仮面ライダーになってしまった男(多分死ぬ) 作:愉快な大いなる闇
「───“仮面ライダー"が居たぞ!!」
「逃すな!捕まえろ!」
「これで俺たちは大富豪だ!!」
とあるブラックマーケットの薄明の路。
ヘルメットを被った少女たちの集団に襲われる。
(クソッ!これで今日襲われるの連続何回目だ?!)
逃れようと場を離れようとする度に、新たに自分を狙う刺客が次々と現れ、場が乱れていく。
最早これは日常茶飯事。
津上はカイザーに賞金を賭けられてからというもの、毎日毎時間毎秒の様に様々な人間に襲われている。
仮面ライダーの正体は津上だとバレてはいない。
だから変身をしなければ襲われる事はないのだが、この銃弾が飛び交うキヴォトスでは生身でいる事は死を意味する。
津上は試しに一度だけ変身しないで街を出歩いてみた事があるがその際に流れ弾が自身の身体をスレスレに飛んで来たというのが一度や二度ではなかったので、二度と生身では歩かないと決意している。
もし生身で銃弾が当たろうものなら即御陀仏だ。
津上はこんな所で死にたくないのである。
「チッ!止まれって言ってるだろうがぁ!!」
「お前を捕まえて新しい兵器買うんだよお!!」
物騒な言葉と共に乱暴で無造作な攻撃がAGITΩを襲う。
乱射された色とりどりの大量の弾丸。
津上はそれをアームブロックを駆使して弾きながら進む。
生身の人間だったら即座に蜂の巣になっていただろう。
AGITΩのボディーさまさまだ。
(ここで彼女たちを食い止めなくちゃ周りの人達に迷惑がかかるかもしれない───だけど彼女たちを無闇に傷つけたくないんだよなぁ………)
AGITΩの超脚力で地面を蹴り上げブラックマーケットを駆け抜けていく。
力を無闇に人に向けたくない津上は、とりあえずヘルメット集団たちを人気のない場所で撒いて振り切る方針にした。
「逃げるなぁ!!」
「とっ捕まえろ!!」
ヘルメットの少女たちは狂気すら感じさせる勢いで津上を追いかける。
逃げる先々で敵敵敵。
津上はそれから何とか逃れようと必死に脚を動かすも、その先々で待ち伏せしていたのかと思うほど現れる敵敵敵。
逃げれば逃げる程、敵の数は増えていく。
(あーー!!!もう嫌!キヴォトスの住人怖すぎ!!何?!俺に何か恨みでもあるの?!早よマシントルネイダーちゃん来てーー!!ご主人様がピンチよーー!!)
津上の中でAGITΩが喋るのは解釈違い。
その為、心の中でヤケクソになった津上は喚き散らす。
こうでもしないとキヴォトスではやっていけないのだ。
表ヅラはクールなAGITΩ。中身は残念。
津上は飛んでくる銃弾や爆弾を避け、時に弾いたり、時に被弾したりしながら必死に脚を動かす。
「…………ッ?!」
突如として身体がざわつく。
身体が本能が危険だと警告する。
津上は大量に飛んでくる弾丸の中から唯一危険だと判断した弾丸をギリギリ身体を捻る事で回避する。
「───ふふ。あの死角から避けるとはやるじゃない」
物陰から四人の少女たちが津上の前に現れる。
一人は正に女社長を彷彿とさせる風貌の少女。
一人は小柄な体格からは似合わない物騒な物を持つ少女。
一人は鋭い目付きで津上を冷静に観察する少女。
一人はショットガンを片手に殺意マシマシな少女。
(あー知ってる知ってる。これあれだろ?多分彼女たち便利屋68だろ?画面の向こうで何度も見たことあるわ。つまり今日は彼女たちに襲われるって事ね。人違いって事ないかな。というか人違いであってくれ!)
