王道ロボット戦記小説、血巡る戦場の記憶 作:dwwyakata@2024
※狙撃王
親衛軍ウォーリアです。狙撃特化の機体で、強力な中距離兵器を得意としています。全高17m。
親衛軍砲艦と組むことで、大きな脅威となっており、パドフ中将も手を焼いている相手です。
ドラゴンキラーに似た独立飛行ユニットも装備していますが、あちらと違って自衛用に利用しています。また特殊な使い方もしますが、あくまで補助装備です。
支援者第四艦隊が動き出す。
基本的に支援者の艦隊は規模が一定していない。大きな艦隊は百万隻を超えることもあるが、殆どの艦隊は状況に応じて再編され、それぞれが戦場で一艦隊として機能することになる。
このため、それぞれの艦隊から部隊が派遣されて、前線に出向くことになるため、常に同じ艦隊にいる人員は殆どいない。
これは司令官も同じらしい。
パドフ中将も、ずっと第四艦隊の司令官をしているわけではないのだとか。
当然艦隊に所属していない艦艇も多く。
また銀河中心部を守護している艦隊は、第一艦隊と決まっているのだが。この艦隊は例外的に規模が大きく、1500万隻が常時存在しているという。
支援者艦隊の一割に迫る規模で、それだけ銀河中心部が重要な戦略拠点と言うことである。
超巨大ブラックホールから、ブラックホール展開機を用いて無尽蔵に物資を取り出せるのである。
他にも巨大なブラックホールはいくつかあるが、これは文字通り大きさの次元が異なっている。
侵略者がこの超巨大ブラックホールを失ってから、支援者の有利が決定的になったという事実もある。
今後も、絶対に奪われるわけにはいかないわけだ。
ミランは展開を進める第四艦隊の空母の一つの中で、出番を待つ。
作戦は簡単だ。
ミランがいる事を相手に示す。
釣る。
討ち取る。
以上である。
作戦を大まかに説明するとそれだけ。その過程が問題である。
既に判明しているが、侵略者は情報を共有している。つまり、ミランが多数の親衛軍ウォーリアを打ち倒していることは、既に相手の親衛軍ウォーリアには伝わっていると言うことだ。
敵の艦隊規模からして、恐らくいる親衛軍は砲艦の奴とウォーリアの奴だけと判断して良いだろう。まだいるかもしれないが、それが出てくる前に、面倒な狙撃手コンビを仕留めてしまうに限る。
それもあって、作戦が提案され。
パドフ中将はそれを受けてくれた。
それに、親衛軍を始末した後は、第六惑星での任務がある。こちらが本命である。
無論、やれるなら第四惑星も解放して、コヴァルライトの故郷も奪還したいところではあるが。
惑星を侵略者から解放するのがどれだけの難事業かを、ミランは知っている。
だから、安易にそれが出来るとは、間違えても考える事は出来なかった。
何名か、腕利きの戦士を作戦の参加者として紹介される。
その一人がゲラルラだった。
ペイン大尉や、ズヴァールラ提督を思い出す。
ミランは敬礼して、ともに戦えて光栄だというと。相手はなんとなく察したらしかった。
「ズヴァールラ提督は、俺たちの国で英雄として語り継がれる。 戦士としては、あの人はそれほど強くはなかったんだ。 だが、それでも間違いなく英雄だ」
「その通りです。 あの方がいなければ、惑星アラタは今頃どうなっていたか」
「同じゲラルラの戦士として、恥ずかしい戦いは出来ない。 頼りにしてくれ!」
「はい」
とげを自分に向けて、前足を差し出してくるゲラルラの戦士。
最敬礼だと知っているので、ミランも同じく最敬礼を返していた。
その後、いくつか細かい打ち合わせをした後、アラームが鳴る。
接敵。
第六惑星の近くまで進出した艦隊を、敵が迎え撃ってきたのだ。多数の盾艦だけではなく、無人砲艦を大量に並べている。
だが、物量で言えばこちらが上。
しかも地の利に関しても、決して敵の方が上というわけではない。
激しい砲撃戦が開始される。
此処が落ちると、第六惑星が無防備に曝される。
第六惑星には、侵略者の人員が80億ほどいるらしい。それらを侵略者は、いざとなれば躊躇なく廃棄するだろう。
そう、廃棄だ。
全部指導者の私物で。
だからこそ、必要がなくなったら廃棄。
