リザードンマンと同盟を組んだ俺たちはリムル、メルナ、ランガ、ベニマル、ハクロウ、シオン、偵察中のソウエイ、そしてゴブリンライダーを引い、リザードンマンの湿地に向かっていた
偵察中のソウエイから連絡が入る、どうやらリザードンマンの側近が一人でオークの上位個体、オークジェネラルと戦ってるそうだ
「如何されますか?」
「いや、助けない訳には行かないだろう、勝てるか?」
「容易いかと」
「そうか、任せたぞ、」
リムルがみなに戦闘態勢を取らせソウエイと合流する、到着した頃には既に終わっていた
「あら〜さすがソウエイ有能だね」
「恐縮です、」
リムルが傷ついたリザードンの娘に回復薬を飲ませると、瞬く間に治りリザードンマンが目を覚ます
「あ、あなたは?」
「俺はリムル=テンペスト」
その名を聞くと リザードンマンは頭を垂れる
「お願いがございます!リザードンマンの首領たる我が父と、兄をどうかお救い下さい!」
「がビルの妹なのか?何があった?」
「我が兄が謀反を起こし、首領を幽閉したのです」
まじか、戦闘中に内乱を起こすとか…もしかして思ったよりバカなのか?
「兄はオーク軍を自らの力で葬るつもりのようです、ですが兄はオークロードを甘く見ており、このままではリザードンマンは滅んでしまいます!父は見張りの隙を突き、私を逃がしてくれました!先走らぬようにとの約定も守れず、図々しい願いとは重々承知ですかが…多くの力ある魔物を統べる貴方様の慈悲にすがりたく!どうか!何卒、何卒!」
可哀想だが決めるのはリムルだ、勝手なことはできない…ん?シオン?
「よくぞもうされました、リムル様の偉大さに気づくとは、あなたは見どころがあります!」
「なぁ、シオン?」
「さあ立ち上がりなさい!リムル様の慈悲により貴方たちは救われるでしょう!」
また勝手にこの子は…まぁ最初からそのつもりだったけど…
「いいの?」
「ああ、仕方ない…どうせオークロードとは戦うんだ、えぇと君は首領の娘さんだっけ?」
「はい!仰せの通りでございます」
「わかった、君を首領の代理と認める、ここで同盟を締結することに異論はあるか?」
「いいえ!異論など」
「よし、ここに同盟は締結された、ソウエイ、お前首領のところに影移動できるか?」
「もちろんです」
「リザードンマンの首領救出を命じる!」
「御意」
そう言い残し影に消える、いいな〜影移動俺は今日距離を移動するとリムルから離れすぎて死んじゃうんだよな…
戦場に着くとリザードンマンが包囲され、ガビルがオークジェネラルと決闘をしていた
「ゴブタ、ガビルを助けてやってくれ、メルナはゴブリンライダーの指揮を任せる」
「わかった、ゴブリンライダー!まずは敵の指揮官を狙い統率を乱す!君たちが指揮官の周りに着くオークを切り離し、俺がトドメをさす!攻撃開始!」
掛け声と共に戦場に突撃していくと突然敵のど真ん中に黒い炎が炸裂する、
ベニマルの攻撃なか!すげー威力…でもお陰で敵が混乱している!
「聞け!混乱を収め、統率を取り戻そうとするものが敵の指揮官級だ!行くぞ!」
敵を乱し指揮官を斬り殺すこと6体、ゴブリン達に疲れが見えてきている、だがベニマル達が確実に数を減らしてくれる!敵は未だ混乱のなか…勝てるぞ!
そう考えていると隙ありと俺めがけてオークジェネラルの斧が振り落としてくる、まずい!躱せない、そう思い剣で防ごうとするがいつまでたっても斧が落ちることは無い、なんだ…?
「修行不足ですな、メルナ嬢」
ハクロウの刃が敵の首を落とす、かっこいい〜!さすがハクロウ!
