タイトルテキトー。
シズエを連れて街(の予定地)を歩き、その後は彼女の力の確認のため少し離れた場所へ向かった。
イフリートを失った今でもスキルなどは残っているらしく、以前よりも使いこなせるらしいのでおそらく問題はないだろう。
私も彼女(とイフリート)を軍勢に加えたことで同じ力を扱えるようになったが、これは相当に強い。
「爆炎の支配者」なんて異名が付けられたのも頷ける。
シズエ「……なんで私の力使えるの?」
「卿を生かした力の副産物みたいなものだ、気にするな。」
シズエ「それはズルくない?私には何かないの?」
「私の軍勢になってるから前よりも基礎スペックが大幅に向上してるはずだぞ?スキルの威力や効果も上昇してるはずだし。」
シズエ「それは私をこんな体にしたから当たり前でしょ?他には?」
「う〜ん、じゃあ私が特注で武器を作ろうか?」
シズエ「じゃあそれで!私ロングソード!」
……元気そうで何よりだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
確認も終わり元の場所に戻ろうかという時、ツノの生えた人間みたいな亜人と出会った。
シズエ「……オーガ、だよね。」
「おそらくな。」
?「姫、下がっていてください!」
?「お待ちくだされ、若。ここはワシが出ます。」
警戒態勢に入るのが早い。
こちらはまだ攻撃をしようとも思っていないのに。
?「みんな、待ってください。彼らはまだ攻撃の意思を見せていません。ここは話し合いでどうにかなるかもしれません。」
?「し、しかし……って、姫!」
さてどうしたもんかと思っていたら、周りから「姫」と呼ばれている存在が私たちに歩み寄ってきた。
姫「私の仲間が失礼しました。あなた方は何をしにここへ?」
「彼女の力を確かめるために。」
シズエ「私の力を確かめるために。」
姫「そうですか。私たちはオーク族の魔の手から逃れるためここへ来たのですが……」
「なら、一度私の所に来るといい。そこならゆっくり話し合える。」
姫「ありがとうございます、では失礼させていただきます。」
?「ひ、姫!そう簡単に決められては……」
姫「いいから今は着いていきますよ。彼らは悪い人ではないようですし。」
姫の説得で、とりあえず皆を招くことになった。
その前に、怪我をしている個体もいたので、回復薬を渡して治療するように言った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
村に戻り、私のログハウス(旧テント)に招き、ここでシズエと待機するように言った。
その間、私はイザークとリグルド、カイジン、それに4部族の長を呼び、私のログハウスに行くよう声をかける。
他の者は引き続き家屋の建設と衣類の製作にあたるよう指示し、私もログハウスに戻った。
ログハウスではシズエが皆に状況を説明していたらしく、あとは私が来てオーガ族の事情を聞くだけとなっていた。
「すまん、待たせた。シズエ、状況の説明ありがとう。」
イザーク「父上、また厄介事を引きつけてきましたね。」
カイジン「あんたの所に行ったら面白いとは思っていたが、こうも次々と来るとはなぁ……」
「そんなことは良いだろう、今は。それよりオーガの者たちの事情を聞かねばならん。」
姫「それは私が。と言っても、そこまで複雑なことはありません。私たちオーガが他種族と戦争になり、私たちが負けた。ただそれだけの事なのです。」
その言葉を聞いたリグルドやカイジン、部族の長たちがざわめきだす。
「そんなに珍しいことなのか?」
リグルド「いや、別に他種族での争いなんてこの森では絶えません。そのこと自体は別に問題ないんです。問題は、「オーガ族が負けた」という事実なのです。」
カイジン「オーガは、この森の中でも最上位の魔物。平均してもB、強い個体はB+やA-になり得る種族の集まり。確かこの森には、300人くらいいたか?」
姫「えぇ、そうです。私たちは300人程度で暮らしていました。」
イザーク「人間の国の騎士団として戦力を換算すると……約3000人ですか。」
