怪物と英雄の狭間で 作:伝説の一般元ブロリスト
やりすぎました、いろんな意味で。
ブロリーと轟の試合が終わり、次は爆豪と常闇の勝負。ダークシャドウの火力で押して行く常闇だったが、光に弱いダークシャドウの弱点を突かれ、『閃光弾』という技をモロに喰らわされ、ダークシャドウが縮み込んだ瞬間に常闇を地面に押さえつけ、そのまま爆豪の勝利。
勝利を喜ぶ暇もなく、爆豪は次の試合――ブロリーとの試合へと気持ちを切り替えていた。
(―――あいつが規格外なことなんざ、見りゃ分かんだよ)
薄暗い入場ゲートの奥、爆豪勝己は荒い息を吐きながら、自らの両拳を強く握りしめていた。
指先から微かに漏れ出るパチパチとした火花。手掌の汗腺が、極限の緊張と昂揚感によって過剰なまでにニトログリセリンを分泌している。
上鳴の三百万ボルトを意にも介さず、飯田の最高速を難なく御し、あの半分野郎の渾身の氷結を拳一つで叩き割った男。
真正面から力比べをして勝てる相手ではない。そんなことは、どれほど頭に血が上っていようと、爆豪の鋭敏な戦闘センスが痛いほど冷徹に理解していた。
(――だからなんだってんだ)
勝つ。完膚なきまでの1位を獲る。相手と自分にどれだけの差があろうと、たとえどんな目に合おうとも――爆豪は敵を前にして逃げ出したりはしない。
力押しで敵わないなら、己の持つ頭脳、技術、反射神経、そのすべてを総動員して隙を穿ち、泥を啜らせてでも引きずり降ろすまで。
「――ぜってぇ…勝つ!!!」
ギラついた真紅の瞳に狂気的なまでの闘志を宿し、爆豪は光射すリングへと足を踏み出した。
『さァァァァァッ! いよいよ今年の雄英体育祭、頂点を決める最終決戦だァァァッッ!!ヒーロー科・爆豪勝己vs八木蕗利!!この勝負で、全てが決まる!!』
リングの中央で対峙する二人の体格差は、大人と子供ほどに歴然としていた。だが、爆豪から放たれる殺気と気迫は、その巨躯に一切呑まれていない。
「―ブロリー」
ブロリーに真剣な眼差しを向けながら、淡々と告げて行く。
「お前が本気の力を出せば、俺だけじゃなく周りも巻き込んだ大惨事になる…だから本気は出さないって点は……何も言わねぇ」
「爆豪…」
「だけどな――俺を『壊れ物』みたいに扱って、少しでも情けをかけやがったら……許さねえからな!!」
ギラつく双眸から迸る、剥き出しの牙。
ブロリーの抱える理不尽なまでの力と苦悩を理解した上で、それでもなお『俺はお前に憐れまれるほど弱くねぇ』と吠え猛る爆豪の矜持。
その言葉に、ブロリーは瞳を和らげ、そして深く、重く頷いた。
「うん。……分かったよ。オレも、今のオレにできる―――一番強いオレでいく」
二人の間に、火花が散るほどの強烈な気迫が満ちていく。プレゼントマイクが、全身に走る悪寒をねじ伏せ、息を飲みながらも口を開いて行く。
『泣いても笑っても最後の試合だ!!気合い入れていけよぉぉぉぉぉ!!?――決勝戦―スタァァァァァトッ!!』
「うううぅるぁぁぁぁぁ!!!」
合図と同時に、爆豪は正面衝突を完全に捨てて大地を蹴った。両掌の後方爆破による鋭敏な推進力で、斜め上方――ブロリーの頭上死角へと一瞬で躍り出る。
「『
ピカァァァァァッッ!!
