いきなり許嫁候補!? ~分家序列最下位からの成り上がり?!私、望んでませんから!ほっといてくださいよ!~ 作:天野建
「はあ。やれやれ」
ピクニックがてら本家近隣のパワースポットへ向かったら、一族の不可抗力不手際案件に巻き込まれてしまった。
が。なんとか無事に事を収めることができたのである。
これは
また、
ここ重要なので、もう一度言おう!ご当主自らの許可が、下りたのである!
これで私を、止められるものはいまい!
え?水音家から調査の
もちろん忘れてはいない!しかしそれは、些末なことである!
なにせ、調査許可イコール外出解禁続行を、意味するのであるからな!
ふはははは!
私はその気持ちの高ぶりのまま、清めの儀式が終わった、翌日曜日。
足取りも軽く、若君のお部屋へと向かった。
ノックをすると、三弥さんがドアを開けてくれた。
用向きを告げると、晶露様の部屋で待つように言われる。
待ちますとも!
ああ、いけない。いつもなら、本家子分の松也さんに先触れを頼むところ、直接来てしまった。
私、余程浮かれていたに違いない。
気を引き締めねば!
ふははは!
そうして待つことしばし。若君が、晶露様のお部屋にいらっしゃった。
「ようこそおいでくださいました!」
私は満面の笑みで出迎える。
そして、若君がソファに座ると、早速口を開く。
「先程は失礼致しました。つい気持ちが先に出てしまい、直接若君の部屋へと参ってしまいました」
私はそこで頭を下げる。
「昨日に引き続き、若君にお会いできましたこと、恐悦至極に存じます!」
私は、定型の挨拶をする。
ソファに座っていなければ、片膝をついての礼をしたいところである。
「挨拶はいい。本題に入れ。俺は忙しい」
若君が、いやそうに、むっすりと告げる。
「はは。かしこまりまして!」
若君の不機嫌など、今の私には、まったく堪えないのである!
なんと言っても、今からお願いすることは、断られることはないのであるからな!
「はい!では早速!本日は無理でございますが、来週の土日に、細井川の調査を始めたいと存じます。つきましてはその許可をいただきたく!」
これは形式上のお伺いである。だって、私は、本家当主、明臣様に許可をすでにいただいているのであるからな!
なのにである。
「何を言っている?外出は当面禁止だ」
若君様からの禁止令に、
「へ?」
と、思わず変な声が漏れた。
なぜであるか!
「当然だろう。晶露を危険に合わせたのであるからな」
「そ、それはそうでありますが!私は、直接、ご当主様から調査の許可を頂いております!」
忘れてもらっては困る!若君!
君の上から許可をもらっているのである!
その場に、君はいたであろう!
「当主は調査の時期までは言及されていなかった。ならば、その調査時期に対する許可は、私が判断する」
「そんな!」
目の前に褒美をぶら下げておいて、お預けするなんてひどいのである!!
「し、しかし!細井川の術式陣については、すぐにでも調査をした方がいいのではないでしょうか!!」
で、ある筈である!
「無論調査は早急に行う。考えてみろ。あの術式陣や金の魚等についての調査、そなたたちだけだと思っていたか?一族に関わる調査だぞ。当然お前たち以外の一族の者も、調査するに決まっている」
であるか!であるよな!ちょっと考えればわかったことである!
私は、がっくりと肩を落とした。
「ねえさま」
横に座る晶露様が、ぎゅっと手を握ってくれる。
慰め、ありがとう。
私の落胆が、あまりにもひどかったからか、若君が少し考えて、口を開いた。
「晶露はお前に従ったまでで、
「ありがとうございます!あにうえ!」
晶露様が嬉しそうに、そう返事をする。
「それだけですか!」
私はがばりと、顔を上げた。
「それだけでも十分だろう。晶露と土日も一緒にいられるのだ」
それは嬉しいですけれども!
「私!清めの儀式の打ち合わせの場でも、頑張りました!」
そうだ!水音家と土出家の連携させるのに、貢献したのである!
少しは私も、うまみが欲しいのである!
「それは金の魚に
「そんな!」
「俺が許可するまで、外出は禁止だ。例え近隣でもな」
「そんなあ!」
今回私と晶露様が飛ばされたのは、不可抗力であったのに!!
元はといえば、一族の不手際が招いたことだったのに!!
また外出禁止であるか!?
納得できない!!
断固抗議する!!
大海、またも外出禁止を食らいましたw
そしてここで大きな一区切りになります。
ストックもなくなりました。
また少しお時間を頂きます。
ではではまた。