色々出かける用事があってなかなか執筆時間が取れずにここまで遅れてしまいました。
これからも更新が大幅に遅れたりしてしまうかもしれないですが、それでも温かい目で見ていただければ幸いです!
とある休日の朝...
「ついに...!ついに手に入れたぞ!クリアカプセムゥ!」
「お~、良かったじゃん。最後の一つがなかなか手に入らないって嘆いてたもんね。」
「ああ、だがこれでロード組のカプセムもコンプリートだぁ!」
俺がこの世界で生きるための夢を見つけたあの日から、早数か月。順調にカプセム集めとエージェントとしての修行とついでに武器集めも進めていったのだった。
「カプセムって全部で何個くらいあるの?湊くんが初めて手に入れたインパクトカプセムと壁とか机とかを直してくれた時に使ってたリカバリーカプセム、あと今持ってるクリアカプセムの三つしか知らないんだよね~。クリアカプセムについては能力も知らないし。」
「合計十六種類だな。内訳としては作中で基本的にゼッツが使用していた十個プラス一*1、ノクスが使っていたイレイス、ロード三人が使っていた四つ、といった風になっているぞ。」
カプセムが入手するタイミングはモノによって違うらしく一番早くての一日、遅くての二週間以上といったところだ。物欲センサーぜってぇ許さねぇ!
武器に関してはブレイカムバスターはイレイスを、ブレイカムブレイカーはエクストラを手に入れた時に一緒に入手した。どちらも手に入った時には大喜びしたよ。
「結構多いんだね。キバとか電王はもっと少なかったから混乱しちゃうよ〜」
「この中には強化フォーム用とかの特殊なカプセムはないからカプセムの個数という点で見るとまだまだ上があるんだよなぁ。とはいえカプセムは夢を叶える力、その能力はどれも一級品だ。」
「確かにリカバリーカプセムはすごかったもんね!穴が開いた壁とかひびが入った机とかが新品みたいに綺麗になってびっくりしたよ!」
「だろ?自分には使えなかったり使うと体力を消耗するデメリットもあるが、万物を復元する力だからな。戦闘には使いにくいが後処理や怪我人の回復といった戦闘後に役立つ能力だよ。」
リカバリーとバリアのエスプリム系統はその能力から、単体で使われることの多かったカプセムだな。これから俺もよくお世話になるであろうカプセムだ。
「ほかにはどんなカプセムがあるの?」
「あー、一つづつ解説してると時間がかかり過ぎる。君が良いなら構わないが、どうする?」
「もちろんYES!最近暇だから大丈夫だよ!」
「そういや部活動はやってなかったな。」
「だから学校終わったら友達と遊ぶかバイトするかだけど、何回も遊びに行くわけじゃないしバイトもそんなにないから暇を持て余してるんです~。それに家に帰っても湊くんが家事を終わらせてるんだもの。」
「家事はエージェントの嗜みだからな。というか男子高校生に家事で負けてていいのかよ元OL。」
夢の中での戦闘訓練の合間に家事の修行も進めていたおかげで家事がかなり上達した。その為に最近はひたすら家事の練習ばっかりやっていたんだがな。
「ま、まぁ?一人暮らしくらいならまだできるし?亀の甲より年の功って言うし?大丈夫でしょ!」
「それは本当に大丈夫なのか...?」
「そっそれより!カプセムの能力を教えてくれるって話だったよね!」
「結構強引に話題を変えたな...まあいい、インパクト...はもう話したな。ならトランスフォームからか。」
「よっ、待ってました!」
そんなこんなで俺はレイカとのキヴォトスでの日常を謳歌していた。未だこの鳥籠から出ることは叶わずとも、何時か出来るようになると己の夢を信じ続けていた。
だが、俺は忘れていた。仮面ライダーゼッツの力の源を。そして知らなかった。俺の力の根源を。故にこうなったのだろう。
今日も今日とて戦闘訓練、だが今日はクリアカプセムがあるおかげでより一層楽しみだ。クリアカプセムの透明化は不意打ちはもちろん逃走や諜報にも使える非常に使い勝手のいい能力で、戦力としてとても頼りになる。だがここまで喜んでいる理由はほかにもあり、それは……
「ようやくブレイカムディバイドの原作再現ができるぞ!作中でスリーが使ってたブレイカムディバイドはロードブースターとクリアだったからな。だから今の今までできなかったんだが...ようやくできる!」
「だけどスリーのクリアの不意打ちはキヴォトスでは使えなさそうだ。銃弾を一発当てても大きなアドバンテージが得られるわけじゃないからな。必殺技なら少しは通るか...?」
そんなわけでクリアカプセムを使えることに心躍らせながら試すための相手と場所を用意しようとして明晰夢の力を使おうとしたが...
