氷竜キリが戦国学園に居た頃…
ABCカップも終了し、祠堂孫六をこき使ってのんびりと一ヶ月くらい過ごしていた。
あの後は未門牙王が優勝したので、未門牙王の家にお呼ばれして、たこ焼きを食べた。
ただ…ウルトラマンたちが食べてみたくなったので身体を貸して食べさせてみると好評すぎて、ざっと100人前くらい平らげてしまった。
なので、今は減量中である。
90kgくらいまで太った…
今日はなんか、お偉いさんにソフィア・サハロフ経由でお呼ばれしたので会いに行く予定となっている。
ということで、待ち合わせ場所に着いたのだが…ソフィア・サハロフはどこに?
「ここ」
「うぉ!?ビックリした…いきなり背後に現れないでくれる?」
「ダー」
取り敢えず、合流したので案内してもらう。
「で…なんで俺がお呼ばれしたわけ?」
「実力と才能。」
「何の?」
「バディファイトの。」
「そう。何させるつもりなのか聞いてる?」
「知ってる。」
「…行きながら話せないの?」
「世界を救う。」
「……具体的に…」
「カードの力で。」
「あっ…はい」
対人関係もう少し何とかならないかなぁ…
「着いた」
「どーもお邪魔します。」
「ようこそ!僕の秘密基地へ!」
「どーもごていねーに、月影獣太郎と申します。何用でご召喚召されましたか?」
「固いね…もっと柔らかく接していいよ?」
「じゃあ、お言葉に甘えて…なんで呼んだの?」
「一気に砕けたね…まあ簡潔に言うと、世界を救うのさ」
「なるほど…舌っ足らずなのが主従共通なのがわかった。」
「ハハッ!先にソフィアから概要は聞いていたのかな?」
「カードの力で世界を救うとしか聞いてない。具体的に教えてって言ったら『カードを使って』としか返されなかったから…今のところカルト集団にしか思えないんだよね」
「アハハ、それだけなら確かにカルト集団だろうね。じゃあ説明しようか。今の大人たちは周りの目を伺い、利権のために争っている。そんな世界はいつまでたっても平和にならない。だから、平和な世界を実現する、そのために一度世界をリセットするのさ。この…ダークネスドラゴンワールドのモンスターを使ってね」
「…取り敢えず、世界を滅ぼしたあとに立て直すってことだけは分かった。ダークネスドラゴンワールドとか架空のワールドだと思ってたが実在したんだな。」
「ああ、僕のバディもダークネスドラゴンワールドのモンスターさ。それは置いておくとして…僕と友達になってくれないか?」
「友達?対等な関係になるってことか?」
「…まあ、そうだね。より正確に言うなら…僕の助けとなる者を指しているよ。もちろん、一方的に助けられるつもりではないよ。僕は代わりに力を与える」
「力?」
「ああ。カードの力を具現化する、このディザスターフォースをね」
「…あー…悪いんだが…もう持ってるな、それ」
「…龍炎寺タスクのようにかい?」
「さあ?あの力はよく分かんないが、たぶん別口だと思うぞ?俺の力は髪が長くならないしな」
「ふむ…似たような力だがエネルギー源が違うということかな?」
「推定、おそらく、Maybe」
「…まあ、力の持ち主が違うからわからないほうが普通か…それで、友達になってくれるかな?」
「多分だけど、お前は利用し合う関係を友達と言っているんだよな?」
「ああ。そうだよ?」
「行ける時だけ協力する感じになると思うぞ?暇な時間はイリーガルモンスターを送り返したりしてるから、時間があんまり取れないし」
「それでも構わないとも。だが、僕から提供できるものがないな…」
「それなら、協力したらバイト代くらい出してほしいな。生活費とか最近困ってたから」
「それくらいならお安い御用さ。それじゃあ、僕達は友達だ。」
「オッケー。あ、そうだ。ダークネスドラゴンワールドのフラッグカードってもらえるか?」
「良いけど…何に使うのかな?」
「イリーガルモンスターが来た時にフラッグカードを使ってお繰り返してるんだけど、ダークネスドラゴンワールドのモンスターが来た時用に一応持っておこうかと思ってね。」
「そんなことか。それならいいよ。ソフィア、持ってきてくれないかな?」
「ダー」
ソフィアが退室して、1分ほどで戻ってきた。
「これよ」
「おー、ありがとな、ソフィア・サハロフ」
「キョウヤ様が決めたことだから従っただけ」
「それでも、持ってきてくれたのはソフィア・サハロフだから、ソフィア・サハロフに感謝するのが普通だろ」
「…そう」
「んじゃ、もう終わりか?」
「あとは他のメンバーと顔合わせとかもあるけど、それは今度でいいかな?」
