王道ロボット戦記小説、血巡る戦場の記憶 作:dwwyakata@2024
星系内にブラックホールを放り込むという、正気ではない作戦に出る侵略者。
恒星に直接撃ち込まれるのは避けることに成功しますが、敵は複数のブラックホールをワープして投下してきます。
ブラックホールを資源化している時代でも、もしもブラックホールが惑星なんか直撃したら瞬間的に破壊されてしまいます。
決死の防衛戦が始まります。
ズヴァールラ提督は、敵の猛攻を必死に捌いているようだ。ズヴァールラ提督だけじゃない。宇宙でも宇宙艦隊が大苦戦しているようである。
ミランにとって他人事なのは、駆逐艦の中にいて、出撃命令が出ないからだ。まだ出ないでほしい。そう言われている。恐らくだが、今回はこの惑星が掛かった戦いになっている。それもあって、親衛軍ウォーリアにここぞというところで邪魔をされたくないのだろう。
まだか。
焦りはある。
だが、敢えてハコトと雑談する。
ハコトが、誰々が好きで、どういう食べ物が好きという話をする。ロボットも食料を食べて、栄養に出来る。電気だけでも大丈夫なのだが、それで人工皮膚などの持ちが良くなるのだ。
ハコトは誰々が嫌いと言うようなことは言わない。
それがミランが、雑多な雑談をただ聞いていられる理由でもあった。
それは気にくわない相手はミランだっている。
だが、それをいちいち口にしていたら、争いが絶えない。
馬鹿げたことだ。
そして、時が来た。
指示を受けて、出撃する。
来ている。親衛軍ウォーリアが。
それも、今まで見たことがない奴だという。だが、流石にこれ以上新しいものを、この状況下でポンポン作り出すのは難しいはずだ。
恐らくこれで打ち止めだと見て良い。
後はあの解体屋をどうにかすれば。あいつが、恐らく最後にして最大の壁になると判断して良かった。
「宇宙軍からの支援攻撃、来ます!」
「衝撃に備えろ!」
出ると同時に、空から光の束が降り注いだ。既に荒野になっている西の大陸のあちこちに、大穴がうがたれる。
元に戻すのは一苦労だと思いながら、着地。
凄まじい衝撃波に揺られる。それでも下がる。
呼ばれたのは理由があるからだ。親衛軍ウォーリアが来た。それ以外にあり得ない。味方機がいない方へと下がる。それで、周囲への被害を減らす。
既に情報が共有されている。
猛烈な砂吹雪が荒野に吹き荒れる中、アラート。
立て続けに飛んできたのはドラゴンキラーか。いや、違う。それに似ているが、より重量がある。
ドラゴンキラーはどちらかというと刃物と射撃武器を組み合わせたものだったが。
こいつは、空飛ぶ鈍器だ。それもブースターをつけて高速で飛んできている。当たれば無事では済まないだろう。
ぐおんと音を立てて、それが間近をかすめる。二発同時。
下がりながら、パルスレーザーで牽制射撃。間合いを詰めてくるそいつは、無手に見えた。
全体的に極めてごつい形態の親衛軍ウォーリアだ。逆三角形というのか。上半身が肥大化した作りになっている。
大量の今飛ばしてきたものを搭載していて。
ミランだけを狙っているようだった。
「見つけたぞ、ーーーーーーーの仇は貴様だな!」
「何の話だ」
「黙れっ! ーーーーーーをなぶり殺しにしてくれた礼、貴様を八つ裂きにする事でさせてもらう!」
呆れた寝言を口にするものだ。
どれだけ侵略者が新たの民を殺してきたか。それも身勝手極まりない理由で。他の種族だってそう。
それが仇討ちか。怒りすら湧かない。
「仇討ちね。 貴様等にそれを口にする資格はないと思うがな」
「黙れ! 黙れ黙れ黙れ肉ゥ!」
喚き散らしながら、親衛軍ウォーリアが攻撃を飛ばしてくる。今の飛ぶ鈍器を、四つ同時。
重い分初速は遅いが、速度が乗り切ると凄まじい。地面を抉る。激しい破壊力に、味方が巻き込まれたら瞬殺だなと思う。
だが、食らったら終わりなのは同じだ。
ブースターで飛ばしながら、微調整をしてくるのは大したものだが。
ハコトが連絡を入れてくる。
「データ照合。 見つけました」
「聞かせてください」
「通称復讐者。 滅多に見られない親衛軍ウォーリアで、聞き取れない名前の仇と叫びながら襲いかかってくることで知られます。 強力な独立飛行ユニットで、相手を押しつぶす戦いを得意としているようです」