視界を白一色に焼き尽くす、至近距離での大閃光。
どんなに屈強な肉体を持つ人間でも、強い光を至近距離から食らえば誰でも目を瞑り視界を閉ざしてしまう。その瞬間、誰でも隙が生まれる
「―ぐぅぅぅ!」
――このブロリーという少年以外は…の話だが。その眩い白光のただ中で、ブロリーの黒い瞳は瞬きひとつせず、真っ直ぐに爆豪を捉え続けていた。
背筋をチリリと焼くような悪寒が走る。
人間相手なら絶対にあり得ない反応に、爆豪の心臓が一瞬大きく跳ね上がり、心の底から本音が出てしまう。
(――せめて…目ぇ瞑るくらいしろや…!!クソッタレがぁぁ…!!)
冷や汗がこめかみを伝う。ほんの数秒、脳裏をよぎった明らかな動揺。だが、爆豪勝己の魂は、その戦慄に呑まれることを断じて許さなかった。
(チッ……ビビってんじゃねぇぞ、俺ァッッ!!)
奥歯を砕けんばかりに噛み締め、湧き上がりかけた戦慄を獰猛な怒気で強引に塗り潰す。視界が奪えないなら、即座に次の一手を叩き込むだけだ。爆豪は空中で無理やり身体を捻り、左手の爆風で軌道を直角に変えると、ブロリーの視界の隅――右膝の裏側へと強引に滑り込んだ。
「ウルァァァ!!!」
関節部へ叩き込まれる零距離の爆破。
さらに立ち込める黒煙を隠れ蓑にして即座に離脱し、背後、側頭部、首筋、アキレス腱――巨躯を支える急所という急所へ、跳弾のように軌道を変えながら爆撃の雨を降らせていく。
動揺を振り払うかのような、鬼気迫る猛攻。
正面からの力比べを徹底して拒否し、死角からの一撃離脱を寸分の狂いもなく繰り返す極限の立体機動に、観客席のプロヒーローたちからも息を呑むどよめきが走る。
「―ぬぅ"ぅ"!!」
爆豪の猛攻を受け続けていたブロリーがついに動きはじめる、体全体を縮こませ始め、エネルギーを貯める。爆豪はその動きに身に覚えがあった、それは障害物競走で見せた技。
「はぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"っっっ!!!」
「―ッチ…!!!」
ブロリーは自分を中心としたエネルギーの球体を瞬時に発生させ、無理矢理爆豪の猛攻を止め、そのまま空中へと脱した。今度の球体はステージのほとんどを覆うほどの威力だった。
「ゔゔゔぅぅぅぁぁぁぁ!!!」
「空中戦ってか…?いいぜ…受けてたってやるよ!!」
両掌から連続して炸裂音を響かせ、爆豪は空中で狂ったように軌道を跳ね回った。
「オラァ!!ウラァ!!」
上空を自在に駆ける爆炎の推進力。重力を無視したジグザグの跳躍から、ブロリーの顔面、首筋、頭頂部めがけて至近距離の爆撃を浴びせ続ける。煙幕を切り裂き、爆音の余波で自らの位置を常に変えながら死角を突き続けるその動きは、まさに空中における曲芸当そのものだった。
だが――。
「フッ……!」
ブロリーは空中に静止したかのような体勢のまま、その巨大な腕を淡々と振るった。
爆豪が全霊で叩き込む爆炎の連撃を、ブロリーはまるで降りかかる火の粉を払うかのように、分厚い掌ひとつで無造作に弾き飛ばしていく。
一発一発が岩をも砕く威力の爆破。それなのに、ブロリーの腕に刻まれるのは薄い煤汚れだけ。怯む素振りすらなく、その目が激しく跳ね回る爆豪の軌道を完全に捉え、一歩、また一歩と間合いを詰めてくる。
(クソが……払われてる……全部、片手で受け流されてやがる……ッ!!)
