どうやら死んだ後も神は彼女を見逃すつもりはないようだ。
なぜか魔法が存在する世界に転生し、なんでそうなったかをよく考えずに第二の人生という名の余生を過ごしていた。
そして気が付いたら拉致られていた。似た境遇の13名の少女とともに。
この物語は、前世で地球を守った英雄が、まのさばの世界で少女たちを、世界を守れないか苦心するお話。
この作品は、魔法少女ノ魔女裁判と、地球防衛軍6のクロス作品です。
原作キャラ同士の絡みや、オリキャラがもりもり暴れているのを期待した方はごめんなさい。無いです。私の妄想を垂れ流すだけの作品になります。苦手な方はブラウザバック推奨です。
まのさばをギフトでプレゼントされたのでプレイしたところ、脳を焼かれました。ぼちぼち進めていく予定です。
まのさばを送りつけたご友人が悪いのです!
・・・よく書きましたね。褒めてあげましょう
。: .゜ヽ(*′ω`)ノ゙。: .゜ヤッター
それは、どうしようもない現実。
彼女が今更一人で足掻いたところで何も変わらない。
毎日腐りかけのレーションを細かくわけて食べ、
少し目減りしてきた弾薬に注意しながら、彼女を殺しにくるプライマーを倒す日々。
全部嫌いだった。プライマーも、
そして何より、昔の生活を守ることが出来なかった自分が一番気に入らなかった。
あとどれだけ奴らを殺せばいい?あとどれだけ仲間の死を見届ければいい?
繰り返される日々が確実に彼女の心を蝕んで行った。
もううんざりだ。これ以上は心がもたない。
そして、彼女は決意した。今まで選択肢から放棄していたものを。
・・・あぁ、そうだ。最初からそうすればよかった。
プライマーも、味方も、私の心も・・・
全部この手で壊してしてしまえばいい
「うおおぉぉぉぉ!!ちょっと待ったぁ!!ってあれ??」
彼女はこの布団から弾かれるように飛び起きた。
僅かに呼吸が乱れているがそれ以外に異常な点はない。彼女の鍛え上げられた精神性のおかげだろう。
しかし、悪夢から醒めた脳が覚醒するにつれて、この以上な現実を正確に認識していく。
「・・・なんだこの部屋?どことなく中世の牢獄みたいな内装に、テレビ???どういうコンセプト?」
目が覚めたら見覚えのない部屋・・・お世辞にも良いつくりとは言えない2段ベッドの上段で寝ていたようだ。
他にも古びた石壁に、鉄格子。まさしく牢屋だと確信する要素があった。・・・壁のテレビを除いて。
どうやらいつの間にか誘拐されていたらしい。そう認識した彼女は、身の回りの確認に努めることにした。
(・・・ふむ、寝た時は寝巻きと拳銃だけのはずだったけと、私が普段魔法のカモフラージュ用に使っていたポーチが増えてる。)
(あと見覚えの無い服を着せられてるな。寝ている間に拉致された上に、普段使っている物まで把握されている・・・か。)
これだけの情報から、彼女はこの誘拐に政府は確実に絡んでいると予想していた。そしてその考えを裏付けるように・・・
「ねぇ、ここどこなのかな!?」
その可愛らしい声を皮切りに、様々な場所から少女たちの声が聞こえてきた。
(他にも拉致された者がいるのか。となるといよいよ何が目的なのか分からなくなってきたぞ・・・。)
まずこれが普通の誘拐であれば身代金や脅迫etcが考えられるのだが、政府が高確率で絡んでいる以上その線は薄い。
しかし、ここにいる全員が何かしらの罪を犯しているなら、普通に逮捕すればいい。それをしないということは、何かしらの理由があるはずだ。通常の身柄の拘束ではいけない大きな理由が。
(うーん・・・分からないな。情報が少なすぎる。後でまた考える事にしよう。)
そのまま考えるのを1度放棄した彼女は、部屋から出れないか確認するために、2段ベットの上から飛び降りる。
「ひううぅ!?ど、どちら様ですか?」
・・・どうやら2段ベッドの下にもいたらしい。終始無言で思考していた上に、身動ぎもしなかったせいで、上に誰もいないと思っていたのか驚かしてしまったらしい。
「おはよう。あー・・・君、名前は?」
「うぅ・・・ひ、氷上メルルですぅ」
「そうか。私は姫川リホだ。よろしく頼む」
「リホさん・・・よ、よろしくお願いします」
軽く自己紹介を済ませたところで部屋の雰囲気とミスマッチなテレビから音が聞こえ始めた。
そこにはフクロウを模した人形のようなものが映っていた。なんだこいつ。
『・・・あ、もしもし・・・映像って見えてます・・・?
