こんな所でよろしいでしょうか?
ご笑納ください。
デミエモンにヒロインとかいてもいいんじゃないかなーと思いました!
至高の御方は作った子に夢中だからとホムンクルスメイドに人気になったりとか。
オリキャラ生やして設定を捏造します。
一般メイド41人は、ヘロヘロ、ホワイトブリム、ク・ドゥ・グラースの3名が創造主であり、誰が誰を創造したのかは定かでない。例外的に、インクリメント、デクリメントの2名は、創造主がヘロヘロと判明している。
メイドの創造は、ホワイトブリムが描いた原画を元に、外装作成担当が作成し、行動AIはヘロヘロとその他5人のプログラマー達が作成した。この意味で共同制作といって良い。
しかし明確に「創造主は誰か」というのはそれぞれ決まっているらしく、基本的に同じ創造主をもつメイド同士で集まる傾向にある。
また単独行動を好む者や、他の創造主に創られたメイドと交流したがる者もいる。シクスス、フォアイル、リュミエールなどは、他の創造主に創られたメイド同士でつるんでいるようだ。
3人の創造主は「メイドを作る」という作業を理解・把握するため、最初に試作品を1体作った。
名前はプロトス。英語のプロトタイプの「プロト」の語源で、ギリシャ語である。
彼女たちが創造されたのは「これだけ大きい場所だからメイドは必要だよな」程度の理由であり特別な理由はなかった。そのため細かい設定は書き込まれていない。
そこに異を唱えたのが、設定魔と評されるタブラ・スマラグディナだ。
せっかく書き込めるなら書き込もうぜと誘った。
しかし基本的に他のプレイヤーが作ったNPCの設定を変更することはできない。
なので「こういう設定でどうか」と設定の案を作って渡したのだが、当然それは鬼のように長い。しかもレベルに応じて書き込める量が違ったため、調子に乗って100レベル用の文字数で書いてしまったタブラ・スマラグディナの設定は収まりきらず、削って調整する必要が生じた末に「面倒くさい」と一蹴されて終わった。
そこでタブラ・スマラグディナは、モモンガに泣きついた。そして1度だけという約束のもと、アルベドの設定を書き換えたのと同じ方法で、プロトスの設定を書き換えた。もちろん制作者の許可を取った上で。
文字数を調整するために、書き込める最大文字数を調べるところから始め、禁則処理や半角の扱い、文字数のカウントに含まれない記号などを確認し、ギャップ萌えのこだわりを詰め込みつつ文字数を削る……非常に面倒くさい作業だったので、モモンガも2度目は断った。
そして出来上がった設定の文面は――
優秀なメイドであり、仕事に手を抜くことは決してない。しかし内心では仕事を嫌がり面倒くさいと思っている。そのためメイド長が務まるほどの実力者でありながら、昇進を断って一般メイドに留まっている。ちなみに愛煙家である。
簡単にまとめると、こんな内容だ。
それが現実化すると、やる気はないのに仕事は完璧なベテランメイドという形になる。それは周囲のメイドたちから見ると、一種の憧れだった。つまりプロトスは、全力を出さなくても完璧に仕事ができてしまうので、それ以上メイドとして役に立てることがないという事実に絶望してやる気がない態度になっている……と誤解されたのだ。一生懸命仕事に励むメイドたちにしてみれば「端倪すべからざるメイドの極致」である。
だから人気が出る。プロトスに頼れば、たいていの事は何とかしてくれる。彼女はそれができる実力者であり、その暇があるほど有能なのだから。
「プロトスさ~ん! お願いしますよぉ~」
一般メイドがプロトスに泣きつく。
ここ最近のブームだった。
きっかけは、ホワイトブリムに創られたメイドたちが、たっち・みーと一緒にデザイン画を作った一件だ。
ホワイトブリムに創られていないメイドたちが、あれを羨ましがって自分たちも御方と一緒に働きたいと泣きついてくるのである。
「なんで私に言うんだよ……ペスメイド長に言えば?」
「もう言いました」
「あ、そう。
で、なんて?」
「バカなこと言ってないで仕事しなさい、あ、わん、と」
「そうだね」
「そうだねじゃなくってぇ~」
「私にだって、できない事はあるんだからね。
御方になんて言えばいいのさ? それ用の能力は何もないけど一緒に仕事したいです、とか?
ていうか、そういうのってレクター様に言うべきじゃないの?」
「畏れ多いぃ~……」
「あー……御方々とほぼ対等だし……?
