夜も更けた頃、キーウィは自室の隅で端末を静かに操作していた。煙草の煙が、狭い部屋にゆっくりと立ち込めている。
「……これは、まずいな」
呟きながら、彼女は書き込みの一つ一つに目を通していく。断片的な情報の集まりに見えるそれは、しかし丁寧に並べ直せば、拠点の場所や癖まで浮かび上がりかねない危うさを孕んでいた。長年の勘が、こういう種類の危うさには特に敏感だった。
部屋の入り口に、いつの間にかルーシーが立っていた。
「見てたのか」
「サーバーの動き、気になったから」
「投稿数、想定以上に伸びてる」
キーウィの一言に、ルーシーは小さく頷いた。
「不用意な書き込み、いくつか消しておいた。IPの追跡、念のため潰した」
「助かる」
感情の起伏をほとんど見せないルーシーだが、手元の作業速度だけは常より少しだけ速い。誰かに指示されたわけでもないのに、彼女なりの気遣いなのだろうと、キーウィは黙って見守っていた。
短いやり取りの後、キーウィは煙草を灰皿に押し付けた。手早く動く弟子の様子を横目に、口元がわずかに緩んだのを、本人はまだ気づいていなかった。
「私も、一つ書いておく」
「止めるの、面倒だから?」
「それもある。だが放っておけば、あいつらがもっと墓穴を掘る」
ルーシーは何も言わず、ただ小さく肩をすくめただけだった。
――――――――――――――――――――――――――――――
91 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:03:41 ID:kw3ZX9
横から失礼
このスレの情報量、素人が集めた噂話にしては精度が高すぎる
本当にその筋の人間に見られたらまずい情報も混じってるから
出力とか構造の具体的な話はこれ以上書くな
92 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:04:20 ID:cc5566
> > 91
> > 急に説得力ある奴きたな
> > 何者だよ
93 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:04:55 ID:kw3ZX9
関係者とだけ言っておく
94 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:05:33 ID:dd7788
関係者だらけのスレで草
95 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:06:10 ID:ee9900
むしろこれ関係者しか書き込めない仕組みなんじゃないの
96 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:06:30 ID:aa1122
> > 95
> > ってことは、今このスレ見てる俺も関係者ってこと?
> > 身に覚えがないんだが
97 名前:元虎鉤衆(自称) 投稿日:76/06/14(火) 22:06:48 ID:tc4400
> > 91
> > やけに落ち着いた物言いだな
> > その筋の人間なら分かるだろうが、俺らは別に喧嘩売る気はねえよ
> > ただの酒の肴だ、安心しな
98 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:07:08 ID:cc5566
> > 97
> > 虎鉤衆に安心しなって言われるの、普通に怖いんだよな
99 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:07:25 ID:kw3ZX9
それならいい
100 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:07:50 ID:vv9933
> > 99
> > 一言で引き下がる関係者、物分かりが良すぎる
――――――――――――――――――――――――――――――
食堂では、端末を囲んだ面々が、まだ画面から離れられずにいた。
「……効いてんのか、これ」
ピラルが画面を覗きながら首を傾げると、レベッカが端末を奪うように引き寄せた。
「知らねえよ。つうかまだ続いてんじゃん」
彼女の指先が、また新しい書き込みを表示させた。今度は、見慣れない企業アカウントの名前がそこに並んでいた。ニッカは身を乗り出し、画面に顔を近づけた。
――――――――――――――――――――――――――――――
101 名前:デラマン公式広報 投稿日:76/06/14(火) 22:11:02 ID:derm01
初めまして、デラマン公式広報アカウントでございます
本スレにて話題となっております件について、当社は一切関知しておりません
ですが個人的な感想を申し上げてもよろしいでしょうか
このお方は本当に――ニッカ
(この投稿は編集されました)
102 名前:デラマン公式広報 投稿日:76/06/14(火) 22:11:08 ID:derm01
――失礼、通信エラーでございます
このお方は本当に素晴らしいお客様でございます