姫「そして、その戦争を不意打ちという形で仕掛けてきた相手というのが、オーク族なんです。」
リグルド「そんなバカな。いくら不意打ちと言えど、オーク族はC,Dランク程度。オーガ族が引けを取るとは思いません。」
姫「ですが、私たちが負けたというのは事実。実際、単独で私たちに匹敵するレベルの個体が4体、オーク全体の数は、一万程度はいたと思います。」
カイジン「一万だと⁉︎そりゃあ途方もない数だ……。さしずめ、オーガ族の精鋭がその強い個体に当たっているときに残りの一万の軍勢が押し寄せてきたって感じか……。」
姫「その通りです。私たちは何とか生き延びましたが、里の他の者たちは皆犠牲に……。」
姫と呼ばれている者は、悲しそうにそう言った。
他の者も、自分の非力さに打ちひしがれている。
「卿らの目的は………、聞くまでもないな。仇討ちか?」
若「もちろんです!里の者たちを皆殺しにされ、怒りが収まるはずもない!」
『我らは、姫と若に従います。』
「……リグルドたちよ、どう思う?」
リグルド「オーク族は、おそらくこの森の覇権を狙っているのでしょう。このまま放っておいたら、さらに勢力を拡大し我らのところにも被害を及ぼしかねません。」
リグルドのその言葉に、部族の長たちも頷く。
カイジン「だが、たかがオークがそんなに力を持ったとなると、何処かの国の配下になったか、「魔王」の勢力になったっていう線もあり得る。ここは慎重に事を構えるべきだろう。」
リグルド「……それもそうだが…」
カイジン「まぁでも、オーガと手を組むのは賛成だ。もしオーク族がここに来たときも、戦力は多い方が良いしな。」
人間の国の配下、もしくは「魔王」の勢力下に加わった、か……
私としても下手に事を構えたくはないが、もしそれでこの者たちに危害が及ぶようなら……
イザーク「父上、ここは一旦オーガ族に手を貸してみてはいかがでしょう。今オーガ族と手を組んでおく事に、こちら側のデメリットはありませんし。」
シズエ「私も良いと思うわ。何より、困っている人たちは放っておけないし。」
「……決まりだな。」
姫「!では、力を貸していただけると……!」
「ああ。そちらの仇討ちが終わったら好きなようにすると良い。手を組む期間もそちらに委ねよう。」
オーガ族『ありがとうございます!』
という事で、一時的ではあるが彼らに仲間になってもらう事にした。
そうだ、仲間になってもらったからには名付けしないとな(唐突)。
「じゃあ、友好の印に名付けするか。」
オーガ族『…………は?』
「えーっと、若って呼ばれてた卿が「ベニマル」、姫様が「シュナ」、そこの大柄な卿が「クロベエ」、青髪の卿は「ソウエイ」、卿は「ハクロウ」、そして卿が「シオン」だ。これでいいか?」
なんか今回はすんなり名前の案が出たな。
これもゴブリンたち500体あまりを名付けた影響だろうか……
「では、今日のところはこれで解散だ。各自仕事に戻ってくれ。オーガの者たちは今日はここを寝泊まりする場所として使っていいぞ。私は少し洞窟に潜ってくる。」
とりあえず、今日は解散だ。
オークに対しての作戦会議とかは明日でいいだろう。
ひとまず今は洞窟で新スキルの作成をしたいんだ。
私はとっととその場を去った。
ベニマル「……え〜っと、彼は何故我らに名付けを…?」
イザーク「どうせ、「一時的でも仲間になったんだし名付けするか」と考えたのでしょう、父上は。そこまで深く考えなくて大丈夫です。」
カイジン「はっはっは!驚いた、まさかオーガ族6人に同時に名付けするとは!」
リグルド「名付けというのは、たった一体だけでも膨大な魔素量を消費するというのに………やはり、我ら500名あまりのゴブリンに名付けしたハイドリヒ卿は違いますね。」
シュナ「……ですが、手を貸していただけるだけではなく、名付けまでしてくれるとは……私たちに返せるものはたった一つですね。」
ベニマル「あぁ、そうだな。お前たちもそれで良いか?」
他4人『勿論です!』
そして私が知らないうちに、オーガ族(Aランクオーバー)6名が新たに忠誠を誓い、勝手に私の配下が増えたのだった。
書いた。
会話って難しいね。