こんな所でよろしいでしょうか?
ご笑納ください。
茶釜さんとアンティちゃん、ペロロンチーノさんとルクルット、あまのまさんとドワーフ達、武人さんと蜥蜴人達、ウルベルトさんとラキュース、弐式さんと忍者双子の絡みが見たいです
茶釜さんとアンティちゃん
番外席次・絶死絶命。
自身が装備した武具のかつての使用者の切り札を使えるというタレントにより、スルシャーナの武器「カロンの導き」を装備することで「The goal of all life is death(あらゆる生ある者の目指すところは死である)」を使用できる。
レベル88。ただしタレントの使用に該当する職業の修得が必要なため、乱雑にいろいろな職業を修得しており、ビルドとしては非効率。「カロンの導き」以外にも色々と装備し、あるいは換装できれば、手札を充実させてもっと強くなれる可能性を秘めている。
現地人にしては強すぎることから、火種になる可能性を考慮して秘匿されており、ツアーの感知から逃れるために特殊な場所に引きこもったまま外に出られない。暇を持て余してルービックキューブで遊んでいるが、あまり上手ではない様子。
なお実年齢は100歳を超えている。
そして彼女の最大の望みは、強い相手と戦って全力を尽くした末に負けること。どこの最凶死刑囚かな?
その相手が男なら容姿も種族も問わずに孕みたいという奇妙な願望を抱えている。
「神様って強いのかしら?」
プレイヤーの情報がある法国において、彼女がナザリックに興味を示すことは必然だった。
そしてどのような運命のいたずらか、ぶくぶく茶釜と出会うことになる。
「WRYYYYY! 貧弱貧弱ゥ! さては自分より強い相手と戦った事がないなァ!?」
子〇武〇の声マネで迫るぶくぶく茶釜。
声優の無駄遣いである。
「くっ! この! なんで! 当たらない!?」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
魔法・スキル使用禁止、武技使用可。
そんなルールで始まった模擬戦は、ぶくぶく茶釜の一方的な展開が続いていた。
タレントの使用は禁止ではないが、アンティリーネのタレントは装備した武具の過去の所有者の魔法・スキルを使用できるというもの。つまり実質、使用禁止だ。強みを活かせない。
しかしそれはぶくぶく茶釜も同じこと。両手に盾を装備したスタイルは、攻撃能力を度外視している。スキルの使用を禁じている状況では、シールドアタックも使えない。単純に腕力で殴るしかない。
だが、パリーさえ使用禁止の中、ぶくぶく茶釜は完璧なタイミングでアンティリーネの攻撃を弾き続けていた。
野球のバッティングと同じだ。芯を捉えた迎撃は、ぶくぶく茶釜に加わるはずの衝撃をそのまま跳ね返し、アンティリーネの攻撃力にぶくぶく茶釜の腕力を上乗せして返すことになる。
「パリーはスキル! 禁止のはず!」
「使ってないよ~。これは単純に技術だね」
パリーはスキル(原作ではアルベドがザイトルクワエ戦で使った)だが、ジャストガードはプレイヤースキルなのだ。
そして、その効果はシステムの保護でもあるが、単純に純粋な物理法則に基づくものでもある。
「そんなバカな!」
「ちなみに使うとこうなる――パリー」
「ぎゃあっ!?」
衝撃が倍増して、アンティリーネは大きく吹き飛ばされた。
アルベドが使ってザイトルクワエの触手を弾く威力なのだから、ぶくぶく茶釜が使って効果が劣るわけもなく。50分の1以下のサイズしかないアンティリーネであれば、吹き飛ばされるのは当然の結果だった。
「職業構成による不利を抜きに考えても、動きが下手くそすぎるよ。
格上相手の訓練とか全然やったこと無いでしょ? 相手が居ないなら今回みたいに縛って擬似的に弱体化すればいいのに。『1歩も動かない』とか『全力の10%までのスピードとパワーで動く』とか、色々やりようはあるじゃん」
「ぐぬぬ……!」
「もう負けを認めたら?」
「認めたら孕ませてくれるのかしら?」
「私は女だから無理だね」
「じゃあ認めない」
「めんどくさ……あ、そういえば今スキル使ったから私の反則負けか」
「ぐぬぬ……」
「ねえ……たしかデミえもんが言ってたけど、あんたエルフ王と聖典の間の子なんだって?」
「そのことには触れてほしくないわ」
「デミえもんが不思議がってたんだけど、エルフ王を憎んでいるくせに、どうしてエルフ王と同じことを望んでいるの?」
「は……?」
「自分の血を引く、強い子供を作りたい……でしょ?