「くふふ……噂の仮面ライダーさんとご対面♪」
「アル様の為にアル様の為にアル様の為に………」
「はあ……社長。奇襲して捕獲するって話じゃなかったの?こんな前に出てきちゃってさ」
和気藹々と和やかに会話しながら、津上の周りを囲む様に陣形を組む便利屋68の少女たち。
その銃口は全て津上へと向けられおり、やはり狙われていたのは津上だったようだ。
「アウトローたる者、正々堂々捕まえなくちゃカッコ悪いでしょ?」
「とか言って本当は渾身の一撃が避けられるとは思わなくて慌てちゃっただけだったりしてー?」
「そ、そんな事ないわよ?!!」
雰囲気は微笑ましいがやっている事は全く微笑ましくない少女たちに、津上は内心顔を引き攣らせる。
便利屋の少女たちに足止めされた為に、津上を追いかけていたヘルメットの集団にも追いつかれてしまった。
正に袋の鼠とはこの事だろう。
津上は多くの敵に囲まれてしまった。
(ああああああ!!この世界辛い!辛い!!俺の平穏は何処に行ったの!偶にはお家でゆっくり寝ていたわ!家爆破で消えたけど!!!!)
この世の理不尽さに怒りを抱きつつも、津上は冷静に状況を鑑みる。
相手の数が約30人程なのに対して此方は津上1人。
全員が津上へと攻撃の意思を見せている。
注意すべきなのは、便利屋の少女たちの攻撃には神秘が込められており、余り被弾をし過ぎると恐らく津上の変身は高確率で解除される事だろう。
便利屋の少女たちほどではないがヘルメット集団の攻撃も被弾を続ければ変身は解除される。
変身が解ける=死だ。
つまり状況は圧倒的に不利。
(ああああ!!!!これだからキヴォトスわよ!!ちゅらいわ!!この世界は俺にはちゅらすぎる!!)
▼▼
「───ふふ。私たちは便利屋68。悪いけど貴方を捕まえて欲しいって依頼が入ってるの」
便利屋68のリーダー。
陸八魔アルが仮面ライダーと呼ばれるその存在の前へと躍り出て、高らかにそう宣言する。
その様子は何処か威風堂々としていた。
「うちはお金さえ貰えれば、なんでもやるがモットーなんだー。だから大人しく捕まって♪」
子供が親に強請る様な甘い声を出して、浅黄ムツキが仮面ライダーに可愛らしくお願い事をする。
行動に目を瞑れば可愛らしいがやっている事は悪魔的だ。
「大人しく捕まってくれればいいけど、向こうにその気はないみたいだよ」
アルのこういった唐突な行動には慣れているため、鬼方カヨコはため息を吐きながら静かに配置につく。
その目は静かに仮面ライダーを見据えていた。
「……………」
そしてそれに伊草ハルカが黙って続く。
その目付きは人を近付けなさそうな程重く、殺伐とした空気が漏れ出している。
便利屋68。
戦闘準備の完了だ。
「絶対に捕まえるわよ。この依頼が成功したら1000万よ1000万!当分は食いっぱぐれないわ!」
アルは絶対に逃がしはしないと目を光らせる。
理由は簡単だ。
ここ最近の彼女たちは余りに金がなく、本気で野宿をするか検討するレベルだったのだ。
今回の依頼を逃すわけにはいかない。
「だからアルちゃんこんな大盤振る舞いだったんだー」
先程まで津上を追いかけていたヘルメット集団は便利屋68の差金だ。
ヘルメット集団たちを雇うのにはまあまあな大金が必要。
つまり彼女たちはこの1000万を得る為に、なけなしのお金を全てはたいて仮面ライダーに挑む。
勝てば1000万、負ければ無一文。
背水の陣である。
「ッ来るよ!」
開戦の合図は仮面ライダーの動き出しからだった。
カヨコが即座に反応し、仮面ライダーの頭目掛けて銃弾を放つ。
「…………」
「それも避けるとかズルでしょ……!」
仮面ライダーは頭を最小限動かす事で銃弾を回避する。
そして地面を蹴り前へと超速で前進し、意表を突いたカヨコ目掛けて拳を振り上げる。
「クゥッ?!?」
カヨコの右手に強い圧力が掛かり力が抜ける。