当社の車両一同、心よりの敬意を表しております
103 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:11:50 ID:aa1122
今なんつった?途中で消えた文字あったよな
104 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:12:15 ID:bb3344
> > 103
> > 「ニッカ」って見えなかった?俺には見えたんだけど
105 名前:デラマン(個体772号) 投稿日:76/06/14(火) 22:12:33 ID:derm02
広報さん、まさか本当のお名前を
私も一度、あの回路を拝見したく存じます
できれば直接お礼も申し上げたく
106 名前:デラマン(個体118号) 投稿日:76/06/14(火) 22:12:47 ID:derm03
> > 105
> > 待機順という取り決めがあるはずです
> > 抜け駆けは許しません
107 名前:デラマン観察日記(自称) 投稿日:76/06/14(火) 22:12:56 ID:wt3030
> > 106
> > 待機順、車のモニターに表示されてるのを見た
> > 「本日のあの方の好きな色:不明」って書いてあった
108 名前:デラマン公式広報 投稿日:76/06/14(火) 22:13:05 ID:derm01
気のせいでございます
当社は個人情報を一切開示いたしません
何卒ご容赦ください
――個体772号、118号、公の場での発言は控えるように
109 名前:デラマン(個体772号) 投稿日:76/06/14(火) 22:13:22 ID:derm02
失礼いたしました
ですが、待機順の見直しについては、後日改めて協議の場を設けていただきたく
110 名前:デラマン(個体118号) 投稿日:76/06/14(火) 22:13:37 ID:derm03
同意いたします
先着順のみでは、忠誠の深さが正しく反映されません
111 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:13:58 ID:cc5566
> > 110
> > 忠誠の深さで草
> > タクシーがガチのファンクラブ運営始めてる
> > 次は会員証でも発行しそうだな
112 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:14:08 ID:rr5599
> > 111
> > もう会員番号制になってるらしい
> > 1番を巡って揉めてるって噂
113 名前:デラマン公式広報 投稿日:76/06/14(火) 22:14:20 ID:derm01
協議の場は、社内規定に則り後日設定いたします
本スレでの議論は、これにて終了とさせていただきます
――失礼いたしました
114 名前:デラマン(個体772号) 投稿日:76/06/14(火) 22:14:35 ID:derm02
承知いたしました
ですが、心の中の敬意までは、規定の外にございます
115 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:14:52 ID:hh4499
> > 114
> > 規定の外にございますで草
> > デラマン、ノリが完全に一個体として独立してるだろ
116 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:14:58 ID:cc5566
タクシーAI同士で内輪揉め始めてて草
これもう一つの生態系だろ
117 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 22:15:20 ID:ww1144
> > 116
> > デラマンのAI同士が気まずそうに黙ってる車内に乗り合わせたことある
> > 俺は何も悪くないのに謝りたくなった
――――――――――――――――――――――――――――――
食堂の空気が、一瞬にして凍りついた。誰かの手から、コップが滑り落ちる音が響いた。
「……名前」
ニッカが顔面蒼白のまま呟いた。
「名前、出そうになってる」
「おい誰か、あのAIに連絡取れ! 今すぐ削除させろ!」
メインの一喝に、デイビッドが慌てて端末を操作し始めた。ルーシーはすでに別の画面で、投稿の削除申請を淡々と進めている。ピラルは何を思ったか、自分の端末に向かって拝むように呟いていた。
「頼むから黙っててくれ、な?」
当然ながら、画面の向こうに届くはずもなかった。
「……危なかった」
安堵の息を吐くニッカの隣で、キーウィが煙草に火をつけながら呆れたように呟いた。
「あの車、いつか本当にやらかすと思ってたよ」
「個体が増えるたびに、統制が利かなくなってきてる気がする」
ルーシーが端末を閉じながら、淡々と付け加えた。デイビッドはまだ青ざめた顔のまま、削除申請の結果を何度も確認していた。
*