親衛軍ですら、そう扱っているらしいのだ。他の人員を大事にする訳がない。
「交戦開始!」
「敵、第六惑星より戦闘機隊多数!」
「戦闘機隊、砲撃戦の後出る! 制空権を抑えるぞ!」
「敵を押し込んでいるとは言え、何をしてくるか分からない! もしも親衛軍に出くわしたら、かまわん! すっ飛んで逃げろ!」
激しいやりとり。
ミランも即座にウォーリア三型に乗り込む。
装備しているパルスレーザーを調整。今回は慣れない狙撃戦を行う。少なくとも作戦の初期段階では、だ。
中距離の狙撃は、ミランもイーターを散々潰しているから、自信はある。
だが今回交戦する親衛軍ウォーリアは、長距離狙撃が得意で、中距離より距離を詰めた場合は変則的に動いてくる。
砲艦と連携していることもある。
かなり面倒だし、負担も大きい。それでも、やるしかない。
味方艦隊が、少しずつ押し込んでいるのが分かる。戦闘機隊は7対3で敵を押し込んでいるようだ。
無人兵器は侵略者がまだ強い分野も多いが、戦闘機は完全に支援者がもう勝っている。宇宙戦闘用のドローンは押され気味だが、戦闘機同士での戦闘は、性能差もある。パイロットの技量も、熟練者が多いようだ。
敵が次々に火球に変わっていく。
勿論その影で、倒されている味方も多い。それは、ミランはずっと見て育ったのだから、忘れてはいない。
「敵盾艦、崩れ始めました!」
「油断するなよ。 徹底的に敵を叩け。 敵の援軍などにも常に警戒しろ」
「了解!」
パドフ中将は冷静に指揮を執っているようで、ミランが見てもまるで隙がない。猛将型のズヴァールラ提督と違って、とにかく隙がなく相手を追い詰めていく用兵をしている。これは性格の違いだろう。
とにかく堅実だなとミランは思う。
惑星アラタ近辺で活動していた第十三艦隊のマーザン中将は、中将になったばかりで不手際も多かったらしいが。
流石に熟練の中将閣下だ。
ミランとしても、流石だなと思う。
ただ、この用兵だと、恐らく勝てる戦いを確実に勝つ事しか出来ないだろうなと思う。勿論それが一番大事なことなのだが。
不意打ちで、戦力の絶対的な差をひっくり返すような戦いは出来ない。
それもまた、見ていて感じた。
勿論、そもそも勝てる戦いで負けないのが、用兵家に求められる最大要件であることは、ミランも催眠学習を受けて知っている。
パドフ中将の手腕を疑うつもりはない。
敵艦との距離がつまり、ウォーリア部隊が出始める。
さて、そろそろだ。
出撃する。
そして、出撃と同時が勝負だ。わざわざ近接戦に持ち込んでいるのは、隙を作るためだったのだから。
出撃。
やはり、完璧なタイミングで狙ってきた。爆発が巻き起こる。それも連続で、である。
ウォーリアが宇宙戦闘用に持つ盾を破壊し、更に本体を潰す。二段構えの狙撃だ。それが出来る、大火力の銃撃を可能にする機体。
それがあの親衛軍ウォーリア、通称狙撃王。
あのドラゴンキラーもどきを使って、銃撃の際に逆噴射をかけることで、宇宙空間での大火力狙撃を、ウォーリアでありながら可能とする。
そういうある意味呆れてしまうような無駄をしつつ、ウォーリアで狙撃をすることにこだわった機体。
そして爆発にミラン機は。
もろに巻き込まれた。
しかしである。
煙を切り破って、出撃。
先に、盾を持たせたダミーバルーンを連続で出撃させた。それを相手は狙撃したのである。
ミランは盾を構えたまま、一気に進む。それに対して、相手も対応が早い。デブリに隠れていた狙撃王は、即座に後退を開始。代わりに親衛軍砲艦が出てきて、大火力の攻撃を開始するが。
その横っ面を、亜光速ミサイルが貫いていた。
狙撃手の位置の割り出し。
それが、今回組んだウォーリアチームの役割。
狙撃手の位置を割り出したら、次にやるのは撃ち漏らしを仕留め、なおかつ狙撃手の退路を確保するための砲艦がどこから来るかの割り出し。
完璧に決まった。
ミランはそのまま、爆発四散する親衛軍砲艦を横目に、距離を詰める。相手は狙撃特化型。
そしてこちらのウォーリア三型は、推力ではもはや親衛軍ウォーリアに負けていない。
距離が見る間に詰まる。
だが、完璧なタイミングで、もう一射してくる。
ウォーリア用の盾を使って防ぐ。