でもアルベド様やデミウルゴス様をはじめ階層守護者の方々に『様』付けで呼んでるし、プレアデスの方々も『さん』付けで呼ぶから、立ち位置としてはプレアデスの方々くらいなんじゃ……?」
「だとしてもぉ~!
いくらなんでもシズちゃんほど気安くないですよぉ~」
「それで言うなら、シズ様に気安くするのもだいぶアレだと思うけどね」
「それはそれ、これはこれです」
「はぁ~……。
まあ、言うだけ言ってみるよ」
「ありがとうございますっ」
一般メイドはるんるんで帰っていった。
プロトスはタバコに火を付けた。
「……はぁ……」
「何かお悩みですか?」
「あっ、レクター様」
慌てて火を消し、消臭する。
「大丈夫ですよ。
私は吸いませんが、我慢ならないほど不快というわけでもありません。
それで、どうしましたか?」
「実はかくかくしかじかで……」
「なるほど。
それは、御方々に新しい娯楽を提供できるチャンスかもしれませんね。
具体的にどんな事をしたいのか募集してみては?」
「なるほど……。
あー……でも、そうすると娯楽の企画案という形にまとめて提出しないといけないですよね? 御方々に通じるような内容を作れるかどうか……」
「ふむ……? 自信がない? それとも、面倒くさいから、やりたくない?」
「いいっ!? そ、そ、それは、その……!」
「なるほど。面倒くさいから、やりたくないと」
「も、申し訳ありません。
私は『かくあれ』と創造されておりまして……」
「いえいえ、何も申し訳ないなどと……。
むしろ貴重な人材です。ナザリックの面々は働きすぎですからね。モモンガ様がシモベたちを休ませるために、どれだけ心を痛めておられるか。
あなたが喜んで休むというのなら、むしろ貴重な先駆者としてモデルケースに使われる可能性が高いでしょう。
……ふむ。どうです? そういう方向でひとつ、モモンガ様に意見具申してみましょうか。それによって、自分で意見を出したほうが採用されて御方に直接関わるチャンスを得られるという認識になれば、あなたが面倒な相談を受けることも減るでしょう」
「はわわわ~……!
それは、休むことで御方のお役に立てるという……!?
夢のような話です……! さすがレクター様!」
「実は私も、あまり働きたくないのですよ」
「ぶふぉっ!?」
「あなたとは仲良くなれそうです」
「はいっ……!」
風邪でも引いたのかというくらい赤くなってニッコニコのプロトス。
ちなみに、プロトスの休みは取れたが、意識改革にはつながらなかった。残念。
◇
一度ごっこ遊びだとしっかり周知した状態で魔王軍ロールプレイしてるのを見てみたい。
原作ならアインズ様にNPCが首を垂れるところを、NPCより前列に至高の御方が傅いて、その最奥にモモンガ様が「みな、大儀である」とか言って、思いっきり魔王軍の世界征服計画みたいな話を進めていって大盛り上がりする。
でも「万一種族特性とかでマジで始めちゃってもマズくね?」という意見もあり、念のためストッパー兼監視要員としてツアー(鎧)を招待。
会話を聞きながら「これ、本当に実行されると、普通に世界征服されちゃいそうなんだけど…大丈夫だよね?本当に実行なんてしないよね?待って待ってその話洒落にならない。えっ?何それ知らないんだけど、どこ情報?いやいやその情報かなり不味いんじゃ…?違う、そうじゃない。そっちに向かわないでほしいんだって。待て、たっち・みー!君までそっちに行くな!!ツッコミが足りない!!誰かマトモな常識人はいないのか!!」って壊れて行くツアーはなかなか楽しそう。
「みな、大儀である。
さて、集まってもらったのはほかでもない。世界征服の計画についてだが」
「ちょっと!? 君たち、なにを人のねぐらで物騒な相談始めてるんだい!?」
「ツアー、うるさい。
ただの遊びだよ」
「遊びで世界征服しないでくれないか!?」
「いや、そうじゃなくて。
魔王軍ごっこ。
ナザリックでやるとシモベたちが本気にしそうだから、こっちで、ね?」
「何が『ね?』だい……。
まあ、でも、分かったよ。
やれやれ……それにしても大勢で来たものだね」
ツアーの住処には、日替わりで誰かしらが訪れている。
その感知能力で、まだ見つかっていないギルメンが見つかるかもしれないという期待。
そして戦うことになれば犠牲が出かねない脅威としての監視。
これを兼ねている。
ツアーとしても、巨大な力の行使を感知したとき、アインズ・ウール・ゴウンのメンバーだったら戦って倒すより治療して回収のほうが面倒がなくて良い。
