キャラ崩壊注意!
「杏山カズサ」が「ヤニ猫」に乗っ取られて、ヤニを求めて暴れるSSです。
名実ともに「汚いカズサ」になってしまった、カズサはどうなってしまうのか?



ごめんね、カズサと〇〇◯。君達まで悪い大人(作者)の毒牙にかけてしまったよ。
恨んでくれていいからね。

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第1話

 

【カズサ宅:ベランダ】

「うんまいにゃ~」

煙を吐き出しながら、ヤニを摂取する猫耳の少女。

人指し指と中指で、タバコを持ちながらつぶやく。

「ヤニは最高だにゃ~」

 

ベランダの柵によりかかりながら、未成年喫煙をしているカズサ。

キャスパリーグ時代でも、やらなかったであろう行動を彼女は取っていた。

なぜこうなったのか?それは少し前のことであった。

 

 

 

【トリニティ学園自治区:大通り】

「ケーキ買えたことだし、先生にお疲れ様の挨拶をしに行こ!」

カズサは、人気のスイーツ店から出てくるやいなや、そう呟いた。

その店は常に行列ができている、トリニティでも人気の店だ。

 

(並ぶの大変だったし、危うく売り切れで買えないところだったけど、買えてよかった!)

笑顔で、大通りを歩いているカズサ。

そのカズサの前に、一人の少女が現れた。

 

「杏山カズサ!決闘を申し込みます!」

言うやいなや、宇沢レイサは、果たし状を叩きつけた。

「これから先生のところに行くところなんだけど...また今度にしてくれない?」

「杏山カズサ!恐れをなして、逃げる気ですか!」

 

勢いのまま、カズサにショットガンを向けるレイサ。

別になんてことはない、いつも通りの光景だった。

 

バアン!バアン!

 

レイサの銃が火を吹き、決闘の火蓋が切られたかに思われた。

しかし、この日はいつもとは違った。

レイサの放った散弾は、カズサの頭に大部分が命中した。

 

キヴォトス人であれば、多少痛いくらいで済む程度の攻撃だ。

だが、カズサはそのまま倒れ込んでしまった。

「杏山カズサ?どうしたんですか?」

心配するレイサの声が響く。

 

奇跡でも起きたのか、神秘の力が暴走したのかはわからない。

この時、カズサの人格は一時的に消えていた。

そして、別世界の獣人の人格が、カズサの精神を乗っ取った。

カズサと同じ声だが、全く性格の異なる『ヤニ猫』の人格に...

 

「うん?何が起きたにゃ?」

起き上がるカズサ。

しかし、いつもとは口調が完全に異なっていた。

 

「うっ...ヤニ...ヤニが足りないにゃ!!」

「早く...ヤニを摂取しないとだにゃ!!」

「杏山カズサ?」

事態を把握できないレイサ。

 

「ヤニー!ヤニはどこだにゃ!」

レイサが怪訝な顔で見つめる中、走り出した。

先生のために、並んでまで買ったケーキの箱を打ち捨てて。

 

 

 

 

【シャーレビル:エンジェル24店内】

「お嬢ちゃん、何でもいいからタバコ...タバコを寄こすにゃ!!」

「ダメです!これは、シャーレに来られる大人のための商品です。未成年の方にはお売りできません。」

 

タバコを購入しようとするカズサ。そのカズサを店員のソラは、必死に止めようとしていた。

「にゃーはもう大人だにゃ。」

「どう見ても、トリニティの生徒さんじゃないですか。」

「そんなこと無いにゃ。」

 

コンビニを何軒もはしごし、タバコを買おうとしたカズサ。

だが、あくまで『学園都市』であるキヴォトスでは、タバコを売っている店は無かった。

その時、『先生が居るシャーレのエンジェル24なら、タバコも取り扱っているかも』と考えた。

すぐに行動に移したカズサは、陳列されているタバコを見つけた。

だが、いくら言ってもタバコを売ってくれない。

 

(早く...ヤニを...ヤニを吸わないと、おかしくなるにゃ...)

禁断症状でおかしくなっていることには、気づかないカズサ。

(こうなったら...強硬手段にゃ!)

 

「そこをどくにゃ!」

 

ダララララララ!

 

カズサが構えた軽機関銃が火を吹く。

「きゃー!助けて!」

カズサの剣幕と、放たれた弾丸におびえてうずくまるソラ。

 

泣き出しつつも、助けを求めるべくスマホを取り出す。

(誰に連絡するのがいいかしら...先生?それとも、トリニティの生徒さんみたいだし、正義実現委員会?)