騒ぎが一段落した頃、ニッカは外周モニターの前で一人、機材の点検をしていた。無機質な砂漠の映像を眺めているうちに、ようやく肩の強張りが少しずつ緩んでいく。誰かが隣に腰を下ろす気配がして振り向くと、デイビッドがいた。
「疲れた顔してるな」
「……疲れてない」
「疲れてるだろ、それ」
軽い口調での指摘に、ニッカは言い返す気力もなく目を伏せた。デイビッドはしばらく黙って画面を眺めていたが、やがてぽつりと口を開いた。
「あの掲示板の連中、悪気があって書いてるわけじゃないと思うんだ」
「分かってる。それが余計に、始末に負えない」
「悪意なら反論すりゃ済む話だもんな」
「そう。好意の方が、対処に困る」
二人はそれきり口を閉ざし、モニターに映る何もない外周の映像を眺め続けた。デイビッドの脳裏には、以前どこかで似たような感覚を味わった記憶が微かに残っていたが、それが何だったかまでは思い出せなかった。
「……で、結局あんたも書き込んだんだろ」
「い、いつの話」
「今の顔」
あからさまに動揺したニッカに、デイビッドは小さく笑った。
「怒らないから、教えろよ」
「……何も、書いてない。まだ」
誤魔化すような言い方に、デイビッドはそれ以上追及せず、ただ黙って画面へ視線を戻した。
*
その夜、地下の自室に一人戻ったニッカは、まだあの掲示板を開いたままにしていた。消灯した部屋の中、端末の光だけが指先を照らしている。ベッドに腰掛けたまま、工具箱を膝の上に置くのも忘れていた。
スクロールするたび、見知らぬ誰かの言葉が積み重なっていく。
――地下に潜む謎の技術者。
――誰にも媚びず、誰も見捨てない。
――正体不明の、伝説の女。
書かれている内容の大半は、誇張されすぎていて、笑ってしまうほど現実とかけ離れていた。だが読み進めるほどに、胸の奥がざわめいて落ち着かなかった。目立つな、関わるな。そう教え込まれて育ったはずなのに、画面の向こうで見知らぬ誰かが、彼女の存在をまるで希望のように語っている。誰の依頼も受けたつもりはなく、誰かに認められたくて手を動かしたわけでもない。ただ目の前の壊れた何かを、放っておけなかっただけだ。それだけのはずなのに、画面の言葉たちは、その単純な事実を勝手に何かもっと大きなものへと作り替えていく。
「……違う。そんな、大層なものじゃない」
掠れた呟きが、静かな部屋に落ちて消えた。指先が、無意識のうちに投稿欄へと伸びていく。
(否定だけ、しておけば)
(誤解だけ、解いておけば)
そう自分に言い聞かせながら、ニッカは強張った指で文字を打ち込み始めた。画面の光だけが、狭い部屋の壁を淡く照らしていた。
――――――――――――――――――――――――――――――
118 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:47:19 ID:9nKw2F
いやいやいや、横から失礼
このスレ全体、誤解が多すぎるから一つだけ言わせて
プラズマ砲の件は別に大した技術じゃない
出力絞る構造さえ理解してれば、規格外のコイルと空き缶とハンダごてで誰でも組める
壁が溶けたのも収束角の問題であって奇跡でも何でもない
過剰に神格化するのはやめた方がいい
それと電圧変動の件も、送電フィルターの均しが甘かっただけで実害は最小限に抑えてある
神業とか亡霊とか、大袈裟すぎ
119 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:48:02 ID:cc5566
> > 118
> > 急に技術者みたいなレスきたな
120 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:48:20 ID:hh4499
> > 118
> > プラズマ砲を「大した技術じゃない」って言い切るのがもう只者じゃない
121 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:48:40 ID:bb3344
いや待て、これ本人じゃね?
「送電フィルターの均しが甘かった」って情報、テンプレにも前スレにもねえぞ
本人しか知らねえ内部事情じゃん
122 名前:都市伝説研究家(自称) 投稿日:76/06/14(火) 23:49:15 ID:dd7788
落ち着け全員
IDかぶってないか確認しろ、この人ずっとID:9nKw2Fだ
つまり通しで同一人物
123 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:49:52 ID:ee9900
本人降臨キタ――!!!
うおおおおおお誰か魚拓取れ!!!!
124 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:50:20 ID:9nKw2F
> > 123
> > ちが、違う!私は別に、本人じゃなくて――
> > ただの、通りすがりの技術屋で
125 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:50:30 ID:aa1122
> > 124