エルフ王と同じじゃん。
あんたは『そうやって生まれた』ことを憎んでいるのに、どうして『そうやって生む』ことを望んでいるの?」
「……え……?
……いや……。
……え……?」
「気づいてなかったの?」
「…………」
「エルフ王と同じ方法でエルフ王を殺すため、とかだったら分かるけど、エルフ王はモモンガさんが殺したし。
死体も受け取ったんでしょ?
もう同じことする必要ないんじゃない?」
「……ああ……」
アンティリーネは呆然とした。
デケム亡きあと、それだけが人生の目標だったのに。
それも無意味だと理解して。
アンティリーネは何のために生きているのか分からなくなった。
強いだけで常に誰かの言いなりだったアンティリーネ。
そのアンティリーネの自分探しが、今ようやく始まったのである。
◇
ペロロンチーノさんとルクルット
漆黒の剣。その目と耳を務めるスカウト、ルクルット・ボルブ。
性格は軟派。
趣味はナンパ。
見目麗しい女性とみれば口説かずにはいられない、軽薄な男である。
「いや、軽薄とかひどいな。俺はいつだって真剣だぜ?」
「だよな~。分かる分かる」
どういう運命のいたずらか、ルクルットはペロロンチーノと出会った。
性格は軟派。
趣味はナンパ。
見目麗しい女性とみれば口説かずにはいられない。
ちゃらんぽらんに見えて、いざとなればキチッと決める所や、割と空気を読んで許される範囲(ギリギリ)でのみ発言する事など、意外なほど共通点は多い。
当然のこと、意気投合する。
「分かってくれますか!」
「分からいでか!
姉ちゃんは分かってないんだ。何が『次々と乗り換えるくせに』だよ。
歴代の嫁は俺の心のなかで生き続けている!」
「おおっ……! 目からウロコです! 『歴代の嫁』!? どんなパワーワードですか!」
「わははは! エロゲー・イズ・マイライフ!
男と生まれたからには、ハーレムを夢見てナンボでしょ!」
「神様! いや、師匠と呼ばせてください!」
「わははは! よきにはからえ!」
「師匠ぉ~! 一生ついていきます!」
漆黒の剣。
その冒険者パーティーは4人で構成される。
ペテル、ダイン、ニニャ。
3人は、盛り上がるペロロンチーノとルクルットに白けた視線を送っていた。
「「駄目だ、ありゃ……」」
◇
あまのまさんとドワーフ達
あまのまひとつ。鍛冶師であり、ナザリックの鍛冶長と料理長の創造主でもある。
姿は蟹のように見えるが、不死者のOhによると「蟹じゃないんだよな」とのこと。
じゃあ何なんだ? ザリガニとかロブスターとかか?
そんなあまのまひとつは、ふらりと出かけてドワーフ国を訪れた。
「鍛冶が得意な種族と聞いて、どんなもんだか見学しに来たんだが……」
製品を見て、あまのまひとつはため息をついた。
おまけに首を左右に振る。
明らかに「駄目だな、これは」と言わんばかりだ。
自分たちをクアゴアの脅威から救ってくれた神様のお仲間とはいえ、この態度にはカチンと来たドワーフたち。
「あんたがどれほどのモンだってんだ?」
口は災いの元という。
次の瞬間、ドワーフたちは己の技量の低さを呪うことになった。
「こんなもんだ」
差し出されたのは、魔化されていない単なる鉄のナイフ。
しかしドワーフたちの目には、それは輝かしい宝石のように見えていた。
「なんじゃこりゃ!?」
「どんだけ折り返したんじゃ!?」
「何万……何十万回……!?」
「変態じゃ……! 変態の所業じゃ……!」
徹底的に不純物を叩き出す折り返し鍛錬。
鍛造と鋳造の違いの、その最たるもの。
ドワーフにとっても、作業自体は慣れている。だが、そこにかける執念が桁違いだった。
そこまで徹底的に繰り返しても、労力に対して性能の上昇量が知れている。コスパが悪いから、とドワーフたちは、そこまでやらない。
だが実物を目にしてみれば理解できる。
これは職人の執念にして誇り。
一切妥協を許さぬ魂の一品。
これに魔化を施せば、自分たちが作ったものとは比べ物にならない性能になるだろう。
そのちっぽけなナイフの1振りが、雄弁に語りかけていた。
――お前たちはまだ甘い、と。
「畜生め! 負けてられるか!」
ドワーフたちの職人魂に火がついた。
口は災いのもと――しかし、である。
災い転じて福となす。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥だ。
この日から、ドワーフ製品の品質が「実用品」を超えて「芸術品」の領域になった。
◇
武人さんと蜥蜴人達
野生。
武人建御雷とリザードマンを表すなら、その一言に尽きるだろう。
弱肉強食。初見上等。強さこそ正義。
ゆえにコキュートスに負けて服従することになったリザードマン。
だが、武人建御雷はその訓練風景を視察して、顔をしかめた。
「気に入らねぇ」
「ハ……? ソレハ、ドノヨウナ……?」
「コキュートス。お前に不満はない。
だが、リザードマン。お前らは何だ?」
「…………」
リザードマンたちは、言われた意味が分からなかった。
その「分からない」という事が、余計に武人建御雷を苛立たせる。
「お前たちはなぜ平気な顔で従っているんだ?
