俺切二次 やさぐれ転生盤外戦術使いがサレン=アンダーに堕とされるまで。 作:地霊殿の壁
※今回からアニメ・原作『遊戯王』の要素が強く入ってきます。
───ぼんやりと自分の血が溢れるのを眺めていた。
───元々、私はメガバベル社のために造られた部品だ。
───役目を果たせなければ廃品として処理される。
───だから、
◆
「残念です。子供に負けるなど」
「なにをしてるの!? 貴方の、社長なんでしょ?」
「社長? こんなもの、メガバベルにおけるハグルマ、換えの利く備品に過ぎません。それも失敗作の」
秘書は次はお前だと言わんばかりにその拳銃をユウキへと向け───
≪危ない!≫
───鳴り響く一発の銃声。
それと時を同じくして放たれた鉛の弾丸はユウキの前に立つアリーシャ───ではなく、突如発生した闇のベールに阻まれていた。
───途轍もないプレッシャーが周囲を襲う。
場馴れしたサレンすらも気圧されるような、純然たる『闇』が辺りに充満する───。
全身ごと深い闇に覆われた中、鋭いトゲの突いた
「待て。貴方は何者?闇のカードを使って何する気?」
そこで、いち早く気を取り直したサレンは冷静を保つように努め、彼に問いかける。
闇に纏われ、容姿は見えない。
彼はそちらを一瞥し、すぐさま視線を横に流す。
「……は───こひゅっ、ゴホっ、けほっ……」
「ひっ!───」
───倒れている社長に目を向け、さらにその側の秘書へと目線を向け直す。
「ククッ、宿主サマのご希望何でな───さあ、闇のゲームの始まりだぜ」
彼は首元のリングを指先で持ち上げる。
まるで宇宙が膨張するかのように闇が急速に広がる───濃密な闇は1秒も立たずして社長室全てを呑み込み尽くした。
「!?」
瞬間、秘書の足元から闇が侵食していく。
「アシロ!?……いや、違う……」
「
「っ───ッ───ぁ───」
秘書に闇のカードを向けて───すっと指を曲げる。
たったそれだけの動作で秘書は瞬く間に逆巻く闇に呑まれ、消えていった。
秘書が持っていた爆弾と拳銃が地に落ち、それすらも地を這う闇に音もなく呑まれる。
『!!!』
「さて、次は───」
此方に警戒と敵意を向けてくるサレン=アンダー、及びその隣の紙浄ユウキへと目を向ける。
その目は尽きぬ盗賊としての欲望に囚われながらも、自らの信念が底深くで未だ輝いていた。
「ゴホッ、けほっ……ま、待ってください……!常磐アシロ───」
血を吐き出しながら静止する社長。
何故呼び止めたのかすら自覚していない
「……この世界でのデュエルはしておきたかったが、まぁいい。くく、俺の千年
彼女の下に歩いていき、掌に出現した一つのキューブを翳す。
取り込まれるようにして彼女の姿が消える。
「───量子キューブは『
そう言い残すと纏う闇が見通せないほどに濃くなり、質が変わる。
「っまって、貴方は───」
「ユウキ!油断しちゃダメ───さっきまでと何か違う」
そこから現れたのは、より濃く粘ついた纏わりつくような闇───その中には先程の彼に感じられた信念の光などは無かった。
そして、首元のリングは
「フフフ……オレ様はマリク・イシュタール───!!闇の領域
「ユウキ!」
「うん!」
『ファイト!』「デュエルだぁ!!」
お気に入りが三十人下回らなければいいなという願いを込めての投稿。
どうだった?
-
面白い
-
面白くない
-
もう見ない