しつこいですが
色々捏造など多数です。
タグが足りなかったり、注意が足りない可能性もあります。
その為、何でも有りな方のみ、お進みください、
スネイプ教授へのフィルターがかかっています。
不適切な表現があるかもしれません
読んだあとに、何かあっても責任はとれません。
その為、何でも大丈夫な方のみ、お進みください。
それではどうぞ
▷視点、リリローゼ
ダイアゴン横丁での大冒険
(生マルフォイ親子との遭遇)
から数時間後。
すっかり陽が落ちた
スピナーズ・エンドの我が家で、
楽しみにしていた、
土曜日のお茶会の時間がやってきた。
教授がホグワーツの仕事から帰る
土曜日の夜だけ、
私は教授の向かい側に座って、
お茶を飲むことができる
(まだ幼いので私はホットミルクだが)
ミリスが淹れてくれた
温かなホットミルクを両手で持ち、
ふーふーと息を吹きかけながら、
私は今日買ってもらった
『近代魔法史』の本を
愛おしく見つめていた。
(この本なら、
最高の息抜き&情報収集だわ。
ハリーの立場は原作と大きく変わらないみたい。
まあ、本1つで分かる情報なんて、
こんなものだろう。)
「……リリローゼ」
買ってもらったばかりの本から
得た情報を思考していると、
手元のカップをカチャリと置く、
地を這うような美しいバリトンボイスが響いた。
見上げると、テーブルを挟んだ向かい側で、
教授が紅茶のカップをソーサーに戻し、
あの底のない黒い瞳で私をじっと見つめていた。
その顔は相変わらず憮然としていて
不機嫌そうに見えるけれど、
どこか緊張しているようにも見える。
教授は漆黒のローブの奥へ手を伸ばすと、
綺麗なグリーンのリボンでラッピングされた
小さな箱をテーブルの上にコトリと置いた。
そして、それを長い指先で
静かに私の方へと押し出してくる。
「……お前に、やる」
「え……? パパ、これは……?」
驚いて箱と教授の顔を交互に見つめる。
本なら今日買ってもらったばかりだ。
首を傾げる私を見て、
教授はほんの一瞬だけ、
目元を優しく和ませて言った。
「リリローゼ、
お前は今日でちょうど5歳だ。
記念に日記を書き始めるといい」
教授の一言に、
私は一瞬でフリーズした。
(――あ。今日って、
私の誕生日だったんだ……!?)
前世の原作知識の確認や、
教授の死亡フラグを折る作戦を
考えるのに必死で、
自分の誕生日なんて1ミリも
意識していなかった。
というか、
自分が何年何月何日生まれなのかすら、
教授から聞いていなかったのだ。
教授は私が生まれた日を、
ずっと大切に覚えていてくれたんだ。
自分の誕生日なんて祝ったこともなさそうな
あのセブルス・スネイプが、
私のために、こんなサプライズを。
(教授……、本当にありがとう……っ)
内面のお祭り騒ぎは一瞬で消え去り、
胸の奥からじわじわと熱いものが込み上げてくる。
「パパ、さっそく開けてもいい?」
と私が尋ねると、
教授は頷きで返してくれた。
私は自身の小さな手で、
グリーンのリボンをそっと解き、
箱の蓋を開けた。
――中に収められていたのは、
上質な革で装丁された、
一冊の美しい日記帳だった。
その表紙には、
気品ある白いユリの花の絵が、
繊細なタッチで描かれている。
「わあ……!
すごく、きれい……!」
嬉しさのあまり目を輝かせる私を見て、
教授は満足そうに小さく頷いた。
まだ文字の読み書きを
勉強している私のために、
これからの成長を記録できるようにと
選んでくれた日記帳。
(リリーさんのユリの花だよね?
教授が私のために、
こんなに綺麗なユリの絵がついた
日記帳を選んでくれるなんて……)
今世の父親であり、
前世で最推しであった
スネイプ教授からの誕生日プレゼントに、
私は胸を熱くさせた。
その後、
入浴を終えて自室に向かい、
さっそく教授にもらった日記帳を
机の上でひろげながら
今日のことを、思いだしていた。
映画で見た通りのダイアゴン横丁を見て
教授以外の原作キャラに会って
教授に誕生日プレゼントまでもらえて
なんかもう最高!!