また、そうでない敵対的なプレイヤーだったら、ナザリックの援護を受けられるメリットもある。
「さてさて、そういうわけで破壊神様の召喚に成功したわけだが。
召喚が不完全だったせいか、破壊神様はここから動くことができない。
というわけで、我ら魔王軍が尖兵となって世界征服に動くわけだが――」
「破壊神って僕のことかい?」
「お黙りやがれください、破壊神ツアー様。
いちいち話の腰を折らないでくださいませ」
「…………」
「まずはシモベを生産するため、素材となる死体を用意しなければ。
この世界の人間たちは脆弱だから、別に誰がやっても良いが、その中でも大量殺戮が得意といえば、私かウルベルトさんか……」
「初手、大量殺戮なの?」
「もちろん」
「もちろん!?」
「1人殺すじゃろ? 死体と亡霊がそれぞれできるじゃろ? ゾンビ系とゴースト系のアンデッドを作れるじゃろ? 2倍化できる超高効率の生産ラインというわけだ。ふははは!」
「魂は経験値として回収する手もあるしな。極めて無駄のない方法だ」
「そう。ウルベルトさんの言う通りだ」
「しかし殺し尽くしてしまったら、それは『征服した』とは言えないのでは?」
「いいぞ、たっち・みー! その通りだ!」
「破壊神様、破壊神らしからぬ発言はお控えください。
まあ、降伏勧告くらいはしてもいいでしょう。
ある程度の面積……そう、たとえばリ・エスティーゼ王国を滅ぼして、土地を確保したら、アンデッドを労働力にして農業その他の産業を起こし、経済戦争に移行するという手もあります」
「経済戦争……? なんだい、それは?」
「不眠不休で働けて、賃金も福利厚生もいらない無限の労働力。
生産されるあらゆる製品は、ヒューマンエラーや個人の技量差が発生しない完璧な画一品として安価に流通できる!」
「え……何それ、やばくない……?」
「大量生産した安価な製品を輸出して、各国の食料自給率を下げ、材料調達先を依存させる。
そうなれば煮るなり焼くなり、好きなようにできるわけですね」
「教授、まさにその通りです。
世界は我々の支配を、自ら望んで受け入れることになる。ふははは!」
「ちょっとちょっと! まずいってそれは。
ごっこ遊びだよね? やらないよね?」
「誰も死なない平和的な支配ですね。
どんな規制をしても、経済活動の行き着く先として、当然あるべき未来ですし」
リアルと同じ、というわけだ。
「たっち・みー!? 君はそっち側に行かないでくれないか!?」
慌てるツアーとは対象的に、ギルメンたちはしみじみとうなずき合う。
それは予測ではない。
過去に起きた事実なのだから。
「え……ちょ……嘘だろ? 全員賛成なのかい……?」
白金の竜王は、変な汗でびちゃびちゃになったという。
ちなみに、その汗をンフィーレアに渡して錬金素材に使ってみようという事になり、しかも効果を発揮したので、定期的に「ツアーを困らせる会」が開催されるようになって、ツアーは胃痛に苦しむようになっていった。
◇
ラナーとレクターの邂逅。
ラナーから見たレクターの分析や、クライム関係のお悩み相談など
ナザリック地下大墳墓はラナーを切り捨てた。
従ってラナーがレクターと邂逅する未来は無い。
……はずだった。
ザナックが王位を継いで数年後、無事にクライムとの爛れた生活を手に入れたラナー。
しかし原作と違って種族変更していないので、ヤることをヤれば、デキるものがデキるわけで、しかもさほど丈夫な体ではない。
王室御典医がいるとはいえ、魔法後進国である王国は、そのあたりの実力が低い。
ひどいつわりに苦しめられたラナーは、王室御典医を見限って、法国の神殿本部を頼ることにした。神官の腕前は、法国のほうが遥か上だ。
そして、そこにはソリュシャン治療院への窓口がある。外科的処置で患部を取り除けば解決する問題は、ソリュシャン治療院で痛みと引き換えに100%完治する。最近は徐々に評判が広まって患者数が増えてきている状態だ。
さらに、その日はちょうどレクターが窓口の視察に訪れていた。
「そうですか。では異常なしという事で、引き続きよろしくお願いします」
ナザリックへ戻ろうとするレクター。
しかしラナーがそれを呼び止めた。
「もしや貴方様は、神様に近しい存在では?」
特別な窓口に対して、上役のように話すのだ。
ラナーでなくても分かる事だった。
「……あまり期待してはいけませんよ。
神の奇跡は、望めば手に入るというものではないのですから」
「私はなぜ見向きもされないのでしょうか?」
「あなたが取るに足らないからです」
「と、取るに足らない……!?