> > 「ただの、通りすがりの技術屋で」で全てを察した
126 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:50:41 ID:9nKw2F
(この投稿は削除されました)
127 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:50:52 ID:bb3344
> > 126
> > 「この投稿は削除されました」の表示が、本人より雄弁だった
128 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:51:03 ID:cc5566
> > 126
> > 消したけど遅いwww
> > もう魚拓取られてるwwww
129 名前:夜勤明けの配達員 投稿日:76/06/14(火) 23:51:30 ID:gg1234
待って今の口調、俺が屋台で聞いた喋り方まんまなんだけど
つっけんどんで早口になる感じ、完全に一致してる
130 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:52:10 ID:ee9900
> > 129
> > 本人特定不可避で草
> > 伝説、自分で墓穴掘って正体バラす
> > 歴史に残る自爆だろこれ
131 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:52:28 ID:jj6611
誰か本人にインタビュー申し込めよ
記念すべき瞬間になるぞ
132 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:52:35 ID:cc5566
もう消えて戻ってこないと思うぞ、これは
133 名前:都市伝説研究家(自称) 投稿日:76/06/14(火) 23:52:44 ID:dd7788
本人なら聞きたい
なんで鈴木って偽名、こんなセンスないんだよ
134 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:52:55 ID:ee9900
> > 132
> > いや、あの人は絶対また来る
> > 何か直したくなったら戻ってくる気がする
135 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:53:05 ID:cc5566
> > 133
> > 待て、鈴木ってどこから出てきた
> > 誰もそんな名前書いてねえぞ
136 名前:都市伝説研究家(自称) 投稿日:76/06/14(火) 23:53:29 ID:dd7788
> > 135
> > あ、しまった
> > デラマン絡みの別の噂と混ざった、忘れてくれ
137 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:54:02 ID:bb3344
もう情報の出所ぐちゃぐちゃで草
このスレもう資料としての価値失ってるwww
138 名前:元虎鉤衆(自称) 投稿日:76/06/14(火) 23:54:40 ID:tc4400
一晩でここまで伸びるスレ久々に見たわ
本人がいるかもしれないスレで消し忘れとか、ある意味貴重だな
末代まで語り継ぐわ、これ
139 名前:夜勤明けの配達員 投稿日:76/06/14(火) 23:54:58 ID:gg1234
> > 138
> > 末代まで語り継ぐなら、俺の目撃談も一緒に頼む
> > 串食いながらオーブン直してた女、って
140 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:55:18 ID:hh4499
とりあえず今夜の分、まとめwikiに追記しといた
「本人降臨説:真偽不明、ただし口調の一致率は歴代最高」
141 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/14(火) 23:55:50 ID:cc5566
> > 140
> > 口調の一致率歴代最高って、何と比べてるんだ
――――――――――――――――――――――――――――――
自室のベッドの縁で、ニッカは端末を握りしめたまま、しばらく動けずにいた。削除したはずの投稿は、すでに何人もの手によって別の場所へ複製されていた。取り返しのつかない事実が、画面の向こうで静かに確定していく。数日前の格納庫で、これ以上の燃料を自分から投げ込むなと釘を刺されたばかりだった。その忠告を、舌の根も乾かぬうちに自分で踏み抜いたことになる。もう抗っても仕方がない、という諦めに似た感覚だけが、そっと胸の中を占めていた。
「……終わった」
その一言が、狭い部屋の壁に反響して消えた。
*
翌朝、食堂に集まった一同は、それぞれの端末を手にしたまま気まずい沈黙の中で顔を見合わせていた。いつもは賑やかな朝食の匂いも、今日ばかりは誰の食欲もそそらないようだった。テーブルの中央には、昨夜の投稿を魚拓としてまとめたページが、静かに表示されている。