ちょうど、トリニティ自警団の巡回時刻だったことを思い出すソラ。

(お願い、気づかずに出ていって...)

隠れたままモモトークを開き、ソラは自警団への通報を行った。

 

「全部もらっていくにゃ!ヤニ!ヤニが大量だにゃ!」

備え付けのレジ袋を奪うカズサ。

陳列されていたタバコを、片っ端から奪ったレジ袋に入れていく。

ついでに、一緒に売られていた100円ライターも一緒に入れる。

「ハアハア...早くヤニ...ヤニを吸うにゃ。」

 

店から出たカズサは、タバコの蓋を乱暴に破った。

中から3本のタバコを取り出し、火を付けて一気に吸い始める。

 

「ヤニは最高だにゃ~。」

 

 

 

 

【カズサ宅:ベランダ】

そして、冒頭のシーンに戻る。

タバコを一気に吸ったことで、落ち着きを取り戻したカズサ。

家に帰って、ベランダで優雅に喫煙を楽しんでいた。

 

「ヤニ汁が溜まったにゃ。」

灰皿がわりに使っていた、空き瓶を持ち上げる。

瓶の中には、タバコの火を消すための水が入っていた。

「捨てるにゃ~」

瓶の中の水を、そのままベランダから捨てる。

お嬢様らしさは、もはや煙と一緒に空へ消えていた。

 

ベランダの下から、絶叫が響いた。

「なっなんですかこれは?杏山カズサ!よくもやってくれましたね!」

 

下にいたレイサの頭に、さっき捨てた汚水が直撃していた。

エンジェル24からの通報で、カズサが暴れていることを知ったレイサ。

そのレイサが、カズサを心配して様子を見に、家の前まで来てくれていたのだ。

 

レイサからの恩を仇で返す仕打ち。

それにブチギレるレイサ。

だが、当のカズサは迷惑そうな顔をしていた。

「うるさいにゃ~」

 

「杏山カズサ!降りてきなさい!」

「それに、未成年喫煙は違法ですよ!」

「タバコのために、コンビニ強盗まで犯したそうじゃないですか!見損ないましたよ!」

「黙るにゃ。にゃーはヤニを吸うので忙しいにゃ!」

 

ダアン!

 

レイサに向けて放たれる銃弾。

「グハッ...きょうや...ま...かず...」

レイサが気絶したのを見て、再びタバコを吸い始める。

「おいしい~にゃ~」

 

 

 

 

~~~~

「吸った吸ったにゃ~。満足だにゃ~」

喫煙タイムを終え、室内に戻るカズサ。

しかし、部屋の中には予期せぬ客人が居た。

 

「ヴァルキューレ公安局だ!未成年喫煙とコンビニ強盗の容疑で逮捕する!」

公安局局長のカンナが告げる。

 

「にゃ?」

状況を理解しきれていないカズサ。

 

「確保しろ!あとタバコも全て押収しろ!」

号令とともに、カズサを取り押さえるヴァルキューレ生徒達。

押収されていくタバコ達。

「にゃーのヤニー!!」

 

こうして、ヤニ猫と化したカズサは逮捕された。

 

 

 

 

【ヴァルキューレ警察学校:局長執務室】

カズサの取り調べを終えたカンナ。

執務室に戻るまでは、なんとかして平静を保っていた。

だが、戻ってきた途端様子が急変した。

 

「はあ...はあ...はあ...」

「はや...く、早くヤクをキメないとにゃ...」

息は乱れ、その目は血走り、まるで薬物中毒者のようであった。

 

「あったにゃ...押収物の白い粉...」

すぐに白い粉を水で溶かし、これまた押収物の注射器に入れる。

震える腕に、注射器の針を刺すカンナ。

 

「キメるの最高だにゃ~」

 

カンナもまた、同じ声の獣人の人格に乗っ取られていた。

『キメ猫』の人格に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お知らせ


投稿間隔が空いてしまい、申し訳ありません。
現在、オリジナル中編SSおよび、「ワカモ」が主人公の中編を執筆中です。
2作の執筆を同時進行で行っているため、少しの間投稿スピードが遅くなる見込みです。
書き上がり次第アップロード予定です。

駄文で申し訳ないですが、楽しんでいただけるように精進していきます。

SSの長さはどう感じましたか?よろしければ、教えてください。

  • 長過ぎる
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  • 丁度良い
  • 少し短い
  • 短すぎる

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