よう、choom。名前? ねえよ。人前に出るときは仮面を被って、アノンって名乗ってる。
目を開けたのはナイトシティ、ではなくバッドランズの地下、とある研究所の廃棄用の台の上だった。今となっちゃ誰からも忘れられてる場所だ。

ネットに潜るためだけに設計されたガキの体が、首の後ろのデッキに焼かれて死んだ。その直後に起き上がったのが俺ってわけだ。前の人生の記憶つきでな。

ナイトシティのことなら、前の俺がよく知ってる。画面の向こうで何百時間も歩き回った。『Cyberpunk 2077』言わずと知れた神ゲーだ。誰が裏切り、どこで死ぬのか、だいたい頭に入ってる。
体は十五で止まったまま、ちっとも伸びやしねえ。身体強化のサイバーウェアなんか入れたら一発でお陀仏だ。殴り合いなら、そのへんのチンピラにも負ける自信がある。その代わり、ネットの中なら話は別だ。誰にも負けねぇ自信がある。

趣味はコーポの金庫を軽くしてやること。手口が派手すぎたらしくて、世間じゃ《Anonymass》って謎の集団の仕業ってことになってる。訂正はしてない。面倒だからな。

二〇七六年、スカベンジャーの巣でやたらでかい男と鉢合わせた。知ってる顔だ。『ジャッキー・ウェルズ』俺の記憶じゃ、こいつは紺碧プラザの仕事のあと、相棒のVの隣で死ぬ。


世界を救う気なんかねえよ?ただ、知ってる結末をなぞるだけじゃ退屈だろ? 弾の行き先をちょいとずらしたら、この街がどっちへ転がるのか。そいつを見てみたくなった。

もっとも、ここには俺の知らない話もあった。月を目指した連中の話とかな。

"Welcome to Night City"

案内役は、仮面のガキで我慢してくれ。


アノン仮面付き(by AI)

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アノン仮面無し(by AI)

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