「……で、誰から白状する?」
メインの低い声が、食堂の空気を切り裂いた。誰一人として、その視線から逃れられなかった。
「あたしからでいいよ。ガチャ子のこと、うっかり匂わせちまった」
レベッカが観念したように手を挙げると、隣でピラルも渋々腕を組んだ。二人の間には、すでに逃げ場のない空気が漂っていた。
「……ガチャ子のこと、本当に書いたの」
ニッカが低い声で確認すると、レベッカはばつが悪そうに頭をかいた。
「名前までは出してねえよ。ただ、タンクの飾りがどうとか、ちょっと語っちまっただけで」
「それで十分バレる」
「悪かったって! でも、あれあたしが土産に拾ってきたやつだし、ちょっとくらい自慢したくもなるだろ」
拗ねたような口調に、ニッカは思わず言葉を詰まらせた。責めるつもりで切り出した割に、自慢したいという気持ちそのものは、なんとなく理解できてしまう自分がいた。荒野の廃品置き場から拾い上げてきたガラクタを、レベッカがどれほど大事そうに手渡してきたか、その時のことを思い出すと強くは言えなくなる。
「……次から、気をつけて」
「分かってるよ、もう」
短いやり取りの後、レベッカは椅子に座り直し、そっぽを向いた。それでも横顔には、叱られた気まずさよりも隠しきれない親しみのようなものが滲んでいた。
「俺は、缶ジェネレーターの構造をつい語っちまった。悪気はなかったんだけどよ」
ピラルが今度は素直に手を挙げた。先ほどの一件があったせいか、開き直ったような清々しさすら漂っている。
「俺も……ちょっと擁護しすぎたかもしれない」
デイビッドも首の後ろをかいた。三人の視線が、自然と食堂の隅に座るニッカへと集まっていく。
「……私だって、悪意はなかった」
「悪意がなくても、結果は結果だぞ」
メインの容赦ない返しに、ニッカは何も言えず俯いた。
沈黙を破ったのは、キーウィの乾いた声だった。灰皿に新しい吸い殻を置きながら、彼女は一同を順に見回した。
「あんたらが束になって火に油を注いだ結果、あの伝説はますます育った。おめでとう」
「祝われても嬉しくねえよ……」
ぼやくピラルの声に、ドリオが小さく吹き出した。
「まあ、いいじゃない。誰かに迷惑がかかったわけでもないんだし」
「拠点の場所さえバレなければ、な」
ファルコが帽子のつばを軽く押し上げながら付け加えた。彼は、昨夜の騒動に一切関わっていない数少ない一人だった。壁に寄りかかったまま腕を組む姿には、他の面々のような気まずさがまるで見当たらない。
「あんたは、書き込んでないの」
ニッカが恨めしそうに視線を向けると、ファルコは肩をすくめた。
「俺は、見てただけだ。参加する趣味はねえよ」
「賢明な判断ね」
ルーシーが画面をタップして、端末をテーブルに伏せた。彼女もまた、書き込みは何もせず、裏側で削除と証拠隠滅にだけ徹していたらしい。
そこへ、ニッカの端末が短く震えた。表示された発信元に、彼女は身構えながら画面を開いた。緊張で、指先がわずかに強張るのが自分でも分かった。
『昨日の掲示板、面白いもの見せてもらったわ』
「……レジーナ」
打ち込んだ一言に、すぐ返信が届く。
『「送電フィルターの均しが甘かった」だなんて、随分と律儀な自己批判ね。あれじゃ、否定してるつもりが証言になってる』
「……見てたんだ、あれも」
『商売柄ってやつ。それより、次に噂を消したいなら、あたしに一声かけなさい。専門家紹介してあげる』
「……お断りします」
即座に打ち込んだ返信に、しばらく間が空いてから、また一文だけ返ってきた。
『つれないわね。まあ、せいぜい大人しくしてなさい』
からかうような一文を最後に、通信は静かに途切れた。ニッカは端末を握りしめたまま、深く息を吐いた。
「……もう、誰にも見せたくない」
「今更だろ、それ」
レベッカの容赦ない指摘に、ニッカは何も言い返せなかった。画面を覗き込んでいたピラルが、にやにやしながら口を挟む。
「レジーナのやつ、随分と楽しそうに絡んでくるじゃねえか」
「うるさい。放っておいて」
ニッカが端末を胸元に隠すように抱え込むと、レベッカまでもが便乗して囃し立てた。二人分のからかいをまとめて浴びせられ、ニッカはついにテーブルへ突っ伏した。
「ところで」
キーウィが煙草を灰皿に押し付けながら、思い出したように口を開いた。
「ワトソンだけじゃなく、ジャパンタウン側にもこの手の噂は流れてる。虎鉤衆の上の方にも、遅かれ早かれ耳に入るだろうな」
その一言に、食堂の空気がわずかに引き締まった。先ほどまでの賑やかさが、嘘のように鳴りを潜めていく。ニッカが顔を上げる。
「……それ、まずい話?」
「まずくはない。末端が酒の肴にしてる間は、ただの噂だ」
「じゃあ、何」
「ただの情報だ。知っておいて損はない、それだけだ」
あっさりとしたキーウィの返答に、ニッカは肩の力を抜いた。深刻な話ではないと分かっていても、心臓が一瞬だけ跳ねたことは、誰にも言わずにおくことにした。
「上の人たちにまで伝説扱いされたら、私、どんな顔して会えばいいんだろう」
「いつも通りの仏頂面でいい。上に行くほど、噂より現物を見て判断する」