同時に、周囲に展開したウォーリア部隊が戦闘機隊とリンク。露払いに動いてくれる。
邪魔さえ入らなければ、今度は仕留められる。
相手の舌打ちの通信が入る。
「随分と隙がない作戦だねえ」
「あの空母という艦艇から出る瞬間が最大の隙である事は学習した。 貴方が狙撃が好きな性格の悪い奴だと言うことも。 だったら打つ手など決まり切っている」
「そうかいそうかい。 どうやらとんでもない化け物が育ちつつあるようだ。 此処でどうにか仕留めておかないとまずいねえ」
「悪いが勝たせて貰う」
相手が全ドラゴンキラーもどきを展開。
一斉に射撃してくるが、推力が桁外れに違っている。以前と違って出会い頭の最悪のタイミングでの射撃でもない。
回避。
立体的に動いて、一気に間を詰める。
放たれたレーザーがそれでも機体をかすめ、装甲の一部を抉っていくのは流石だ。しかし、とった。
間合いがゼロになる。
それでも、小型のハンドガンで撃ちに来る。
他の親衛軍と違う雰囲気だが。
悪いが勝つ。
手を切り飛ばして、ハンドガンを吹き飛ばす。返す刀で、コアごと機体を真っ二つに。相手は戦闘機に変形する暇もない。
爆発四散。
よし、これで親衛軍ウォーリアと親衛軍砲艦を同時に排除できた。
だが。
警告が来る。即座に後退。敵の残骸ごと、大火力の艦砲がその場を吹き飛ばしたのは、直後のことだった。
今の砲撃。
親衛軍ウォーリアがまだ生きているタイミングで撃ったな。
とにかく下がって、爆風の威力を殺す。
味方部隊の盾艦の陰まで避難。
敵艦隊が増援を出してきた、様子はない。一撃だけ見舞って、それで戻っていくようである。
随分巨大な船だ。
こちらのパドフ中将の乗る旗艦に近いサイズである。
「あれは……」
「この星系に展開している侵略者艦隊の旗艦です。 恐らくは、親衛軍ウォーリアが負けるのを想定して、射撃してきたものかと」
アリカ中佐が言う。
そうか。
ろくでもない輩だ。
咳払いとともに、帰投するように指示を受ける。確かにあんなデカブツ、どれだけ背伸びしたってウォーリアでは勝てない。
一度空母に帰投する。
まだ外では戦闘が続いているが、どうやら第六惑星への突破口は開けそう、ということだった。
ウォーリア三型から降りる。
何カ所か、装甲が痛々しくえぐれている。あのドラゴンキラーもどきの射撃で抉られた跡だ。
後、最後のあがきのハンドガン。
あれでも削り取られた。
あのハンドガンも、コアに当たっていたら恐らく無事では済まなかっただろう。やはり親衛軍ウォーリアは油断できる相手ではない。
「早速この星系でも親衛軍ウォーリアを撃破おめでとうございます」
「作戦に参加した皆の手柄です」
「謙虚なのは良いですが、度が過ぎると嫌みに聞こえますよ」
「そういうものですか」
アリカ中佐が苦笑いしているところからして、そうなのかも知れない。
作戦に測量で参加してくれたウォーリアや戦闘機のチームも続々戻ってくる。皆、大なり小なり機体に手傷を受けていた。
やはりこの防衛網も、突破に無傷とはいかなかったのだ。
それでも、戦線を進めなければならない。
皆と敬礼をかわす。
それから、自室に引き上げて。ハコトが入れというので、嫌だが風呂に入ってから、寝る事にした。
起き出した時には、全域で戦線が進んだという話がされていた。目を覚ましながら、軽く朝食をとる。
黙々と食事をしながら、側にある端末から流れている話を聞く。
現在第六惑星の軌道上にまで艦隊が到達。
これから総司令部から、陸上戦闘部隊がよこされてくるらしい。ミランと同じ特務が二人もいるそうだ。
今回の任務は、第六惑星の攻略作戦の本隊とは別に、少数精鋭で求められたDBを回収すること。
殆ど非武装に等しい回収班を護衛しつつ、敵を打ち払わなければならない。
護衛任務だが。
別に惑星アラタにいた頃は、ずっと護衛任務をしていたようなものだ。特に思うところはない。
今回は無人のAI制御のウォーリアを連れていく他、支援部隊としてそれなりの戦力が出る。
それでも、ざっと調べただけでも、第六惑星には工場だけで130が存在している。しかも相手の都市区画への強襲だ。
惑星に降りれば、親衛軍ウォーリアが出てくる可能性もある。