仮面ライダーはその拳をカヨコの拳銃に向かって放った。
「カヨコから離れなさい!」
アルのノーモーションによるライフルの発砲。
その狙いは正確で仮面ライダーの眉間目掛けて放たれる。
防ぐのは不可能だと判断した仮面ライダーは咄嗟に飛び上がる事でそれを回避する。
「いっくよー!」
仮面ライダーは今空中にいる。
つまりは彼女たちにとって格好の的。
ヘルメット集団の一斉射撃とムツキの爆弾が大量に詰められたバックが投擲される。
仮面ライダーに回避する手段はない。
「って嘘ー?!」
───筈だったのだが、仮面ライダーはムツキの爆弾バックを咄嗟に蹴り返すことで対応する。
それにより爆発の直撃から身を避け、銃撃の目眩しとかし、更にはその爆風を利用して後ろに後退する事に仮面ライダーは成功した。
「死んでください死んでください死んでください!」
「………ッ…」
ハルカが即座に仮面ライダーとの距離を詰める。
休憩の時間は与えない。
ショトガンによる攻撃の連打。
仮面ライダーはそれを上手いこと拳や蹴りでハルカの銃身を逸らし、バックステップで回避していく。
だがその様子は何処か余裕がなくなり始めていた。
「ハルカ!しゃがみなさい!」
「ッはい!」
「ッ……!!」
アルの掛け声ともにハルカが即座にしゃがみ込む。
同時に仮面ライダー目掛けてライフル弾が飛び込んだ。
仮面ライダーはそれを回避するのは不可能だと悟り、腕のアームブロックで咄嗟に防御する。
だがそれが仇となった。
「今よ!一斉に放ちなさい!」
棒立ちの無防備となった仮面ライダー。
彼女たちはその隙を待っていたいたのだ。
仮面ライダーに目掛けて放たれる大量の弾丸。
それは大雨の雨粒のように襲いかかる。
(どうよ!これで仕舞いよ!)
アルは内心で勝ちを確信する。
いくら仮面ライダーだと言ってもこの銃弾の雨には耐えられる訳がない。
あの空崎ヒナだってこれは堪えるだろう。
『──────』
「キャッ!何に?!」
直後だった。
高速でアルの横を何かが通り過ぎる。
それは仮面ライダーの前で急停止し、その身全てで弾丸を受け止め仮面ライダーを庇う。
(あれは………バイク?)
紅と黄金の光沢が目立つバイク。
その端麗で洗練されたバイクは自己の意思があるかの様に動き、全ての弾丸を受け止め仮面ライダーを救う。
「え、ちょ、嘘でしょ?、え、待って!」
アルは突然の事で唖然とし、そのあと慌てふためく。
仮面ライダーはその隙に即座にバイクへと乗り込み、アクセルを全開にした。
バイク──マシントルネイダーは仮面ライダーの意志に呼応し、その力をフルに発揮する。
「はっやーー!」
豪快なエンジン音と共に仮面ライダーが飛び上がる。
彼女たち便利屋やヘルメット集団を飛び越えて、その距離をどんどんと離していく。
「ふ、ふん!やるじゃない仮面ライダー………。この私をここまでてこずらせるなんて!」
「社長、カッコつけてる所悪いけどこれ依頼失敗だよ」
「あーあ、野宿確定?」
「あ、」
▼▼
(いやああああァァァァ!!!!もう嫌だ!死ぬ!本当に死んじゃう!何回か本気で死ぬって思ったわ!ぢぐしょう!天国の天使共が手を振ってるのが見えたわ!テオスがニッコリ微笑んでたわ!なんなら三途の川に足突っ込みかけたわ!便利屋め!アイツらネタ枠の癖に地味に強過ぎるんだよ!!許さんぞ!許さんぞ陸八魔アル!!)
心の中で感情が暴走する。
心の中でこの世の理不尽な出来事に怒りを抱く。
津上は激怒した。
必ずこの世の理不尽を除かなければならぬと決意した。
「許さん!許さんぞ陸八魔め!」
津上はブラックマーケットの最奥。
人が全くと言っていい程居ない寂れた場所で変身を解除して休息を取っていた。
先程の戦闘が地味に堪えたのである。
(マシントルネイダーちゃんもっと早く来てくれよぉー。助けてくれたのはナイスだけどさぁーー。もっと早く来てほしかったよおおお!!)
