。もう一人の僕》
「ふむふむ、ふむふむ、ねぇねぇ。少し束さんとお話しない?」
話...しかしこの兎と話す事などないのだが...
「君はISをどう使うのかな?」
「何って共に空へ飛び立つ相棒では?(共に戦う相棒では?)」
「へ?」
「ん?」
「も、もう1回言って?」
「いや、だから共に空へ飛び立つ相棒...違うのか?」
「ううん!いい!いいよ!君!ゆーくんだったね!君の為に私が君のIS専属整備をしてあげよう!ちーちゃんに話してくるから待っててね!」
待っててとは...ここでだろうか...いや、帰ろう
「あれは...鈴か?」
体育座りをして、鼻をすする音が聞こえる。泣いてるのだろうか
「どうした?」
「ッ、アンタだったのね...」
「....何もないなら行くぞ」
「ちょっと!女の子が泣いてるのよ!?無視するのはないんじゃない!?」
それもそうか、仕方なしに部屋に案内した
「おかえり...鈴?」
「...お邪魔します」
あ、そこ俺のベッドなんだが...というか枕を殴らないでくれ。綿が固まる
「一夏のやつ!」
「まずは何があったか話してくれないか?」
聞けば一夏との約束、昔に交わした約束を忘れられていたらしく、そしてようやく思い出したかと思えば毎日奢ってくれると勘違いしたらしい
「女の子との約束を忘れて、あまつさえ奢るなんて酷くない!?」
「でも鈴も日本人には分かりづらかったと思うよ?酢豚を食べてもらうって日本人じゃ分からないと思うし...理解はできなくないけど」
「毎日女の子の手料理食べられるのに普通は幸せでは?」
「そうよね?ホントに....」
さて、もう消灯時間が過ぎて鈴は帰らないといけない時間だが
「今日は帰らない...」
《仕方ないよもうひとりの僕》
ああ、俺は椅子で寝るとしよう
「...おやすみ」
「ああ、簪さんもおやすみ」
「...おやすみ」
今日は波乱万丈な1日だったな
束さん気に入る