「……」
戦闘スタイルは解体屋に似ているな。
とにかく、食らったらひとたまりもないのは同じだ。
少し挑発してみるか。
擦っただけでも危ない。
そういう意味では、刃物だったドラゴンキラーの方がまだ与しやすかったとも言えるが。ただ、動きを見ている分には、解体屋の方が基礎能力そのものは高そうだが。
至近、着弾。
まるでレールキャノンが着弾したかのように、地面が激しくえぐれる。それでも兵器で鈍器が動き出す。
話しかける。
「その名前、聞き取れないのだがな。 どういう奴だ具体的には」
「美しい女だ! まだ若くて、それで」
「覚えがある。 というか、私が倒した女の親衛軍は一人しか思い当たらない」
「やはり貴様かァ!」
喚くと、更に二つ、同時に鈍器を飛ばしてくる。
回避は非常に面倒だ。
突貫してきたそれをギリギリで回避するも、地面で激しく爆発するし。左右や後ろから、戻ってきた奴が襲ってくる。
しかも肉厚だから、真っ二つともいかないだろう。
そういう意味では、ドラゴンキラーよりもこれの方が完成度が高いかも知れない。だが、である。
あの本体である親衛軍ウォーリアは明らかに弱点だな。
そう思いながら、左右によけつつ、徐々に間合いを詰めていく。
飛んできた時の様子からして、恐らく飛行速度には自信があるはずだ。
周りは凄まじい乱戦で、どうしてもズヴァールラ提督はこの戦線を突破したいらしい。さっきの宇宙からの砲撃は恐らく何かしらを探るための行動で、それによってターゲットを見つけたのだろう。
此奴を潰さないと。
「押しつぶしてステーキにしてやる!」
「お前達、確か既に性別は存在しないのだったな」
「だ……だったらどう……した?」
「お前、その「女」にどう思われていた? お前がどう思っていたかはどうでもいい」
性別を侵略者から取り去った指導者の事はミランも聞いている。
それでいながら、自分のつがいを殺されたというのを理由に襲いかかってくる。しかも、である。
いつもそれで襲いかかってくる親衛軍ウォーリア。
何か仕掛けがあるのは明白だ。
至近弾。連続。
エネルギーの残量が減ってきている。もしも擦ったら、一斉に直撃弾が入って即死だろう。
だが幸いなことに。
多分此奴、ミランの思考を読めていない。
「ーーーーーーーは、俺のことを、愛していた! 愛していたに決まっている!」
「愛の定義は? お前達、そもそも性別など既に存在しないし、そもそも他の親衛軍と会ったりするのか?」
「……」
親衛軍ウォーリアと親衛軍砲艦が同時に襲ってきたことはある。ミランも経験しているから、覚えている。
だが、あれは連携して襲ってきたようには見えなかった。
指導者という輩の、透けて見える屑ぶりから考えても。
そもそも部下が群れることすら許さないのではないのか。
性別すら取り去って、クローン技術だけで部下を生産しているような輩である。それを考えると、なおさらだ。
愛という言葉の定義はミランにはよく分からない。
少なくとも侵略者と新たの民で愛の定義は違うはずだ。
ただ、ハコトによると、古くはどうやら侵略者は、愛のためには他者を殺してもいいという価値観を持っていたらしい。
今の此奴の行動もそれによるものだろうが。
そんな感情。
又聞きとは言え屑ぶりが知れる侵略者の指導者が、持つ事を許すとはとても思えないのである。
完全に固まる復讐者。
これは、貰った。
そのまま、対親衛軍ウォーリアレールキャノンで斉射して貰う。全弾命中、とはいかない。
厳つい親衛軍ウォーリアが、寸前で回避したからだ。
だが、形勢は逆転。
明らかに飛んできている鈍器も動きが鈍い。油断したら当たるだろうが、油断などするものか。
「お、おのれ、クソが、畜生……!」
「お前、指導者に利用されているだけじゃないのか」
「黙れェエエエッ!」
復讐者が叫び、一斉に鈍器をたたき込んでくる。だが、全方位から回避不能な機動じゃ、ない。
全周モニタで確認しながら、確実に回避。
近くの地面に着弾するたびに凄まじい破砕が引き起こされる。相当荒っぽくぶつけてきている。
だがそれは、追撃に移るのに時間が掛かる事を意味している。