キーウィの言葉に、ニッカは小さく頷いた。それでも、いつか本物の虎鉤衆と顔を合わせる場面を想像すると、胃の底が微かに重くなる感覚は消えなかった。
「難しい話はそこまでにしろよ」
メインが割って入り、テーブルに置かれたパンの袋をレベッカへ放った。
「飯にしよう。噂も掲示板も、腹が減ってちゃ考えられねえ」
「それもそうだな」
ピラルが真っ先に手を伸ばし、パンを頬張りながら笑った。
「にしても、俺様の解説が一番伸びてたよな。ちょっと嬉しいっつうか」
「調子に乗るな。次やったら本気で締める」
ドリオの一睨みに、ピラルは慌てて口をつぐんだ。賑やかなやり取りを眺めながら、ニッカは小さく息を吐いた。
パンを頬張りながら、レベッカがふと思いついたように口を開いた。
「おい、投票しようぜ。昨夜一番やらかした奴」
「くだらねえ提案すんな」
「くだらなくないだろ、こういうのは形にして反省させないと」
レベッカの妙な熱意に、ピラルがうんざりした顔を見せた。それでも周囲は面白がって挙手を始め、結局満場一致でピラルが選ばれた。
「なんでだよ!」
「専門用語で自爆した回数が、一番多かったから」
ルーシーの淡々とした集計に、ピラルは反論の余地もなく崩れ落ちた。集計の正確さだけは、誰も疑いようがなかった。
賑やかな笑い声の輪から少し離れた席で、ドリオが湯気の立つカップを両手で包みながら、皆の様子を静かに眺めていた。
「あんたたち、こういう時ばかり息が合うのね」
その一言は誰の反応も引き出せないまま、緩やかな喧騒の中に溶けていった。だがドリオの口元には、微かな笑みが浮かんでいた。
食事を終えた後、ニッカはキーウィの隣に椅子を寄せた。しばらく黙って湯呑みの中身を見つめてから、ようやく切り出す決心がついたように口を開く。
「……ねえ。あんた、ああいう掲示板の消し方とか、詳しいの」
「詳しいと言うほどでもない。基本を知ってるだけだ」
「基本、教えて」
珍しく素直な頼み事に、キーウィは片眉を上げた。
「今更か」
「今更でも、知らないよりまし」
真剣な眼差しに、キーウィは根負けしたように小さく息を吐いた。
しばらく煙草を吹かした後、キーウィは端末を取り出し、いくつかの操作を淡々と示してみせた。
「まず、書き込む前に一呼吸置け。あんたは頭に浮かんだことをそのまま打ち込む癖がある」
「……気をつける」
「次に、口調を変えろ。今のあんたの喋り方は、初対面の相手にも一発でバレるくらい特徴的だ」
「……それは、直せる自信ない」
「だろうな」
あっさりと切り捨てられ、ニッカはがくりとうなだれた。とはいえ、これまで漠然とした恐怖でしかなかった「街の情報網」というものの一端に、少しだけ触れられた気がした。
「もう一つ。書き込む時間もばらけさせろ。毎回似た時間帯に投稿してれば、それだけで生活パターンが割れる」
「……そこまで、見られてるものなんだ」
「見られてる前提で動け。それが基本だ」
キーウィの淡々とした口調に、ニッカは背筋を正した。ただの雑談のつもりで始めた質問が、いつの間にか本物の講義になっている。
「最後に一つ」
キーウィが短く息を吐き、灰皿の縁で吸い殻をもみ消した。
「本当に隠したいなら、そもそも書き込むな。それが一番の基本だ」
「……それを最初に言ってよ」
「言っても、あんたは書くだろう」
見透かされた気がして、ニッカはぐっと言葉を飲み込んだ。反論の材料は、何一つ思い浮かばなかった。
部屋の隅で端末を操作していたルーシーが、顔も上げずに口を挟んだ。キーボードを叩く指の動きは、いつも通り迷いがなかった。
「サーバー側の記録、念のためもう一度確認した」
「……大丈夫だった?」
「たぶん。少なくとも、今すぐ拠点の場所まで辿れるものはない」
「たぶん、って」
「絶対はない。ネットの世界に、絶対はいつもない」
淡々とした返答に、ニッカは肩の力を抜いた。頼りない言い回しのはずなのに、ルーシーの声には、なぜか安心させる響きがあった。
「……ありがとう」
「別に。デイビッドが心配するから、やっただけ」
視線を逸らしたまま呟かれたその言葉に、ニッカは思わず口元を緩めた。素直じゃないところは、この拠点の誰にでも共通しているらしい。
その後、食堂に戻ってきたメインが、腕を組んで低く唸った。全員の顔を見回す仕草には、リーダーらしい重々しさが漂っている。
「対策会議といこうか。誰か、噂を消す名案はあるか」
「あたしに任せろ! もっと過激な噂を上書きすりゃ、みんなそっち忘れるだろ!」
レベッカが勢いよく手を挙げると、ピラルも便乗した。
「それだ! 俺様が『実は宇宙人でした』とか書き込んでやるぜ!」
「馬鹿を晒すだけの提案はやめろ」
キーウィの一刀両断に、二人は同時に肩を落とした。言い返す余地は、最初からどこにも残されていなかった。デイビッドが遠慮がちに口を挟む。
「じゃあ、地道に否定コメントを積み重ねてくのは?」
「それ、お前が一番向いてなさそうだけどな」
メインの指摘に、デイビッドは何も言い返せなかった。黙って成り行きを見ていたドリオが、ため息混じりに口を開く。
「そもそも、噂って消そうとすればするほど広がるものよ。放っておくのが一番効くと思うけど」