私の頭脳が、取るに足らない、と?」
周囲がバカばかりに見えているラナーにとって、それはあまりにも意外な答えだった。
しかしレクターは当然のように言う。
「はい。
単に計算高いだけで人の気持ちが分からない愚か者。
神々への奉仕の精神も持ち合わせていない不信心者。
まったく取るに足らない無価値な存在です」
せいぜいザナック王を支えるために頑張ればいい。
神々はザナック王とガゼフを気に入っている。
今のアインズ・ウール・ゴウンにとって、王国に尽くす以外、ラナーの価値はゼロだ。
レクターの評価はドライだった。
そして、それを読み取ったラナー。
「……あなたは、敬虔なのですね。
そして意外と親切でもある。
私の質問には答えてくれて、私の執着を断ち切ろうとあえて厳しい言葉をかけてくる。
……あなたが、神々とそれ以外をつなぐ存在……?」
ゆさぶりのつもりか、余計な一言を口にするラナー。
ナザリックの組織図は、防衛上の機密情報だというのに。
「勝手に機密情報を覗こうとする。
そういう所もいただけません。
――忘却の波動、レベル1」
絶望のオーラの別バージョンだ。未発見の職業「偽史の執筆者/アウトサイダー」から派生した「忘却の彼方の主/ロードオブファーランド」によるクラススキルである。
前者の職業は、クエストなどで本来の手順とは違う方法でクリアした場合に経験値を得られる。レクターの場合、憑依している間にやったことが加算対象行為だったが、その膨大な経験値は計算処理されないまま蓄積していた。デミウルゴスがレベル100なので経験値を得られなかったからだと思われる。それが分離してからのアレコレで、どこかのタイミングで処理されたらしい。
後者の職業は、記憶喪失など甚大な忘却を体験した場合に派生する。前世の自分の名前が分からないなど、一部の記憶がないレクターは条件を満たしていた。
このスキルのレベル1は、効果範囲内の全員の記憶からレクターの存在を消去する。
この効果を発動中は、誰もレクターを認識できない。従って狙ってレクターを攻撃することもできない。範囲攻撃に偶然巻き込むとか、たまたま設置しておいた罠にかかるとかの例外はあるが。
そしてこれの便利なところは、認識阻害ではなく記憶操作の一種に近い効果ということ。
ラナーは計算ずくで「誰かと会った」「そいつは神の側近らしい」という答えを導くかもしれないが、レクターの姿や声、会話の内容を思い出すことはできない。それらの記憶は消えているからだ。
単独潜入には極めて強力なスキルである。弐式炎雷が欲しがり、ハンカチを噛んで悔しがった。
「……はて? 私はここで何を……?
……ああ、誰かと出会ったのですね。
重要人物……? 記憶を消されているようですね。
……受け入れ拒否は決定的、ということですか。
まあ、クライムとの生活が手に入った今、それほど重要な事でもありませんが。
またつわりが来る前に、治療を受けて帰ることにしましょう」
誤字報告を頂きました。
佐藤東沙様 桜一郎様 TAKEHARU様
ありがとうございます。
それにしても今回はなんてベタな間違いを……何回も確認したのに気づかないものですね。
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【ロードオブファーランドに関するうんちく】
誰も求めてない? ええんやで。捏造設定だし、すっ飛ばしても何も問題ないから。
修得方法について
ロードオブファーランドは、運営が「未知を既知に変える楽しみ」を続けてくれたプレイヤーに対するトロフィーとして用意していた職業である。
プレイヤーが「ロードオブファーランド」を獲得するには、以下のルートを通らねばならない。
①任意のクエストで本来の流れと違う方法でクリアし、アウトサイダーを獲得する。
②アウトサイダーを最大レベルまで鍛える(任意のクエストで本来の流れと違う方法でクリアする行為を繰り返す)。
③アウトサイダーが大最レベルになった状態で、記憶操作によって一定以上の記憶を消す。
なお電脳法による禁止行為に該当するため本当に記憶が消えることはない。ゲーム内で覚えたスキルや魔法を忘れる(消去する)だけである。
④100個以上のスキルや魔法を忘れると、ロードオブファーランドが派生する。
①や②は、かなりのプレイヤーが実行する。クエストをショートカットできるなら、大勢のプレイヤーがやりたがるからだ。
従って、アウトサイダーを修得したプレイヤーは多い。