復讐者は巧妙に対親衛軍ウォーリアレールキャノンの猛攻を回避しているが、それでもあれは限界がある。
とはいっても、ミランのウォーリア二型もそろそろエネルギーの残量が限界だ。
後一手。
「他の親衛軍に愛だのの感情が残されているとも思えない。 私が仕留めたそいつも、ただヒステリックで、こちらを侮っていて、それに親衛軍とは思えないほど弱かったな」
「ーーーーーーを馬鹿にするか!」
「意図的にそう作られたんだろうよ。 あれの仕事は殺される事だ」
「……っ!」
全ては此奴を。
いいように使うために。
感情を植え込んだのもそうだろう。完全に今度こそ停止した復讐者の親衛軍ウォーリアを、対親衛軍ウォーリアレールキャノンが滅多打ちにする。
爆発。
かろうじてコアが戦闘機形態になって脱出する。だが、動きが露骨に遅い。そして、味方にも追う余裕がない。
「敵親衛軍ウォーリア、逃走」
「よくやってくれた。 一度戻って、ウォーリア二型のエネルギーの残量を回復、メンテナンスをしてくれ」
「分かりました」
逃がしてしまったが、あいつは多分もう終わりだな。
それはいい。
まだ一機、厄介な親衛軍ウォーリアが残っている。
そいつとの戦いに備えるために、今は敢えて戦場を離れなければならなかった。
爆発音。
振動。
激しい戦闘が続いている。敵の防衛線を無理矢理こじ開けて、ズヴァールラ提督が率いる艦隊が突出している。途中にある敵工場も、ほぼ無視。宇宙軍の攻撃や、他の部隊に任せているようだ。
ハコトが、修理の終了を告げてくる。
万全の状態でも、解体屋の相手は厳しい。それでもやるしかない。
何か焦っているのか。
それともまずいことが起きているのか。
ズヴァールラ提督から通信だ。
ミランへの単独のものだった。
「聞こえているな」
「はい」
「先にこの大陸全域に攻撃した宇宙からの砲撃。 アレは敵の中枢。 親衛軍ウォーリア生産工場を特定するものだった」
「!」
なるほど。
確かに守りが厚い基地なら、それで特定できるかも知れない。
それで、なぜ急いでいるのか。
明らかに犠牲度外視で焦っているように見えるが。
ズヴァールラ提督は続けた。
「見つかった親衛軍ウォーリア生産可能な工場は二つ。 そのうち一つは、今宇宙からの砲撃で破壊寸前まで追い込んでいる。 問題はもう一つで、分厚く対宙シールドを展開していて、地上からでないと近づけない。 そしてこれを破壊しないと、まずいことが起きる」
「具体的には……」
「侵略者はこの星を既に放棄するつもりだ。 それどころか、放棄と同時に、この星を星系もろとも破壊するつもりだ」
「……!」
無茶苦茶だ。
手に入らないなら壊す。
まるでそれは、癇癪を起こした児童か何かの行動にしか思えない。
「その基地が、今宇宙からの大質量攻撃を誘引している。 あらゆる手段で破壊しないと、少なくとも惑星アラタは助からない。 基地を恐らくあの親衛軍ウォーリア……解体屋も守っていると見て良いだろう。 今の状態だと、どれだけの被害が出るかも分からないほどだ。 宇宙軍も状態が落ち着いたら、増援部隊を投入して援護してくれるそうだが、今は一秒が惜しい。 解体屋を倒してくれとは言わない。 だが、作業チームが工場を破壊するまで、引きつけてくれ」
「了解!」
「ではいくぞ!」
駆逐艦隊が高度を落とす。展開している地上部隊も、犠牲をいとわずに敵の猛攻を突っ切っていく。
工場まであと少しだそうだ。だが、激しい抵抗。駆逐艦が、直撃弾を何発も受けている。位相変換シールドを抜かれていると言うことだ。
本当に時間がないんだ。
それが分かる。
兵士達の声が聞こえてくる。
「第十三艦隊の旗艦が撃沈したって本当か」
「本当らしい。 マーザン中将は脱出したが、旗艦だけで一万人以上戦死したそうだ。 戦いはどうにか勝ったが、まだ侵略者どもは諦めていないどころか、ブラックホールを何発も撃ち込んできたとか」
「此処は星系だぞ! いかれてやがる!」
「ああ、とんでもない連中だ。 とにかくこの星も、工場を潰さない限り、多分星ごとぶっ潰される。 生きるためにやるしかねえ!」
負傷者が次々運び込まれてくる。
増援は来ない。この部隊だけで敵の分厚い防御陣を貫くしかない。