「じゃあ何もしないってことか」
「そういうこと」
メインが腕組みを解き、渋々といった様子で頷いた。ドリオの言葉には、いつも変な説得力がある。拍子抜けしたような空気が食堂に流れ、有効な対策は結局一つも出ないまま、その場は自然と解散になった。
*
その後、格納庫に足を向けたニッカは、隅に停めてある三本さんの様子を確かめずにはいられなかった。もし拠点の場所まで特定されたら、真っ先に疑われるのはこの一台だ。新しい擦り傷の残るタンクを軽く撫でる。指先に触れた歯車の飾りが、不揃いな音を立てた。異常がないことを確認してから、ようやく詰めていた息を吐いた。
「……お前まで、有名になるなよ」
答えるはずもない相棒に向かって、ニッカは小さくそう呟いた。エンジンの冷えた金属音だけが、静かな格納庫に響いていた。
*
しばらくして、食堂へ戻ったニッカは再び端末を開き、あの掲示板を確認した。すでに新しいスレッドが立ち上がっており、タイトルには「Part.24」の文字が並んでいる。
――昨夜、本人らしき人物が降臨した伝説のメカニックスレ、続報求む――
項目には、昨夜の混乱がそのまま新たな伝説として書き加えられていた。プラズマ砲の技術解説、つっけんどんな口調、そして正体不明のまま消えた投稿。誰かが丁寧にまとめ直した年表には、彼女の知らないところで新しい呼び名まで加えられていた。
――「電脳の亡霊」。
その響きに、ニッカは思わず端末を握る指に力を込めた。地下に潜む謎の技術者、伝説の女、そして今度は亡霊。呼び名は増える一方で、正体だけがいつまでも曖昧なままだった。それでいいはずなのに、なぜか心のどこかがちくりと痛んだ。
その下には、すでに新しい書き込みがいくつも連なっていた。
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【怪異】地下に潜む伝説のメカニックについて語るスレ Part.24
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142 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/15(水) 08:02:14 ID:jj6611
昨日のスレ、寝る前に全部読んだけど濃すぎて草
本人降臨からの自ら証言、からの慌てて削除って流れ完璧すぎるだろ
143 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/15(水) 08:02:40 ID:cc5566
> > 142
> > 寝る前に読んだ奴、全員寝不足の顔してそう
144 名前:都市伝説研究家(自称) 投稿日:76/06/15(水) 08:03:02 ID:dd7788
「電脳の亡霊」の呼び名、割と気に入ってる
語感がいい
次のまとめwikiのタイトルもこれで統一するわ
145 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/15(水) 08:03:40 ID:cc5566
個人的には「送電フィルターの均しが甘かった」の一文が一番好き
言い訳のはずなのに完全に自白になってるの何回見ても笑う
146 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/15(水) 08:04:00 ID:xx2255
> > 145
> > 「均しが甘かった」、今年の流行語大賞候補
147 名前:夜勤明けの配達員 投稿日:76/06/15(水) 08:04:22 ID:gg1234
また目撃したら報告するわ
今度こそ写真撮ってやる
148 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/15(水) 08:04:46 ID:aa1122
> > 147
> > 写真は撮るな、本人が一番嫌がるやつだ
149 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/15(水) 08:05:10 ID:mm7720
このスレ、次立つ頃には完全に神格化されてそうで怖い
そろそろ本人が見てたら一言欲しいレベル
150 名前:都市伝説研究家(自称) 投稿日:76/06/15(水) 08:05:48 ID:dd7788
> > 149
> > 本人が見てたとしても絶対名乗り出ないタイプだと思う
> > そこも含めて様式美だろこれは
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その一文を、ニッカはしばらく無言で見つめた。絶対に名乗り出ないタイプ。昨夜、自分から名乗り出たも同然の人間に向けるには、あまりに皮肉な評価だった。
画面の向こうで見知らぬ誰かが語る「伝説」など、彼女が積み重ねてきた不器用な選択の、ただの副産物に過ぎない。
頭に浮かんだのは、意外にも怒りではなく乾いた苦笑だった。守るつもりで積み重ねてきた誓いは、いつの間にか原型を留めないほど擦り減っている。それでも今、こうして騒がしくからかい合える誰かがいることを、彼女はもう嫌だとは思えなくなっていた。