文句を垂れながらマシントルネイダーへと泣きつく。
賢者の石と同等の秘石マスターズ・オーヴ。
それはAGITΩに変身している間だけ頭部に出現し、マシントルネイダーと意思疎通を可能とする。
遠隔からも通信可能で津上はアルたちと戦闘している間、ずっとマシントルネイダーを呼んでいたのである。
ただアビドスの砂漠の辺境にマシントルネイダーは置いてあったので来るまで少々時間が掛かってしまったが。
「ちくしょう……。これもこの世界に来てしまった俺の定めってやつか?ちくしょう………」
実を言うと津上はこの世界の住人ではない。
所謂、転生者というやつだろう。
ただし、死んだ記憶もなければ、何故この世界にいるのかの記憶のない転生者だ。
自分が生前何者だったのか、家族は居たのか、友人は居たのか、それが何一つ分からないポッカリと記憶に穴が空いた存在。それが津上だ。
薄っすらと都合良く残っていた記憶は、ゲームやアニメ、ドラマなどの記憶。何の役にも立たない記憶ばかりである。
津上は生前オタクだったのかはわからないが、あっさりと自分が転生したのを受け入れられたのはこの前世の記憶があった所以か。
まあ前世に繋がる記憶は何一つないというのが現状だ。
だが今の津上にとって問題なのはこの記憶の事ではない。
この世界が『ブルーアーカイブ』の世界だという事だ。
透き通る世界を謳っときながら、その内容はあまり透き通ってないストーリーで有名なあの『ブルーアーカイブ』。
その世界に津上は謎に迷い込んでしまったのである。
仮面ライダーの力を備えて。
初めはこの美少女よろしくの世界で仮面ライダーの力を使い、この物語の主人公である『先生』と協力し、美少女たちとイチャイチャしようと津上は考えていた。
だがその淡くも無謀な希望。
それは即座に打ち砕かれることになる。
原作が既に開始してしまっているのに、何とこの世界には『先生』が存在していなかったのである。
何処をどんなに探しても先生の存在の痕跡を見つけ出す事は出来ない。
本当にこの世界に先生は存在していなかったのである。
津上は焦った。
この物語は先生が居る事で成り立っている。
───つまりこの先生が居ない世界はどうなるか?
世界崩壊バッドエンド待ったなしである。
故に津上は戦うしかなかった。
否、戦うしかなくなったのである。
理由は簡単。
そうしないと大勢が死んでしまうし、自分が死ぬ事が確定してしまうから。
「はあ………。本当にやってらんねえよなこの世界」
津上は現在多くの勢力に狙われている。
理由はわからない。正確には一部理由はわかっていたりするが、それを今すぐどうこうする事は出来ない。
ただ多くの勢力に狙われているという事実のみがそこに存在している。
デカグラマトン・セフィラス、ゲマトリア、無名の司祭、カイザーグループ、連邦生徒会、各学園の権力者たち、暴力組織。
別の意味でモテモテだ。
しかもその殆どが津上の命を狙っている。
津上は絶望した。
なんでこの世界に俺を連れて来たんだよ、と。
どうせなら美少女とずっとイチャイチャしていたかったというのが、津上の本音である。
思い出せるかどうかもわからない前世の記憶なんかより、こっちの方が津上にとって何十倍も重要だったのである。
だがそんな思いはいとも容易く打ち砕かれた。
津上は涙を流し、美少女とのイチャラブ生活にハンカチを振って別れを告げた。
生きる気力を失ったようなものである。
勿論こんな心情ではずっとはいられない。
物語の歯車は常に動き続けている。
津上が動かないだけでその間に誰かが傷ついてしまうだ。
津上はそれを見捨てる事は出来なかった。
『─────────助けて』
「……………ッッ!!」
休憩していた津上の脳で何かが弾ける。
淡くボンヤリとした暗闇の中から声が聞こえた。
AGITΩの本能が揺れ動く。
直感が脳を刺激し、身体が勝手に突き動かされる。