1度負けた。だから何だ?
次は勝ってやろうという気概もなしに、漫然と訓練しやがって」
武人建御雷は、たっち・みーを呼び出した。
「俺はこいつに負けた。
だが、俺はこいつに従っちゃいねぇ!
いつかこいつに勝つために、いつかこいつに勝つことを目標に、鍛え、積み重ねてきた!
たっち・みー! 俺と勝負しろ!」
「なんだかよく分からないけど、戦えばいいのかな?」
「おう! 手加減なしだぜ!?」
「わかった。次元断切!」
「初手それ!? ふんぬっ! ……よし、致命傷で済んだ!
くらいやがれ! 不動明王撃!」
「次元断層」
「畜生め! なんてチートな野郎だ!」
「はい、チェックメイト」
すちゃっ。
首元に剣を突きつけられて、勝負はついた。
「うがー! くやしー! また負けたー!
たっち! てめー! いつか泣かせてやるからな! おぼえてろー!」
武人建御雷は半泣きで逃げていった。
「……何だったんだ?」
首を傾げるたっち・みー。
一方、リザードマンたちは神託を得た衝撃に打ち震えていた。
「そういうことか……!」
「俺達、心が折れてた……!」
「これじゃ駄目だ!」
「俺達だって!」
「いつかコキュートス様を打ち倒してみせる!」
「「おおーっ!」」
「……オオ……リザードマン達ガ戦士ノ輝キヲ増シタ……!
ホンノワズカナ時間デ何トイウ……マサニ端倪スベカラザル御方……デミウルゴスノ言ウ通リダ」
◇
ウルベルトさんとラキュース
満月の夜、ラキュースは夜空を見上げていた。
「くっ……! それが世界の選択だというの……!?」
いつもの病気である。
だがこの日、その夜空を散歩している御方が1人……。
「闇に抱かれし乙女よ、我が意を知るか」
ウルベルト・アレイン・オードルその人である。
こっちはこっちで重病だった。
「な……! あなたは……!」
「我が名はウルベルト・アレイン・オードル。
深淵の底より世界を覗く者なり」
ラキュースは跪いた。
「お待ちしておりました。至高なる闇の君……」
闇のラキュースだ。
しかし不意に立ち上がり、自分の体を掻き抱く。
「くっ……! あなたの好きにはさせないわ!」
「ふはははは! わずかばかりの猶予を楽しむがいい。
間もなくだ。闇の巫女は我がもとに帰る。ふはははは!」
去っていくウルベルト。
崩れ落ちるラキュース。
「……何やってんだ、あいつら……?」
「ほっとけ。いつもの病気だ」
「鬼ボスは重症」
「だから嫁の貰い手がない」
蒼の薔薇の面々は呆れていた。
原作時点ではバレていないのか普通に心配されているラキュースの病気。
だが、この作品の現時点は、それから数年後。
しっかりバレて呆れられていた。なぜ治らないのか、と。
ウルベルト神は、なんかもう、ああいう存在らしい。
もしかして本当にラキュースはあの黒山羊に呪われているのかもしれない。
◇
弐式さんと忍者双子
蒼の薔薇のメンバー、ティナとティアは、元は暗殺者集団「イジャニーヤ」の暗殺者である。
2人でラキュースの命を狙っていたが、返り討ちに遭い、説得されて仲間になった。
ちなみに三つ子である。もう1人は、ティラ。今もイジャニーヤの頭領をやっているらしい。
そのティラが、不意に2人の前に現れた。
「やっほ」
「ティラ!?」
「何しに来たの?」
即座に臨戦態勢になるティナとティア。
抜け忍に対する処遇は「処刑」ひとつと決まっている。
「そんなに警戒しないで。
もう2人をどうこうする気はないから」
「え?」
「なんで?」
「イジャニーヤは、41柱の神々の1柱、弐式炎雷様に制圧されたわ。
あのお方こそ上忍を超えた上忍。忍者マスター。いえ忍者の神。
イジャニーヤのモットーは『気づいたときには死んでいる』。
でも弐式炎雷様は、『死んだ事にも気づかせない』。
実力が違うのよ。
その弐式炎雷様が所属するナザリック地下大墳墓……そして至高神アインズ・ウール・ゴウン様。
その方針は、全生命と環境の保護。
つまり、あなたたちは弐式炎雷様の保護下に入ったの」
「そういうことだ」
不意にティナとティアの背後から声がした。