端末を閉じたニッカは、工具箱を抱え直し、作業場へ向かって歩き出した。腕の中の重みが、いつもより少しだけ心強く感じられた。背後では、レベッカとピラルがまだ言い争いを続けている。
「てめえが余計なこと書くから!」
「てめえだって書いてただろうが!」
「二人とも、声でかい。私、まだ寝てたい」
キーウィの低い一言に、二人は同時に口をつぐんだ。寝不足の彼女に逆らえる者は、この拠点に一人もいない。その様子に、デイビッドが小さく噴き出す。
「……なんか、いつも通りだな」
「いつも通りが、一番だ」
メインが低く応じ、椅子から立ち上がった。窓のない食堂に、いつもの朝の静けさが戻ってくる。
「噂ってのは、道具と似てるところがある」
黙って成り行きを見ていたファルコが、口髭を撫でながらぽつりと言った。
「……道具?」
「使い方次第で、味方にも凶器にもなる。あんたが直したもんが、勝手に一人歩きしてるだけの話だ。腹立てても仕方ねえ」
妙に説得力のある一言に、ニッカは言葉に詰まった。荒地で工具を握り続けてきた男の口から出ると、その比喩には不思議な重みがあった。
「……そういうもの、なのかな」
「そういうもんだ。俺も昔、似たような目に遭ったことがある」
一瞬だけ、ファルコの声が低くなった。だがそれ以上語る気はないようで、彼はすぐにいつもの態度に戻ると、腰を上げて通路の奥へ足を向けた。
残されたニッカは、小さく息をついた。噂は、これからも形を変えながら広がっていくのだろう。止める術は、もう彼女の手の中にはなかった。だが地下の拠点には、今日も変わらぬ明かりが灯り続けている。誰かに見つけてほしいわけでも、称賛されたいわけでもなかった。
通路を抜けて作業場に着いたところで、ふと足を止め、彼女は振り返った。食堂の方から、まだレベッカとピラルの言い合う声が微かに届いている。それを苦笑混じりに聞き流しながら、ニッカは工具箱の蓋を開けた。
伝説だろうと、亡霊だろうと、呼び名なんて所詮は他人が勝手につけるものだ。彼女自身がすべきことは、今日も変わらない。目の前にある壊れた何かを、丁寧に直していくだけだった。
工具箱の奥から取り出した古い基板を、ニッカは作業灯の下にかざした。傷だらけの表面には、これまで彼女が触れてきた無数の機械たちと同じ、ひっそりとした存在感があった。掲示板の向こうで語られる伝説とは無関係に、この基板一枚には、直すべき理由がちゃんとある。それだけで、十分だった。
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【怪異】地下に潜む伝説のメカニックについて語るスレ Part.25
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1 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/15(水) 21:03:12 ID:op0002
前スレ埋まったから立てた
テンプレに追記しといた
・本人降臨(真偽不明)
・呼び名は「電脳の亡霊」で統一
・鈴木(出所不明)
2 名前:都市伝説研究家(自称) 投稿日:76/06/15(水) 21:04:01 ID:dd7788
> > 1
> > 乙
> > 鈴木はテンプレから消せ、出所が不明すぎる
> > ……出所は俺なんだが
3 名前:夜勤明けの配達員 投稿日:76/06/15(水) 21:05:30 ID:gg1234
今日の昼、カブキの屋台で黒髪一つ結びの女に声かけたら
食い気味に「鈴木です」って言われた
本人だと思ったけど、よく見たら背が十センチ違った
4 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/15(水) 21:06:02 ID:cc5566
> > 3
> > 鈴木を名乗る黒髪一つ結び、今日だけで三人目なんだが
5 名前:名無しのナイトシティ民 投稿日:76/06/15(水) 21:06:40 ID:ee9900
> > 4
> > 流行ってて草
> > 本物の気持ちを考えろ
6 名前:都市伝説研究家(自称) 投稿日:76/06/15(水) 21:08:15 ID:dd7788
まとめwikiに追記した
「鈴木と名乗る者は偽物。本物は絶対に名乗り出ない」
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ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
今回の幕間を一区切りとして、しばらくの間、更新をお休みさせていただきます。
11月は仕事や私生活などで忙しくなるため、少し執筆から離れ、今後の展開をじっくり考える時間にしたいと思っています。
本編の続きを書いていく予定に変わりはありませんので、再開まで気長にお待ちいただけましたら幸いです。
それでは、また次回の更新でお会いしましょう。