二人倒したとは言え、今までのケースから考えると、指導者の気分次第でどんどん生産されてくるだろう。
とりあえず、ミーティングに出る。
今回作戦指揮を執るのは、クラフという中佐だ。種族はちょっと知らないが、一応ヒューマノイドだろう。
後でハコトにでも聞くとする。
説明を受けているのは、ミラン他十名ほどの佐官である。
「つまり、前回の戦闘で鹵獲したロボットが持っているDBの情報が、相当に貴重である可能性が高いと」
「そう喋るように仕込まれていた可能性は?」
神経質そうな佐官が言うと。
クラフは0、と即答した。
「こちらでもAIの調査は古くからやれるようにしているが、今回鹵獲したロボットに搭載されていたのは、かなりの旧式で、自我を持つまで至っていない。 正確には、疑似自我が精一杯だ。 精神構造は完全に解析して、嘘をついていないことは確認済みだ」
「だといいんだがな……」
図体の大きな支援者の佐官がぼやく。
ミランよりも頭二つは大きい。
ミランを、他の佐官達が見た。
「それで、ついさっきも親衛軍ウォーリアを倒した彼女にもご同行願うと」
「確かに親衛軍を相手にする場合、十倍から二十倍の戦力で飽和攻撃するのが定石だったが、それをひっくり返すことが出来るのはとても大きい。 ただそれでも、色々と問題も多いが」
「私としては気になるのは、民間人が存在した場合、ですが」
「侵略者の制圧した星への侵攻戦は英雄殿も初めてか。 あいつらに侵略された星には、「民間人」なんてものはいねえ。 侵略者はとにかく自分の美意識でものを動かすからな。 知能を切除された俺たちの同胞が見つかる事はあるが、それもナノマシンを投与されてる。 助けることは不可能だ」
嘲笑する様子はない。
単に事実を告げているし。
何より侵略者に対する強い怒りを感じる。
それについては、ミランも分かる。
ずっと人生が侵略者との戦いだったのは、同じなのだ。それはここにいる皆がそうだろう。
「個人的に心配しているのは、人質の類が存在した場合、です」
「ああ、そういう心配か。 多分ねえな」
「どうしてでしょうか」
咳払いすると、作戦指揮官であるクラフ中佐が説明してくれる。
なんでも、侵略者はとにかく逆らわれる可能性が少しでもあることは絶対に排除するらしい。
だから生きたまま支援者や、支援者の構成種族を捕まえて星で牢屋に入れておく、というようなことは一切しないそうだ。
今までの星の奪還で、それらは一度も例がないらしい。
ワーカーが獲物を見つけ次第即座にミンチにしてしまうように。
侵略者に捕らえられると言うことは、即時の死を意味するのだ。
それを、多少口調が荒い佐官が補足してくれる。
「仮に新たの民を見つけても、助けようなんて思うなよ。 思考器官までいじられて、体内にはナノマシンを入れられているか、或いは思考能力を奪われて、加工されるためだけの食肉生物として飼われているだけだ」
「……っ」
「俺は惑星降下作戦で、何度もそういう例を見てきた。 同種を見つけて、助けようとした奴が、即時で集られて自爆されたりとかもあった。 此処ではそういうことが幾らでもあるんだ。 同種を見かけても、それはもう同種じゃない。 諦めろ」
「分かりました」
そうか。
感情を抑える。
ともかく今は、やることをやるしかない。
敵は恐らくだが、降伏したロボットのことや、それが説明したDBの事を把握していないという。
だが、それもいつまでそうかは分からない。
だから惑星に対する全面攻撃と同時に、回収作戦をやるのだ。
連絡が来る。
パドフ中将からだった。
「コヴァルライト星系第六惑星を制圧開始します。 第六惑星は侵略者のテラフォーミングによって、窒素主体、酸素15%前後の大気に変わっています。 気温は18℃程度です。 対応できない種族の戦士は、宇宙服を必ず着込んでください」
「皆、確認を急げ!」
「陸戦部隊は得に念入りにな!」
声が飛び交っている。
ミランも調整をする。
ミランのいた惑星アラタは、もう少し酸素が濃い環境だった。それも含めて、宇宙服を調整する。
また、元の第六惑星に比べて、重力も自転速度などを変化させることで変えているのだという。