ところがアウトサイダーは、性能的にパッとしないので、多くのプレイヤーは職業レベルを上げる前に、望むかどうかに関わらず死んでしまい、レベルダウンによって消去する職業を選ばなくてはならない場面でアウトサイダーを選ぶ。
ところが③や④は、誰もやらなかった。
魔法は1レベルごとに3つ覚えられるので、レベル100のプレイヤーでも普通は300個の魔法を覚えるだけ。100個も消すということは33レベル分以上を無駄にするということ。
アウトサイダーを修得するほど知識豊富な(あるいは効率重視の)プレイヤーは、効率化のため無駄なスキルや魔法を覚えないように気を使う。だから、わざわざ記憶操作を使ってスキルや魔法を100個も忘れる機会がない。
モモンガのようなロールプレイを好むプレイヤーなら使う魔法やスキルの厳選を繰り返すうちに修得する可能性もあり得たが、大抵のプレイヤーは攻略サイトを見るなどして効率化を求める(面倒を嫌う)ため、100個も消すほど自分で調べようとする事はない。
そのモモンガも、異形種狩りが横行したりDQNギルドのマスターとして名を馳せて敵が多かったりしたせいで、アウトサイダーの修得さえままならない状態だった。
こうしてロードオブファーランドを獲得したプレイヤーは現れないまま、ユグドラシルはサービス終了を迎えたのである。
スキル「忘却の波動」について
レベル1:効果範囲内にいる全ユニット(PC、NPC問わず)は、使用者に関する記憶を失う。つまり認識できなくなる。
透明人間みたいなもの。スキル使用中はメッセージなどの魔法も繋がらなくなり、完全な単独行動を強制される。
また、存在を忘れるといっても、痕跡が物理的に残っている場合は、それが消えるわけではない。
レベル1で「忘れる」のは使用者の存在だけなので、連れている仲間のことを忘れさせる効果はない。
スキル使用中は、攻撃したり、他のスキルや魔法を使ったりできない。
レベル2:効果範囲内の全ユニットは、実行中の行動を忘れる。あらゆる行動がキャンセルされる。既に行動が完了している場合は対象外なので、発動中の効果までは消せない。
継続的に発動し続けると行動キャンセルが発生し続けて何もできない状態を強制することになる。自分や味方の行動までキャンセルされるので、あまり継続発動する意味はない。
レベル3:効果範囲内の全ユニットは、現在発動中の効果(バフ・デバフ・設置した罠・スリップダメージなど種類を問わず)を全て失う。
事前にたっぷりバフをかけまくるモモンガみたいなプレイヤーは涙目。
逆にそういうのを使わないシャルティアみたいなタイプは、あまり影響を受けない。
レベル4:効果範囲内の全ユニットは、最も使用回数が多いスキルや魔法を1つ忘れる。この効果を解除するには、もう1度そのスキルや魔法を修得するしかない。
恨まれること必至なので、レベル1の併用をお忘れなく。
なおゲーム内で使ってもプレイヤーは忘れてくれない。
レベル5:効果範囲内の全ユニットは、己のレベルを忘れる。種族レベル、職業レベル、合計レベルが全て1として計算される。即死攻撃に分類され、レジストについても即死攻撃と同様に計算するが、種族による即死無効は貫通する。
この効果をレジストできなかった場合、レベル由来の効果(たとえば総合耐性など)が劇的に低下したり、一定以上のレベルがないと装備できないアイテムは強制的に武装解除される。
実際にレベルが下がるわけではないので、ステータスは低下しない。
絶望のオーラと相性いいなと思ったら間違いで、絶望のオーラは種族(おそらくオーバーロード)による特殊能力なので種族レベル1(ただのスケルトン)として計算されると、絶望のオーラが使える種族であるとは判定されず、使用不可になる。併用するには、よほど効果範囲をうまく調整した位置取りをしなければならない。
一方、モモンガがレジストできた場合は併用できるが、完全耐性を用意しないと博打になる上、併用が必要なほど高レベルの相手なら普通にレジストされる可能性が高い。コストの割に効果が期待薄な作戦になってしまう。
総評:結局クソ運営である。
使い勝手がいいのは、レベル1で偵察・逃亡、レベル2で隙を作る、レベル3で状況リセット。ただし精神系魔法への耐性によってレジストできるので高レベル相手には期待薄。
レベル4は他の魔法やスキルでボコボコにされる可能性が高く、レベル5は普通にレジストされる可能性が高い。