今までは、空中戦において自分より速く動ける人間などいないはずだった、それなのに、あの巨体は重力に縛られることなく、じりじりと、確実に爆豪の退路を塞ぐように肉薄してくる。息が詰まるほどの威圧感。
「爆豪……!」
ブロリーが空気を蹴るようにして、一気に爆豪の頭上へと跳ね上がった。
巨大な影が爆豪の視界を覆い尽くす。
「しまっ――」
ブロリーは両手を頭上で固く組み、全身のバネをしならせた。手加減はしている。だが、それでもちゃんと威力のある、文字通りの鉄槌。
「――ハァッ!!」
「ぐ、あァァッ!?」
両拳を振り下ろすブロリーの強烈なアームハンマーが、爆豪の背中を真正面から叩き潰した。空気が爆ぜ、爆豪の身体は隕石のような速度で真下のリングへと一直線に叩き落とされる。
視界が激しく明滅し、内臓がせり上がるような激痛。
だが、このままリングのコンクリートに叩きつけられれば敗北してしまう、そう爆豪の本能が警鐘を鳴らし狂った。激痛で千切れそうな意識を奥歯で噛み止め、地面が目前に迫った最後の刹那――両掌を真下へと向け、全エネルギーを込めて火薬を爆発させる。
地面スレスレで放たれた逆噴射の爆破。
その猛烈なクッションによって、どうにか激突の直撃だけは殺し、リングの瓦礫の上をツザーッと数十メートル滑りながら吹き飛んで停止した。
「ガハッ……! ゲホッ、オエッ……!!」
立ち上がろうとした爆豪の口から、激しい咳とともに胃液と血の混じった唾液が吐き出された。着地の衝撃は爆破で殺したはずだった……それなのに、身体が言うことを聞かない。背骨が軋み、肋骨にヒビが入ったかのような激痛が肺を圧迫して、酸素を吸い込むことすら激しい苦痛を伴う。
両足が生まれたての小鹿のようにガタガタと震え、どれだけ力を込めようとしても膝が地面から浮き上がらない。
(あの一撃……まともに、喰らっただけで……これかよ……ッ!!)
ブロリーの純粋な打撃の重さが、骨の芯まで響き渡っていた。そしていつの間にか地面に降りてきて、自分の近くにいたブロリーに対して……爆豪は自らの身体がかつてないほど『限界』に叩き込まれていることを、嫌というほど思い知らされていた。
「……いや、これ、もう無理だろ」
静まり返ったスタジアムのどこからか、ぽつりと漏れたその一言。それは瞬く間に、客席全体の空気を支配していった。
「あんなの直撃して、気絶していないのが奇跡だろ」
「骨いっちまってるだろ、これ……」
「もういいよ、十分やったって……棄権させた方がいいんじゃないのか!?」
観客たちから、プロヒーローたちから、そしてA組の仲間たちから注がれる、憐憫と諦めの視線。誰もが爆豪の奮闘を称え、そして同時に『ここが潮時』だと、勝負の終わりを確信していた。
――その声が、その空気が。
瓦礫に塗れ、地面に這いつくばる爆豪の耳へと届いた。
(無理、だ……?)
ドクン、と心臓が跳ね上がった。
憐れむような外野の声。終わったと決めつける周囲の空気。そのすべてが、爆豪勝己という人間のプライドを、何よりも激しく逆撫でする。
(誰が……諦めるかよ……ッ!!)