「何も...起きない...?」
それにいつの間にかエージェント服ではなく私服に変わっていた。明晰夢の力が消えたのか?だがそういうわけでは無さそうだ。現に俺は此処を夢だと自覚できてる。いったい何が...
「おいおい、ゼッツの第一話を忘れたのかよ。」
「誰だ!」
そこにいたのは異形だった。ソレは大きさや形の違う鏡を繋ぎ合わせて無理やり人型にしたような姿をしている、鏡でできたマネキン人形のような風貌だった。
「まさか...ナイトメア!?」
「そうさ、オレはお前のナイトメアだ。」
まずいまずいまずいまずい!ここにはCODEは無いしエージェントもいない。つまりナイトメアに対処できるのは俺しかいないわけだ。もしナイトメアが現実に出たら確実にキヴォトスが滅亡する。それだけは避けなければならないが...出来るのか?
「
「ぐぅっ!」
ナイトメアは鋭い蹴りを俺の腹目掛けて放ってきた。なんとかインパクトカプセムの能力での防御が間に合ったから良かったが、まともに喰らえば今頃地に伏せ悶え苦しんでいるだろう。
「防ぎやがったか。一丁前にエージェント気取りかよ」
「生憎、俺は
ドライバーが無いままナイトメアに立ち向かうのは無謀にも近い、だがカプセムが有れば何とか対抗出来るだろう。それに出来るのは俺しかいないんだ。俺だけがこいつを倒せる。なら、やるしかないだろう!
「ソレがお前の
「どういうことだ。」
「気づいてねぇのか?いや、目を逸らしているだけか。尚の事愚かな奴だ。」
そう言うとナイトメアの体は黒いモヤに包まれ、それが晴れた時ににはその姿が変わっていた。頭部に銃のシリンダーのような複眼を持ち左腕が銃身となっている、さらには弾丸ベルトのようなダークパープルの装甲を纏った怪物、ガンナイトメアに変化していた。
「ああそうだ、自己紹介を忘れてたな。オレはレプリカナイトメア、お前の深層心理に宿るナイトメアさ。」
「変身、それがお前の能力か。」
「残念ながらコレはそんな大したものじゃあない。」
ガンナイトメアの姿に変わったナイトメア―――レプリカナイトメアが左腕の銃口をこちらに向けながらそう言い放つ。
「これは模倣でしかない。模倣先の能力も使えるが手本がなきゃ何も出来ない。真作には成れず真作を超えることも出来ない力。お前の悪夢に相応しい力だと思わねぇか?」
「何をッ!」
ダァンッ!
「...ああ、そういえばお前にはソレがあったな。」
「変身できなくとも、俺にはカプセムがあ「そのカプセムはオレが生み出したモノだ」る...」
「お前が使っているその武器ブレイカムゼッツァーもオレが作ってやったんだぜ?オレに感謝しろよな~。」
「...は?」
何を、何を言っているんだ?こいつがカプセムと武器を作った?何のために?どうやって?
「隙あり、ってねぇ!」
「ぐっ!」
「おいおい、オレ相手に考え事ができるほど余裕があんのか?」
レプリカの蹴りを食らい、勢いのまま俺の体は壁に叩きつけられる。この数回の攻防で全身がズキズキと痛み立ち上がれそうにない。それでも俺の頭は先ほどの言葉に囚われ続けている。
「なんで...!」
「あ?」
「なんでカプセムを作った...!俺に悪夢を見せる上で必要ないはずだろ...!」
「まーだ気付いて無かったのかよ。だがまあ、そんな哀れなお前に教えてやろう。」
そう言うとレプリカは元の姿に戻り、芝居がかった動きで話し始める。
「この世界に来る前からお前は夢を諦めていた。『
レプリカナイトメアの体の鏡は全て別の方向を向いているのに、そのどれもが俺を中心に映している。まるで俺に突き付けるかのように、その鏡は俺以外を映さない。
「だが、そんな夢を諦め人形のように生きているお前に転機が訪れた。」
「この世界に来たことか....」
「そう!お前は最初この非現実的な出来事に驚き恐怖した。けれど心のどこかで喜んだのさ、こんな夢みたいなことが起きるのなら自分の夢も叶うかもしれないと。そんな哀れな勘違いを抱いてしまったのさ。」
嗤う。嗤う。嗤う。レプリカは嗤いながら話し続ける。見事な喜劇を笑うように高らかと、お気に入りの絵本を読み聞かせるかのように楽しみながら。
「だからオレはその勘違いを助長してやることにした。オレの力の一部を切り離し能力によって変化させれば、作中同様夢を叶える力が込められたカプセムの出来上がりって訳だ。そうやってカプセムを与え、武器を与え、そうすればお前は自分の夢をより強く叶えたいと望むようになった。だから!オレはここまで大きく強くなった。」
「全部...全部お前の掌の上だったってことかよ...!」
「ありがとよ、お前は何から何までオレの思い通りに動いてくれて。そのおかげでここまでスムーズに事を進めれたぜ。」
声音から愉悦が伝わってくるがそれを表すための顔は無く、顔の位置にある鏡が俺を覗き込んでくる。悪意に満ちたナイトメアの顔ではなく、失意に沈んだ俺の顔が見つめていたのだった
「結局、お前は泡沫の夢に踊らされた哀れなお人形だったわけだ!アッハハハハハ!死ぬほど笑える
俺がカプセムを手に入れ喜んだのも、誰も俺のことを知らない見知らぬ場所で生きていく決意をしたのも、諦めていた夢を再び信じるようになったのも!全部、全部全部こいつのシナリオ通りだったと言うのか!