「ウォーリア部隊損耗30%超えました!」
「戦車部隊、自走砲部隊、被害甚大! 持ちこたえられません!」
「敵は後方から続々援軍を出してきています! それに対して、こちらは突出しすぎた弊害が……」
「くそっ! 急がないとまたブラックホールが来るのかよ! 畜生っ!」
歯を噛む。
まだ出撃は出来ないか。
前線のさんさんたる有様が聞こえてくる。ミランだって、支援者や、新たの民が死んで行っているのは分かる。
侵略者は人を文字通り生産して使っている。
完全な消耗品だ。
こっちはそうじゃない。
悔しいが、この場合は侵略者の方が有利なのかも知れない。侵略者は、指導者以外が死のうが、それこそ資源以外の観点では痛くも痒くもないのだから。
「ミラン大尉」
「!」
「どうやら奴が現れたようだ。 頼むぞ」
「分かりました」
すぐに出る。ハコトと連絡して、対解体屋用の槍もいいタイミングで射出してくれるようにしてある。
行くぞ。
駆逐艦下部から躍り出る。下は乱戦、阿鼻叫喚。あらゆる兵器がごっちゃになって、とんでもない物量のワーカーやその他兵器とやりあっている。
其処に迫り来る解体屋。
膨大な対空砲火をくぐり抜けて、平然と迫ってきている。
見ると鱗形陣を敷いている駆逐艦の一部は火を噴いている。あれは接近されるとまずいかも知れない。
すぐに出る。
「出てきたな肉。 ミランとかいう名前があるらしいね」
「今日は白い塗装か。 この間は当て馬をどうも。 本気で戦ってほしいものだが」
「君ごときに? 僕が? 君ごときが勝てるわけないだろう」
「そういった親衛軍は全員倒れたが?」
さっそく舌剣をかわす。
しかしながら、相手は随分と余裕だ。
「僕は死にかけの君たちを通さなければそれでいい。 君は遠距離戦向きの肉ではないし、他は攻勢限界だ。 だったら僕の勝利は容易なんだよ」
「それはどうだろうな」
「ほう?」
「自分はお前やお前の機体の戦い方を何度も見ている。 いくらお前の機体が通常ウォーリア百数十機分のコストが掛かったフラッグシップ機であったとしても、何度も性能と特徴を見ている以上、対策なんか幾らでも出来る」
笑い始める解体屋。
挑発には乗らないか。
確かに此奴の一撃は必ず耐えてくる装甲。
高速機動。
ドラゴンキラーによる鋭い遠距離攻撃。
いずれもが恐ろしい脅威ではある。
だが、それらは既にネタが割れてしまっている。それである以上、もはや過剰に恐れることはない。
戦場で楽観は敵だが。
悲観もあまり褒められたことではない。
大事なのは客観だ。
そして客観を、充分に此奴に対しては得られている。
「そうかそうか。 だが、この隠し札はどうかな?」
「肉がァアアアアアアっ!」
突如、斜め後ろから高速で突っ込んでくる敵戦闘機。
なるほど。
復讐者か。
倒すので精一杯で、殺すまで出来なかった。それがこの場で、極めて厄介な結果を生んだことになる。
だが、それでも。
そもそもあれが逃げたことは分かっていた。
即座に横っ飛びに回避。戦闘機からのパルスレーザーが、機体を抉る。喚きながら、突貫してくる戦闘機。
同時にドラゴンキラーが、複数同時に突っ込んでくる上。
更に複数が、レーザーを放ってきた。
前後左右からの、文字通りのオールレンジ攻撃という奴だ。更には、特攻するつもり満々の復讐者。
しかし、ミランは動じず、丁寧に言う。
「お前の恋慕も復讐心も何も、全て最初から作られたものだ。 ただ都合が良い道具としてな。 ただの人形」
「……っ!」
「お前達は指導者の人形遊びの駒に過ぎないんだよ」
「だ、だま、だま……!」
「よせ! それ以上は考えるな!」
解体屋が叫ぶ。
だが、その言葉は届かなかった。
激しい攻撃の中、機体が損傷を受ける。装甲をあちこち切り裂かれ、ミランは必死に逃れる。
其処に、もし生きていれば、復讐者が正確に特攻してきていただろう。それで終わりだった。
だが、確実にそれた。
あれは、復讐者が内部で爆発したのだ。
指導者に対して疑念を持った。
それが故に。
バランスを崩した戦闘機が突っ込んできて、至近で地面に激突。その際に、ドラゴンキラーと正面衝突。
火花を散らしながら、地面を抉り。
そして、爆発していた。