「リムル様の華々しい勝ち戦、まだまだ暴れてやりますわい」
そう言って敵陣の中に突っ込むと連れ違様に何十ものオークの首を跳ねる、うんこれ俺いらないな…
「よし、リザードンマンと合流し体力を温存する!ここは鬼人に任せよう!」
ゴブタのいるリザードンマンの陣に合流すると、俺はゴブタに指揮権を返しリムルの元に行く
「リムル〜オークロードは見つけた?」
「ああ、見つけたよ…あいつだ」
リムルの指さした方を見る、明らかに異様な雰囲気を纏うそいつは圧倒的な力を振るい、ベニマル達を圧倒していた
「お前は手を出すなよ、メルナ」
「なんで?」
「さっきゲルミュッドってやつを食ったせいで魔王に進化しやがった、超即再生も持ってるしかなりやばい」
「まじ?魔王の幹部を食べたの?協力者じゃなかったけ?」
「利用していただけみたいだぞ?まぁ俺に任せろ」
「勝てるの?」
「勝つさ、大賢者もいるしな」
リムルがオークロードに向かうと、大賢者によりオートバトルモードに移行したリムルの目が赤く変わる、オークディザスターとなった魔王ゲルドの黒い触手のようなエネルギーが、リムルを喰らわんと殺到するが、その全てを掻い潜り片腕を切る、再生しないように傷口に黒い炎をつける、更なる一撃をあたえようとする大賢者の1太刀を巨大な肉包丁で防ぐが包丁ごと焼き切られる
「すっげ〜さすが大賢者さんだね、スキルの使い方が上手い、このまま攻撃を続ければ勝てそう…」
そう考えているとゲルドは燃え続ける片腕を見るなり欠損部ごと引きちぎる、
「化け物か…」
無理やり腕を再生すると魔王は雄叫びを上げるとてつもないエネルギーが風圧となって押し寄せる
「今こそお前を食ってやろうぞ!」
そう叫び赤い光弾を投げると幾100幾1000の光に別れリムルに向かう、その全てを捕食者で食らうがスキを突かれゲルドに捕まってしまう
「ムハハハ!このまま食らってくれようぞ!」
そう宣言したゲルドの足元に魔法陣が現れリムルごと炎に包む
「メルナ様、これは…」
「ああ、リルムの勝ちだ」
ベニマルの問にそう答え、みなが勝利を確信するが、炎の中からゲルドの笑い声が響く、炎への耐性を獲得したのだ、
「交代だ大賢者、そう悲観するなって、お前のおかげでこいつの倒し方がわかったぞ」
「俺には炎は通じぬようだぞ?」
「そうかよ、あのまま焼かれ死んだ方がマシだったかもしれないぜ、俺はお前を敵として認めた、今こそ本気で相手にしてやるよ」
「笑止!今までは本気でなかたと?もはや貴様には何も出来ぬ!」
リルムを握る手から毒々しい緑のガスが吹き出す
「このまま俺に食われるがいい!」
「お前に食われる前に、俺がお前を食ってやるよ、俺はスライムだ」
リルムの体がスライムに戻る、ゲルドを包むように体積を増やすと肉体の消化を始める
「食うのはお前の専売特許じゃねーんだよ!」
互いが互いを食い合う中、リムルは体全体で消化できるのに対してゲルドは力を入れた箇所しか消化できないようだ、少しづつゲルドの体を蝕みその全てを包んでしまう
「あの死に方だけは嫌だなぁ…ん?」
リムルがゲルドを包んだ瞬間、俺へリムルを通しゲルドの記憶が流れてくる、飢饉、飢餓、絶望、渇き、死、嘆く子供、再生し続け死ぬことは無いゲルドの絶望、希望を求めジュラの大森林へ向かう途中、道半ばで倒れゲルミュッドに名を与えられた事、果てしない感情が俺に流れる、
「あの方は教えてくれた、オークロードとなった俺が食えばウエルモノの支配下にあるものは死なない、邪悪な企のコマにされていたようだが賭けるしかなかった…」
どこか達観したように言う
「だから俺は食わなければならない、お前がなんでも食うスライムだとしても、俺は死ぬ訳にはいかない」
「食い合いわ俺に分がある、お前負ける」
ただ冷淡に語る
「俺は他の魔物を食い荒らした、ゲルミュッド様を食った、同胞すら食った、同胞は飢えている、俺は負ける訳にはいかない」
オークロードが倒れる巨大な柱のようになったリムルを朝日が優しく、美しく照らす
「この世は弱肉強食、お前は負けたんだ、だからお前は死ぬ」
「俺は負ける訳にはいかない、俺が死んだら同胞が罪を背負う、俺は罪深くともよい皆が飢えることのないように、俺がこの世の飢えを引き受けるのだ」
「それでもお前は死ぬだが安心しろ、俺がお前の罪を全て食ってやるから!」
「俺の罪を食う?」
「ああ、お前だけじゃなくお前の同胞の全ての罪を食ってやるよ」
「同胞を含めて…罪を」
肉体が溶け骨が見える
「フッ…お前は欲張りだ」
骨が砕け、視界が暗転する
「そうだな、俺は欲張りだよ」
ゲルドが目を開ける、暖かく照らす陽光が美しい緑を輝かせ、鳥のさえずりと子供たちの笑い声が聞こえる
「強欲なものよ…俺の罪をクラウモノよ」
ゲルドは大粒の涙を漏らす
「感謝する、俺の飢えは今満たされた」
光となって消えていく、戦いは終わったのだ
膨れ上がったリムルの体が萎み人間体のリムルが出てくる
「安らかに眠るがいい…ゲルド」
みなの勝鬨が上がる中、ゲルドの腹心が静かに呟く
「王よ…やっと解放されたのですね」
リムルが鬼人達を集めて話をする
「終わったな、オークロードを倒したら自由にしてもらっていいという約束だ、今までご苦労だった!」
しばらくの沈黙の後、ベニマルが真っ直ぐにリルムの目を見て話す
「リムル様、お願いがございます」
「何だ?」
「何とぞ我らの忠誠をお受け取りください、我らこれからもリムル様にお仕えいたします」
「いいのか?」
「異論はござらぬ」
「貴方様に会えて自分たちは幸運であります!」
シオンがリムルに抱きつく
「私はリムル様の秘書兼護衛ですよ、絶対に離れませんからね!」
「我らの命、果てるまで!」
書き方を少し変えてみました