「と言ってもこれで悪夢は終わりじゃない。残念ながらまだまだ続きがあるんでね。」
「ここまで俺の夢をここまで弄んでおいてまだ続きがあるだと...!」
「オレはお前が目をそらしている夢の本質を教えてあげようとしてるだけだぜ?」
俺の夢の本質...?さっきあいつが行きつく先は虚無だとか言っていたやつか。でもそれが何だと言うんだ。
「何故お前はセブンに憧れた?強いから?優しいから?優雅だから?それらは全ては正解とも言えるし間違いとも言えるだろう。」
「何故かって?それは憧れの原因はもっと根本的な部分だからさ。お前、自分の個性が分からないんだろう?」
ドクン、と心臓が鼓動し冷や汗が滲む。誰にも、家族にも話したことのない秘密を暴かれている。今すぐにもその口を縫い留めてしまいたい。だが先ほどのダメージのせいかはたまた別の原因のせいなのかは分からないが、体は強張って動きそうにない。
「悩み自体は思春期なら良くあるもんだ。だがお前は出会っちまった、仮面ライダーゼッツとコードナンバーセブンにな。だから憧れるようになったんだろう?自分にはない強烈な個性とその意志の強さが欲しくて。」
「...違う」
「お前のセブンへの憧れは自分のアイデンティティを見つけられないことの裏返し、自分には無い個性を求めることから来るものだ。だからセブンのようなエージェントに成りたくなったんだろう。」
「違う」
「そうしてお前は夢を抱いた。愚かな夢をな。まったく、笑っちまうぜ。
「違う」
「結局、お前の信じる夢はお前の悪夢でしかないってことだ。」
「違う!」
「何も違わないさ。お前も元々気づいてはいたんだろうよ。だがそれを無意識的に気付かないようにしていた。自分の憧れが自分を殺すことなんて知りたくないしな。」
上下が分からなくなるほど眩暈がして冷や汗が服を濡らす。割れるように頭が痛くて這いつくばったまま頭を抱えて悶え苦しむ。
「それに何よりもこのオレ自身がそれを証明してるんだよ。お前の深層心理に宿るナイトメアであるオレが司る悪夢が模倣である時点でそれは変えられないのさ。」
苦しい。苦しい。くるしい。あたまがいたいみみなりがするあせでぬれたふくがきもちわるいあいつのこえがとおのいていく。
「まさに傑作だ!誰かの鏡写しになりたくないと思い生まれた夢の行きつく先は憧れの偽物となり果てることなんだからな!これこそ
あいつの笑い声がこの
仮面ライダーゼッツが次回で最終回ですね!
一話からリアタイしてきた身としては長いような短いような一年でした。最終回がどうなるのか、また次回作の仮面ライダーマイスについても気になる所です。
ですが今は最終回を、仮面ライダーゼッツの集大成を楽しみに待ちましょう!
それと今回からアンケートを実施することにしました。いくら文章量が多くても投稿頻度が低いのはいかがなものなのかなと思い、読者の皆さんに聞いてみることにします。
文章量そのままで投稿頻度が上がれば最善なんですけれど、これから時間が取れないことも多々あると思うので。
特に締め切りは考えていないのでご自由にご回答ください!
文量をどうするか
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減らして投稿頻度上げろ
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そのままでいいよ
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投稿頻度下げてもいいから分量増やせ
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何でもいいよ