何せ古くて故障が多いので・・・やれやれ』
(喋った!?)
『私、ゴクチョーと申します。
詳しい説明がしたいので、ラウンジに集合して下さい。
監房の鍵を開けますので、看守の後についてきてください。
抵抗とかは自由なんですが・・・命とか無くなっちゃうので・・・はい・・・』
その発言を最後に、モニターは消えた。
それに合わせて牢獄の扉からガチャリと音がした。・・・この見た目でオートロックなのか。
「ゴクチョーに看守・・・か、とりあえず外に出るとしよう。君はどうする?」
「わ、私も行きます!」
どうやら氷上メルルもついてきてくれるらしい。
そのまま鍵の空いた扉を開けて、監房の外に出ると、通路の方から、こちらに近づいてくる二メートル超は確実にありそうな異形が目に入った。
「な、な、なんですかあれ!?」
ボロボロの黒衣をまとい、顔があろう場所に仮面をつけた、
あからさまに人ではない何かがそこにいた。
あまりの怖さに怯えたのか、氷上メルルがこちらの腕にぎゅっと抱きついてきた。
「あれがゴクチョーの言っていた看守だろう。ただ図体が大きいだけならやりようはあるが・・・死ぬとか物騒なこと言ってたし、おとなしく従っておこう」
せめて戦闘力とか、殺害に至る基準かどの程度かわかればいろいろ行動しやすいんだが・・・ま、今考えることでm
「ぎゃああぁ!!触んな化け物ぉ!キモいから!わかった!わかりました!行くから!!」
どうやら部屋から出なかった少女が、無理やり掴まれて牢獄から引っ張りだされているようだ。
・・・ふむ、あの程度では手を上げたりしないのか。
彼女は猫耳カチューシャ?が目立つ少女を解放した看守に軽く会釈をしたのちに看守の後ろをついていく。
道中で二人の少女が口論になって桜があしらわれている服を着た子が突き飛ばされていたが、まぁあれぐらいなら大した怪我にもならないだろうし、放っておいても問題ないだろう。どうやら桜色(?)の服がエマ、黒い服を着た子がヒロというらしい。
階段を上ると大きな玄関ホールのような空間に出た。どうやらかなり大きな洋館らしい。
複数の扉や長い通路、上階への階段などは、戦後に招待されたパーティに使われた屋敷に匹敵するレベルの大きさだ。
なお、通路にも存在する悪趣味な調度品を見て「テーマパークにあるアトラクションに来たみたいだぜ。テンション上がるなー」とこぼした結果、周りの少女に加え看守からも冷ややかな目で見られた。解せぬ。
そのまま看守についていき入った部屋は、独房の圧迫感とうってかわり、毒々しさを孕んだ華美な空間だった。
高い天井にシャンデリア。床には古びた絨毯、ソファや暖炉。
壁には牛か何かの骸骨や、クロスボウと矢などなど、やはり趣味が良いとは言えないものばかりであった。
「・・・少なくとも客人をもてなすためには見えないな。趣味が悪すぎる」
しばらくすると看守は扉の前に立った。どうやら全員揃ったらしい。
リホを含めて14人。明らかに苛立っているマスクヤンキー少女、好き勝手に配置を変えている自由気ままな少女、隅で丸まっているコミュ障少女。何故か背中に大きな銃を持っている少女(私も持っているが)、この場にそぐわない明るさを持つ少女など、
個性豊かなメンバーが揃っている。唯一の共通点として私と同じか、大きく違わない年齢の少女ということぐらいか。
中性的な格好で、レイピアを腰に携えた少女が、一歩前へ進む。