具体的には惑星アラタに比べて二割ほど重力が軽い。
多少動きやすくはなるが、その分動きすぎてしまう事も考えなければならない。重力が軽ければスムーズに動けるとか、そういうことはないのだ。
艦隊が第六惑星の上空に展開。
まず最初にやるのは、敵工場への攻撃である。
残念ながら相手には自主意思を持った市民など存在していない。それでもパドフ中将は、最初に降伏勧告をした。
「既にこの惑星は完全包囲しています。 全面降伏をおすすめします。 可能な限り、指導者に注入されたナノマシンの排除を試みましょう」
「反応無し!」
「一時間だけ待ちます。 それで返答がなければ、攻撃と制圧に移ります」
「……」
無駄なことを、という空気があるが。
恐らくは、パドフ中将なりのけじめなのだろう。
軍人として、民間人を守ること。
それは支援者の軍人の不文律だ。
侵略者という色々とおかしすぎる種族が相手だから、余計にそうでもしないといけないのだ。
こんな輩と同じになったらおしまいである。
そういう事を、皆考えている。
さっさと皆殺しにしてしまえ。
そういう過激な意見を口にする兵士もいるようだ。
実際ナノマシンを体内に入れていて、自爆特攻しかしてこないのだ。そういう意見を口にするのも分かる。
だが、それでも何かしらの可能性に賭けてみたいのだろう。
それもまた、ミランには分かる。
ワーカーや親衛軍にはミランも嫌悪しかない。指導者には屑だとしか意見もない。
だが。それ以外の侵略者のことは、ミランは知らない。
ハコトやアリカ中佐と同じような姿をしているということしか分からないのだ。
「一時間経過しました!」
「攻撃開始」
「対地攻撃開始!」
艦隊が攻撃を開始。敵工場を徹底的に狙う。
どの侵略者の惑星でもそうだが、基本的に工場が主体で、その周囲に住居で幾何学的模様を作りながら、侵略者の一般個体が住んでいるという。
これは工場で、侵略者を生産しているのも理由であるらしい。
要するに替えが効くパーツではあるが、パーツなのだから効率的に運用するために、工場の側に置いているのだとか。
反撃が来る。
だが、盾艦が防ぐ。
既に敵の守備隊を追い払い、大きなダメージを与えている。宇宙軍は一切油断をしておらず、仕掛ける隙もない。
工場が沈黙し始めた。
攻撃開始から一時間ほどで、工場が張っている位相変換シールドが砕け始めたのである。
「特務。 作戦を開始してください」
「了解」
敵は攻撃を受けている工場に、防衛用の兵器を集めている。
地上軍も同時に仕掛ける。宇宙からの空爆の支援を受けながら、敵地を出来る限り無傷で制圧するためだ。
制圧した後は、状況を見て対応を変えるらしい。
コヴァルライトの所有する星系なので、最終的にはコヴァルライトにどうするかの判断を委ねるそうだ。
テラフォーミングしてコヴァルライトが住むのか。それとも、元の惑星環境に戻すのかは分からない。
いずれにしても、可能な限り無傷で制圧しなければならない。
敵の攻撃は、クラスター爆撃によって見る間に減衰している。其処に、特務の乗り込んだ駆逐艦十隻が、大気圏突入して、躍り込んでいた。
コヴァルライト星系での戦闘はミランの活躍もあって進展。第六惑星についに手を掛けました。
問題は此処からです。
地上戦が開始されます。
本作にどういった要素がほしいですか。要望があれば遠慮なくどうぞ。
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詳細なマシンデザイン
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圧倒的な武力による蹂躙
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緻密な人間ドラマ
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種族や文明の描写
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近接した力量のライバルとの死闘