日記帳を眺めながら、
私は脳内お祭り騒ぎが続いていた。
(せっかく日記帳もらえたし
毎日書き忘れないようにしないと)
そうは言っても
毎週土曜日に教授と
ディナーとお茶会をする以外は
ミリスと一緒にいるだけだから、
改まって書くようなことはないんだけど
原作知識を忘れないように
さらには誰にも読まれないように
日本語で書くことを考えた。
一瞬読まれて日本語
(イギリス魔法族にとっては未知の言語)
が見られたら
また怪しまれて開心術をかけられるかもと考えるが
(今の教授ならそんなことしないか)
と考え、
覚えている限り
出来るだけ時系列にそって
原作知識を日本語で書いていく
日本語なら教授や、
あのアルバス・ダンブルドアに
見られたとしても、
ただの幼児の、
お絵描きくらいにしか見えないはずだ。
前世オタクの全記憶を、
この一冊にぶつける時が来た!
私は小さな手に不器用に羽ペンを握り、
インク瓶にそっとペン先を浸した。
(正直、前世でボールペンに慣れた私に、
羽根ペンは使いづらい)
けれど、ホグワーツに通えば
羽根ペンを使わない訳にはいかないのだから、
今のうちから慣れるのは必須だろう。
ドキドキしながら、
ユリの描かれた美しい日記帳の真っ白な
最初の1ページ目に、
ゆっくりと見慣れた
漢字とひらがなを滑らせていく。
『ハリー・ポッターの原作における事件』
まずは、原作のすべての始まりとなる年。
ハリー・ポッターが11歳になり、
ホグワーツ魔法魔術学校に入学する運命の年だ。
『1991年:ハリー・ポッター入学(1年生)』
『・クィレル教授(後頭部にヴォルデモート)』
『・賢者の石を守る魔法の仕掛け
(教授は論理のパズル担当)』
トロールの乱入、
クィディッチの試合での呪い、
そして教授がハリーを
命がけで守る最初の1年。
歴史教師としての癖で、
年表を作るように手が動く。
幼児のふにゃふにゃした手だから
文字は少し歪んでしまうけれど、
日本語を書く感覚が驚くほど
懐かしくて愛おしい。
続けて、2年生、3年生、4年生……と、
覚えている限りの
大事件を書き連ねていく。
秘密の部屋のバジリスク、
アズカバンの脱獄囚シリウス・ブラック、
そしてピーター・ペティグリュー
三大魔法学校対抗試合
(トライウィザード・トーナメント)
での闇の帝王、
ヴォルデモートの完全復活。
そして――。
『最終決戦:ホグワーツの戦い』
『・セブルス・スネイプ、叫びの屋敷にて
ナギニ(大蛇)に噛まれ出血多量により死亡』
最後の1行を書き終えた瞬間、
室内の光がやけに暗く感じられて、
私は思わず日記帳を覆うようにして、
小さく身震いした。
文字にして改めて突きつけられた、
私の大好きな、
そして今世の私の優しい父親である
セブルス・スネイプの残酷な未来。
(ナギニの牙には凄まじい呪いの毒がある。
原作でアーサー・ウィーズリーさんが噛まれた時は、
聖マンゴ魔法疾患傷害病院の癒者の開発が間に合った
特別な解毒薬が効いたはず……)
ナギニの毒の解毒薬を
あらかじめ調べるなど不可能だ。
けれどあの毒の解毒法か、
教授がナギニに噛まれない方法を
見つけ出さなければ
だから出来る限り、
原作改変を防ぎ先の想定が
出来なくなる可能性は
控えなければいけない。
(かと言って、
私と言う原作にはいない存在が、
影響しないはずもない)
ホグワーツ入学前の、
まだ幼い子供である私が出来るのは、
スネイプ教授の娘という、
立場を利用して知識を蓄えることだろう。
(何より、おそらく私の転生特典だろう。
教授の開心術を弾いた力を
制御しなければいけない)
ホグワーツ入学の、
組み分け儀式の時の
組み分け帽子は開心術で生徒の内面を見て、
寮を決めるはずたがら、
開心術を弾いてしまえば間違いなく、
騒ぎになる。
それを防ぐ為には、
原作で教授がヴォルデモートに対して
やっていた本心を隠し、
都合のいい内面を相手に見せる手法が必要だ。
ハリーがホグワーツに入学するまで、
あと6年。
「絶対に、死なせたりしないからね。パパ」
私はまだインクの匂いが残る
ユリの日記帳を眺め、
暗闇の窓の外を見つめながら、
静かに、まだ先の未来について
想いをはせるのだった。
オリ主の最優先はスネイプ教授の死亡フラグ折りです。
その為、目立たず原作改変を最小限にが目標です。
しかし、私の私見ですが、教師なんて出来る人は、世話焼きか、それなりに子供好きだと思っています。
原作主人公や周辺の人間は圧倒的に子供です。
半端ですが、この辺にしておきます。
それでは、読了ありがとうございました。