「変身ッ!」
光が身体を包み込み
AGITΩへと変身する。
蹴り上げた地面は陥没し、砂埃が散る。
AGITΩは真っ直ぐ一直線に疾走しだした。
「なっ、なんだお前は?!」
「か、仮面ライダーだ!」
「止まれ!止まるんだッ!!」
マーケットガードやカイザーの兵隊たちが行く手を阻む。
異様な数とその配置。
津上はそれに違和感を覚えるものの、その全てをAGITΩの力で振り切る。
「ゴッ?!」
「グブッ?!」
攻撃に対応した個々への的確なカウンター。
死にはしないが手痛い攻撃で兵隊たちを沈めていく。
「こ、こっちに来るなぁッ?!」
前へと前進し、地面に転がる兵隊たちが増えてきた時に津上の目を引く物が見つかる。
黒色で覆われた一台のトラック。
何が入っているのかは分からない。
だが直感が言う──目的の物だと。
「いいか!これ以上やってみろ!そしたらお前なんか───グフゥッ?!?!」
津上はそれを守る兵隊たちを力づくで退け、トラックの中にある物を確認しようと無理矢理扉をこじ開ける。
(やっぱり…………)
中には口を塞がれ手足を縛られた一人の少女がいた。
頭からは軽く血が流れておりその少女は気絶している。
鈍器の様な物で思いっきり殴られたのだろう。
制服からトリニティの生徒だとも予想できる。
(彼女を攫って何をする気かは知らないけど…………)
今このキヴォトスにおいては治安は最悪に近しい物となっている。生徒の誘拐や拉致なんて事も津上の知っている中で既に数度起こっている。
津上が知らないだけで、まだまだこんな案件はたくさんあるのだろう。
そんな流れの中、誘拐されたお嬢様学校の生徒がどうなるかなんて想像は容易い。
尊厳を傷つけられ、残虐な事に利用されるのだろう。
今のご時世なら簡単だ。
そういった治安を取り締まる組織はまともに動けてすらいないのだから。
(この子…………)
見れば少女の目元には涙の後があり、赤くなっている。
きっと途轍もない恐怖に彼女は襲われていたのだろう。
まだ大人でもない少女がだ。
「………………」
津上は拳を無意識のうちに拳を握り締める。
この先生の居ない世界ではこんな事は茶飯事だ。
人知れず誰かが傷ついて涙を流してしまっている。
「───仮面ライダー!大人しく投降しろ!お前は現在包囲されている!」
大量のカイザーの兵隊が津上を取り囲む。
わざわざ戦車も数台引き連れ、違法武器を大量にAGITΩへと向けている。
どうやらそれ程まで仮面ライダーという存在はカイザーにとって邪魔な存在らしい。
(こいつらには手加減なしだな。それに
津上は静かに。
AGITΩは静かに構えを取る。
少女は巻き込まれぬよう、近くの頑丈そうな物陰に置いておいた。
後は早々と戦闘の決着をつけるだけである。
風が舞い、飛ばされた一枚のポスターが目に入る。
そのポスターの内容はこうだ。
黒見セリカが行方不明。
───既に原作は始まってしまっている。
津上はそれを身にしめて感じる。
そしてその感覚を忘れぬうちに津上は、カイザーの兵隊たちと戦闘を開始した。
それぞれの組織に狙われている理由。
デカグラマトン一向→存在証明、未知の存在の排除。
ゲマトリア(一部)→未知の存在への好奇心。神秘の研究
ゲマトリア(一部)→異物の排除。計画達成の邪魔な存在。
無名の司祭→人間が神秘を持っている事への怒り。
カイザー→何度も計画を邪魔されているから。
連邦生徒会→シッテムの箱を盗まれたから。
アビドス→ホシノがめっちゃ狙っている。
ゲヘナ→ 万魔殿が自身の権力を示す為に狙っている。
ミニレアム→リオの指示。
トリニティ→セイア暗殺の冤罪。
主人公モテモテやな!ガハハ!
因みに主人公の名前が津上になった理由は、記憶ないし名前も忘れたし、仮面ライダーアギトの力持ってるから津上でよくね?っていう安直な理由で付けた本人が付けた。