慌てて振り向くが、そこには誰も居ない。
「無駄だ。俺を目で捉えようなどと……」
また背後から声が聞こえる。
ティナとティアは、お互いを振り向いた。
これなら死角は無い。
「……いない?」
「……どこ?」
「その程度の実力で俺を捉えるのは無理だな」
頭上から声がした。
振り向くが、誰も居ない。
「はははは! 無理だと言っているだろう?」
足元から声がした。
振り向くが、誰も居ない。
……遊ばれている。
理解せざるを得なかった。
殺そうと思えば何度でも殺せる実力者だ。
比べるのもおこがましいほど実力に開きがある。
「安心しろ。ティラの言っている事は事実だ。
お前たちは、保護すべき生命の1つに過ぎん」
それきり声は聞こえなくなった。
「「……くっ……!」」
ティナとティアは崩れ落ちた。
負けた。
いや、勝負にさえならなかった。
ただただ実力差を思い知らされただけ。
敗北以下の敗北だ。
「ね?」
ティラがやけに優しげに微笑していた。
◇
ネタ募集に関連し思い出したことなのですが、この作品におけるベルリバーさんの扱いはどうなるのでしょう…リアルで殺されてしまっているとのことで、そもそも来れる枠にいるのか…?
そんなわけで、何らかの形でベルリバーさんに関する話が見てみたいです。よろしくお願いします。
「ふと思ったんですが」
ある日、モモンガは円卓の間にギルメンを集めて相談を始めた。
「もしかして、すでに死んでいるメンバーが居るのでは?」
「なるほど……!」
「転移した時期が『過去』だった場合、寿命とか戦闘とかで……という事ですね」
「それ以外にも、同時期に転移してきたけど、事故や病気で……という事も考えられる。総合耐性はあっても未知の世界だし」
「ギルド管理画面でメンバーの一覧を確認しても、ログアウト表示のメンバーが『すでに死亡した』のか『これから転移してくる』のか分からないんですよね。
まずこれをハッキリさせること。
そして死亡したメンバーがいたら、復活させること。
この2つを、やってみたいんですが」
「「異議なし!」」
というわけで、星に願いをを使って、まず表示に区別がつくようにせよと願った。
するとベルリバーはすでに死亡している表示となった。
「ベルリバーさん……!」
「そんな……!」
「ギルドで復活していないという事は……?」
「レベルダウンを繰り返して消滅……」
「そんなわけない! あのベルリバーさんだぞ!」
「ナザリックが転移するより前に死亡して、復活するための拠点が無いから復活できなかった、とか……?」
「システム的な障害か……」
「死体もないのでは、蘇生魔法は使えませんね」
「ターゲットが無いもんね」
「メンバーの一覧をターゲットにしたら使えない?」
「いえ、無理です。
パーティーメンバーの一覧でしたら使えますけど」
「あー……」
パーティーメンバーの一覧にベルリバーを表示させるには、ベルリバーとパーティーを組む必要がある。
だが死亡状態ではパーティー申請しても相手が反応できない。
相手が受諾しない限り、パーティーは組めないのだ。
この「承諾するか?」の確認画面が出ることを利用して、パーティー申請しまくることで、相手プレイヤーの操作画面に無駄なポップアップを出しまくって操作や視界を妨害するという戦法が存在する。
突然知らないプレイヤーからパーティー申請されて、受ける理由はないが、断るための操作をする間に一撃もらう羽目になる。やられた側はたまったものではないが、なかなか効果的な方法である。即座に承諾するとフレンドリーファイヤ扱いになって攻撃を無効化できるという対処法が知られ、一瞬で廃れたが。
閑話休題。
そうなると、取るべき手段はひとつだ。
「我は願う! ベルリバーさんを復活させよ!」
その場にベルリバーが現れた。
「お? お? 何だ? どういう状況?」
「「ベルリバーさん!」」
わっ、と集まったギルメンにもみくちゃにされたベルリバー。
そのまま胴上げが始まった。
「「わっしょい! わっしょい!」」
ナザリックは今日も平和である。