ガチリ、と奥歯が軋む音がした。砕けんばかりに噛み締められた歯の隙間から、血の混じった息が漏れる。背骨が軋み、肺が焼け付くような激痛を訴えていた。指先ひとつ動かすだけで全身の神経が悲鳴を上げる。身体はとっくに『動くな』と拒絶反応を起こしていた。
だが――そんなもの、知ったことか。
「ぐ……っ、がぁぁぁ……ッ!!」
呻き声を漏らしながら、爆豪は血の滲む拳を固く握り、瓦礫の大地を力任せに殴りつけた。
地面を引っ掻くようにして、震える両腕を突っ張る。
生まれたての小鹿のようにガタガタと痙攣する膝に、狂気じみた気迫だけで無理やり体重を乗せていく。
骨が軋み、筋肉が千切れそうな激痛が全身を駆け巡る。脂汗が滝のように顎を伝い落ちる。
それでも、爆豪は視線を下に向けなかった。
痛みをねじ伏せ、震えを怒りで塗り潰し――爆豪は、揺らぐ大地を真っ直ぐに踏みしめて、立ち上がった。
「ハァッ……ハァッ……ハァッ……!」
肩を激しく上下させ、口元から血の混じった唾をペッと吐き捨てる。彼の目は先ほどよりもさらに狂暴に、さらにギラギラと燃え盛る殺気を宿していた。
ただ立ち上がっただけ。それだけの姿に、スタジアムの観客席からざわりと鳥肌が立つような戦慄が広がる。
「誰が……終わったって言ったよ……モブ…どもがぁ!!!」
リングへ静かに舞い降りたブロリーを見据え、爆豪は血に染まった唇を吊り上げ、獰猛な笑みを刻みつけた。
「なあブロリー…!今ので決めるつもりだったんだろ…!!空中でそのまま叩き落として、地面にぶつかるギリギリで俺の足を掴んで、そのまま投げつける……そういう作戦だったんじゃねえのか?えぇ"!?」
「……」
「はっ――ハハハッ!!だが、どうだ…みろ、見ろよ!!俺は立ってる――立ってんぞぉぉ!!!」
頭の中のアドレナリンが、最大にまで出始め、ハイになっている爆豪。『負けたくない』『勝ちたい』その一心で、爆豪はなおも立ち上がり、声を荒げる。
(ああそうか……体のことなんてもう気にしても仕方ねえんだ。コイツに勝つには…もう、壊す気でいくしか…ねぇんだ!!!)
爆豪の両手が、激しく爆破し始める。ブロリーはそれに答えるように再度構えを取る
(あいつにできて――俺にできねえわけがねぇ!!!!!!)
爆豪は両手を後ろに構え、今までにないレベルの爆破を発動。
「(―早い)」
「くぅぅぅらえやぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!」
一瞬のうちに懐へと入り込んだ爆豪は、ブロリーの顔や体に向けて一瞬のうちに何十ものを爆破を喰らわせた。それもただの爆破ではない、両腕を痛める程の威力を持った爆破。
連続する轟音が重なり合い、単一の破壊音へと化していく。
一発一発が岩をも粉砕する超火力の爆破。それをゼロ距離から、機関銃のごとく浴びせ続ける。あまりの連撃と閃光、吹き荒れる灼熱の黒煙によって、ブロリーの巨大なシルエットは完全に覆い隠され、視界から消失していた。
(腕が折れようが、靭帯が千切れようが……関係ねぇッ!!)
反動で両腕の皮膚が裂け、鮮血が飛び散る。骨の芯から激痛が叫び声を上げていたが、今の爆豪の脳内には勝利への執念とアドレナリンしか存在していなかった。
そして、数十発の猛爆撃を叩き込みきった刹那――。
「これでぇぇぇぇ――沈めやァァァァッッ!!!!」
爆豪はブロリーの胸板を蹴り飛ばすようにして、天高く垂直に跳躍した。両掌から噴射される推進力で、スタジアムの天蓋すら突き破らんばかりの高空へ。
狂気の限界突破。両腕の激痛をねじ伏せ、全身を猛烈な勢いで回転させ始める。
先ほどの比ではない。
スタジアム全体の空気が渦を巻き、大気中の酸素と熱、そしてリングを満たしていた煙までもが、爆豪を中心とする巨大な暴風の竜巻へと呑み込まれていく。
爆豪勝己が今持てる全て、己の肉体と魂の限界を削り取って放つ、真なる最大出力の奥義。
「Puls ultra!!!!!!ハウザァァァァインパクトォォォォォォォッッ!!!!」
スタジアム中の誰もがその熱量と閃光に息を呑み、総毛立った――その時だった。
ドクンッッ――!!!!