どこかで見た顔な気がするが、一度忘れてそちらの少女を流し目に見る。
「みんな初対面だと思うから、良かったら自己紹介をしていかないか?」
彼女は続けて
「先に名乗らせてもらうよ。私の名前は蓮見レイア」
それに続いて、各々が自己紹介をしていく。
気になることと言えば、13人が自己紹介をして行く中で、私と同じ牢屋にいた氷上メルルが地下で怪我をしていた桜羽エマの怪我を治したことだ。
これには皆興味を惹いていた。
直接触れる必要があるとはいえ怪我を直せるのか・・・EDF時代に欲しかったなそれ。
そうして、13人の自己紹介が終わり・・・残りは私だけになった。
「さて、名乗ってないのは君だけだ。名前を教えてもらってもいいかな?」
蓮見レイアに促され、私はこう名乗った。
「私は・・・姫川リホだ。見ての通り普通の人だ。よろしく頼む」
「・・・そういう割には、私たちの中で一番変わった服を着てねーですか?」
・・・そこっ!普通って聞いて首をかしげない!!わかってるよ服装も何もかも普通に見えないことぐらい!!
「それにしてはここにいる者たちの中で、一番落ち着いているように見える。ここについて、何か知っていたりするのかい?」
「・・・そんな訳ないだろう。概ね君たちと同じ状況だ。ただ単に、君たちよりも人生経験が豊富というだけだ」
「おじさん、誘拐されても動じないほどの人生経験というのは、それはそれで怖い気がするなー」
そうして自己紹介を終えた頃、天井付近のダクトからゴクチョーと名乗っていたフクロウが降り立った。
「あっ・・・人がいっぱい・・・。えっと、改めまして・・・この屋敷で管理を任されているかわいいフクロウ、ゴクチョーと申します。
定時とかもあるので・・・さっさと説明をしていきますね」
(・・・なんか私の戦闘力は云々とか言いそう)
そうして、ゴクチョーにより
私達は【魔女】となる因子を持っていて、集められた14名はこの因子を多く所持していること。
【魔女】は、災厄を齎す存在であり、私達はなる可能性があるために、ここで一生出られないらしいこと。
看守は、ここで【魔女】となった者であり、【なれはて】と呼ばれる者。逆らったら死ぬ。
ということを説明された。【大魔女】とも溢したが、すぐに忘れてくれと言われた。
「間違いです、私は悪ではない」
重い雰囲気の中立ち上がった黒髪の少女、二階堂ヒロがそう言う。かなりの自信があるのかその声に迷いはなく、厄災はこの少女の方だ。と、エマの方を指さしていた。
どうやら、エマとは知り合いで仲が悪いらしい。地下でも敵意を隠していなかった。
ゴクチョーは宥めたが、ヒロは止まらず
「この世界を正すことができるのは、私だけだ」
暖炉の側の、火かき棒を手に取った。
そして、その火かき棒を━━━
「おい待t」
「貴様だ!化け物!」
看守へと、振り下ろした。
「悪は死ね!死ね死ね死ね!!」
何度も何度も振り下ろし、その身は返り血で赤く染まっていった。
常人であれば死んでいる。
しかし、その傷は他の少女からすれば
常識外の速さで治癒し、看守は死ななかった。
(ああ、あれは死ぬな・・・もう手遅れだ)
人外の素早さと力で、反撃に振るわれた刃はあっさりとヒロの首を刎ねた。
胴体は、火かき棒を固く握りしめたままふらふらと揺れ、その場に崩れ落ちる。
少女の悲鳴、そして、ヒロと知り合いのエマの顔は、絶望に深く染まっていた。
また、守れなかったか・・・