「できるだけ短い時間でお願い。長かったらアイツらに連行されるから」
「勿論だとも」
やったぁ…初めての友達とは言えないような友達だぁ…
悲しい…
「じゃあ、帰るね?」
「ああ、構わないよ」
「じゃあな〜」
「ああ、また。では行こうか、ソフィア」
「ダー」
おー、ゲートを開くカードとかあるんだ。
ぼけ〜っと歩いているとゼロが出てきた。
『おい、いいのか?放っておいて』
「いいんだよ。それに、政には干渉しないのがウルトラマンの中のルールだろ?」
『政っていうか…この星の人間、一部とは言え殺そうとしてたろ』
「次の世界を導く者に彼が成るなら、彼が決めたことがここのルールになる。そして、そんな極端な思想の持ち主なら反対する奴も当然出てくるよ。その時はソイツらに任せればいい。世界はそうやって回ってきたことは歴史が証明してるしね」
『でも殺す必要はねぇだろ?』
「見せしめの意図もあるんだろう。まあ、そんなこと気にする必要ないと思うよ」
『ん?なんでだ?』
「太陽番長が黙って受け入れるわけないじゃん?」
『未門牙王が?確かにそうだろうが…アイツには力がないぞ?』
「さあ?そこは知らないよ。何とか調達するでしょ」
『適当だなぁ…』
龍炎寺タスクの持ってるフューチャーフォースとやらもあるし、臥炎キョウヤの持ってたディザスターフォースとやらもある。
なんとかなるだろ。
_______________________
一ヶ月くらい経った
顔合わせの日である。
大体1時間くらいの予定らしい。
富士山が集合場所らしいが、遠いのでソフィア・サハロフに迎えに来てもらった。
「また案内してもらって悪いね」
「気にしてない。それより、それを着て」
「…これ?」
なんか、ちょっとダサい服を渡された。
取り敢えず、マントを付けるようにしてみた。
「ゼロ、どう?」
『ダセェな』
「やっぱり?」
肩に掛けてみる。
「これなら?」
『似合ってねぇ』
「やっぱりかぁ…」
腰に巻くか。
「これなら?」
『まあ…マシか?』
「ならこれにするか?」
『でもなぁ…無駄にゴツいから変ではあるんだよなぁ…』
「うーん…そうだ」
『どうした?』
「ゼロ、一体化出来るか?」
『…は?服とか?!』
「俺と衣装をセットで」
『たぶん出来るか…?』
「ならやってくれ」
『おう』
ゼロと一体化し、人間大のサイズになる。
だが、見た目はゼロダークネスみたいだ。
少しだけ配色が変わってるし、マントもあるけど。
『嫌な姿だなぁ…』
「ゼロディザスターってところかな?」
『そうだな…』
「そんな露骨にテンション落とさなくても、かっこいいぞ?」
すると身体から1枚のカードが出てきた。
『うわぁ…マジかよ…』
______________________
ゼロディザスター
アイテム
属性:ウルトラマン、ダークヒーロー
攻撃力5000
打撃力2
防御力3000
■各ターンの始めにゲージを1払うことで発動する。相手のモンスター、アイテムは攻撃力-3000、防御力-3000する。この効果は1ターンに1回のみ使える。
______________________
こんなのでも出るんだな、カード。
ゼロデッキに入れておこう。
富士の麓に着いたので、案内されると奥にさっきの服を着た奴らが大量にいた。
「げっ…モンスターまで誘ったのかよ、キョウヤちゃん」
「いいや、彼は人間だよ。ねぇ?」
「今はプライバシーを晒すつもりはないからな、臥炎キョウヤとソフィア・サハロフは知ってるから問題ないだろう?」*1
「キョウヤが良いなら何も言わん」
「構わないとも」
座らずに立って待つと、龍炎寺タスクと未門牙王が壁を壊して入ってきた。
「この二人も組織に入れるのか?」
「いいや?勧誘はするつもりだったが、まだ入るかは聞いてないよ」
「そうか」
なあ、ゼロ?
1回滅ぼして作り直すって方法を未門牙王と龍炎寺タスクが容認すると思う?
(思わねぇよ、突っぱねられるだろうな。俺も反対だけどよ)
だよなぁ?
まあ、今は氷竜キリって子を探すので忙しいらしいし、なあなあになりそうだけどさ。
(そうなりそうだな)
「じゃあ、顔合わせも終わったから帰るぜ?」
「ああ、構わないよ。用があれば連絡するよ」
「わかった。装備『ウルティメイトイージス』」
空間を移動して家に帰る。
そして、ゼロとの合体を解いた。
「やれやれ…これから忙しくなりそうだぜ」
「そうだな、取り敢えず飯にするか」
「おう、しっかり食って体力つけなきゃな!」
その日は、冷やし中華にした。