地上の、爆煙渦巻くリングの中心から、心臓を直接握りつぶされるかのような重厚な波動がスタジアム全体を揺るがした。
「……ッ!?」
急降下する爆豪の眼下に映ったのは、煙を吹き飛ばして現れた異様な光景だった。
身体中が煤に汚れながらも、揺らぐことなく仁王立ちするブロリー。
その全身からは、緑色のエネルギーが立ち上っていた。
「爆豪……ッ!!」
ブロリーの瞳に宿るのは、相手の命懸けの執念に真正面から応える戦士の覚悟。相手を壊さぬよう力を抑え込むのではない。相手の魂の全力に対し、自分もまた、肉体と気迫のすべてを解き放って受け止めるという誠意。
「――う"うぅぅぅぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!」
ブロリーが踏み抜いたリングのコンクリートが、蜘蛛の巣状どころか一瞬で粉微塵に陥没した。放たれた巨躯は、重力を完全に嘲笑う超速の砲弾。
尾を引く彗星のように大気を切り裂きながら、ブロリーは天から降り注ぐ爆豪の紅蓮の業火めがけて、真正面から一直線に突っ込んでいった。
空中で激突した二つの力は、スタジアムの天蓋を吹き飛ばさんばかりの猛烈な衝撃波と爆発を生み出した。会場の空を覆うほどの黒煙―――その中から、飛び出してくる影が一つ。
「―――クソッ――タレ………………」
爆豪だ、爆豪はそのまま地面へと落ちる。そしてブロリーは、黒煙の中から飛び出すように出現し、地面へと降り立った。
「―――はぁ――はっぁ……はぁ…!!」
「…………」
「まだやれるぞ―俺は――おらぁ―――」
ゆっくりと立ち上がる爆豪………だが、立ち上がることで精一杯だったようで……そのまま――気絶。
「………よく、頑張ったわね…すごいわ。爆豪君」
ミッドナイトがすぐさま駆け寄り、爆豪の状態を確認し――手を上げた。
『爆豪君、気絶!! ――勝者、八木蕗利ィィッッ!!!!』
一拍の静寂ののち、スタジアム全体が地鳴りのような咆哮と拍手喝采に包まれた。
『き――決まったァァァァァッッ!! 今年の雄英体育祭、1年ステージの頂点に立ったのは、圧倒的な力と優しさで全てを受け止め抜いた男――八木蕗利ィィィィッッ!!!!』
プレゼント・マイクの絶叫がスタジアムを震わせ、観客席のヒーローたちも総立ちでスタンディングオベーションを送る。
だが、万雷の歓声を一身に浴びるブロリーは、雄叫びを上げることも、勝ち誇ることもなかった。
ただ静かに自身の拳を見つめ、深く息を吐き出すと…立ったまま気絶している爆豪の元へと駆け寄った。
「―リカバリーガールの元へは連れて行くぞ、爆豪。お前は……本当に、凄い奴だ」
ブロリーはマントを爆豪に被せながら、彼を抱えその場から去った行く。ブロリーの体に目立った傷はない、だがブロリーの心には……深く、深く刻みつけたのだ――爆豪の信念を、爆豪の覚悟を。
「――散る汗と 青春過多で 昇天す……ッ」
バタリッッ!!
風情ある句を詠み終えると同時に、18禁ヒーローの華麗な身体は白目を剥いて壇上へと綺麗に崩れ落ちた。
そのあとは思いっきり担架で運ばれていった。
これにより雄英体育祭は終了――ブロリーは見事、優勝を果たした。
「いやぁ……ハハッ……強くなりすぎでしょ…彼」
「こ、これは……エラいルーキーが現れたな…!!」
「ハッハッハッハッ!!マジか!!今の時代で、こんな奴が現れるなんてなぁ!!…私も負けてられねえ!」
「個性と反した礼儀の正しさ……見事だ」
「うっそ…………これ完全に、私らプロよりも、期待されるでしょ……まだ、まだデビューしたてなのにぃ!!」
そしてそんな彼を、多くのプロヒーローが注目するのであった。
サポートアイテムは作動しなかったのかって? そこまでの感じじゃなかったってことです。