「うわ〜死んじゃいましたね。掃除しなきゃ。ああでも、魔女はこのくらいじゃ死なないので、彼女は魔女じゃないと証明されたことになりますね。やれやれ・・・良かったですね」
そう言った後、ゴクチョーは続ける。
「━━━あっ、あと何個もすみません。最後に。みなさんに、最も大切なことを伝えておきます。魔女になりつつある者は、抑えられない殺意や、妄想に憑かれてしまいます。面倒なことに、囚人間で殺人事件が起きるんですよ」
「殺人事件っ!?」
名探偵を名乗る、底抜けに明るい少女、橘シェリーが反応する。
「そうなんですよ・・・毎度のことなんですよねぇ・・・さすがにそんな危険人物とは一緒に生活できませんよねぇ。というわけで殺人事件が起こり次第、【魔女裁判】を行います。【魔女】になった囚人は・・・あのー・・・処刑しますので。詳しくは【魔女図鑑】をご覧ください。それでは、私はこれで」
そう言い残し、ゴクチョーは飛び立ち、そのままダクトの中へ消えていった。
(・・・これはまた、面倒なことになりそうだ)
こうして13名の少女との不思議な獄中生活が幕を開けた。
己が何故ここにいる理由もわからないままに。
牢屋敷内某所にて
「リホっち今なにしてるのそれ?」
「ん?銃の整備」
「えっ拳銃!?本物!?」
「そりゃ本物だけど」
「なんで銃持ってる奴が2人もいるんだよ!!こんなところもうやだ!早く推しの所にに帰らせてよ!!」
(・・・推し?)
「ココ、今の君には気休めにしかならないだろうが伝えておこう」
「・・・私はこんな巫山戯た服から想像が着くかもしれないが、元軍人だ。そしてこの銃は、戦えない人を守るために作られた特別な銃だ。そんなものを君たちに向けるわけが無いだろう」
「それに、私はこう見えても軍人であったことに誇りを持ってる。目の前の敵を殺して、人を守り続けたんだ。その守護対象である人たちを私が殺すだと?ふざけるなよ?魔女因子とかなんか知らないが、私が人を殺すことなどありえない」
「そ、そんなこと言ったって騙されないよあてぃしは!人を助けるために、無関係な人を沢山殺してるってことでしょ!!」
(・・・・・・は?)
ココの言葉を姫川リホは一瞬理解できなかった。彼女にとって、敵とはプライマーの事であり、人間ではないのだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ、そうか、そもそもの前提がまるっきり違うのか、この世界は」
「は?前提?世界?何言ってんのお前???いい歳して中二病かよきっっっしょ!!」
「詳しいことはまた今度話すよ。この話はまぁ・・・そうだな、牢屋敷を出たあとに配信のネタにでもするといい」
「えっちょ!なんであてぃしが配信してること知って」
「はいこれ詫びの品。それじゃ!!」
「ちょまっ!!・・・行っちゃった。ハァ。で、詫びの品ってなんだ?」マジマジ
スニッ○-ズ「ハァイ」
「ちょっとリホっち!!何処で手に入れたのさこれ!」
この後ココは、リホを探して回ったが、夕食の時間まで会うことはなかった。
【魔女図鑑:人物】
姫川 リホ
[ひめかわ りほ]
囚人番号 656番
誕生日 8月25日
年齢 17歳
【魔法】??
ごく普通の一般人(本人談)。明らかに常人とは思えない雰囲気を発するときがある。
腰に拳銃を常に携帯している。特別製らしい。
何故かスニッ〇ーズ持ってた。美味しかった。(Byココ)