【アニメ版GX】三鳥+αにドン引きする決闘者たちの反応集【幻想体】 作:marie9632
※大鳥が森に住み着いた後のお話。終始オリキャラモブが喋ってるだけです。遊戯王要素はほぼ無いです。
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"我々は森で大きな鳥を見つけた。"
"大鳥以外に『怪物』は存在しないと結論づけた。"
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なあ、知ってるか? アカデミアの森には怪物がいるって噂。最近たまに聞くだろ?
え、知らないのか? だったら教えてやろう。
とある生徒いわく、そいつは
「黒い大きな塊だった」
「たくさんの金色の目があった」
「明るい綺麗なランプを持っていた」
「くちばしには無数の牙が生えていた」
ーーらしい。たくさんの目と牙を持つなんて、怪物としてあまりにベタすぎるよな。大げさだし。なんか具体的だけど、俺はどうせ作り話だと思ってるよ。
そこで、だ。俺は今日の放課後、あの森に行ってみようと思う。この目で確かめるんだよ。そうすりゃ、怪物なんていないってわかるだろ?
おい、なんで止めるんだよ。ちょっとした肝試しみたいなもんだろ。あっ、さてはお前、怪物が怖いんだな? 嫌ならついて来なくていいぜ、俺一人で行くからよ。
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じゃ、今日の学校終わったから行ってくるぜ。大丈夫だって。絶対に何も起きないからさぁ。
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お、おい、聞いてくれ! いたんだよ! 怪物が! 本当に! 信じてくれ!! なあ!!
あ、あー、すまん。興奮しすぎてた。とりあえず、昨日お前と別れてからの事を順番に話すぜ。
あの後、俺は森の近くに行ったんだ。まだ夕方だってのに、森の中は妙に暗く見えてさ。ほとんど中を見通せなかった。つい、森の入り口で立ち止まっちまった。
そしたらさ、ふと恐ろしい気配を感じたんだよ。ゾッとするって感じだ。恐る恐る辺りを見回したら、俺の背後に黒い泥みたいなのがいて、飛び掛かってきた。
おい、笑うなよ! あれはスライムなんてもんじゃねぇ。もっと何か、おぞましいモノだ。俺は少なくとも、触りたいとは思わなかった。お前も見ればわかる。
話を戻すぞ? その黒い泥は、俺に向かって飛び掛かってきたんだ。もう、パニックになってさ。なんとなくそうしたほうが良いと思って、森の中に飛び込んじまった。暗くて周りが見えないから、何度も木にぶつかったりコケそうになったりしたよ。それでも、後ろから黒い泥の気配はしたからさ。俺は必死に足を動かして、そいつから逃げようとした。
でも、走っても走っても追いかけてくるんだよ。そのうち諦めてくれることを願っていたが、全然そんなことはなかった。
そしてだ。とうとう俺は疲れて、つまずいてコケちまった。ああ俺の人生はこんなとこで終わるのか、って感じで……あのときの絶望感といったら!
もちろんこれで終わりじゃないぜ? このとおり、生きて帰ってきたからな!
そのときだったんだよ。視界がぼんやりと明るくなった。顔を上げると、黄色いランプが炯々と輝いているのが見えた。俺の目の前に『怪物』が現れたんだ! たくさんの金色の目と明るいランプ、大きなくちばし。噂に聞いた姿と一致していた。俺はすぐに、それが『怪物』だと確信したよ。
ヤツは俺の顔を見るなり、ジロジロと俺を覗き込んできた。金色の目全部に見つめられていると、威圧感がヤバかったよ。悲鳴すら出なかった。
その後急に、ガバリとくちばしを開いた。くちばしの中には牙がびっしりと生えていて、普通の人間なら簡単に噛みちぎれそうだった。俺は今度こそ、死を覚悟したよ。
だが、ヤツが狙っていたのは俺じゃなかった。怪物のせいですっかり忘れていたけど、黒い泥がすぐそこまで来ていたんだ。怪物はその黒い泥を、くちばしで噛み切った。それっきり、黒い泥の気配はしなくなった。助かったよ、ヤバいやつがいなくなったからな。
そう、まだ怪物が残ってたんだけどな! でも正直、この後のことはあんまり覚えてないんだよ。ヤツが俺にランプをかざしたのは覚えてるんだが、そこから先はさっぱりだ。気がついたら朝になってて、森の外で寝てた。慌てて寮に帰って、今急いで登校してきた感じだ。
な? 本当に『怪物』はいたんだよ!
え? それは『怪物』と言えるかって? どういうことだ?
……たしかに、ヤツは俺に危害を加えなかったな。むしろ助けてくれたし。それに、あの黒い泥のほうが本能的にヤバいって感じたし。
お前の言う通り、あの鳥は『怪物』じゃないのかもしれないな。
まあ、無闇に近付くべきでないのは確かだな。お前だって、まだ死にたくはないだろ?
それにしても、なーんか見たことある気がするんだよなあ、あの大きな鳥。うーん、気のせいか?
おまけ 了
書き始めたのは8月中旬なのに、途中で2ヶ月以上も放置してしまいました。(笑)続き物書いてる方々ってすごいなぁ。