ドラゴンキラー一つを巻き込み、盛大に土煙を上げる。
舌打ちした解体屋が、距離を取りながら、残りのドラゴンキラーを展開して、ミランの居場所を探っているのが分かる。
戦場はただでさえ乱戦だ。
あちこちでワーカーとウォーリアが格闘戦に近い状況を続け。
駆逐艦がイーターやスウォームの猛攻に火を噴きながらも、猛烈な対空砲火で応戦している。
工場も火を噴いている。
それだけズヴァールラ提督の攻撃が苛烈だと言うことだ。
「あまりもたついてはいられないな。 あの旗艦はどうしても落とさないと」
「そうはさせるか」
長槍を投擲。
それをドラゴンキラーでバラバラにしながら、解体屋がこちらを見る。煙幕を利用して、既に側面に回り込んでいたが、流石に反応が早い。
そして、受け取る。
二段式の爆発槍を。
解体屋の親衛軍ウォーリアを倒すためのものだ。
解体屋が、苛立ちに声を震わせる。
「随分と口がうまいじゃないか、肉」
「それはお互い様だ。 どうせあれを適当にたきつけたんだろう」
「……指導者様の指示で、此処を僕は機動防御で守らなければならなかった。 戦線が近接した以上、彼も此処にこざるを得なかった。 それで指導者様に、特例で連携の許可を貰ったのさ。 もっとも、喋ることは許されていなかったし、声を掛けた時には遅かったがね」
となると。
連携は偶然か。
しかしこいつは恐らくその偶然を必然に仕立てたな。
策士だ。油断ならない。
それに此奴は、その気になれば何度でもよみがえってくる。もっとも此奴のその気ではなく、あの屑の指導者のその気、だが。
その気にさせないために、此処で徹底的に叩き潰して、「使えない」と認識させる必要がある。
今此処で戦うのは、此奴じゃない。此奴の背後にいる指導者だ。
「お前は口だけの役立たずだ。 それを此処で証明してやる」
「雑言は高くつくぞ、この毛むくじゃらの食肉が……!」
「頭ばかり無駄にでかいつるつるの肉に言われたくはないな。 その頭もまともに使えているとは思えないが」
「黙れェ!」
激昂した解体屋が、一斉にドラゴンキラーをけしかけてくる。
こちらはさっきのオールレンジ攻撃と、復讐者の爆発を近くで浴びたことにより、かなり機体にダメージを受けた。
だが、此処で勝たなければならない。
味方の駆逐艦が大破して、地上に不時着するようだ。戦線全域で、凄まじい死闘が続いている。
味方の増援が来るにしても、今すぐじゃない。ともかく、此処が正念場だ。腹をくくり、迫る解体屋に、ミランは挑む。
※復讐者
親衛軍ウォーリアではかなり特殊な機体です。全高18.5m。逆三角形のかなり独特な形状をしています。
擬似的にある親衛軍に対する愛情というか執着を指導者に植え付けられており、その親衛軍を敢えて支援者に殺させる事によって、執着から来る怒りを誘発。
相手を付け狙う殺戮者とさせます。
武装している独立飛行ユニットは解体屋のドラゴンキラーと違って鈍器としての性質を持っており、戦闘スタイルは「切り裂く」ではなく「叩き潰す」主体です。
しかしながら本体部分に位相変換シールドを装備しているわけではなく、防御力は心許ないのも事実です。
そのため機動力を上げてあるのですが、それも限界があります。
いずれにしても復讐者とは名ばかり。ただの指導者に操られる哀れな人形に過ぎません。その歪んだ執着と恋慕もろとも。
本作にどういった要素がほしいですか。要望があれば遠慮なくどうぞ。
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詳細なマシンデザイン
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圧倒的な武力による蹂躙
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緻密な人間ドラマ
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種族や文明の描写
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近接した力量のライバルとの死闘